森のかけら | 大五木材


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キボット『しまはく』はかなりネタがたくさんありましたので、もう幾つかご紹介。【森のかけら】の製作工程で、傷や割れ、欠損、青染み、汚れ、加工ミス、収縮などの発生した物は【夢のかけら】として、廉価で販売しておりますが、更にその【夢のかけら】にも加えるにはちょっとどうかなという状態の物が、稀に出ることがあります。【夢のかけら】の発生率に比べると極めて少ないのですが、それでもストックしておくと100やそこらはすぐに溜まります。【夢のかけら】とも一線を画して、なおかつ楽しめる使い方はないかと考えて生まれたのが、右の画像の【木ボット君】です!

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木ボット君】は、『木』+『ロボット』の造語です。【夢のかけら】に漏れた、いわゆるC品のかけらにマジックやシールをで、自分だけのキャラクターを作るのです。赤や青、白、黒などの大きさの違う丸や四角いシールとマジックを用意するだけです。お一人様10円で、自由にC品のかけらをオリジナルキャラクターに変身させます。最初に作ったのが、四角い顔のロボットっぽい表情になったので『木のロボット』から、【木ボット君】に命名しました。イベントの時には、隅にコーナーを設けて置くと、結構な賑わいになります。子供専用というわけでもありませんが、同伴の親御さんも夢中になって作られるパターンも多いようです。子供も大人も、何かを創り出すという創作本能があるのに、現代社会において、何の咎めもなく堂々と、例えば木に自由にお絵かきしたりシールを貼ったりという場面は少ないのかも知れません。

 

キボット2こういう仕事をさせていただいているお陰で、我が家には膨大な『木の物』が溢れかえっておりますが、マンション暮らしの子供達には案外縁遠いものかも知れません。『木の玉プール』にしても、最初は冷ややかな目線で見ていたちょっとおにいちゃん達も、一度入ってしまうと延々と遊び続けます。小さな頃から『木の物』に触れていると、それがごく当たり前の事のように思え、ありがたみも薄れますが、それは人間とは別の『生あるもの』と触れあう重要な機会だったのではないかと思うのです。現在【木育】の重要性が叫ばれ始めたのも、かつての大人は誰もがごく自然に経験した、『木の物体験』を見直そうという『木の復権活動』なのです。理屈ではなく、木に触れるのは楽しい、面白い、温かい、面白い!木は素晴らしい、子供達の、親達の真剣な夢中の顔が証明しているでばないですか!

 

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今回も、『えっちゃんのお話会』パワーが炸裂!子供だけでなく、親御さんたちも魅力に惹きこまれています。周辺のブースの方に申し訳ないほどの人だかりが発生!えっちゃん、小道具もますます増えて、もはや名人芸の領域です!人を楽しませたり、喜ばせる力はそれだけで偉大です。ひと集まるところに力や勢いが生まれます。『木の魅力を伝えよう!』などと声高らかに叫びながらも、我々がいかに足元を見つめていない遠回りの活動をしていたか思い知らされます。『教える』のではなく、『気付いてもらう』事こそが重要だと思います。

 




瀬戸の島めぐり『しまはく』・・・⑤さて本日は『しまはく』本番です。普通、アイテム愛媛で行われるこれだけ規模の大きなイベントは2日間というのが多い中、本日だけのワンDAYということですので、来場者数は凄かったです!しかも、AM10時からPM16時と開場時間が短いこともあり、開場するやいなや人波が一気に押し寄せてきます!実はゆっくり場内を歩いて、島の特産品でも買って帰ろうなどと考えていたのですが甘かった。なんといっても食べ物関係のお店が多いのですが、早々に売り切れの店もでるなど大好評。まあ、お値段がお手頃ということもあるのでしょうが。

瀬戸の島めぐり『しまはく』・・・

ステージ正面には巨大な幕に『しまはく』の筆書きの4文字が威風堂々!なにやらスタッフの方々の並々ならぬ『覚悟』と『気迫』すら感じます。入り口や至る所で大漁旗もはためき、威勢溢れる舞台装置がいつものイベントとは一線を画した「真剣ムード」が漂ってきます。イベント慣れしてしまうと、本来の目的云々よりも効率や段取りを考えてしまいます。それが悪いわけではありませんが、今回はちょっと雰囲気が違いました。会場内全体で60を越えるブースが出展されていましたが、通常これだけブースが出ると、それぞれにパーテーションで壁を立てるものですが、今回は一切壁がなかったので、どこからでも見通しが効き、開場に奥行きと開放感がありました。島全体が1つのテーマになっているので、隣の店とも一体感があり、皆『島』という大店の店子という雰囲気で、ある種の連帯感すら感じました。

 

R0016585意識してそうされたのだとしたら、コンセプトをよく反映された場内設営だったと思います。いつも隣のブースの様子さえ見えない展示会で窮屈な印象を抱いていましたが、こういう設営だと隣のブースとも自然に仲良くなります。考えさせられました。ちょうど隣のブースでは、『わらんべ工房』のたなかつしさんが作品を展示されていました。たなかあつしさんの作品は、シナノキクスノキを使った愛らしい木彫作品を製作されています。最初に作品を購入させていただいたのは10数年前のことですが、それから少しずつ買い集めさせていただきました。

R0016536今は故郷の中島に工房を構えられて製作活動をされています。5月に香川県で展示会が開催されるということで、本日は展示のみという事でしたが、『しまはく』にちなんだような島や海をモチーフにした作品が並んでいました。生き生きとして豊かな表情と木の質感が魅力です。今回展示されていた作品の中で私の心を刺激したのが、少年が鯨に乗った『大海へ』という作品。への字に口をむすんだ少年の顔に、大海へ飛び出していく決心のようなものを感じます。決して海をなめてはいくまいぞという凛とした男の決意が感じるのです。

R0016537少年が男になっていく瞬間でしょうか。その少年の決心を大きな体で包み込んでしまうような、大きな口で軽く飲み込んでしまうような鯨の「イヒヒ」という表情もよろしいですね!空を往くものでは「」が、海を往くものでは「」が理屈なしに大好きです。そのフォルムにも、その『存在』そのものにも惹かれます。値段が付いていたら思わず買ってしまいそうになりました。波に見立てられたケヤキの海もいいですね~!作品全体に田中あつしさんの世界観が溢れています。素材が「」だというのは偶然ではないと思います。他の作品も素晴らしいものばかり。展示会の成功とますますのご活躍を祈念しております。

20100429 たなかあつしさん展示会

たなかあつしさんの次回の展示会は、『たなかあつし 木のものがたり展』 2010年5月14日~25日まで。香川県善通寺市大麻町『灸まん美術館』にて開催されます。詳しくは、『わらんべ公房さん』のホームページをどうぞ!




もグッピー1今年の2月にアイテム愛媛で農林水まつに参加させていただいた時に、いろいろな着ぐるみが会場内で愛らしくPRをしていまいた。そのうちの1体が彼、『モグッピー』です。頭にニンジンや肉を突き立てているようにも見えますが、なかなかシュールなデザインをされております!以前、松山市役所を訪れた時に、彼の名前の公募のチラシがありました。全国から2000通近い応募があり、 「ごはんをモグモグ食べて心も身体も幸せに、ハッピーになってほしい」という事でモグモグとハッピーを組み合わせて、モグッピーになったという事です。モグッピーは、松山市食育推進キャラクターという事で、親子で食育への関心を高めたもらおうという崇高な使命を帯びているようです。体の白色は、「坂の上の雲の町」を標榜する松山市らしく、雲のイメージかしら?とにかく頑張れ、モグッピー!

 

しまぼうこういうキャラクターの費用云々をおっしゃる方もいますが、私はデザイナーさんとの関わりが出来て以来、お金の問題よりもデザインの事や主催者の意図、コンセプトなどをどう表現しているのかなどの方に目が行くようになりました。中の人間が動きやすいのだろうかとか、視界はどれくらい確保されているのだろうかとか、制作サイドの見方をしてしまいます。あわよくば、『森のかけら』のゆるキャラ制作を・・・と考えているわけではありませんが。何か気になるのです。更にもう1対のゆるキャラ『しまぼう』登場!このオレンジ色が愛媛らしいとこです。しまぼうは、次にこの開場で開催される『しまはく』のイメージキャラクターという事で、当日そのPRのために来ていたようです。浮き輪を腰にぶら下げ、下半身が安定して動きやすそう。顔も丸くて視界も確保されている様子・・・いかん、いかん夢が壊れる。

 

20100428 しまはくさて、その『しまはく』とは何ぞや?!結構PRもされているのだろうと思うのですが、松山に住んでいても、その認知度が低いような感じを受けます。以前に『Loopto』の会議の時にも、担当者の方がいらして説明をしていただいたので、私は個人的には知っていたのですが、周辺ではあまり浸透していないような気がするのは、対象があまりにでかいから?『しまはく』の正式名称は、『松山島博覧会2010』というもので、つまり『島の博覧会』から『しまはく』なのです。瀬戸内海には多くの島が点在しますが、忽那諸島の島々の美しいし自然や文化をもっと広く知ってもらい、多くの人に島に来てもらおうという趣旨のイベントで、ほぼ1年間かけて島全体で開催される大掛かりなものなのです。昨年の夏からプレイベントはされていて、今年の春から本格的に始まるようです。そのオープニングイベントが明日4/29にアイテム愛媛で行われます。

 

R0016421忽那諸島の9つの有人島を中心に船の発着場である三津浜港・高浜港・北条港周辺でも、いろいろ企画が練られているようで、詳しくはこちらのHPをご覧い下さい。いろいろご縁がありまして、その『しまはく』に弊社も参加させていただくことになりました。【木の玉プール】や木のおもちゃをたっぷりお持ちして、当然【森のかけら】もですが、イベントの健全な賑やかしとして頑張らせていただきます。ただ私、恥ずかしながら島の事はほとんど無知で、島の名前もろくに知りません。明日、島の食も味わいながらしっかり勉強してこようと思います。




20091204 15カラー②森のかけら屋】らしく、世界中のいろいろな木を取り入れた【森のかけら家具】を作りたいという構想は以前からあり、今までにも数点そういうタイプの物を作ってきましたがどういう組み合わせが良いのか、いつも思案のしどころです。コンセプトからいってもなるべく多種を使いたいのですが、欲張ってたくさん使うと、弊社の家具は貼り物は一切使わないというのが最低必要条件なので、とても重たくなってしまうのです!扉板の重さというよりも、扉が1つ増えるたびに枠や中仕切りが増えるので結果的にどんどん重たくなっていくのです。

R0016439引き出しを抜いたとしても、天板と枠材だけでも相当の重量です。以前にこのタイプのキャビネットをご購入いただいたお客様の納品先が二階だったので、結構苦労しました。その経験から「軽量化」を命題に掲げるようになりました。なんとか一人で抱えられる重さというのがひとつの目安です。誰が抱えられるのかという問題はありますが・・・一応私目線での話です。先日の『銘木まつり』の弊社ブースで展示させていただきましたが、部屋の角コーナーに置いて2方向から引き出すことの出来る『コーナーキャビネット・10カラー』(㊧の背の高い方)とキャスター付きの『ワゴン4カラー』(㊨の背の低い方)、その隣には単色のキャビネットもありますが、カラフルな『カラー・シリーズ』と並ぶと物凄く地味に見えてしまいます。当然、それが悪い訳ではありませんが。隣が派手すぎますね。

 

 

R0016437天板は北海道産の『樺:カバ』の耳付の1枚板です。枠材、側板、中の可動棚は北アメリカ産の『イエローバーチ』を使っています。扉の板は端から、『欅:ケヤキ』、『パープルハート』、『イエローシーダー』、『ブラック・ウオールナット』の4樹種を使っていますが、少し厚みのある板を割って使ってもらったので、よく見ると左右対称のシンメトリーになっています。右の画像はまだ無塗装状態なので、淡い色合いに見えますが、この後植物性オイル・オスモカラーのクリアー塗装を施しますので仕上がりはもう少し濡れ色になります。

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扉を開けるとこういう感じです。棚は可動式になっています。扉に使う木はサイズも小さいのでいろいろな候補が豊富にあるので、どのバランスで並べるかという事で悩みますが、むしろ枠材の方がどの木を使うか考えさせられます。あまり個性の強いものを使うと、扉のカラフルさとかぶって相殺してしまいますので、あまり派手なものは控えます。今回はエローバーチを使いましたが、以外にしっくりました。ちなみにこの商品は高さ800㎜X長さ800㎜X奥行き350㎜サイズで¥95,000(消費税込み¥99,750です。




20100426 端から箸づくり①銘木まつり』の『木とふれあう広場』の中で、『箸づくり』コーナーがありました。久万銘木さんと、弊社がいつも家具でお世話になっているウッドワークかずとよの池内一豊君との共同企画です。最近、割り箸を使うのと森林破壊を増長させるとしてマイ箸ブームが起こり、盛んにマイ箸作りが行われていますが、幾つかの誤解が重なり、それが常識となりつつあります。この箸作りは、その誤解を自覚させるいい契機になる企画でした。ラップで巻いてあるのは、味の素ならぬ『箸の素』です。樹種ごとに分けてあります。

20100426 端から箸づくり②作ったのは池内君ですが、忙しい家具製作の合間を縫っての作業です!ラップのままでは分かりにくいのですが、ラップを外すと樹種の違いがよく分かります。今回ご用意されたのは、『樺(カバ』と『欅(ケヤキ』と『ホワイトアッシュ』の3樹種で、長めの大人用と少し短い子供用の2サイズがあります。樺はあくまで樺なのですが、このあたりで浸透しているカバザクラの名称で表示させていただきました。「えっ、ケヤキなんて銘木じゃないんですか?」と仰る方もいましたが、そこが今回の箸作りの肝です!

 

20100426 端から箸づくり③これらの材料は、久万銘木さんで家具材などを製作される時に発生する端材を利用して作られています。大きな物ではなく、他に活用できにくい端材を池内君が丁寧に割って作られました。ですから、決して銘木を使って勿体無いのではなく、端材を焼却処分するのは勿体無いから利用しているのです。そもそも日本における箸作りは、原木から柱などを製材した残りの側材をうまく活用して作られてきました。端材を無駄なく骨まで喋って使う手法は、我々のご先祖様から連綿と受け継がれてきた日本人の得意技です。

20100426 端から箸づくり⑤その日本人の知恵を無視して、コスト優先で大きな木から箸のみを製材するという中国の『剥(む)き箸』こそが、問題視される割り箸なのです。大木を剥いて作り上げる割り箸は、もはや端材の有効利用という日本の箸づくりとは別物です。剥き箸は大量の木材を消費し、1度の利用で破棄する事から森林破壊の温床でもあります。当然我々は中国の、箸のための原木消費には批判的です。一般の方も、この〔中国における剥き箸製造〕と〔日本の端材利用の箸製造〕が混乱して伝わり、箸=森林破壊という誤った認識につながったのだと思います。

20100426 端から箸づくり④今回は、池内君が荒加工してもらっているので、一般の方はサンドペーパーで磨いて、植物性オイルを塗るだけの工程ですが、それでもそれぞれの人が自分なりに着地点を目指して一生懸命磨かれます。2種類のサンドペーパーがあり、荒目から細目にして、どこまで丸くするかですが、箸1本といえどもそれぞれに個性が出てきます。ドラゴン・ファミリーの皆さんも参加されて、皆マイ箸製作に没頭されていました。子供達も自分の箸が完成。ギュッと握り締めておりました。子供だからこそ、木の温もりがよく分かるのでしょう!




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