森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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20101031 「日経デザイン」のかけら・円き箱①以前から『森の出口』というキーワードをよく使っていますが、異業種の方とお話をするたびに、いかに住宅関係以外の分野において木のモノがウエルカムであるかという事を再認識させられます。木にモノが生理的に嫌いという方は少ないと思うので、後は如何に味付けをしてデザイニングするかという事が重要です。弊社の商品もまだまだ味覚が緩いので、今後更なる隠し味をつけていかねばなりませんが、それとて味わっていただき評価を聴きながらの改良でいいと思っています。何が人に訴え、何が人を惹きつけるのか、生涯勉強ですから。アンテナの感度を日々磨いておかねば成りません。ところで、今回日経BP社さんの『NIKKEI DESIGN』11月号に【円き箱】が掲載していただきました。今月の特集は、『人気ショップだけが知る明日のヒットデザイン』です。現在発売中ですので、是非お買い求め下さい。

 

20101031 「日経デザイン」のかけら・円き箱②インテリア・雑貨市場では、大手流通ではなく個性的な専門ショップに潮流が変わりつつあるようです。ネット通販などで展開されるマニアックなネット通販などにスポットを当てて、次代が求めるデザインを探るという高尚なテーマで、何やら畏れ多いのですが・・・。そのテーマの中で、トム・ヴィンセント氏率いる『Loopto』が取り上げられ、弊社の商品も末席を飾らせていただきました。誌面を拝見すると、さまざまな媒体で販売されている面白そうな商品がズラリと並んでいます。その中に、以前熊本に行った時に見つけた『焼酎こんぺいとう』の姿も!パルスデザイン大内さんが東京の某ショップで買って来られていたのを見ていて、私も熊本で偶然出会いました。自分の「面白感」がデザイナーの方々のそれと近くなったのかなと、秘かににんまり。それにしても作り手の皆さん、味付け&デザイニングがお上手、勉強になります!

 

20101031 「日経デザイン」のかけら・円き箱④当初、日経PBさんからお話をいただいた時、てっきり【森のかけら100】にお声が掛かったのかと思ったら、【円き箱】の方でした。こちらの商品は当初から『Loopto』にアップさせていただいておりますが、自社HPではちょっとPR不足なので、今後もう少し力を入れていくつもりです。この商品は、薬を入れるためのピルケースを想定して考案しましたが、今ではアクセサリーや小物入れ、お香や化粧品などの他にも、結婚指輪、子供の乳歯、臍の緒など思い出を入れる木箱としても使っていただいています。画像の価格は5種類のセット価格。

20101031 「日経デザイン」のかけら・円き箱③森のかけら】シリーズの中でもっとも使い方が発想しやすいためでしょうが、この商品については「これ何?」と聴かれる事は無いのですが、偏屈な私としては少し寂しかったりするのです・・・。「これ何?」と尋ねられて、「実は・・・」と喋るのが快感でもあったりするので、少し残念に思ったりします。いい加減にそういうひれくれ感は卒業せねばならないと思う反面、それを捨ててしまえば自分らしくなくなると、変な葛藤もあります。そういう作り手の身勝手な葛藤や内面のドラマ(?)も含めて、商品の魅力なんだと開き直るつつあります。誌面でトムも書いていますが、そういう作り手の背景が商品から滲み出てくるモノに感化される方もこうして実際にいるわけですから(まさに、この『Loopto』のように!)、むしろ「普通」にならないように気をつけねばならないのです!そもそも人に言われて変わる気も変える気もないのですが。

 

20101031 「日経デザイン」のかけら・円き箱⑤商品を送って撮影してもらいましたが、美しく撮っていただいてありがたいです。やはり見せ方(魅せ方)は大切ですね。とても参考になります。さて、『Loopto』の中では愛媛から、有高姐さんの有高扇山堂の『かんざしTsubasa』もトップで取り上げられました。水引の概念を越えた新しい商品の製作に余念がありませんな~。誌面を眺めていると、トムの顔が浮かんできました。人間、外からの刺激がないと感度が緩んでしまいます。商品も少し増えました、そろそろ黒船再来襲いかがでしょうか、トム?




201011030 童や遊べ、木の童具!①遅ればせながら、先日開催された「銘木まつり」の様子を一部ご紹介。2日目は生憎の雨でしたので来客数は少なかったようですが、初日はセリもあって大いに賑わいました。久万銘木㈱さんの取引のネットワークは県内はじめ、高知、広島、山口などに及んでいて、住宅を建てる建築主体の工務店だけではなく、様々な業種のお客さんとつながっています。料理方法のバリエーションが多ければ、それだけ材が有効に使えます。顔馴染みの方も多ければ、初めて見る顔も・・・そんな中には「最高級品」の粋な方もいらっしゃいます。弊社でもよくお買い求めいただく山陰建設さん、いいですね~、さすがです!

 

201011030 童や遊べ、木の童具!②一般の方に門戸を開いた事で、数多くの一般の方がお見えになりました。専門家向けとは別に、一般の方向けの「木のモノ」のセリも開催されました。進行は、昨年に引き続き久万銘木の石田君。そのマイク・パフォーマンスもすっかり板についてきました。セリの参加者は決して多くはありませんでしたが、こういうものは継続していくうつに結果もついてくるものです。長い目で見てファン作りをしていかねばなりません。前回、今回と参加していただいた方こそが真の久万銘木ファンになる方、いやもうなっていらっしゃる方です。

 

201011030 童や遊べ、木の童具!③併設されたキッズコーナーの『木の球プール』は相変わらず鉄板の盛況でした!最近この『木の球プール』の問い合わせが弊社に多数寄せられています。こういうものって理屈じゃなくて体験するものなので、分かり易いんでしょうね。無塗装の木の玉も、数千人(もっと?)の子供達大人達の手足で磨かれてすっかりツルツルピカピカになっています。奥の方では、昨年に続きせだゆりかさんが筆を走らせてもらっています。こういう木材の展示会は、ある程度メンバーが固定していて、全国各地を巡られますが、何やら一般コーナーもそのような雰囲気が生まれつつあるのが恐いような・・・。

 

201011030 童や遊べ、木の童具!④今回新入荷した『童具館』さんの積み木も大活躍。四角い形だけではなく、三角や半円などもあり個性的なタワーが積み上げられました。息子は私の血が遺伝したようで、こういう地味な作業には熱中します。この程度は簡単に出来そうに思われるかもしれませんが、よほど積み木個々の精度がしっかりしていないと、高くは積み上げられません。高くなればなるほどわずかな精度の狂いが影響を及ぼします。【森のかけら】も単純な加工のように思われるかもしれませんが、ここまで高い精度で加工するのは実は簡単な事ではないのです。それでも経年変化で微妙に収縮は発生します。いくら乾燥させていようとも、材そのものの性質も違いますから、ずっと安定させる事は至難の業です。それだけにこの『童具館』さんの積み木の精度は圧倒的です。頑張ればかなりのタワーが作れそうです。息子よ、目指せ『木のスカイタワー』!




20101029 森林ビジネスと思い出の南海ホークス①極端にバットを短く持った独特のスタイルで、いぶし銀のヒットを打った読売ジャイアンツの大道選手が引退しました。阪神ファンの私としては、大事な場面に登場しては恥も外聞も無く、必ずバットに当てて短打狙いで出塁し、仕事をこなそうとする姿が憎らしくもあったのですが、ある意味「職業野球人」の代名詞的な選手でもありました。その大道選手の引退で、かの名門・南海ホークス(現ソフトバンク)に在籍した選手が現役からいなくなるそうです。現阪神タイガースの真弓監督が現役引退した時も、これでかつて西鉄ライオンズ(現西武ライオンズ)に所属していた現役選手がいなくなるという報道がされました。前球団が買収され消滅したわけですから、遅かれ早かれそうなる運命ではありますが、何か「最後の」とか「消滅」という言葉で語られると、絶滅してしまった日本の朱鷺(トキ)のように悲壮感が漂い、前球団の思い出も清算されてしまうようで悲しい気持ちになります。

20101029 森林ビジネスと思い出の南海ホークス②晩年の南海ホークスは、身売りされるぐらいですから成績もパッとせず下位が指定席でしたが、かつてはまだ若かりし野村克也監督がプレーイングマネージャーとして指揮し、門田、広瀬、島野、藤原、江本など渋いが実力のある選手が揃い、チームカラーのモスグリーンのユニフォームにも迫力がありました。その後も江本とのトレードで獲得した江夏豊をリリーフとして再生させたり、ドラこと山本和範、ドカベンこと香川伸行などが人気を博したりと個性的なキャラクターを多く輩出し楽しませてくれました。愛媛県民としても藤田学投手(南宇和高校出身)、河埜敬幸選手(八幡浜工業高校出身)も在籍し、親しみの湧く球団でした。その後、門田選手のアキレス腱断絶や、将来が嘱望された久保寺選手が急逝、立浪(元中日)など地元大阪の人気選手をドラフトで逃すなど運にも恵まれず、遂には球団が身売りされてしまいました。しかし熱烈なファンに愛された球団だったと思います。

 

20101029 森林ビジネスと思い出の南海ホークス③私は漫画「あぶさん」から南海ホークスに興味が惹かれるようになりました。水島新司さんの描く人間くさいキュラクターが、プロ野球の魅力をもうひとつ掘り下げてくれたのは間違いありません。特に初期の「あぶさん」は秀逸で、対戦するパ・リーグの選手達も野武士のような一言居士ばかりに思えました。パのテレビ中継が少なかった当時、そのイメージは漫画から増幅されました。なんだか恐いおっさんの野球、まさに職業野球だと!女子供を寄せ付けないようなそのふてぶてしい大人感が、子供心に妙に憧れたものなのです。その長寿漫画「あぶさん」でも遂にあぶさんは引退してしまいましたが。今回、横浜球団を住生活グループが買うとか買わないとかで揉めた挙句、最終的には断念したようですが、あきらかに企業宣伝の一環と考えていた態度には怒りすら覚えます。最初は、住宅関連企業が球団を所有か!と色めきたちましたが、その発言内容を聴くとあまりに情けない・・・。

 

20101029 森林ビジネスと思い出の南海ホークス④社員の方もトップの発言を受けて苦々しい気持ちだったのではないでしょうか。今回の件でむしろイメージを下げてしまったのではないかと思います。プロ野球という国民的なスポーツは、ある意味公共性も強く、球団経営の目的の中に強い愛情やこだわりが無いものは広く世間には受け入れてもらえないものだし、真剣に応援しようという気にもならないでしょう。福岡ダイエーホークスがあれだけ短期間で福岡の地に根付いたのも、年間で数億円の収入が見込めるホークスというロゴの使用料を無料にして、ファンに楽しんでもらおうとした草の根の企業努力の賜物です。

20101029 森林ビジネスと思い出の南海ホークス⑤ファン作りは一朝一夕にはならず。球団がなくなろうとも、ファンの間で末永く思い出の中で語られるようなチームは素晴らしいと思います。あの巨人ですら、球団を所有してから25年間は赤字、阪神に至っては50年間も赤字だったといほどですから、まさに森林ビジネス並みに長期的な視野を持っていなければこなせない仕事ともいえます。台湾桧米桧なども表舞台からは姿を消しましたが、あの木は良かったと今でも年配の大工さん達が語り継ぐように、我々の時代も後世に語り継がれるような味のある木を提供していきたいものです。しかもそれが思い出ではなく、あの頃に始まったと現在進行形で語り継がれるような、継続可能な材であれば最高です。モスグリーンの南海ホークスの栄光のユニフォームに奥深い森のイメージが重なります。森林も、買うのも買わないので話題になるほど魅力的なものになればいいのですが・・・。




20101028 「圓木屋・えんぎや」オープン!①北信越の盟友・エンドウ建材圓藤忠雄社長が精力を傾けた渾身のホームページがこの程完成しました。圓藤さんと多田さん(中西木材とは不思議なご縁でつながり、以前には弊社まで足を運んでいただきました。初の愛媛珍道中の模様は、以前にブログでも紹介させていただきましたが、おふたりとも正真正銘の『木の大ファン』&お酒大好きな木材野郎です!圓藤さんは2代目で、先代の会社を継がれて社名こそ「エンドウ建材」ですが、無垢材大好き人間で、材木屋以上に無垢の木に目覚められた方です。

20101028 「圓木屋・えんぎや」オープン!②私も父の跡を継ぎましたが、受け継ぐ看板(社名)には先代の思いや歴史もこもっています。その名前には愛情の誇りもあります。今の方向性とは多少ズレが生じようとも簡単に社名は変えるべきではないと思います。恐らく圓藤さんも同じような思いを抱かれている事と思いますが、もしかして「なぜ建材屋さんがそこまで無垢を?」と思わせるために敢えてそのままの社名にしている(作戦?)のかもしれません!そうとしか思えないほど熱く木を語る建材屋さんです。

 

20101028 「圓木屋・えんぎや」オープン!③その圓藤さんが立ち上げたHPの看板は、「圓木屋 えんぎや」です。人に頼らず自前で製作されたとの事で、この一ヶ月は相当に寝不足の事と思われますが、その成果は充分に画面から伝わってきます。私も自社のHPを立ち上げた時に悩みましたが、完璧なモノを作るまで公開しないのではなく、不完全でも公開して更新しながら肉付けして改良していけばいいと割り切りました。今だって全然内容が伴っていませんが、むしろ完全なモノが出来上がってしまったら更新する意味も楽しみもなくなってしまいます。自身同様不完全でいいじゃないかというぐらいのスタンスの方が、長続きすると思います。

20101028 「圓木屋・えんぎや」オープン!④圓藤さんが木を扱うお店で「圓木屋・えんぎや」、字面的にも耳にも心地よい響きです。その画面になんと弊社の【森のかけら】商品の数々を使っていただいております、感謝!というか、こんなに使ってもらって申し訳ないほどですが・・・。でも輝かしいデビューを飾るお役に立てたとしたら嬉しい事です。圓藤さんは、北信越で【森のかけら】も販売していただいていますが、自社のオリジナル商品も検討されているようですから、いつの日か【森のかけら】の兄弟のような商品が福井で生まれる事を楽しみにしています。

20101028 「圓木屋・えんぎや」オープン!⑤圓藤さんは木の情報収集にも熱心で、全国の産地を訪ねて自身で体験した事をブログでアップされています。やはり産地に赴き、そこの空気を肺の奥まで吸い込んで、しっかり咀嚼して、自分の言葉で喋るという事が大切ですね!圓藤さんの軽いフットワークを拝見していると、最近すっかり出不精になった自分が恥ずかしい・・・。机上の言葉だけではメッキが剥げてきます。圓藤さんを見習ってもう少し外に出て行かねば。「圓木屋」さん、晴れの桧舞台の幕が上がりました。益々のご活躍を祈念しております。




20101027 掌の記憶に残る森①いつもお世話になっている愛媛県経済労働部産業支援局に川上新局長が就任されました。前局長の蘆田さんから愛媛木青協とは太いパイプラインをつながせていただいておりますので、それを更に太くするためにも愛媛木青協のメンバーとの懇話会をお願いしておりましたが、このたび機会を設けていただきました。愛媛木青協からは井部会長(久万造林を筆頭に、井部勇治君(久万銘木)、大成郁生君(サンシン暖炉)、大森雄(大森商機と私の5人が参加させていただきました。松山市内(+会長)の5人ですが、選抜理由は後ほど・・・・。

20101027 掌の記憶に残る森②これだけでも造林業、銘木、暖炉、製材機械、小売と、愛媛木青協の職種の幅広さを象徴しています。このバリエーションの豊富さが、経済労働部の皆さんとお話をする意義がある所以です。山の木をどう活かすかの話になると、いつも主役は「建築材」や「製紙原料」などの大きな規模の消費が見込めるものになりがちですが、そうなるとおのずから対象樹種が限定されてきます。その目的に該当しない樹種は、木であって木でないが如く冷遇され、その価値や用途が省みられる事も少なくなります。しかし、多種多様な木があってこその森であり、いろいろな樹種を多くの分野で利用する事で、森と建築以外の異業種との接点が広がります。その一例として、ちゃっかり持参していた【森のかけら】パンフレットをさり気なく(そうでもないか?)差し出しました。大切なPRタイムです。

 

 

20101027 掌の記憶に残る森③決して建築材としての展望がないというわけではなく、私も建築・家具材という大きな需要は揺らぐべくもない大マーケットだと思っていますが、現在の流通システムが未来永劫続くものではない事は確信があります。そこで、施主直売方式や原価公開方式など様々な取り組みもされているようですが、まだまだ決定的なものは確立されていません。しかし、いずれにしてもそのシステムの最終決定権は山側にはないでしょう。モノとして売られる最終価格を付ける人に大きな権限があります。

 

20101027 掌の記憶に残る森④その意味では、やはり最終消費者に近い『森の出口』を自ら切り開いていくべきだと思うのです。その出口がどこにあるのか?それを探るためには机上の論理だけでは限界があります。ということで、場所を移して出口を探る社会勉強(?)、毎度の事ですが。川上新局長は東京生まれで松山は初めてという事でしたが、先入観のないその視点で愛媛の森をみてもらうと、別の森の姿が見えてくるかもしれません。まだ具体的に異業種とのコラボが形としては現れてはいませんが、今回は愛媛新聞社さんも加わられ、人のコラボは確実に形成されてきています。愛媛木青協メンバーは、日本酒が飲めるという選考理由で選びましたので当然ながら、乾杯のビールの後は日本酒。愛媛の地酒『石鎚』も飲んでいただき、当会ご贔屓の1本『十四代』も満喫していただきました。これだけ日本酒飲んでいるのですから、そろそろお酒と木のコラボが生まれそうですが・・・。

 

20101027 掌の記憶に残る森⑤無限のようにつながるさまざまな職種の連鎖、それを知るためにはまず愛媛を知ること、味わう事、体験する事だと思います。舌に残った味の記憶は、語り継ぐたびに美化され美味しさを増しますが、松山の味覚もその舌にだけとどめず語っていただきたいと思うのです。同様に、是非森にも赴いていただき、触った木々の温もりが忘れらなくなり、誰かに伝えずにはいられなくなる・・・そんな『掌の記憶』を残していただきたいし、そういう森を作らなければ森の再生も夢物語に終わってしまうでしょう。やらねば、やらねば!




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