森のかけら | 大五木材


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20111231 1年末はいつものように実家に帰省しております。ネットの通信環境が万全でなく、ブログを初めて以来、毎年この年末年始のブログの更新に四苦八苦しておりました。それがこの年末は、降って湧いたような幸運(?!)が舞い込みました。実は長年連れ添ってきた愛用の携帯電話CASIOのGショック仕様の携帯電話に対して遂に、強制的に機種変更の通知が届いたのです。さすがに周囲でもこの機種を持っている方は見かけなくなりました。Gショックとしての使命は充分に果たしてくれました。

 

20111231 3ケースもボロボロになっていて、瞬間接着剤でも何度も応急処置を施してきたつわものですが、許されるものならばまだまだ使いたかったほど愛着があったのですが、通知が来なければ本気でオーバーヒートさせなくてはならない状況でした・・・。今までマンションの10数階から何度も落とし、大雨の中でも、木粉まみれの作業場の中でも、付き合ってくれました。飲み屋に忘れて帰った事も数知れず・・・同じ店に3度連続で忘れた事もあり、二度と会えないと思った事もありました。

 

20111231 2そんな使い方の荒い持ち主にも関わらず、よくぞこの5年もの間、その責務を全うしてくれました。別れには感慨深いものがあります。とはいえ、通話に支障が出始めていたので、泣く泣く機種変更。さて、スマートフォンにするかどうするか悩みました。ブログやフェイスブックの更新やホームページの検索には液晶画面とキーボードが小さすぎて誤作動しやすいため、ほとんど携帯電話としての機能しか使わないので、Gショックで更新しようと考えていましたが・・・

 

20111231 4よくよく考えれば、実家に帰省した時の更新が出来ないもどかしさに悩んでいたので、テザリング機能の付いたスマートフォン『DIGNO』に決定。これで年末年始の通信も万全と喜び勇んでおりました・・・が、慌しかった年末にろくに説明書も読んでいなかったので、軽い気持ちでテザリング出来ると安心しきっていたしっぺ返しを食らいました。テザリングするには簡単(多分一般の方にとっては)な作業をすればいいのですが、全て任せっきりの私には解読不能!結局余計な所を触って、Picasaまで使用不可能な事態に!何度かトライしているうちに、他の機能にまで影響が出始めたので、年末のテザリングは断念。何のためにこれを選んだのか!道具に使われております・・・。そんな事で今年も、年末のブログは、松山に戻って一気に更新となりそうです。それはともかく、今年1年も本当にありがとうございました!




20111230 1今年最後の無垢材の打ち合わせは、コラボハウスさん。「弊社には営業マンがいません」というコピーで、設計士と一緒に建てる家造りを実践されるコラボハウスさんの事は以前から気になっていましたが、ひょんな事からご縁が出来て、こだわりの家造りに関わらせていただく事になりました。コラボハウスさんは自社が出来る事、出来ない事、そのメリット、デメリットを明示して、その上で自社の家造りのコンセプトを貫かれています。どこにもないような斬新な建築物を希望される方は他の設計事務所を紹介いたします、という徹底した潔さ!

20111230 21ヶ月あたりの契約は3件までとか、営業担当者がいないので、資料のお届けは郵送もしくはメールでのやり取りが多くなとか、常に見られるモデルハウスは無く、商品カタログや豪華なパンフレットなども無いので、完成見学会や住宅雑誌を見ながらの打ち合わせになるといった、通常では決して謳わないであろう自社ルールを敢えて課す事で、自社の土俵をしっかりと作り上げられています。ハウスメーカーなどでは絶対にあり得ないタブーのような上記ルールですが、よく考えれば『人と人』が作る家においては当たり前の話。

20111230 3その当たり前を当たり前にする所が少なくなっているから、目立つのですが、言うは易し行うは難し!無垢材もこだわればこだわるほど、打ち合わせや供給出来る量にもおのずと限りが出来てきます。弊社もこれからもその道を突っ走るしかありません。とことん話をしながら、加工や仕上げ、塗装までを1つ1つを手作り行う無垢の世界において飛躍的な販売拡大など出来ようはずも無いのです。敢えて選んだその道を走る仲間が増えてきているのは嬉しい限り。小道も踏みしめる仲間が多ければ、やがて幅も広がります。

20111230 4多くの人や車が行き交えば、そこに轍も出来ます。多くの人が集まればそこは整備され街灯やガードレールも付きます。店や露天も現われ、幻と呼ばれた特産品にも光が当たります。以前に拙ブログでも紹介した『ミックス・カラ-ボード』も、この道の傍でコラボハウスの渡部さんと重松さんの目に止まり、実際に使っていただくことが出来ました。コラボハウスさんには、前のお勤め先で一緒にお仕事させていただいていた方も沢山いらっしゃいますが、またこうして出会える機会があったのもそういう運命だったのだと思います。また楽しい仕事が出来そうです!
 




20111229 1今年も年末までたっぷりと無垢材の打ち合わせをさせていただきました。この1年で、お店を閉められた工務店さんも数軒いましたが、逆に新しいお得意様も随分増えました。個人の大工さんの場合、今まで元請けをされていた方が、手間で他所にお手伝いに行かれるようになったりすると、動向が分かりにくくなって、中には廃業された方も・・・。厳しい、厳しいと言われる業界ですが、確実に世代交代が進んでおり、過去のロジック・オンリーだけでは通用しづらい環境です。

 

20111229 2業界全体でも世代交代が進み、新たな住宅建築のビジネス・モデルが出来上がっていくのは当然の流れ。それを頑なに否定したり、昔は良かった的な感傷に浸って、現実を直視しなければ淘汰されていくのも必定。しかし決して、これが「正しい家造り」というのは無くて、それぞれの地域で、それぞれのやり方で、身の丈に合った家造りを専門家と相談しながら進めていくしかないと思います。それが最新だからとか、これが主流だからという理由ではなく、結局最後は誰と建てるか、という原点に戻るのだと思います。

20111229 3ハウスメーカーのお施主さんでも、弊社に来られるような方は大体変わっている方(いや失礼、個性的な方!)が多いので、単に予算で決めたという方は稀で、お気に入りの素材、設備を使用しているとか、何らかのこだわりにその会社、設計士、デザイナーと感性が合致したとかいう理由で建てる会社、人を選ばれている方が多いです。その中で、特に無垢材に強いこだわりがある方が弊社に来られるわけですから、おのずと打ち合わせも異様な盛り上がり!先日打ち合わせをさせていただいたのは、saw(ソウ)建築設計事務所さん。

20111229 4頭に鋸(SAW)を載せたノコギリ人間のキャラクターがいいです。キャラが立っています!数年前からよく存じていましたが、独立されて設計事務所を開設されてから初めてのお仕事をさせていただく事になりました。施工はもみじ建築さん。当日は、もみじ建築の乗松社長も同席。こだわった女性の設計士さんにモテモテの乗松社長。その理由は、もみじ建築さんの現場に行けば分かります。家造りは人づくを実践される数少ない不言実行の大工集団。施主さんが何を求められているか、それを感じとる感覚が鋭い!ここにまた最強タッグが誕生しました。




20111228 1昨日の続きですが、長女と観に行ったのは『ステキ金縛り』。大好きな三谷幸喜監督作品なのですが、娘と二人で映画館で三谷作品を観れる日が来るとは、何やら感慨深いものがあります。つい最近まで、子ども達に観たい映画を訊ねると、プリキュアとか名探偵コナンだとかドラえもんといった子供向けのアニメのタイトルしか出てきませんでしたが、いつの間にやら少しは成長しているようです。まだ親と観に行くのも照れくさくないのか、ふたこと返事で快諾。久し振りに長女と二人のデート。

 

20111228 2ステキな金縛り』は・・・ドジな女弁護士・深津絵里の元に、持ち込まれた一件の事件。資産家の妻殺しで捕まった男、彼には当日のアリバイがあった。その晩、彼は旅館で金縛りに遭っていた。それを証明するのは、彼の上にのしかかっていた落ち武者の幽霊のみ。彼女はその落ち武者の幽霊を探し出し、法廷で証言台に立たせようとする!・・・といったかなり破天荒なストーリーです。笑いは「緊張と緩和」。このとんでもない作戦に癖のある俳優が、大ネタ小ネタを引っさげてこれでもかと真っ向から絡んできます。東京サンシャインボーイズの頃からの面々は当然ながら、三谷組の常連も勢揃いで、まさに(通好みの)オールスターキャスト!脇役にもしっかり演技の出来る配役で固め、あまりにもモッタイナイ贅沢な使い方・・・。これだけ出演者が多いと、その出番を作るだけでも大変でしょうが、そういう話は舞台で慣れていらっしゃる。

 

20111228 3出演者が勢揃いする場面も無く、物足りないぐらいのつまみ食い的な演出で「チョイ役の豪華さ」を際立てる手法は、【森のかけら】にも相通ずるものがあります。どうしてもメジャーで人気のある樹種・ヤマザクラヤクスギ、ブラック・ウォールナット、黒檀などにばかり光が当たる傾向の中で、認知度はいまひとつでも「山椒は小粒でピリリと辛い」的な「個性」で勝負する樹種を取り上げる事も、【森のかけら】の役目だと思うのです。そういうマイナーだけどしっかり自分を主張できる(役目を果たせる)木があってこそ、森は健全に育つのです。

20111228 42時間を越える長編(142分)でしたが、成長した娘は、トイレに行きたいという事も、泣き出す事も無く、静かに最後まで鑑賞。二人で楽しく感想を語り合いました。震災以後、笑う事がはばかられるような風潮がありましたが、楽しい笑顔の中から前向きな気持ちも沸き起こってきます。現代日本若手女優最高のコメディアンヌ・深津絵里西田敏行はじめステキな俳優の演技にしばし金縛りに遭う事をお薦めします。観終わってハーモニカが欲しくなる方たくさんいたと思います。素敵なステキな映画でした!

 

‎監督: 三谷幸喜 – 出演者: 唐沢寿明, 梶原善, 阿南健治, 佐藤浩市, 篠原涼子, 山本亘, 生瀬勝久, 山本耕史, 市村正親, 木下隆行, KAN, 小林隆, 小日向文世, 深田恭子, 浅野和之, 深津絵里, 近藤芳正, 戸田恵子, 中井貴一, 浅野忠信, 竹内結子, 西田敏行, 草なぎ剛, 阿部寛




20111227 1家内と双子が東京に演劇鑑賞に行っている間に、中1の娘とふたりで久し振りに映画に行きました。まだ双子が幼稚園にも行かない頃には、無謀にもよく私1人+子供3人というメンバーで映画に行ったりもしていました。当然ながら幼い子どもは1時間もすれば、「出たい」、「おしっこ」、「(暗いので)怖い」と大騒ぎ(もはやパニック!)になるのですが、それでも再び同じ面子でチャレンジするのは、少しは成長してくれているのでは・・・というほのかな思いか学習能力の欠如か。では、少し映画の話。

 

20111227 2昔、『モンスターズ・インク』というディズニー・アニメを観に行った時には、ラストの感動的な場面で娘が大泣きして、その感受性の豊かさには嬉しく思ったものの、エンドロールになっても大声の嗚咽が止まず、それどころか益々声が大きくなるものですから、さすがに周囲の視線が気になって、逃げるように映画館を出ました。それでも親としては、その感性に感動すら覚えて、どこがそんなに悲しかったの?と訊くと、感動したのではなく、おしっこが我慢出来なくなったのだと・・・。

 

20111227 3そういえば、映画館を出ると速攻でトイレに駆け込んでいました・・・。私の生まれ故郷の町には映画館は無く、自由に映画を観に行けるようになったのは中学生になってから。遅い銀幕(鑑賞)デビューでしたが、その反動もあって、そこから大学を卒業するまでの間に映画館で観た本数、実に1000本以上!暗い青春時代でもありましたが、その蓄積が今こうして仕事の役に立っているわけですから、人生まさに塞翁が馬です。人の才能や好奇心は、自由である事の中からよりも、多少制約や締め付けがある中からの方がより発揮されたり膨らんだりするものではないでしょうか。

 

20111227 4家造りもそうですが、長年構想があって諸所の事情があって、なかなか建てられなかったけれど、ようやく念願が叶って、という方は打ち合わせをさせていただいても、ディティールにも相応のこだわりが垣間見れます。映画館で映画を観れなかった分、映画の本を穴が開くほど読んでタイトルや俳優を記憶して、勝手に作品の妄想を膨らませ楽しんでいたように、家造りも建てるまでの期間が長ければ長いほど、妄想が膨らみ自分なりのコンセプト・デザインが確立してくるのだと思います

 

20111227 5お話をさせていただいても、その樹種に対する並々ならぬこだわりをお聴きすると、その精度や色調、価格なんていう程度の要因で待ったをかけるなんて事は許されない事のように思えてしまうのです。もしも私がその樹種以上に適した材を提案したとしても、その樹種が施主さんの長年のこだわり以上の満足感を与える事は難しいと思うのです。なぜなら、どれほど素晴らしい映画も、映画を観る前に僅かな予備知識でパンパンに膨らませてしまった誇大妄想を越える事が(私には)出来ないからです。予算も俳優もロケもセットも湯水のように使い放題の、頭の中のイマジネーション劇場に勝てる映画などありません。それは、映画を映画館で自由に観れなかった不遇の少年時代の欲求が作り出した妄想マシーンが紡ぐ光と影のマジック楽しみを待つ時間こそが、本来の目的である楽しみ以上の楽しみを作リ出してしまうというパラドックスは、遠足でも修学旅行でも映画でも、当然家造りでも通ずる黄金法則だと思うのです。




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