森のかけら | 大五木材


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20110630 額の中の「かけら」、物語る①日々いろいろな事があり、すっかりご紹介するのが遅くなってしまったのですが、定期的に各種のイベントを企画されている『えひめイズム』で、25日から開催されているのが、額師・風雅さんによる『額の中の愛媛物語』です。風雅さんには、以前に拙ブログにも登場していただきましたが、【森のかけら】の育ての親のひとりである佐野勝久さん(エスデザインスタジオ)とは盟友という事で、私もいろいろお世話になっております。イベントの始まる前にご紹介すべきだったのですが、まだ間に合いますのでお近くの方は是非足をお運び下さい。

20110630 額の中の「かけら」、物語る②風雅さんは、独特の感性でいろいろなもののエッセンスを凝縮させて、額の中に閉じ込められます。こちらは壁に飾られた鏡の額。そこに映ったモノがそのまま額の中の風景となっています。素晴らしい~!面白い~!額の中に入れることによって、その特徴がよりピュアになるように感じられます。「えひめイズム」に出展されている企業の皆さんの商品を、風雅さんが独自の切り口で額の中に新たな舞台を作り上げられました。それぞれの商品は変わらないのに、額縁の中に飾られた事で違う魅力が付加されたようです。

20110630 額の中の「かけら」、物語る③弊社の【森のかけら】も、数年前にリニューアルした際に風雅さんに展示用の額を作って頂いたのですが、その後も各種イベントの際には活躍してくれています。今回の風雅さんのイベントでも再登板させていただきました。通常は仕切りの無い桐箱に収められているかけら達ですが、こういう額に飾っていただくだけで背筋の伸びたような感覚になります。何だかネクタイを締めて外行きの背広を着せていただいたようで、少しこそばゆい感じもしますが、やっぱりこれ(枠)商品化しようかなあ・・・。

 

20110630 額の中の「かけら」、物語る④今までに何度も何度も検討していたのですが、私らしくも無くコストの事などを意識したりしていました。それがある時期からは、吹っ切れて作ろうとなったのですが、壁掛けの際にどういう形で(どういう金物で)設置するかで停滞しました。ご購入いただいた方からは、壁に掛けて展示したいというコレクターの方からの要望も多いのですが、あれこれ悩み過ぎて結論まで導ききれません。何を言っても言い訳になるので、今年中には何らかの形にして、【森のかけらフレーム】の販売を開始するつもりです。

 

20110630 額の中の「かけら」、物語る⑤更に今回は、『木言葉書』にもひと味調味料を振っていただきました。造り手の思い入れが強すぎると、もう既成概念がガチガチになって、斜めから見ようとも後ろから見ようとも別の発想が出てこなくなります。気をつけてはいるつもりでも、時間と共に「変化」よりも「安定」を求めるのは人の常。適度にこういう刺激を与えていただかねばなりません。いつもはイベントと言えば秋口が定番なのですが、今年は夏からイベント盛り沢山なので、新しい空気を思いっきり吸い込んで咀嚼(そしゃく)して、ニュー【森のかけら】の姿をお見せ出来るように頑張ります!




20110629 「森の出口」への架け橋①早速「杉のトンネル」に入ってみましたが、さすがに大工さんが組み上げたものだけあって、大人が何人乗ってもびくともしません。皆さんが到着する前に、愛媛木材青年協議会の会員の岡慎治君と大成郁生君のご子息をモデルに撮影。少し前まではこういうイベントがあると、我が家の娘や息子も必ず参加していたのですが、部活やクラブ活動が始まり、日曜日といえども時間の調整がつかなくなってきました。独りの方がフットワークは軽いものの、やっぱり独りはちょっぴり寂しい・・・。

 

20110629 「森の出口」への架け橋②この日から遡る事1週間前、何も無かったこの傾斜地に足場丸太が組まれ、突如この不思議な物体が姿を現しました。かつて、メジャーリーガーで2mを越える長身の大投手ランディ・ジョンソンに対して、その人間離れした豪腕に敵意と敬意とユーモアを込めて「ビッグユニット」という愛称で呼んでいましたが、まさに久万の山に突如として現われたビッグユニットです。少し離れて見ると、Rに曲げられた杉板が骨格のようにも見えます。トンネルと言うよりは、空に突き出した発射台のような趣きが・・・!

 

20110629 「森の出口」への架け橋③自社が、端材をベースにした【森のかけら】などの小物の製作に力を入れている事もあって、余計にそう思うのかも知れないのですが、やはり木の素材感が前面に出た構造物、ビッグ・ユニットはそこに在るだけで心を惹きつけますな~。それでは、残りの板を参加者にはめ込んでいただきます。薄い板といえども、乾燥してしまうと硬くなって曲がらなくなります。瑞々しいオガ粉のついた杉板を親子で曲げて取り付けていただきます。普段馴染みの少ない、「木を曲げて使う」という感覚が新鮮です。

 

20110629 「森の出口」への架け橋④無事完成した後は、子ども達に中に入ってもらい。外からは保護者やスタッフ、報道関係者が一斉にカメラを向けます。最近の子ども達は、こうしてカメラを向けられて被写体になる事にも慣れっこなんでしょう。地元のケーブルテレ日ビも取材に来られていましたが、生まれた頃から周辺にはデジカメや携帯があり、「撮られる事」が日常化しているせいでしょうか。物怖じする事はありません。何事も慣れですね~。当日はこの作業中は雨に見舞われることも無く無事組み立てが終了。

 

20110629 「森の出口」への架け橋⑤これからこのビッグユニットをどう活かすが我々の腕の見せ所であります。 刻んだり、建てたりのハード面は「分かりやすさ」もあって、脚光を集めやすいのですが、それの利活用こそが重要であって、器が完成したことで満足してしまっていては、無用の長物になりかねません。これで何をするか?なんて事をあまり直線的に考えても仕方が無いと思います。イタリアの至宝・フェデリコ・フェリー二の映画に登場するような、意味のあるのかないのか分からないような巨大なセットや大道具のようにも見えるこのビッグユニット。どう使いこなすか次第で、森に迷い込む誘惑の入り口(!)にもなれば、新しい森の出口へと続く希望の架け橋ともなるのです。もはや私には後者にしか見えないのですが。この先に続く森の道が私の目にははっきりと見えております。「森の出口」に向かって加速度が増しております。やらねば!




20110628 モモンガ棲むか?オウムのトンネル①さあ、久万美術館で森のお話を聴いた後は、森に飛び出しました。台風は近づいておりましたが、うまい具合に雨も上がり、久万造林さん所有の山の上がります。木材搬出道を登っていくので、足元はかなりのぬかるみですが、こちらの準備にぬかりはありません。活躍するしないに関わらず、準備ばかりは万全です。丁度、その麓では町の方々が炭焼き小屋を建築中でした。人力で丸太を積み上げ、まるで白川郷の合掌作りの「結(ゆい」のような趣き。昔はきっと全国どこでも見られた光景だと思います。

 

20110628 モモンガ棲むか?オウムのトンネル②目的地の傍らの杉の木には小さな巣箱がひとつ。実はこれ、鳥のための巣箱ではなく「モモンガ」のための巣箱なのです。この森には結構生育しているようで、「モモンガクラブ」なる生物調査グループがあります。これは、町内の方々に久万の自然や動物をもっと理解してもらおうということで、面河山岳博物館の研究員の矢野さんから専門的な観察の仕方などを教えていただけるそうです。井部健太郎君の3男も入会しているとか。ここで言うモモンガは、日本固有種のリス科のニホンモモンガ。知らなかったのですが、このニホンモモンガは県のレッドデータブック絶滅危惧(きぐ)Ⅱ類に指定されているそうです。私は、野生の生モモンガを実際に見たことはないのですが、健太郎君が息子と初参加したクラブ活動では、いきなり生モモンガと遭遇したそうです!ちなみに巣箱の素材は杉・・・作ってみようかしら、「巣箱のかけら」。

 

20110628 モモンガ棲むか?オウムのトンネル③そのモモンガの巣箱を越えて我々の向かう先は?そう、こちらの「森のトンネル」です!山の斜面を利用して、足場丸太で水平の座を作って、薄く製材した杉の板を大きく曲げたユニークなデザインとなっています。これを設計されたのが、昨日のブログでご紹介させていただいたアトリエA&A武智さん。最初に図面を見せていただいた時に、正直こんな風には曲がらないでしょう?と思っていましたが、やはり簡単ではなかったようで、生材の厚みをいろいろ替えて試行錯誤されたようです。当日にはここまで出来上がっていました!

20110628 モモンガ棲むか?オウムのトンネル④この無理難題のような事を嬉々としてサラリとやってのけられる人といえばこのお人しかいないでしょう、白土建築工房白土圭志棟梁。先週、高知から職人さんを引きつれ久万までお越しになって、木材を切り組み、曲げ細工もされてここまで仕上げられました。当日は参加された皆さんに、残りの板を実際に曲げて組んでいただきました。厚み6㎜で挽いたようで、そこまで薄くすればここまで急角度でも曲がるものなんですね~。私にとってもちょっとした驚きでした。やはりリアルな感覚は大切です。

 

20110628 モモンガ棲むか?オウムのトンネル⑤出来る出来ないは二の次、まずはやってみなはれ!白土棟梁のそんな思いが炸裂したこの「杉のトンネル」、急斜面にガッと足を開いてふんばったような力強さと柔らかい曲線が、アニメの世界に出てきそうな不思議な造型です。整地するため伐採された切り株が荒々しい姿で残る大地と、どことなく愛嬌のある曲線の造型のコントラストが独特の世界観を醸し出しています。引いて見ると、坂道を登る甲殻類の虫・オウム(王蟲)のようにも見えて面白い!こういう事って真剣にやるから楽しくなるんですね。さあ、それでは杉のトンネルの中に入ってみましょう!




20110627 森とアートの融合する日①先日、覚悟を持って臨むと言った舌の根も乾かないうちに、前言を撤回したくなるほどの酷暑でありました。伝票を書いていても、汗で紙が腕にへばりついてベトベト・・・。まだ風があったのが救いでしたが、厳しい夏の足音はすぐ傍らで聞こえています。ただ熱いのは温度ばかりではありません。太陽に負けず劣らず熱いイベントが目白押しなのです。本日はそのうちの一部をご紹介します。昨日の日曜日、酷暑の松山市を避けて、四国の軽井沢・久万高原町を目指しました。三坂峠からの眺めも壮観です。

 

20110627 森とアートの融合する日②久万美術館に集合して、こちらでイベントの幕が上がります。本日のイベントは、芸術活動を通して地域活性化を目指すアート集団「アートプラットホーム」さん主催の『山の基地フィールドワーク』です。ほんの4、5年前までは、アートの分野の皆さん方と融合するような活動は夢にも思い描きませんでした。しかし、考えてみれば森や木に対するアプローチの手法こそ違えど、それをベースに何かを創り出すスタンスは同じ。むしろ今まで繋がらなかったのが不思議なくらいですが、灯台下暗しとはこの事でしょうか。

 

20110627 森とアートの融合する日③さて、まずは久万アートの聖地・久万美術館で、森の働きを学んでいただきます。我々愛媛木材青年協議会は、主に肉体労働部門のお手伝いです。今回7人の会員が集合。その中には、つい先日新たに入会したばかりの愛媛県森林組合連合会の企画管理課主任 の宮浦英樹君の姿も(右から2人目)!ドンドン会員が増えていくのは嬉しい事ですが、その分1、2年生の比率が高くなりますので、「継承」が重要になります。本来ならばこういうイベントにこそ「若手」の参加が望まれるのですが、集まったのはロートルばかり・・・。

 

20110627 森とアートの融合する日④まあ、自分達がそうであったように、そうなったらそうなった時で、どうにかなるんだと思いますが・・・。この小さなコナラの苗木は、後ほど植林するわけですが、頼りの無い華奢な幹もひとたび地面に根を張ると、後は目に見えない土の中で一生懸命に根を伸ばします。たっぷり根が張ると、今度は天に向かって背を伸ばしていくように、外から見る以上に内面ではそれなりの葛藤や苦悩はあります。早急に結果ばかりを求めては大木は育ちません。我々も先輩にそういう温かい眼で育てていただきましたから・・・。

 

20110627 森とアートの融合する日⑤後ほどたっぷり紹介する「木のトンネル」を設計された設計士の武智和臣さん(アトリエA&A)から、「森の実情と役割」のお話がありました。具体的な林業についてこそ、井部健太郎君から説明もありましたが、本来こういう話こそ我々愛媛木材青年協議会が果たすべき役割。まだまだ働きかけが足りません。しかし、森の事を子どもと大人同時に理解してもらうように話すのは難しい事ですね~。どう伝えるかで、どう感じるかが変わります。『森を知ること』は、『森を語ること』であり『森を聴くこと』であります。さあ、明日は森に出てみましょう!




20110626 「日々の安全に」をどう守るのか①暑い夏はこれからですが、梅雨の終わりと共にもうすぐ6月も終わります。今年も早や半年が過ぎようとしています。多くの活動が年度単位で行われているので、まだ3ケ月という感覚が多い中、1月からスタートした事業にとってはもう半年が経過した事になります。お世話になっているミセスホーム㈱さんの業者会・ミスター会にとっても、既におよそ任期の半分が経過した事になりました。以前にもご紹介しましたが、ミスター会はきっちりした年間スケジュールを立てて、20数社の業者がそれに従って活動を行っています。

20110626 「日々の安全に」をどう守るのか②会長は1年単位の持ち回りで、今年は私がその責を拝命しております。名前のアイウエオ順で、総務は木材業界の大先輩である成瀬昭親社長(成瀬製材所)が務めていただいております。成瀬さんは、愛媛木材青年協議会のOBでもあって、私が入会した頃は近寄るのも恐れ多い大御所でした。当時から業界きっての理論派で、相手が誰であろうと一切物怖じしないその態度には敬服しておりましたが、歳を重ねてますます盛んでございます。味方につけてこれほど心強いお方もありません。

 

20110626 「日々の安全に」をどう守るのか③業者会は多様は業態の集合体ですから、大きなベクトルは「いい家を造ろう!」という大目標に向かってはいるものの、それ以外の事についてはコンセンサスが取りにくいものです。当然、年齢差や業者それぞれの事情や都合もありますから。なので、ついつい過去の流れを踏襲するだけになりがちなのですが、折角木材業界の大先輩と組ませていただいたのですから、新たな水も注ぎましょうという事で、今年はいろいろ企画も練り込んでいます。昨日開催された恒例の『安全大会』でも新たな取り組みを実践。

20110626 「日々の安全に」をどう守るのか④いつもは講師の先生を招いての講演で終わるのですが、今年は2時間を4部構成にして、まずは四国電力㈱総務部エネルギー広報課の嵐副長さんをお招きして、今皆さんがもっとも関心の高い『これからの電気の使い方』についてお話を伺いました。愛媛県も伊方町に原子力発電所を有しながらも、松山に住む人間としてどこか他人事のような感覚でいました。しかし、その実情を数字を示して説明していただくと、ただ安易に原発反対と言えない現実も思い知らされました。

 

20110626 「日々の安全に」をどう守るのか⑤大きな流れとしては、脱原発の方向に進むべきだと思いますが、あまりに現実と乖離した理想論の中で、自分自身がこれからどれくらいの生活を目指したいくのか、『我、唯足るを知る』を真剣に考えていかねばならないと思います。その後で、少し前に放送されたNHKスペシャルの『巨大津波”いのち”をどう守るか』のDVDを鑑賞。それを踏まえて、実際に震災後に宮城の現地に入った成瀬さんに、画像を交えて現地状況の報告をしていただきました。百聞は一見にしかず!情報というものに如何にフィルターがかかっているか・・・。

20110626 「日々の安全に」をどう守るのか⑥最後にミセスホームの大下社長からお話をいただき、現場の施工状況等のご説明を受けて、少し時間オーバーで会は無事終了。新たな事をすれば多少の摩擦は生じるものと覚悟していましたが、皆さん前向きに受け止めていただいたようでした。たまたま、新たな取り組みが新エネルギーの事とかぶりましたが、理屈云々よりもまずは実践してみる事が慣用でしょう。小さな事の集積が日々繰り返されています。「変わらされる」のか「自らの意思で変わっていくのか」、大きな決断が日々身近なところにあります。




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