森のかけら | 大五木材


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20110331 棚から卸してみたものは・・・①本日3月31日は、決算棚卸でしたが、何とか早々に終えることが出来ました。昔は、この棚卸しが大変な作業で、正直年度末が近づくと憂鬱な気持ちになったものです。日頃からこまめに整理整頓して、在庫をきっちりさせていれば良いのでしょうが、そこは人間が大雑把なものですから、適当に置いた材の上に違う材が積み重なり、何が何やら分からなくなり、材の招待するだけで相当の労力を費やしていました。そんな調子ですから、当然時間も掛かり、棚卸しが終わるまでにかなりの日数がかかっていました。

20110331 棚から卸してみたものは・・・②毎年同じく労をするのですが、まったく学習能力が無く、同じ事を繰り返しておりました。それが、この数年前あたりからパソコンを使うようになって、飛躍的に処理が向上!昔は何度も何度も電卓を叩いては、その都度数字が違い、発狂しそうになったものですが、今や懐かしい思い出に昇華できるようになりました。また、以前は用途(鴨居とか廻縁とか)で在庫を分けていたのですが、今は樹種(ナラとかヒノキとかごとに分けて保管するようにしたので、材が分散しにくくなりました。

20110331 棚から卸してみたものは・・・③棚卸しをしながら片付けも平行してやっていたので効率も悪かったものです。最近は心を入れ替えて、年度末の数日前から棚卸ししやすい用に事前に整理をするようになりました。更に今年は殊勝な心掛けで、半月前から倉庫の整理にせっせと汗を流しておりました。その成果もあって、スムーズに棚卸しが出来たのですが、喜んでばかりもいられません。ドンドン仕事があって、モノが動いていれば、倉庫の片づけをする暇も無いほど忙しいはずなのですが・・・。

 

20110331 棚から卸してみたものは・・・④20数年前、大五木材に入社して初めて臨んだ棚卸しは、その膨大な在庫の量と種類に呆然となったのも遥か昔の記憶です。時はバブル最盛期、ほっておいてもモノが売れた時代です。倉庫には山のように在庫が無造作に積みあがっていました。しかも、仕入れ担当者が退職していたので、何をどこでいつ幾らで仕入れたのか、謎解きをするようなものでした。当時を知る人がご覧になったら、これでも奇跡のように片付いた倉庫なのですが・・・。さあ、折角棚から卸した商品を再び眠らせてはいけません!




20110330 BW積層フリー板との遭遇①森のかけら】を作り始めたお陰で、端材の有効活用に光明が見えてきましたが、100数種類ものいろいろな樹種の端材が均等に発生するわけではありませんので、どうしても樹種の偏りが出来てしまいます。普段建築に使う事のないようなレアな木、あるいはマイナーな木は、かなり意識して端材を集めなければ、ほっといて勝手に溜まるものではありません。一方で、汎用性の高い木はすぐに大量の端材が溜まります。桧、米栂、米松などは建築材としても小割物としてもそれなりに用途があります。

 

20110330 BW積層フリー板との遭遇②森のかけら】以外に【円い森】や【円き箱】、【木言葉書】などの商品が軌道に乗った事で、かけらサイズ以下のモノでも使い道は増えたのですが、30X30㎜のような棒状のサイズの使い道が定まっていませんでした。最近、ブラック・ウォールナットの家具の注文が多かったお陰で、このサイズのブラック・ウォールナットがたくさん溜まりました。そこでかねがね考えていた、ある商品の製作に着手致しました。先日、それが遂に完成しました。それがこちらの積層のフリー板です。サイズは、3000X500X25㎜

 

20110330 BW積層フリー板との遭遇③敢えて白黒のメリハリをつける事で、無垢には無いコントラストの妙味を表現してみました。積層のフリー板は、文字通り自由にサイズをカットして使える汎用性の高い商品で、タモメルクシパインのそれが幅広く流通しています。一般的なサイズは、長さが4200㎜で、幅は500~600㎜、厚みが25~30㎜といったところです。これに、表裏の両面共無節のAAグレードから、片面無節・片面上小節のABグレード、両面とも節のあるCCグレードなど商品構成は多彩です。こちらはSPFのフリー板です。

 

20110330 BW積層フリー板との遭遇④そのグレードに合わせた幅広い用途が期待できますが、以前からブラック・ウォールナットのフリー板があれば面白い使い方が出来るのではないかといろいろ探していました。しかし、積層フリー板は安価な端材を活用することで生まれた商品で、ベースとなる安価な素材が必要条件です。しかしあまり節の多い材を使うと、加工中に節が抜けたり欠損して、そのパテ処理などに手が掛かりすぎるため、どの樹種でも自由(フリー)に作れるというわけではありません。ならば、自分で作るのみ!

 

20110330 BW積層フリー板との遭遇⑤という事で、ブラック・ウォールナットの家具などの端材の挽き落とし材から、節の少ない部分を寄せ集め集成材工場に加工を委ねました。完成した『ブラック・ウォールナットの積層フリー板』は満足の出来合え!まだ未塗装なので、イマイチ白黒のコントラストと、黒味の深みが伝わらないと思いますが、塗装すればきっと面白い表情を見せてくれるはずです。とりあえず試作品なので、塗装した状態はいずれアップさせていただきます。今後端材のストック状況に合わせて順次製作していくつもりですが、結構な端材の使用量でした。果たして続けられるか・・・!?




20110329 胡桃(クルミ)がいっぱい①住宅の内装に無垢を使うというと、ほとんどの方が床のフローリングか、壁・天井のパネリングを想像されますが、他にもその用途はたくさんあります。先々日からご紹介しているテーブルAVボードなどの置き家具は勿論の事、玄関の扉、シューズボックス、またそのカウンター、出窓のカウンター、小棚、床の間の地板、床柱、框に落とし掛け、階段(踏み板、ケ込み、廻り階段)、キッチンカウンター、水屋・・・数え上げればキリがありませんが、その多くが合板や貼り物に活躍の場を奪われてしまいました。とことんこだわれば際限がありませんが、無垢のフローリングを使われるのであれば、玄関の框やカウンター、床の間の地板、キッチンやリビングのカウンターなどに無垢を使われるだけでもかなり室内の雰囲気は変わります。それでは先々日から引き続いて、ワンズ㈱さんのF様邸の内装材をご紹介。

 

20110329 胡桃(クルミ)がいっぱい②こちらでは、シューズボックスの天板には『オニグルミ』を幅剥ぎにして、敢えて白太を残して活かしました。この場合、機能性というよりは家全体のイメージを象徴する意味合いが強いです。なので、ここには(にも)結構時間を掛けてセレクトします。多いときには1軒で10種類以上使わせていただく場合もありますが、木をたくさん使っていただくのはありがたい事なのですが、あまり多用し過ぎるとしつこくなり過ぎて、折角の木の良さを逆に殺してしまう事になりかねません。

 

20110329 胡桃(クルミ)がいっぱい③室内に占める木材の割合は、多くてもせいぜい6割ぐらいまでに抑えるべきだと思います。何事も、過ぎたるは及ばざるが如し。むしろ、壁に珪藻土を使うとか、天井に和紙を使うとか、同じ根っこを持つ天然異素材と組み合わせることで、木の良さが引き立てられます。柔らかな異素材に囲まれて、和室の地板に使った『ブラック・チェリー』の赤身がひときわ鮮やかに映えます。木は単独でも相当に「力」がありますので、多用すると全体のバランスを壊してしまうことにもなります。

 

20110329 胡桃(クルミ)がいっぱい④ログハウスのような雰囲気が好きだという方もいらっしゃいますので、そこはあくまでも個人の嗜好や趣味優先でよろしいと思います。今や『無垢をいろいろ使う事を考える』という、その段階で既に珍しい家という存在なのかもしれませんが・・・。ただ木を使うだけでなく、どう見せるかという演出の部分も大事な要素です。階段笠木には優しい色合いの『ヒッコリーを選択。 以前は、家の図面を見ることもなく、設計士さんに言われた樹種、サイズのものを提供するだけの仕事がほとんどでした。

 

20110329 胡桃(クルミ)がいっぱい⑤今は材の選択段階から関わらせていただく事が増えたのでとてもありがたく、材木屋魂に火を注がれる日々です。しかしそれは裏を返せば、昔ほど木材の事に精通した設計士さんが少なくなったとも言えます。ただ自分が齢(よわい)を重ねただけかもしれませんが・・・。右の『ブラック・ウォールナット』のカウンターと合わせて、『クルミトリオ』の完成です。施主さんを交えてそこでの暮らしを想像しながら、あれこれ木の物語をお話させていただけるのは、とてつもなく楽しい時間です。「ありがとう」の聞こえる仕事は、本当にありがたいです。




20110328 材木屋の親父の肩量り①昨日の「ホワイトオークのAVボード」に続いては、同じくホワイトオークで作った、無垢の幅剥ぎのダイニングテーブルです。ミズナラと非常に良く似た雰囲気ですが、もっと力強く重硬です。私の感覚だと、ミズナラよりも3、4割り増しで重たいと思います。一般的には、ミズナラよりも収縮率が大きく暴れやすいと言われていますが、今在庫にある分は驚くぐらい素性が良く、節のあるようなワイルドな雰囲気を狙ったのですが、ほとんど節もないぐらい選別がしっかりしていました。

 

20110328 材木屋の親父の肩量り②弊社在庫のホワイトオークの平板は2mモノで、倉庫に立て掛けてありますが、自分が全て1枚ずつ担いで立て掛けましたので、これがどれぐらい乾燥していて、いつ頃なら使っても大丈夫かという事は、自分の肩に伝わる重みで経験的に大体分かります。密度が高く、もともと比重が重い木(カシとかクヌギなど)もありますが、それが乾燥が甘いための重さなのか、生まれもっての体質なのか、これを見極めるのは私の場合は、水分含水計ではなく『己の肩量り』を信用しています。

 

20110328 材木屋の親父の肩量り③そんな非科学的なものを?!と思われるかもしれませんが、水分含水計などが巷に浸透していない時代、その木が乾いていて使えるかどうかを判断する基準は、材木屋の親父の経験則でした。これが公共工事であれば、そんないい加減なモノには任せれないという事で、即刻却下!含水計で1本1本計測して調べるのでしょう。材木屋の親父の肩量は、時に体調(前日の飲み過ぎや過労)で左右されたり、目盛りがぶれる事もありますが、最終的な判断は細かな目盛りではなく、「果たして使えるか否か」という1点に尽きます。

20110328 材木屋の親父の肩量り④まだ肩量りの経験データが未蓄積で、精度も大いに甘かった若かりし頃は、随分失敗もしたものです。その時の苦い経験から、最近ではかなり辛めの判断をするようになりました。なので結果的に、「まだもう少し待て!」のウェイティング・ウッドが倉庫内に溢れる結果となっています。この辺りは、サジ加減ひとつではあるのですが、どうしても慎重になってしまいます。しかし、すっかり乾燥した材がたくさん溜まりましたので、四十肩で量りの精度が鈍る前に、そろそろ目盛りの全面的な見直しを迫られそうです。




20110327 無垢の家具なればこそ①新居を建設する際に「木」を使いたいという事で、弊社にご相談にいらしたお客様の家が完成するまでに、早くて四ヶ月、長ければ半年程掛かります。特にダイニングテーブルやAVボードなどの独立した置き家具の場合、納品は最後の最後になるので、設計段階の時からすると、随分昔に打ち合わせしたものがようやく形になったという安堵感を感じる事があります。長い時間自分の心にあった物の晴れの姿はなるべく自分の手でカメラに収めようと思っているので、納品はなるべく私が立ち合わせていただくようにしています。納品の際が無理でも、後日どうにかして撮影をさせていただいています。置き家具の場合、内装の美装が終わって納品する事がほとんどなので、写真栄えもするのはありがたい!今回もまた素敵な新居が完成し、いろいろな木を使っていただきました。設計・施工は㈱ワンズさんのF様邸。

 

20110327 無垢の家具なればこそ②右上の画像はまだ完成前の段階です。撮影をする場合、天候とかにも左右されますので、機会があるたびに撮らせていただいています。まずは、右奥のAVボードですが、床材に合わせて『ホワイトオーク』で作らせていただきました。施主さんからの細やかなご要望を受け、製作してもらったのはいつもの『ウッドワークかずとよ』さん。横幅1,500㎜、奥行き400㎜、高さ500㎜で、中央の棚は固定で、両サイドの扉の中は可動式の棚が付いています。植物性油+蜜蝋ワックス拭き仕上げです。

 

20110327 無垢の家具なればこそ③本日は、施主さんがご自分で探してこられた取っ手の金物の取り付け作業に、善家君に現場に来てもらいました。段取り良く作業に掛かります。ものの10分足らずで取り付け完成。お引渡しが終わっていましたが、まだ引越し前に済んでひと安心。既にコンポやオーディオ機材の一部を移されていましたので、完成写真にも花を添えていただく形になりました。こういう家具って、実際にモノが置いてあったり飾ってないと臨場感が伝わってきませんので、とてもありがたいです。

 

20110327 無垢の家具なればこそ④既製品ではなく、完全オーダーメイドですので、収まりは勿論のこと、所有物に合わせたサイズに仕上げることが出来ます。それほど大きく感じないかもしれませんが、それでも総ホワイトオークの総無垢仕様ですので、結構な重量になります。材木屋が作る家具ですので、出来る限り合板やベニヤは使わないという点にはこだわっています。少しでも価格を抑えたいジレンマもありますが、その意義を見失っては元も子もなくなってしまいます。

 

20110327 無垢の家具なればこそ⑤床には節や色ムラの激しいラスティック調のフローリングを使われましたので、家具もそのイメージに合わせてほしいというご要望でしたが、皮肉な事に在庫のホワイトオークには色ムラはあっても、ほとんど節がありません。どつらかというとシャープな雰囲気に仕上がりましたが気に入っていただけたようなので何よりです。ホワイトオークは、非常に重硬で粘りのある木で、同類のミズナラなどと比べても、その重さは突出しています。最近、私の周辺ではこのホワイトオークが非常に人気があるのですが、実は数年前まではいくら説明したり、PRしても見向きもされませんでした。無垢材にも目には見えない流行とかブームのようなものがあります。どういう流れになっても対応できるように、流行や人気だけに左右されない木の本質的な部分での説明・紹介を心がける必要性を感じています




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