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今月中旬の話ですが、地元で敬老会がありました。公民館の分館の主事をしている関係で、会場設営などの準備に参加。私の住んでいる平田町を含む潮見地区の敬老会で、70歳以上の方にご案内を送るのですが、100名以上の方が参加されました。出席された方の中で最高齢者は、我が町の92歳の方でした。私のこれまでの人生の倍以上・・・そこまで長生き出来る自信はありません。お見事です。さて、会場設営は、喧々諤々言い合いながらもなんとか準備も終了。
公民館の行事は、選ばれた役員さんがこなしますが、そこは性別年齢職種を問わない「もうひとつの異業種交流会」みたいなもの。複雑にして濃密で難解な人間関係は、勉強になるところも多い反面、それだけの個性をまとめるのは至難の技で、特に上の役職をこなされるような方は、一家言をお持ちですから、自分の主張は決して譲りません。弁当の置き方ひとつでも、あーでもないこーでもないと悩みは尽きません。これは来年のためにも記録を残しておかねば・・・。
皆さん席につかれるとかなりの賑わい。同じ70歳、80歳といっても随分差があります。う~ん、子供はいつか来た道、お年よりはいつか行く道。超高齢社会の中、決して他人事ではありません。当日の式次第では、野志松山市長の代理の方が来賓挨拶される予定でしたが、玄関で受付をしていると、突然中村県知事が予告無しの飛び込みでお見えになるサプライズ!丁度、ラジオで対談させていただいた直後だったので、声をかけてもらいました。
予告無しに知事本人が来られたので、会場も少しざわつきました。時事ネタを織り込みながら軽妙にお話をされましたが、その中で愛媛県にも100歳以上の方が500か600人いらっしって、その中で男性は1割程度しかいないという話がありました。会場を見渡しても圧倒的に女性の方が多数。女性は強し、これが現実です。考えれば私もあと25年後には、この会からご案内をいただくのか、と思うと人生は短い。今やれることをやっておかねばなりません。命の炎を燃やさねば!
さて、折角なので、ここでご長寿の皆さんに敬意を込めて、新商品『めでたき長寿の5かけら』をご披露させていただきます。『5かけら』シリーズは、ずっと作り続けているのですが、作る事に全神経を集中させるがあまり販売がおろそかになりつつあります。瞬発力はあるのですが、いかんせん持久力がなくて・・・。そんな私にとって人生の大先輩のご長寿の皆さんへ畏敬の念も込めて作らせていただきました。『赤松』、『槐(エンジュ)』、『桧』、『譲葉(ユズリハ)』、『桐』の5種。
木のお好きな方は、この名前だけでその「めでたさ」の雰囲気がご理解いただけるかもしれません。簡単に解説を。『赤松』は、長寿の木で敬老・長寿の慶事にはかかせません(画像上の知事の後ろにも)、『槐(エンジュ)』は「延寿」に通じて長寿を祝う記念樹にもなります。『桧』の木言葉は「不滅」であり長寿の木でもあります。『譲葉(ユズリハ)』は譲る葉が語源で代々に引き継がれる繁栄の象徴、不死鳥・鳳凰は『桐』の木に棲むと言われています。これにて『めでたき長寿の5かけら』、慶事のお祝いにいかがでしょうか。いつまでもお元気で。
¥2,625(¥2,500+消費税)
配送につきましては、『エクスパック500』を使いますので全国一律¥500です。
一度に5セットまでは同封出来ますので、5セットまでは¥500とお考え下さい。6セット~10セットまでは送料¥1000。以後、5セット単位でプラス¥500とお考え下さい。
さて、昨日に続いて東レの「自然を愛する会」との皆様との事についてです。自然も木も愛される田中副社長、このブログもご覧いただいていて、そのうえでわざわざ弊社まで皆さんをお連れされたわけですから、大体私がどういう人間なのかご理解いただいていると(一方的に)思っているので、格好付けたりせず普段着のままでお話できるのでとても楽です。いずれにしても着飾る服も持っていませんし、技術の無い者は「素」で勝負するしかありません。素材第一主義です!
しかし相手もこちらの懐を知っていただいていると思うと、初対面だろうが瞬時に打ち解けれます。旧知の友のようにお話が出来るのは、『木や森、自然』というキーワードが互いのDNAにしっかりと刻み込まれているお陰でしょうか。【森のかけら】や木の玩具をいろいろ観ていただいたのですが、折角の機会なので少し木のお話もさせていただきました。優しい大人の皆さんですから、合わせていただいていたのだと思いますが、大人の思いやりは大切です。
最近よくご依頼を受けて、全く木に興味のないような所でもお話をさせていただく機会もありますが、正直それは完全なアウェイですので、針のむしろ・・・。木の事など興味ないよ、なんて方にとってはきっとつまらない話でしょう。そんな空気は伝播しますので、こちらも切ない気持ちになります。今回はその逆に皆さんが非常に熱心に聴いていただきとても嬉しかったです。2時間足らずの滞在でしたが、意識の高い皆さんとお話できて、非常にアドレナリンが出まくりの楽しいひと時でした。
日本を代表する大手の企業も、植林活動やリサイクル活動などを通じて環境問題に取り組んでいます。零細企業では考えられない規模の活動には敬服するばかりですが、そういう活動が拡がるのも(当然企業PRはあるものの)、「森を守ろう、自然を守ろう」とするメッセージがシンプルで伝わりやすいからでしょう。シンプルな言葉、思想は邪心なくズドンと心に届きます。以前に、ブータンの人々が「鶴が来なくなるから電気はいらない」と語っていたTV番組をご紹介しましたが、それは実に明快。それは物事の本質を突く慧眼たる思想。手を汚さない評論家からは絶対に出てこない言葉でしょう。
「好きだから」そういうシンプルな思想が誰しもの心に響きます。困っているから、もったいないから・・・複雑な時代に生きる我々にとって、判断の基準は身近なところにあります。その「モッタイナイ」をいち早く世界に提唱されたワンガリー・マータイさんが先日お亡くなりになりました。何やらその死すらも、大きな連鎖のひとつの事柄のように感じられます。きっとこれから数年のうちに、日本人の自然や森に対する価値観は大きく変ってくるんだと思います。
「自然を愛する会」の皆さんとのお話の中で、改めて多くの事を考えました。「大好きな森がなくなってしまうのは悲しいから・・・」、「端材を捨てるのはもったいないから・・・」やっぱり森や木の事についても、分かりやすさが一番!次回は是非、半日コースぐらいでお越しいただければ、迷子になるような深い森のかけらの更に奥深くにご案内いいたします。遠方よりわざわざご来店いただき本当にありがとうございました。折角なので『東レの5かけら』にも挑戦してみます!乞うご期待!
もう少し直接的に木の事も書こうと思っているのですが、ありがたいご縁が多くてなかなか木の話になりません。どちらかというと新しい出会いで気(木)分のいい話ばかり。先日も県外からたくさんの「木のファン」いや、「自然を愛する会」の皆さんが大勢いらっしゃいました。昨年の5月に、日刊工業新聞社主催の地域活性化リレーシンポジウムでご一緒させていただいた東レ㈱・田中千秋代表取締役副社長とは、その後も『適材適所』と手紙のやり取りをさせていただくお付き合いをさせていただいます。
シンポジウムでは直接お話しすることは無かったのですが、その後の懇親会で声を掛けていただき、【森のかけら】に大変興味を示していただきました。まさかこういうご縁があるとは、まさに僥倖!山登りが趣味で、仲間達と「自然を愛する会」を作って自然を楽しんでいて、きっと仲間達も気に入るだろうから、今度仲間と会社に寄るよ、と言っていただいた言葉は社交辞令ではありませんでした。その約束を果たすべく、先週末に大勢の皆さんで本当にご来店いただきました。
東レの会社関係の皆さんとそのご家族、ご友人の皆さん、松山での観光もあったのですが、それでも1年前の約束を覚えて下さっていて、本当に来ていただけたのは嬉しかったです。東京、埼玉、滋賀など各地から松山に集合されていました。事務所の狭いスペースにぎゅうぎゅう詰めで申し訳なかったのですが、『森の5かけら』のエピソードや木の話も熱心に聴いていただきました。自然や森、木などに興味のある方の前でお話させていただくのはとてもありがたいです、皆さん大人です!意識がお高い!
田中副社長には個人的に【森のかけら36】もご購入いただいているのですが、今回は会の皆さんも木のおもちゃなど多数お買い上げいただきました。弊社にとってのテーマ、目標である「木のファンを増やす」という事について、ふたつのアプローチがあると思います。森や木の事に興味・関心の無い人に、啓蒙して木の魅力を知ってもらう方法と、もともと森や木が好きな方に更にもっと好きになってもらう方法。行政施策レベルでは当然広く浅く前者の方向でしょう。
しかしマニアの殿堂と化しつつある弊社においては、後者の道を進むのです(するつもりでもなかったのですが、結果的にそうなってしまってます)。話が学術的だとか難しいとかいう高尚なレベルの話ではなくて、自分の好きな道のみを突き進むという方向において、ディープでマニアックになりすぎてしまい、興味のない方との温度差が開くばかり。お話できる内容は、木にまつわる民間伝承や風習、木の物語が中心ですから、誰でも入ってこれるのですが、周囲を顧みない「我が道主義」が災いして、常識ある一般の方はなかなか近寄ってもらわなくなりました。もはや奇人変人の領域に入りつつあるのでしょうか、いいんです、臨むところです。そういう所にはそういう方々が集まっていただくのです。あ、決して「自然を愛する会」の皆さんがそういう方だと言っている訳ではありませんよ、決して・・・。
しかし、【森のかけら】を一見されて、「オモシロい」と言っていただく方は、大抵人間もオモシロい方が多いのも事実です。あ、これは褒め言葉、最大の賛辞ですよ勿論!日本の技術で燃費が向上した次世代のエコ飛行機・ボーイング787型機が話題になっています。その胴体を飛躍的な軽量化させたのが、東レの開発した炭素繊維なのです。昨年の基調講演でも、田中副社長が繊維やプラスチック・ケミカルを軸に、情報通信、医療や航空・宇宙分野などグローバルに展開されていて、CMではありませんが、あれもこれも東レ・・・そんな天下の東レの皆さんが相手といえども、【森のかけら】に関しては私が創造主!私以上に、【森のかけら】に愛情を持って話せる人間はいません。なので好き勝手にお話させていただきました。この話長くなりそうなので明日に続きます。
一昨日からの続きですが、『飛び出せ!科学くん』の話。このスペシャル版、たくさんの方が観られたことと思いますが、結論から言うと煽りに煽って最後まで引っ張った挙句、二度目の探索ではディアナ号を見つけることは出来ませんでした。ちょうどこの撮影の少し前に「東日本大震災」が起こり、その影響で海底でもかなり地盤が動いて、ディアナ号とおぼしき沈没船も以前のポイントから結構動いて、更にその上に砂や土が被ってしまったとの事でした。ソナーでは大きな物体を捉えていたのですが、海流が激しく捜索は断念せざるをえなかったのです・・・。残念、という思いと「最後はやっぱりこうでなくっちゃ」という妙な安心感がありました。
そうです、この手の捜索番組で本当にお宝が見つかったためしはないのです!もし見つかってたとしたら、先にTVや新聞で報道されてしまい、番組としての価値が無くなってしまうのです。ですから決してお宝は見つからない、これがこの手の番組のルール、不文律なのです。ですから、それに対しては何の不満も怒りもありません。なんだ、これだけ煽って結局見つからないじゃないか!そんな野暮な事を言ってはいけません。見つかりそうで見つからない事を指して『浪漫』と呼ぶのです。
むしろ私はそんな事よりも、出演者の柳原可奈子がはからずも言った「こんな小汚い木材で心が躍るなんて」という言葉の方に反応!「小汚い木材」という言い方がどうこうじゃないんですよ、実際に小汚いんですから。そうではなくて、その後の「心が躍る」の方です。150年前に沈んだ船の一部と思われる小汚い木片のお陰でこんな騒動になって、誰もが心を躍らせている!凄い事ですよね~!ただの小汚い木片であればただのゴミで、それで誰かが心をときめかせたでしょうか。この沈没事故では幸いにも1人の死者も出なかったそうです。その後船を失ったプチャーチン提督たちをロシアに返すために、地元・戸田(へだ)の船大工達が協力して木造船を作り上げるのです。プチャーチンは感謝の気持ちを込めて、その船を「ヘダ号」と名付け、無事にロシアに帰還します。
この来日で、プチャーチンは日露通商条約の締結を果たします。二度の悲運にも負けず礼節ある態度でこの大役を果たした彼に、日本からも勲一等旭日章が贈られましたが、ロシア政府も伯爵の称号を与えその功績を讃えました。その際作られたプチャーチンの紋章には、帯刀した武士の姿が描かれているのです。日本人に対する感謝の気持ちがここにも現われています。後日談として、彼の死後、娘が戸田の町を訪れ、お世話になった人々に謝意を述べたとか。今でこそ美談ですが、国家間の利権争いよりも、困った人がいれば助け合うという人間らしさの方が普通であった時代のごく当たり前の話だったんでしょう。互いを思いやる心があれば大抵の事は解決するという事ですね、教訓です。
ひとつの小汚い木片から2国間の条約締結というスケールの大きな話にまで広がり、私の心も躍りました!もしもあの時、鑑定を受けていれば、150年前にプチャーチンが指揮したディアナ号の木片が私の手元に届いていた事でしょう。歴史の浪漫の大魚を釣り逃がしてしまいました・・・。ああ、次からは恥をかいてもいいからお断りするのは止めよう、そう固く心に誓うのでした。それにしても小さなかけらの壮大な物語を満喫させていただきました。それだけに番組終了は残念。復活を待つ!
1年ほど前になりますが、ある日曜日に何気に『飛び出せ!科学くん』を観ていたら、「駿河湾に沈んだ船」という、いつか聞いたキーワードが!のめりこむように画面に見入ると、どうやら鮫好きの番組MC田中直樹氏が、日本の誇る最新鋭の深海左遷調査船「ハイパードルフィン」に乗り込んで、世界一深いとも言われる駿河湾の深海でまだ見ぬ深海魚を探すというプロジェクトでした。そこでは新種の深海魚は発見出来なかったのですが、たまたま偶然別のものが・・・! |
ディアナ号は初めに函館に来て、その後大阪を経て下田に入ったそうです。軍艦の指揮を執るのはプチャーチン提督、今から157年前の話です。鎖国をしていた当時の日本へ来港した船の事ですから、その記録は古文書等にしっかりと残っています。もし、その軍艦の一部だとしたら、材料は「チーク」で出来ているはずなので、それが断定できれば、ディアナ号の謎に一歩でも近づけるかもしれないという事だったのです。おおっ!あの電話はこれだったのか~! |
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