森のかけら | 大五木材


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20110731 夏の夜の楽しき夢やラムネの底①本日は地元の公民館で文化祭があり、公民館分館の主事を拝命している関係で朝から準備です。その日に行われる阿沼美神社の「輪越(わご)し」に合わせての開催という事です。舞台となる阿沼美神社境内へと続く参道沿いに公民館があるのですが、そこでは家内を含めた地元の婦人有志の皆さんがアイスやジュース、おでん、玩具等の販売もするので、輪越しに行き交う人が立ち寄り結構な賑わいとなります。文化祭は、公民館の2階で開かれるため、展示用のパネルの搬出入が大仕事になります。

 

20110731 夏の夜の楽しき夢やラムネの底②潮見の本館に、ベニヤで作った可動式の展示用パネルがあるので、公民館館長さんと一緒に運び出しに行きましたが、3x6のベニヤ1.5倍ほどの大きさがあり、裏に40x40㎜ぐらいの野縁で桟が打ってあり、それが脚も兼ねています。なので1枚でも結構な大きさになるのですが、展示用のフックがどこにでも掛けられるように前面に小穴が開いていますので、見た目ほどの重さはありません。余裕で担げるのですが、大き過ぎて幾度も壁と喧嘩します!これを公民館2階から運び降ろして、また分館で2階に上げます。

20110731 夏の夜の楽しき夢やラムネの底③重たいものを短距離担ぐ事には慣れているのですが、軽くてかさばる物を長距離運ぶのはなかなか・・・。私が入社した頃は、会社にユニックも無くて、梁や桁、柱などの構造材を大工さんが自分の作業場で刻むというのが定番でしたので、倉庫から大工さんの作業場に運ぶ作業の繰り返しでした。刻んだら今度はそれをトラックにて積み込んで現場に運びます。当時はそれが当たり前でしたから何の不満もありませんでしたが、一度ユニックの便利さを知ってしまうと、なかなか体が元には戻れません・・・。

 

20110731 夏の夜の楽しき夢やラムネの底④しかし、その頃に肉体に刻まれた記憶は今の私のベースにあります。慣れぬベニヤに苦戦したのも束の間、かつての記憶が体に蘇り、ドンドン作業がスムーズになりました。偉いものです!そこに、地元の皆さんが腕をふるわれた絵画、手芸、習字などの作品を展示。夕方までの本番に備え、館長さんと留守番です。日も落ちると、子供達が浴衣姿で現われはじめ、辺りは賑やかな歓声に包まれます。ここ平田町は、地域活動が非常に熱心で、運動会も市、地区、町と年に3回、文化祭も独自に開催します。

 

20110731 夏の夜の楽しき夢やラムネの底⑤そのため、早朝の町内放送も年間60回以上もあったりと、お世話係りになるとそれなりの大変さはありますが、地域のコミニュケーションが希薄になっていく中、こういう活動が盛んに行われ継続していくというのは、素晴らしい事だと思います。ただこの辺りもアパートが建ち、人口流入が増えてくると、それをどう周知し参加してもらうようにするかが課題になります。どの団体にしても、最終的には「人」の問題です。地域文化の継承は人ありき、その思いありき。

 

20110731 夏の夜の楽しき夢やラムネの底⑥無邪気にラムネを飲むわが息子達が親となった時代、このイベントはまだ続いているのでしょうか。故郷を離れ、この地に終の棲家を構えた者としては、この地での幼少の記憶が無いので、地元の方に比べていまひとつ盛り上がりきれない「思い出」の距離感があります。我が子どもたちにとっては、この地が故郷であり、日々の体験が故郷での懐かしい思い出としてその小さき体に刻まれていくのでしょう。『夏の夜の楽しき夢やラムネの底』。さあ、7月ももう終わります。




20110730 土曜日になすべき事は・・・①毎月第二土曜日は、会社はお休みさせていただいておりますが、労働時間の調整で時々第4土曜日も休んだりしておりますので、いつの土曜日が営業しているのか分からん!と当初は怒られたりもしていましたが、最近はお客さんも諦められたのか、土曜日は開いていてもあまり電話もなりません。いずれにしても土曜日は、嘱託で来てもらっている社員2人が休みなので労働力も落ちるのですが、週末は事務所での打ち合わせや事務仕事も多いので、それぐらいで丁度いいバランスなのです。

 

20110730 土曜日になすべき事は・・・②今までは、配達の少ない土曜日の仕事のバランスをどう取るかが課題でしたが、やはりそこは「必要は発明の母」!新たな仕入れを起こさずに、在庫にあるものをうまく活かすという観点から、動き始めたのが【森のかけら】だったのです。倉庫の中から端材を引っ張り出してきて、特定サイズに割り返して揃えて荒(下)加工をするのです。そこから更に、『円い森』や『木言葉書』などの荒加工にまで作業は拡がりました。そして、先日アップした『ミックス・カラー・ボード』でも、この下準備が大変重要になってくるのです。

20110730 土曜日になすべき事は・・・③いた時間を利用する事で、それぞれの無駄を削減する事が出来ましたが、あまり商品(森のかけら等)が急激に売れ始めてしまうと、製造がおいつかなくなります・・・なんていうのは、捕らぬ狸の皮算用。売れて売れて、端材が間に合わなくなり、遂には大きな板を割り返さなければならなくなり、コストを取るか納期を守るかで悩むというそういう目にも遭ってみたいものですが・・・。飛ぶように売れているわけではないのですが、それでも日々の積み重ねで、あれだけあった端材も徐々に少なくなってきました。端材であればどんなサイズでも使えるわけではありません。適サイズのよく乾燥した広葉樹(ミックス・カラー・ボードの場合)となると、倉庫の中に無限にある訳ではありません。その結果、耳付板が山のように積みあがることなったのです。それを割り返して、適時が来たら最終加工するわけです。

 

20110730 土曜日になすべき事は・・・④平日だと電話で作業が中断されますが、今日は集中作業。お陰で効率は上がったものの、暑さでかなりバテバテ。この時期、倉庫内は巨大サウナに変身しますので、長時間居ると汗が滝のように溢れ出します。今は一度に数ミリ単位で、【森のかけら】(荒40㎜)や『ミックス・カラー・ボード』(荒35㎜)、『円き箱』(荒50㎜)など各種商品に適したサイズに加工していますが、その分在庫管理は注意しないと、まぜこぜになってしまい大変な事になります。1つ1つ木口に名前を書いて、用途に合わせて保管していきます。さあ、ここまで来たら、完成まであと少し。




20110729 えひめの新しい森林物語・黎明篇①今年の夏は大方の予想に反して、猛暑も早やうちに終わるとか・・・。まあ最近の世界的な異常気象は慢性化していて、何が起こっても驚きませんが、熱帯夜が少なくて済むというのはありがたい事です。しかし一方で、夏はしっかり暑くないと困る業種の方もいらっしゃいますので、全てが円く納まるというのは難しい話です。まあ、どこにとっても「ほどほど」というのが一番良い事なのでしょうが、自然の摂理がかなり崩壊していて、バランス感覚が保てなくなってきているようです。何事もバランスが重要、木工もきちんと計ってまっすぐ釘を打たないと後々困った事になります。幼き頃より木工に親しんできた我が娘と息子達は、それなりに釘も打てるようになってきました。何事も自分でやってみる事が肝心ですね。もう飽きただろうと思うくらい木工していますが、これがどうも飽きない様子。

 

20110729 えひめの新しい森林物語・黎明篇②先日開催された愛媛木材青年協議会の「第32回児童木工広場」への参加は息子だけでしたが、今回彼が作ったのがこちらの「とんぼ」。いつも訳の分からないオブジェか、中世の巨大な剣を作って来るので、家の中でアートもどきが溢れかえっておりますが、今年もそうなりそうだったので、作りはじめに少しヒントを出してやるとオブジェがとんぼに変身しました。胴体は「」、目玉には「ラミン」の丸棒を使いました。尻尾の切り込みと、口を付けたのが私のアドバイス。まあ何とかとんぼに見えるのでは?

 

20110729 えひめの新しい森林物語・黎明篇③今の間だけでしょうが、何でも「お父さんの分」という事で、自分と私の分を2つをセットで作ってくれます。先程のが「親」で、こちらが「子」という事です。造型のシンプルさから家内や娘達にも「とんぼ」と認知され、家の外部の板塀に飾っていただく事が決定!親子で楽しく飛んでいる構図に収まりました。「木育」というと、つい大所高所に構えがちですが、基本に「楽しい」がなければ子どもたちの心には響きません。「楽しく学ぶ」ための仕掛け作りが大切なんだと思います。

 

20110729 えひめの新しい森林物語・黎明篇④そういう意味では、自分で考えて好きなモノを作る木工は最適だと思いますが、学校関係の方に聴くとそういう授業を組みたくても、指導する人、場所、材料、予算等の問題があって簡単ではないようです。そういう反動から、こういうイベントにたくさんの子供達が集まり(むしろ親も!)、その「モノ作り」の欲求をぶつけられるのかもしれません。そんな「木のファン」の皆様にお知らせ。木工体験とはちょっと違いますが、えひめイズムにおいて、明日7月30日(土)より8月25日(金)までの1週間、えひめの森林物語~森林からの愛顔あふれる贈り物~が開催されます。主催は愛媛県森林組合連合会さん。2回目の開催となりますが、今回のテーマは、「木のおもちゃ・知育玩具特集」という事で、愛媛発の木製玩具が勢揃いするようです。他にも愛媛の林産品の展示販売が行われます。

 

 

20110729 えひめの新しい森林物語・黎明篇⑤で作ったクライミング・ウォールもあるようなので、是非親子でお出掛け下さい。愛媛県森林組合連合会には、今年愛媛木青協に入会してくれた宮浦英樹君が居ます。『もりのちから』という事で、従来の枠組に捉われない新しい森の魅力・楽しさを模索されています。同会の菊池直子さんが女性の視点で日々更新されているブログの方も是非ご覧下さい。愛媛の森も大きく変わろうとしています。その切り口は、それぞれの立ち位置でいろいろあっても、最終的な出口は『木のファン』作りという点で合致していれば、きっと愛媛の森林の新しい出口が見えてくると信じているのです。




20110728 その道を往けば分かる①外国から輸入される木材の中でも、比較的最近一般的に流通するようになった材については、詳しい資料などが揃っていないものは多数あります。図鑑として、気乾比重がいくらとか磨耗性がどうとかいうデータベース的な特徴は明示したあっても、実際に使用した際にどういう現象が起こるか、例えば表面割れが著しいとか、ヤニが吹き出すとか、樹液が多く土間を汚すとか、金属との相性が悪いとか、収縮がしいなどのより実践的な「注意事項」まで書き表しているものはほとんどありません。

 

20110728 その道を往けば分かる②そういう場合、結局自分で試したりしながら経験を重ね、その特性を探っていくしかないのです。時にはそれによって思わぬ新発見(あくまで私自身にとって!)に出会う事もありますが、多くは失敗や反省に至る事が多いです。それを見て周辺は、それ見たことかと鼻で笑う人もいますが、私は自分で経験しないと満足しない性格なので、別に後悔もありません。なにせ新しい事はやってみなければ分からないし、挑みもしないで高見の見物をして批判を言うような輩にだけはなりたくないので、これからもこちらの道を進みます。

20110728 その道を往けば分かる③自分が経験して納得した事であれば、きちんと責任を持って言葉に出来ます。しかし、そのひと言のためには過去にご迷惑をお掛けした方々も多数いらして、その点については本当に深くお詫び申し上げるばかりです。10数年前に携わらせていただいた現場などを振り返ると、今だったらこうしているとか、こういう選択もあったとか考えますが、当時の私のレベルではそこが精一杯でした。人間誰しも歳と共に成長していくものですから、過去の力量不足・経験不足の自分が恥ずかしく思うのは当たり前かもしれません。

20110728 その道を往けば分かる④だからこそ、それをバネに成長があるのかもしれませんが、やはり過去の未熟さに対面すると、顔から火が吹き出るほど恥ずかしく思う事も多々あります。お客さんの現場で「実験」をしているつもりはありませんが、過去の経験の枠の中に閉じこもっていたのでは進歩はありません。そこは、その時の自分の持っている最大限の情報や知識を駆使して、「覚悟と責任」を持って臨むしかないのだと思うのです。なんだかもの凄く言い訳がましい事を言っているように聴こえるかもしれませんが・・・。

 

20110728 その道を往けば分かる⑤学者的な知識だけでなく、加工や塗装などの現場の生きた知識も含めて、世界中のあらゆる木に精通した人なんていないと思います。240種類ある【森のかけら】だけでもの全ての組み合わせの相性や効果を全て理解している人なんてどこにもいません。ある程度は本やネットからも学べますが、最終的には自分で経験するしかないのだと思います。だからこそ、面白いっ!誰も往かないからそこを往く。往けばそこが道になるさ、うっしゃ~!少し三四郎を引きずっております・・・。




20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」①ここ数日スポーツづいていたので、本日は「スポーツと木」のお話。古来より、スポーツの機具としては「木」が独占状態にありました。それぞれの種目においてもっとも適した特性を持つ材を探し出し、磨いたり、削ったり、曲げたり、さまざまな形に加工して使ってきました。それが時代の流れと共に、より精度が高く、より軽量で、より強く、より安価な(これは全てにはあてはまらないでしょうが相対的に)プラスティックや軽金属などの異素材に取って変わられるようになりました。

20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」②今や、「それら」が木製であったという事は、子供達にとっては遠い昔のおとぎ話のようにすら感じられるかもしれません。しかし、スポーツに限らず、「木」は我々の暮らしのありとあらゆる所で必要不可欠な「絶対素材」として一時代を築いてきたのは間違いないのです。そこでスポーツという分野において、もう一度それぞれの木が器具として輝いていた姿を知っていただくために作ったのが、こちらの『スポーツの5かけら』なのです。「スポーツと木」という切り口で5種類の木をセレクトしてみました。

20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」③当然、これ以外にも木を使うスポーツは無数にあるのですが、この『5かけら』シリーズは、なるべく多くの木にスポットを当てるという目的もありますので(その事を意識しないとサクラとかクスノキなんて何度でも登場してしまいます)、そういう大人の事情はお察し下さい。そこで、国内外取り合わせて選んだのが「イスノキ」、「ヒッコリー」、「トネリコ」、「ミズメザクラ」、「ハードメープル」の5種。ハードメープルは、先日のボーリング大会の時に触れましたが、ボーリング場バスケットボールのコートの床材に使われています

20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」③後の4種は少しマイナーではありますが、トネリコ野球のバットの素材。今はタモ、メープルが主流となっていますが、その昔はトネリコが多く使われていたそうです。伐採量の問題で、今や幻のバットの木となってしまったようですが・・・。ヒッコリーはご存知の方が意外に多かったのですが、こちらも昔のスキー板の素材。粘りがあり衝撃にも強いヒッコリーは、スキー板としてうってつけの材であったようです。今は人工樹脂などにその座をう奪われてしまったようですが。他にもビリヤードのキューとしても人気が高いようです。

20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」④後の2つは、なかなかマニアックで知る人ぞ知る世界かもしれませんが、水目桜は別名「梓(あずさ」の名前が示す通り、弓の素材。私の家内が学生の頃に弓道部に所属していたので、今でも定期的に愛媛大学の弓道部から部誌が届けられていますが、その誌名が『梓弓』でした。でも意外に弓道をされていても、梓が木の名前だとは知らないという方も多いようです。こちらも弾力としなりがあって選ばれたのだと思いますが、引くのに相当力を要するとされる強弓(ごうきゅう)に使われた事が名前の由来ともされているようです。

20110727 夏こそ「スポーツの5かけら」⑤最後のイスノキは、南方特に鹿児島県などに多いようで、以前に鹿児島に旅行に行った時にもよく見かけました。ウバメガシアベマキなどと並んで日本最重量の一角を占める非常に重たい木でもあります。重くて硬い特徴を活かして利用されているのが木刀。材を持った私の感覚では、やはりこのイスノキこそが日本最重量の称号がふさわしいと思います。木刀の木としてはビワ有名ですが【森のかけら】に含まれませんので・・・。真夏のスポーツはくれぐれも熱中症にご用心ですが、たまにはその素材にも思いを馳せてみられてはいかがでしょうか。




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