森のかけら | 大五木材


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20120131 1本日、NHK(地元ローカル)の取材・収録がありました。「自分がラジオやテレビのどれどれこういう番組にいついつ出ますので観て下さいね!」などと言うのはどうにも面映(おもはが)ゆいので、今までは放送後にブログで触れたりして、ある意味顰蹙(ひんしゅく)を買っていました。余程自分に自身がある方ならともかく、放送後に送っていただく録画のDVDすら見直す事も照れくさい人間なので、告知は極力控えておりました(?)。たまたま目に触れていただく事が「ご縁」であると・・・(諦観に近い?)。

 

20120131 2しかし、メディアの方がスポットを当てていただけるのは、私が「少し(だいぶ?)変わったお喋り好きの材木屋」であるからこそなのだと、最近自分の立位置を強く自覚するようになりました。弊社が普通の良識ある材木屋であれば、決してこういうチャンスはなかったはずです。メディアも視聴者も「普通」に興味はありません。ちょっと普通じゃない人間が何をどう考え行動しているか、その1点こそが興味の対象なのです。「ああ、世の中にはこんな(奇特な)ひともいるんだなあ」と。

 

20120131 3ならば、その期待に応えましょう(勝手に解釈)!材木屋の誰かが木や森の事を喋るチャンスを与えていただけるのならば、その責を負わせていただこう(勝手に意気込む)!そんな時、いつも私の心の中では、「宇宙戦艦ヤマト」の2番の歌詞「誰かがこれをやらねばならぬ 期待の人が俺たちならば~♪」がリフレインしているのです!そうやって己を奮い立たせ、何度マイクの前でどもろうとも、声をつまらせようとも、恥をかこうとも何度も立ち上がり、身の程を忘れて出演を快諾してしまうのです。

 

20120131 4万が一、私の言葉で誰かがほんの少しでも木の事や森の事に興味を示してくれる人が出来たとしたら、それはとんでもなく素晴らしいことだと思うのです。業界内部でいかに愚痴を言いあおうとも、啓蒙しようとも、外に向けて真摯に声を発せねばいつまで経っても所詮は傷の舐め合いだと思うのです。特別立派な事など言わなくとも(言おうにも言えませんが)、自分の言葉で話せば「声」は届くと思います。なるべく専門用語を使って逃げずに、自分の気持ちで木の楽しさ、面白さを伝えたい。明日に続く!

 

★番組は、NHK総合で毎週午後6時10分から放送している『いよXイチ』、放送は2月3日(金)




20120130 1先日の地区の文化祭では、昔のこのあたりの写真も展示されていました。こちらは私が生まれた頃の少し前、今から50年ほど前のこの周辺の航空写真だそうです。結構田畑が目立ちますが、今はその多くが住宅地になっています。私自身は松山で生まれ育ったわけではありませんので、懐かしさも思い出もないのですが、私が物心ついた頃から考えてもその暮らしぶりは随分と変貌しました。これから先の事を考えても、短期間でこれほどまでに劇的に暮らしぶりが変わることはないのではないでしょうか。

 

20120130 2それが「高度経済成長」というものなのでしょうが、そのスピードについていけずに多くのものが振り落とされていってしまったようです。物事にはすべて功罪の両面があり、短絡的に良い悪いとは判断出来ません。ノスタルジィだけでは暮らしていけないのも事実です。こういう時代になったからこそ、こうやって自分の考えを広くたくさんの方に発信できるわけですし、片方で便利さを甘受し、片方でそれを批判するのは虫が良すぎる話。昔は良かった・・・的な話には相応の脚色があります。

 

20120130 3それが悪いわけではありませんが、過去を肯定することで現在を否定的に捉える考え方はどうなのかと思います。木材業界においても、「日本の林業が衰退したのは安い外材が輸入され始めたからだ!あの時輸入しなかったらここまで疲弊する事はなかった」といつまでも言い続けている方もいらっしゃいますが、そのお陰で住宅資材に「木材」が残ったという側面だってあるでしょう。安い外材が大量に輸入され、国産材は価格競争に負けた・・・というロジックは定説でした。

 

20120130 4当然それも一理あるでしょうが、その当時価格以外の面で外材と戦おうとした動きが業界にあったのでしょうか?そしてそれは今もあるのでしょうか?価格競争という土俵の上にいる限り、それを否定することは自己否定でもあります。過去に栄光の歴史もあったでしょうが、それにすがりつくことなく、現状を見据えて今しか出来ないことをやらねば、と思うのです。かつてそんな時代があって、ドン・キホーテのような愚かな材木屋もいたと語り継がれるような、ど阿呆な材木屋になりたいのです。




20120129 1本日は、地元潮見地区の文化祭。今年は平田分館の主事を拝命していますが、これが今年度最後の大きな行事となります。こういう役でもやっていないとなかなか関わる事もないのですが、裏方仕事をしてみると、地区の行事がどれほど多くの善意で支えられてるのかを実感します。仕事以外にもいろいろな役を背負わされる歳になってきましたが、何事も声をかけていただくうちが花。何でもかんでも仕事に結び付けようと考えているわけではありませんが、ものは考えよう。

 

20120129 2いつも貪欲に仕事のヒントを探しているわけではないのですが、『適材適所』やこのブログを続けているうちに、何が何とどうつながっているのか、誰が誰と結びついているのかなどを観察するのがすっかり身についてしまい、観察する事が習慣化しています。館内では地区の方の手芸や工芸、絵や写真などさまざまな手作り品が展示されているのですが、外ではテントを張って柑橘や蓮根など地元農産物の販売(私担当)。子供の賑やかしに『木の玉プール』にも声がかかり家内が出張イベント。

 

20120129 3今までに何度かご紹介させていただきましたが、私が住む平田町は『宮内いよかん』発祥の地で、多くの蜜柑農家の方が宮内いよかんを栽培されています。最近は柑橘の新種も増えて、地元も方でもすべて言い当てるのは難しいぐらいに多様化しています。いずこの世界も変わっていかねば生き残っていけません。自分の職種ばかりが大変だと思ったら大間違いだということも、地元の方々との交流の中から肌で体感しています。農産物の販売でも、平田町の『宮内いよかん』は大人気!1000個近くを販売。

 

20120129 4今、高級カットフルーツとして人気の高い『紅まどんな』(普通に買うと1個500~600円!)は皮が薄いので取り扱いが難しいとか、それぞれにノウハウが必要で、その話を訊くだけでも何かコラボの種が生まれそうになります。【森のかけら】の『蜜柑』も、地元の蜜柑農家の方との会話から、廃棄する材を分けて頂く事になりましたし、モノが何かとつながる時にはとにかくさまざまな情報が必要になります。いよかんの厚い皮の中に含まれている種のように、モノの種は身近なところに潜んでいるもの。




20120128 1昨日に続いて、もみじ建築さんの新年会の話です。クセモノ材木屋としては、あまりまともな事をしていては相手にされなくなりますので、それなりのクセモノぶりを発揮せなばなりません。その気持ちは若い頃からありましたが、やはりあまり年が若いと、言葉に説得力も余裕もなく、無理に突っ張っているのが見え見えで妙に痛々しく映っていたのではないかと思います。最近になってやっと、そのクセモノぶりの理想と現実がようやく合致してきたように思います。

 

20120128 2目に見える実績がなければ言葉だけでは空疎になりますし、その面白さも伝わりません。20数年かかって少しはクセモノ材木屋道の歩き方が身についてきたところですが、お陰で違う分野のクセモノの方とも「言葉」が通じるようになり、楽しくクセモノ論議に花を咲かせる事が出来るようになりました。例えばこちらのお方、私の数倍クセモノ、もはや奇人変人の域にいらっしゃる(褒め言葉)お方。以前からお付き合いのある「渡邉意匠 interior design studio」の渡邉道彦さ)。

 

20120128 3初めてお会いした時は、きっと目を合わせてはいけない世界の方なんだなと誤解(いや、誤解ではないかも?)してしまいました(これも褒め言葉)。その後、このブログを書くようになって再び急速に接近。年明けのワンズ㈱さんの新年会で激しくクセモノ論を語り合わせていただきました。拙ブログの行間から思いを汲み取っていただける貴重な能力を備えられていて、言葉少なでも意思の疎通に不自由なし!嗚呼、こういう方が身近な所にいてくださるともの凄く安心!渡邊さんも私に似たような獣臭を感じていらっしゃるようで、目の前に座っていた石村智子さん(イシムラトモコ建築設計)同等、同じ思いを共有出来る「血族」の一員です。しかもそのおふたりがともに設計士であるということはとてもとて心強い事です。家作りの根幹である思いを記号化してもらうデザイナーさんが公然と認めてもらえれば、クセモノこそがルール

 

20120128 4ここで言う「クセモノ」とは、決して奇をてらった癖玉というだけではなく、本来の家作りではもっとも尊重されるべきであった施主との「物語づくり」が、便利で見栄えのよい箱を作る「モノづくり」に取って代わられた事に対するアンチテーゼとしての表現でもあります。そこは「モノありき」ではなく「ひとありき」の世界。話し込んでそのひとなりの家物語を共に紡いでいけば、どの家だって唯一無二の個性溢れる家になるはず。それを構成する部材も、それも扱う人も必然的に個性的なものになります。

 

20120128 5それらすべてを言い表して言葉が「クセモノ」だと考えて下さい。施主さんが家作りという人生最大の舞台にあがろうとする時、これからその舞台で感動的な家族の物語を紡いでいけるよう、感動の種を撒くお手伝いをさせていただくのが我らの仕事。そのためには、直接会っていろいろお話をさせていただき、人生の演出プランも伺わねばなりません。それに適した種を仕込んでおきましょう。これからさまざまな分野において「クセモノ」が求められる時代になります。さあ、渡邊殿出番でござる~!




20120127 1本日は、今年の新年会のオオトリもみじ建築」さんの新年会に出席させていただきました。昨年に引き続き、道後のホテルで関係業者が沢山集まり盛大に開催されました。忘年会、新年会を含め、道後のホテルで大きな宴会というのもめっきり少なくなりました。地元に住んでいて、愛媛・松山の観光地の象徴である道後が遠い存在になってしまっては、モッタイナイ!木材同様に、その魅力をひとにつてるためには、まず自分がその魅力を経験しなければなりません。

 

20120127 2そこで、開宴数10分前に道後に入り「夜の道後」を撮影。新年早々のミセスホーム㈱さんの新年会と並んで、夜の道後を(家族に)公然と撮影に来る事の出来る絶好のチャンスでもあります。材料や家具の納品で作業服姿で訪れる「昼の道後」とは違った顔があります。こちらの顔こそが道後の真の姿。さすがに週末とはいえ、1月末にもなると観光の客足も寂しい・・・。その分こちらとしては「風情」も撮りこめるチャンスなのですが、残念ながら腕がついていかず・・・。

 

20120127 3さて、新年会は、もみじ建築さんの今の勢いそのままに賑やかなものとなりました。僭越ながら今年も乾杯のご挨拶をさせていただきましたが、最後の締めも別の材木屋さんの御発生で、数えてみれば材木屋が3社。更に愛媛木材青年協議会会員が4社(サンシン機械、小西木工所、共栄木材弊社)と、木材関連企業の比率が非常に高うございました。昔の業者会といえば1業種1業者という形でしたが、昨今は木材業も細分化していて2、3社いるのが常識となってきました。

 

20120127 4木材の場合は、価格の相見積もりというよりも、業者がそれぞれ個性を出すために、得意分野の専門性を突き詰めてきているので複数社と付き合う必要も出てきているという要素もあります。材木屋なら何でも取り揃う、材木のデパート、材木の総合商社という切り口では対応するのも難しいほどに「業態が変化」してきています。敢えてそれを進化とは呼びませんが・・・。例えば弊社の場合は、無垢のクセモノが欲しいという場合にお声がかかります。そこに弊社の存在価値があります!この続き明日に・・・




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