森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20110531 最後の楽園~沈まぬテレビ・NHKスペシャル~①先週の日曜日、NHKスペシャルの「ホットスポット・最後の楽園」という番組を観ました。材木店でのアルバイト経験もある福山雅治さんが渋みのあるナレーションを務める番組で、こういう種の番組が大好きなのでよく観ています。昼に再放送があり、それが第4話の『ニュージーランド~飛べない鳥達たちの王国~』でした。第2回の「ラジル・セラードから観始めて、第5回「アフリカそして今回とその凄まじい取材力には圧倒されると同時に、あまりの面白さにのめり込みながら観入りました。NHK恐るべし!

 

20110531 最後の楽園~沈まぬテレビ・NHKスペシャル~②テーマは、ニュージーランド(以下NZ)の飛べない鳥の誕生の謎に迫るというものでした。これは必ずや森とか樹に関係があるはずと睨んで、メモを片手に画面に向かいました。地デジに変えたお陰で画面も鮮明!美しいNZの風景を堪能させていただきました。恥ずかしながら全くの無知無学で、知らなかったのですが、数百年前までNZにはコウモリ以外の哺乳類は存在しなかったのですね!以下、テレビの内容の繰り返しになるのですが、自身の復習と敬意を込めて堂々の2話構成でこの番組に挑ませていただきます。

20110531 最後の楽園~沈まぬテレビ・NHKスペシャル~③この地球には、2億年前にゴンドワナ大陸というひとつの大きな大陸が生まれました。そして8300万年前に地上に動植物を乗せたまま大陸は分裂。その時には既にトカゲなどの原始的な生物は誕生していたそうです。なので、大海で隔てられ大陸となったオーストラリアには、カンガルーなどの原始的な特徴を持つ哺乳類が多いのですが、何故隣接するNZにはコウモリ以外の哺乳類がいないのか?!その長年の謎について、近年ひとつのある驚くべき仮説が立てられました。

 

20110531 最後の楽園~沈まぬテレビ・NHKスペシャル~④その仮説の根拠となる発見が、NZの南島の原始の森の地層から見つかりました。それは海深中深くに生息するはずの貝の化石。更に大量の石灰岩の分布の発見により、NZが大陸となって以後の一時期完全に海中に沈んでいた事があるという仮説が発表されたのです。大陸分離後、大規模な地殻変動によって数万年にわたり海に沈んだ大陸は、今から2400万年前に再び地殻変動によって海面に姿を現し、それが今のZNの大地で、それは昔存在した大陸のわずか7%が海面に現われているに過ぎないとか。

20110531 最後の楽園~沈まぬテレビ・NHKスペシャル~⑤ああ、どうしてこういう幻の大陸系の話はこれほど胸が躍るのでしょうか!大陸髴させるような話は大好物!それにしても撮影に3年かけたという触れ込みですが、放送に使われなかった気の遠くなるような膨大かつ貴重な映像はどうされるのでしょうか。同局の別番組のインサートカットに使われたりするのでしょうが、その記録と管理も大変でしょうね。普段撮りだめしている数千枚の画像の管理がパンク状態の人間(私)からすると、いつも放送されなかった画像の事が非常に気にかかります。そういう編集の海に沈んだ画像の大陸があってこそ、この素晴らしい映像の大陸が生まれたのでしょう。

 

20110531 最後の楽園~沈まぬテレビ・NHKスペシャル~⑥さて話が逸れましたが、古代のNZ大陸が沈んだ事で、陸生の生物達は一掃され、数千万年後に再び姿を現した新大陸には、島の外から生物達がやってきました。その方法は3つ。風に飛ばされて、漂流して、そして最後は空を飛んでやって来たのです。つまり、現存するーウィ巨鳥モアどの「飛べない」の祖先たちは、かつて大空の風を自由に操り、翼をはためかせてNZ大陸に来たのではないかというのです!木の種もその時一緒に運ばれてきて特異な進化を遂げたのでしょう。後半は明日へ続く~!




20110530 「今、そこにあればこそ」の強み①ワンズ㈱さんの完成現場見学会の内装の様子をもう少し。1、2階の床には、定番のラスティック・メープルを選んでいただきました。この堅牢な材は、すっかりワンズさんのイメージに欠かせないアイテムになったのではと、勝手に解釈しております。以前は、年配の方には抵抗感のあった色ムラ、柄有り、節有りというグレードも、この数年で随分理解が進みました。右側の掃き出しには、昨日ご紹介した『マニルカラ』のウッドデッキが垣間見えます。手前には、シャープなシビルチェアーの姿も見えます。

 

20110530 「今、そこにあればこそ」の強み②フローリングに無垢材を使った場合、上がり框をどうするかが大きな問題になりますが、弊社にご相談いただいた場合は、出来うる限り無垢材の框をご提案させていただいております。今回も当然、ラスティック・メープルのフロアーに合わせて、メープルの無垢の框をご用意させていただきました。以前ある程度まとめて買い込んでいた物があるのですが、次の入荷見通しが立たない中、少しずつ在庫が減ってきていて少し心配です。これから、「在庫限り・次回入荷見込み不明」の商品も増えていきそうです・・・。

 

20110530 「今、そこにあればこそ」の強み③だからといって在庫を減らすのを嫌って、永久に売らずに倉庫に寝かせておくわけにもいきませんし、悩ましいところです。この床材には、この框と決め込まずに、その時々で部屋の雰囲気や色合いなどを考えて、個別に提案させていただくように心掛けています。この床材にはこれしか合わないという決め打ちをせずに、その辺りは柔軟に対応させていただいています。例えば、チークの床にブラック・ウォールナットの框とか、オークの床材に雰囲気の似たニレの框パインの床に白っぽいロンギブラック・ウォールナットの床により色目の濃いソノケリン、赤身の床材ならブラック・チェリーなどなど、在庫にある樹種とサイズを組み合わせながらの現場単位のご提案です。多品種を在庫する弊社としての強みを生かせます。在る物を活かす精神は、こんなところにも。小さなニッチに棚にも無垢材をふんだんに取り入れていただきました。

 

20110530 「今、そこにあればこそ」の強み④トイレの小さな棚板にもブラック・チェリーが!こういうサイズは、内装材や家具のカット材が幾らでも倉庫に控えています。またワンズ㈱さんのショールームにも幾つかの端材を置いていただいています。何があるかを知っていただいているからこそ、その時その時でフットワークの軽い提案が施主さんに出来るのだと思います。ワンポイントに木を使っていただく事で、むしろ木の面白さや個性が際立つ場合もあります。最近こういう木の使い方がうまく型にはまってくるようになって私も非常に嬉しい~!

 

20110530 「今、そこにあればこそ」の強み⑤図面ありきでそれに合う木を探す手法から、当初からあの木をここに使おうという当て書きで図面を作っていただく(あるいは木の在庫情報をお伝えしておく)事で、その場に応じた適材が、スムーズに無駄なく収まります。大きいものであればあるほどその効果は高いです。こちらのキッチン・カウンターには、在庫にあった「パドック」のシャープな柾目を採択いただきました。〔在庫=悪論〕という暗黒の時代を耐え抜き、現物を持っている事の強み、意義が少しずつ見直されてきているようで、何だか少し頬が緩んでくるのです。持ってて良かった!持ってるからこその材木屋でござる~!




20110529 鏡の中のワインレッド・カープ①本日は台風が四国に近づいている中、ワンズ㈱さんの完成現場見学会が開催され、客足の心配をしていましたが、行ってみるとそれはまったくの杞憂に終わりました。両日とも生憎の天気でしたが、足元の悪い中、続々とお客さんがいらっしゃいました。ありがたい事です。こういう時に来ていただける方こそ、本気で家造りを考えていらっしゃるワンズ・ファンでしょう。スタッフの皆さんも雨の中、合羽を着込んで熱心に対応。私も少しの時間木材のご説明のお手伝いをさせていただきました。

 

20110529 鏡の中のワインレッド・カープ②今回の見学会をさせていただいたお施主さんは、ワンズファンである事は当然ながら別のモノに対しても熱狂的なファン!こちらのご主人の書斎にそのモノが・・・!そうです、ご主人が熱狂的な広島カープファンなのです。敵ながら(私は虎党ですので、一応)その才を認める球道人・前田智徳選手のユニホームをはじめ数々の広島カープグッズがこれでもか~と飾ってありました。画像はほんの一部。気持ちはよく分かります。私だったらこれを黄色と黒のタイガースカラーで染めているところです。ご主人のカープ愛に溢れた書斎であります!

20110529 鏡の中のワインレッド・カープ③新しくなった広島市民球場のテラス部分に使われているのは、ピンカドという南洋材なのですが、その材をうまくこの書斎にもご提案出来ればよかったのですが、あまりご主人の気分が良くなって応援に熱が入って、これ以上カープの調子が良くなってはたまりませんので・・・。それは冗談ですが、それにしてもどうしたタイガース、昨年の猛打が夢のようです。話が逸れましたが、カープの画像だけだと鯉党だと思われてはいけないので、とりあえずタイガースの画像を出しておくためだけの、蛇足のひと文でした!

 

20110529 鏡の中のワインレッド・カープ④さて、この雨の中だからこそひと際目を引いたのがこちらのウッドデッキ。当然、材は中南米産のアイアンウッド『マニルカラ』のワインレッド!昨日は来れなかったのですが、昨日の雨で「泡の洗礼」は終えたようです。昨日のうちに出し切ってしまったようで、今日は触ってももう一切泡は出ません。雨に濡れたマニルカラは妖しいほどの深い赤身を帯びた光沢を放ちます。非常に硬質の木ですが、いつも施工されているシシクラ工務店さんはすっかり手馴れたもので、このぐらいのサイズだと1日程度で仕上げられます。

 

20110529 鏡の中のワインレッド・カープ⑤濡れたマニルカラはまるで鏡面のように周囲の風景を映し出します。なんとも美しい光景です。とはいえこの艶やかさも、時間とともに紫外線の影響を受けて灰褐色ロに姿を変えていきます。つまり、これはあくまでも仮の姿です。1年後には、酸いも甘いも噛み分けた渋みのあるダンディなロマンスグレーの表情を見せてくれている事でしょうカープ党のご主人にしてみれば、このカープカラーをとどめてほしいところかもしれませんが、どうかそればかりは・・・!決して虎党の呪縛などではありません。美しさは妖しさとともにありて、しばしもその身をとどめん。




20110528 木材市場はいろいろあらざれど・・・①弊社は鋸を持った製材工場ではないので、基本的には原木市場で原木を仕入れる事はありません。製材所が市場で原木を仕入れ、製材して「半製品」になったモノを製品市場や製材所から直接購入させてもらっています。そういう訳で今まで原木市場は、近くて遠い存在だったのですが、最近役員会等の集まりで原木市場に伺う機会が増えました。一般の方からすれば、原木市場も製品市場もそうたいして変わりがないじゃないかと思われるかもしれませんが、同じ「木」を扱ってはいてもこれは全く別物です。

 

20110528 木材市場はいろいろあらざれど・・・②製品市場での「市」は、基本的には「立会いの競(せ)り売り」なのですが、最近はどこの市場でも競りが成立しないぐらい「買い方(かいかた:主に材木店などの業者」が少ないようです。造作材が盛んに動いていた(流通していた)時代は、九州・福岡から三重県松阪、愛知、長野などの市場まで足を運んでいろいろ勉強させていただきました。当時は競りも賑やかで、各地それぞれの競りのルールがあって戸惑いもありましたが、産地の特徴ある木を見るのは楽しみでもあり、今の私の土台にもなりました。

 

20110528 木材市場はいろいろあらざれど・・・③原木市場は足を運んでも、実際に仕入れをする訳ではないので詳しいルールは分からないのですが、製品市場の方はそれぞれで取り扱い商品には個性がありますが、ほとんど共通しています。製品、半製品について言えば、削って仕上げ、木そのものを見せて現(あら)わしで使う化粧材(節の無い、または小さな節のある)と、構造材などのように、最終的には隠れてしまう並材(節のある)に大別されます。化粧材は、その品質で細かく区分されるるので役物とも呼ばれます。

 

20110528 木材市場はいろいろあらざれど・・・④地元の製品市場では、主にこの並材の製品を仕入れさせてもらっているので、化粧材に比べると相場での変動幅は大きくありません。バブル期のように大量に商品が動いていた時代なら、結構なスケールメリットがあったのですが、モノの動きが停滞すると相場の振り幅も小さくなって、競りそのものの実効性が薄くなっています。そのため今や、市場も競りから「ツケ売り」主体に移行しています。市は大体ひと月に2回ぐらい開催されていたのですが、その市日間の平日でも「ツケ」で売ってくれるという事です。

 

20110528 木材市場はいろいろあらざれど・・・⑤弊社でも並材についてはほとんどがツケ買いなのですが、そこは担当者同士の・うんの呼吸です。ただし化粧材については、自分の目で確認する必要があるので、実際に見なければ買えません。趣味と実益も兼ねて、化粧材特に耳付の板材などを市場に見に(買いに)行くのは大好きなのですが、見に行ってしまえば余計なモノまで買ってしまう自覚(!)があるので(とりあえず倉庫に溢れる在庫を減らさねばならないので)、ここ最近はぐっと我慢しています。しかしそろそろ禁断症状が・・・!




20110527 コレクターの卵養成マシーン①先日のオレンジ会の「青空市」の際に、新しく購入した「ガシャポンマシーン」の事について少し触れましたが、ごく一部の熱狂的なガシャポンマシーンの方から複数お問い合わせをいただいておりますので、ここでもう一度ご紹介させていただきます。こういう食いつき(失礼!レスポンスとでも言いましょうか)は実にありがたいですね~。ひとり悦に入っております。というのも、初代のガシャマシーンを購入した際は、ただ遊んでいるとしか思われてないような周囲の冷たい視線に晒されましたので・・・。

 

20110527 コレクターの卵養成マシーン②私なりの計算はあって、こういう形であれば子どもは食いつく(またまた失礼!)という確信がありました。なぜなら、こういうものが昔本当にあれば私自身は必ずハンドルを回していたからです。モノ作りにはいろいろな考え方があると思います。自分自身がそのものに惚れ込んで好きで好きで作るパターンと、自分はお金を出してまで買いたいとは思わないけど売れるから作っているパターン。例えば大型工場で流れ作業的に製品を生み出す場合、商品への愛情は希薄になるかもしれません。決してそれが悪いわけではありません。

20110527 コレクターの卵養成マシーン③そういう商品が我々の日常を支えているのです。ただ私は、自分が欲する商品しかは作りたくないと考える人間なので、自分だったら買うか買わないかが、我が社の商品開発の判断基準になっています。ですので、弊社で作っている商品はどれもこれも自分の趣味・嗜好が反映されています。当然「森のかけら」もそういう土壌から生まれてきました。だからこの商品を購入したいと思うマニアックな方の気持ちはよく分かるのです。遠い地からのご注文でも、ああきっと同じような嗜好・感覚の方なんだろうなあと妙に親近感を覚えたりするものです。

20110527 コレクターの卵養成マシーン④私が子どもの頃に誰かがもし森のかけら」を作っていたらという事を考える事があります。きっと訳も分からず欲しくてたまらなくなるでしょうが、4万円という子どもにとって天文学的な数字(大袈裟ですが)に恐れおののき、泣く泣く諦めたことでしょう。しかし、そんな私の前にこのガシャポンマシーンがあったとしたら!間違いなく私は100円玉を握りしめ、無謀なるコンプリートに挑んでいたでしょう!ちなみに正式な登録名はガチャポンではなくガシャポンらしいのですが、知ってました?

 

20110527 コレクターの卵養成マシーン⑤来る日も来る日も100円玉を投入し(ちなみに1回200円ですが)同じ木が出てきて悔しい思いをしながらも、何度も何度もダイヤルを回し続ける姿が鮮明にうかんできます。かぶった木は、持ち帰り弟や妹に配られます。多くの種類を揃えるとう事が至上命題なので、かぶった木には興味がないからです。そして月日は重なり、それは結果的に延べ4万円を遥かに越え、それでもコンプリートには程遠い・・・。それでも私は後悔しない。なぜなら、自分の趣味・嗜好には昔から恐ろしいぐらいに寛容だからです。

 

20110527 コレクターの卵養成マシーン⑥どれ程多くの漫画本を買い、どれ程たくさんの絵を描き、どれ程映画館に足を運んだ事でしょうか。今までの人生でどれだけのお金を注ぎ込んだことか、しかしそれらの経験が今の私の血であり肉となっています。だからガシャポンに夢中になり、お年玉を注ぎ込んだであろう子どもの頃の私(イメージの中の)を、温かい目で見守る事が出来るのです(あくまで妄想ですが・・・)。きっとそんな子どもがいるに違いない。決して子どもの財布の中身狙いというわけではなく、コレクターの卵の心を満たしたいという思い・・ま、それは綺麗に言い過ぎましたが、私の子どもの頃と同じような気持ちの子どもがいたら喜ぶだろうなという単純な思いです。案の定、狙い通りの子ども達がいました、しかも目の前に!それは・・・我が娘と息子たち。いくつも「森のかけら」の試供品(初期の失敗したモノとか多数)を持っているにも関わらず、毎日「森のかけら」を見ているにも関わらず、頼めばタダでもらえるにも関わらず、敢えてお金を投じたいと・・・!ああ、血は水よりも濃し!

※このガシャポンマシーンには、「夢のかけら」がカプセルにい1個入っています。1回200円。来週からはしばらくコッコ・サン松山店さん設置させていただく予定です。君達の挑戦を待つ!




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2011年5月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  
Scroll Up