森のかけら | 大五木材


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★今日のかけら番外篇・E25馬酔木/アセビツツジ科アセビ科・広葉樹・兵庫産

『アセビ(馬酔木)』、私がこの不思議な名前を持つ木の事を初めて知ったのは、確か中学生の頃だったと思います。その当時、発表されたさだまさしさんの『夢供養』というアルバムに収められた曲『まほろば』の中でこの木の名前が出てきます。シングルカットされた曲でもないし、メロディもその木同様に地味なのでファン方以外知らないと思うのですが、中学性の頃の私の感性はさだまさしさんの繊細で抒情的な文学的歌詞世界に支配されていて、この難解な歌詞にも心奪われたのです。

 

2余談ながらこのアルバムに入っている『パンプキン・パイとシナモン・ティー』という曲は、なかなか好きな彼女に告白できない奥手の喫茶店のマスターの恋を、学校をサボっては店にやって来る高校生たちが成就させようとする内容ですが、その喫茶店名「安眠(あみん)」は、後に岡村孝子が自分のユニット名に使った事で有名です。話を戻しますが、その頃にツチノコやネッシー、雪男などのUMA(未確認生物)や超古代文明などの何度目かのブームが起きていました。

 

3超古代文明といえば欠かせないのが邪馬台国。卑弥呼率いるその王国がどこにあったのかという事は昔から大きな論争でしたが、盲目の古代歴史研究家・宮崎康平氏が出版された『まぼろしの邪馬台国』により、日本中で邪馬台国ブームが起こり、1980年に加筆出版されたことで再燃。宮崎康平さんが長崎出身で、さだ氏の父親と古くからの友人だったという事もあってこの曲が出来たそうです。全盲の宮崎さんを支えた和子さんの生涯は、後に竹中直人と吉永小百合主演で映画化されました。

 

4ちなみに宮崎さんはさだ氏にとって師のような存在でもあったようで、かのヒット曲『関白宣言』のモデルとなったのが宮崎さんであるというのは有名な話。さて、その曲のタイトルにもなった『まほろば』とは、古事記にも登場する古語で、素晴らしい場所とか住みやすい場所を意味するもので、日本の国土やそこに暮らす日本人を讃えた言葉です。タイトルが表わす通り、曲のリズム歌詞も世界観が独特でどことなくエキゾチック。文学者でもあり詩人でもあり師でもある宮崎氏をして、「さだは自分を超えた」とまで言わしめたほど完成度の高い歌詞ですが、同時に「聴き手がついてこれなくなるから、これ以上難しい曲は書くな」との忠告を受けたほど解釈の難しい内容で、私などはなっから意味を探る事を放棄していました。

 

 

5当時は意味を考えるよりも、短い体言止めを多用した詩的でリズミカルは言葉に感銘を受けていました。後に言葉の意味を考えるようになると、これは本来地理感の無い人間には見えてこない景色であり、アセビ(馬酔木)という木の事や古事記などの古い日本の文学的な知識も知っていなければ、言葉遊びともいえる巧みなロジックや謎かけにすら気がつかない難度の高い詞であることにも気づき、呆然とさせられるのです。では明日はそんなアセビという木についてのお話です。




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