森のかけら | 大五木材


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20121130 1武田信玄が好きなのは、映画『影武者』の影響が多大にあるのですが、本当に興味があるのは死してなお信長を恐れさせた「信玄の亡霊」ではなく、無敵を誇った武田騎馬隊(これについては最近、騎馬隊は存在しなかった、そのイメージがかなり誇張されたという説が出でおりますが、う~ん浪漫がないなあ・・・)や山県昌景が率いる赤備三方ヶ原の戦とか、武田軍戦国最強伝説。赤備えの武田騎馬隊が三方ヶ原で疾走する黒澤版・影武者前日譚『風林火山』が観たかったなあ~。

 

20121130歴史に『もしも』は禁句ですが、もしも三方ヶ原で信玄が家康の首を取っていれば歴史は大きく変わった事でしょう。「人は石垣、人は城、情けは味方、仇は敵なり」と城を築かず、「躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)」を武田家当主の館として、戦の勝敗は人の力であると、恐怖支配の織田信長と対極の戦略で戦国時代最強の地位を築いた『甲斐の虎』。もしも、三方ヶ原で徳川を破り、もし53歳で病死せずに長命で武田軍が日本統一を果たしていたとしたら、どういう世の中になっていたか、妄想は膨らみます。

 

20121130 3もともと戦国武士の人物像に興味があり、それが高じて『森のしるし・戦国家紋』を生み出したのですが、好きこそものの上手なれ。興味・関心のあるものは自然と熱が入ります。出来れば、各武将のホームグラウンドの県の木を素材としたかったのですが、スタンプとの相性や材料の供給、コストの件などで断念。県木を使うという考えもあったのですが(例えば信玄なら山梨県の県木・カエデとか)、そこまでこだわればどうしても¥150/個には収まりきらず・・・。

 

20121130 4あまりマニアックになり過ぎて素材と家紋の二兎を追いかけて森の奥まで入りすぎても、本来の手軽で廉価なノベルティ商品というカテゴリーから逸脱してしまうので、今回は「家紋のデザイン性」を優先しました。ですので、素材となる台木はすべてスタンプとの抜群の相性を誇るヨーロッパビーチ(ブナ)です。たった1つの武田菱からここまで妄想を膨らましてこそのコレクター。出来れば、三方ヶ原や関が原の合戦の地図に各武将の家紋を貼り付けて遊べるマグネットボードも作りたいのですが・・・。

 

20121130 5家紋に興味のない方には、「どこまで行ってしまうのか・・・」と心配される方もいると思いますが、上っ面の表面だけを掬い取って種類を増やしただけでマニアの心をくすぐれるなんて思ったら大間違い。まずは自分が楽しめるかどうか。それからきっと世の中にいるであろう同類を探すというのがいつものパターン。『森のしるし』のデザインをお願いしているパルスデザインさんのオフィスの柱はいつの間にやら家紋で埋め尽くされています。いつかオフィスの壁全面を家紋で埋め尽くす、その日を目指して!




20121229 1今回のイベントには、【森のかけら100】のような高額商品(¥40,000)は避けて、ワンコインで買えるような商品に絞り込みました。中でも、イベント前日に仕上がった『森のしるし』の新シリーズは、子どもにも買いやすい¥150!前回、フルメンバーで挑んで「(値段が)高い、高い」と手厳しい評価を得ましたが、今回はどう評価さえるのか?買わない方の意見は非常に勉強になります。だってそこをクリアさえすれば売れない理由がなくなるのですから、実にありがたい宿題でもあります。

 

20121129 2それで2日間でもっとも売れた家紋は・・・これが少し意外と言っては失礼なのですが、武田信玄の『武田菱』と『揚羽蝶』と『千鳥』の3点が同数でした。わたしが予想していたのは、てっきり豊臣秀吉の『五三の桐』か徳川家康の『徳川葵』あたりだと思っていたのですが、信玄とは意外!『揚羽蝶』は平清盛が使った家紋で、これは大河ドラマの影響かと思いやさにあらず。「私の家の家紋だから」と、多くの方が自宅の家紋という事でご購入いただきました。『千鳥』は子どもが多かったのでデザイン的なものでしょう。

 

20121129 2武田信玄が使った『武田菱』は、割り菱の一種で菱形が4つ並べたシンプルなもの。全ての方に理由を訊いたわけではないのですが、武田信玄にちなんでという方よりは、自宅の紋という認識で購入された方が多かったようです。ちなみに信玄は、この他にも『花菱紋』も使っていますが、ここでは有名な『武田菱』を採用しました。個人的には、好きな戦国武将のひとりなので嬉しい結果でしたが、ひとが家紋を選ぶ理由のマーケティングとしての結論としては、武将の名前ではなく自宅の紋。

 

20121129 4もっと大きな数での統計となると結果も変わってくるのでしょう。今回も複数の方が、戦国家紋をコンプリートしていただきましたが、狙いは家紋マニア、歴史マニア!ひとつの家紋を見ながら、その背景や武将の姿、居城、合戦まで浮かんでくる、そんな方との出会いを待っております。そのためにも早く種類を増やさねばなりません。コンプリートしたくても出来なくなるぐらいの数の家紋を作りたいものです。戦国時代の地図に『戦国家紋のしるし』を並べるだけで合戦絵巻の妄想が膨らむのは私だけ・・・。




20121128 1いまだにホームページでは『森のしるし戦国家紋・第一弾』しかアップしておりませんが、『すごいもの博』の数日前ギリギリで沢山仲間が増えました。個別の写真撮影などが遅れているので、ネットでの販売はもう少しお待ちいただく事になります。家紋マニアの皆さん、もう少しの間ご辛抱下さい。一気に大量アップで、コンプリートの道の険しさを味わっていただきましょう~!『戦国家紋シリーズ』が好評で、この商品も何とか今後の販売の目処がついたので、今回思い切っていろいろな家紋を大量製作。

 

20121128 2戦国家紋・第二弾』も固まっているのですが、イベント用という事で歴史マニア以外にも拡がりの見込める『動物家紋』、『植物家紋』、『器財・文様』の3種を選択。日本の家紋は2万種とも4万種とも言われておりますが、その中から好きな家紋を探し出して、それを商品化してお代までいただけるなんて!コレクターにすれば、その工程そのものが美味しくて、公私混同で楽しんでおります。2万種か・・・どうやら金の鉱脈にぶつかりましたぞ~!

 

20121128 3とりわけ『動物』、『植物』シリーズは魅力的な家紋が多くて、(とりあえずミニ解説書の仕様の事もあり各10種ずつまとめていく予定)10種選ぶのも相当悩みました。結局それぞれ第二弾分まで選んでしまいました!個別に詳しく解説したいところですが、それは商品紹介アップ時に改めて。『森の5かけら』をセレクトする時もそうですが、全体のバランスを考えると、強烈に個性のあるものも1つや2つは加えておく必要があります。例えばこの『百足(ムカデ)の丸』。個性溢れるモノは個性溢れる方の手元に!

 

20121128 4弊社のブースに訪れられる方の多くが、廉価な家紋に興味を示していただいたのですが、合わせて質問も多数。「うちの家紋何ですか?」、「うちのOO紋はないの?」家紋は一家に一つというわけではありません。家同士での家紋のやりとりや、自由に家紋をつくることも出来ました。また武士の間では複数の家紋を持つことも一般的でしたので、OO姓でこの家紋という限定は出来ません。私の『高橋姓』とて、調べれば10も15もの家紋が使われています。

 

20121128 52万とも4万とも言われる家紋、微妙にアレンジが加えられて継承されてきました。同じ苗字でも家紋が違うもの当然。まずはご自分の家紋はご自分でお調べになって下さい・・・。一応、日本で多い苗字の代表的家紋も作る予定ですが、それにも限りがあります。そもそも自宅の家紋というよりは、デザインの面白さとバリエーションの多様さに惚れ込んで作り始めたので、デザインで購入される方が多いのかと思っていたら、自宅の家紋を求められる方が多いのは意外でした。家紋、深し!




20121126  125日、26日の週末に『えひめ・まつやま産業まつり すごいもの博2012』が城山公園にて開催されました。県と市が共同開催するようになって2度目ですが、昨年に引き続いて『愛媛県森林局・(公財)愛媛の森林基金』ブースの中の1コーナーで出展させていただきました。昨年の来場者数が、日間でおよそ10万人という事で、県下最大規模のイベント!今年は搬入日も含め3日間ともお天気で助かりました。公式発表はまだ聞いてないのですが、昨年よりも人手は多かったのではないでしょうか。出展ブースも昨年よりも遥かに多い300数ブース。昨年はいろいろ見て回る余裕もありましたが、今年はそんな余裕すらなく、2日間とも昼食も食べられず。昨年よりひと月ほど遅い開催とあって、寒さの心配もありましたがそれらすべてが杞憂に終わる絶好のイベント日和。愛媛でもこれだけ人が集まるかというほど。

 

20121126 2お客さんが沢山来ていただくのはありがたいのですが、人混みの苦手な私としては、あまりの人の多さに圧倒され疲労困憊。人酔いしそうな程でしたが、東京スカイツリーは連日20万人ぐらいの観光客がいるというのですから、毎日が『すごいもの博』状態なわけでしょう。そう考えると凄い・・・意識が遠くへ行ってしまいそうになります。人さえ集まればよいといものではないかもしれませんが、これだけの規模になると勢いも生まれます。地方が活性化するヒントはこういうところにあったりするのかも。 

20121126  3仕事の都合で、家内と2台の車に分かれて行き、家内は指定の駐車場へ。初日、私は遅れて11時頃に到着しました。近くの有料駐車場に止めればいいやなんて安気に考えていたのが大間違い。会場周辺は大渋滞で、やっと辿り着いた駐車場はいずこも満車!会場まで10分ぐらいかかりそうな随分離れた所でやっと空きスペースを発見。10万人を越える人数が移動するという規模の影響力を身を持って実感させられました。会場内だけでなく、その恩恵は広範囲に拡がっています。

20121126  4今夏発表した『媛すぎ媛ひのき』のノボリがはためく中、中村知事もブースに立ち寄っていただきました。ラジオでの対談以来、お会いするたびにお声を掛けていただくのですが、木材業界にも理解を示していただきありがたい事です。まあ、私が本流からは逸脱したアウトサイダー的な材木屋であるとのご認識はないのかもしれませんが・・・!いいんです、形はどうであれ情報を、思いを届ける事が肝要。届ける対象は大人とは限りません。鉄板のすごいもの『木の玉プール』は日中ずっとこの状態。

20121116 5無心で木の玉で遊ぶ子どもを見ていて思いました。材木を仕事とする大人たちは、この光景を見て「木材のPR」に使えないかと発想します。これを木材普及・促進の『入口』と考えるわけです。しかしここで遊ぶ子どもにとっても、親にとっても『木の玉プール』は、『木の玉プール』という入口であって出口。ここで全てが自己完結するスーパーアイテム。これが未来の住宅産業のお客様育成マシーンだなんて考えていたら大間違い!外から腕組して眺めていたってまだまだ遠い、遠い。届きませんぞ~!




20121125 1さあ、それぞれの特徴を詳しく説明しましょうと思ったら、「後はもういいから」と、説明も拒まれてお三人だけで相談。設計士さんも工務店さんも木に対して造詣が深く、私の出る幕もありませんでした。当時は私自身も未熟で経験も知識もなく、お手伝いできる力も見識もありませんでした。それでも私なりに、今持てる力でお手伝いをさせていただきたかったのですがそれも適わず。結局、材は気に入っていただきご購入いただいたのですが、材木屋として何の力にもなれない情けない体験でした。

 

20121125 2その事が自分にとっては大きな機転で、自社の倉庫にある材を、自分よりもお客さんの方がよく知っているなどという屈辱だけは味わいたくないという一心で、ものの本読み、人に聴きました。理解した事、知った事は『適材適所』などを通じて発信し、最低限材木屋として土俵に上がれるだけの「技術」を身につけたいと訓練を重ねていたら、あらぬ方向にも進んできましたがそれもよし!あれから20数年が経ち、最近になってようやく自分の土俵で勝負に挑めるようになってきたかなあと思います。

 

20121125 3ならば次にすべき事は、こちらの土俵にもろ手を上げて上がってきた方をいかに気持ちよく転がしてあげられるか。この辺りまでお付き合いいただいている方の中には「お客さんを投げ飛ばすなんて!」などと野暮な事を言う方もいらしゃらないでしょう。お客さんを投げるのではありません。木のファンを、木材の深遠に向かって投げるのです。投げ飛ばされる事もファンへの特権!そう、自ら進んで頬をぶたれるアントニオ猪木のビンタ、あれこそが究極のファン心理なのです。そこを目指さねば!

 

20121125 4弊社のような零細企業が価格競争などしても意味がありません。巨大な相手の舞台に立って戦って勝てるはずがありません。大舞台の脇にある獣道に引きずり込んで、地を這うゲリラ戦に持ち込むしかないのです。そんな私の仕掛けた罠に意気揚々とおいでいただいた明石住建軍団の皆様、こちらも本気で挑みます。「木言葉吊り出し」や「かけら投げ」、「森の伝承落とし」などの技を繰り出し、豪快に転んでいただきましょう!折角なので少しでも楽しんでいただかねばと、先方のお話もろくに訊かずに張り切って一方的に喋りまくりましたが、ハードルを軽々と越えて兵庫県から二度もご来店された剛の者・明石住建の皆様方、わずかな時間で「森林原語」をご理解いただき、尋常ならぬ関心を示していただきました。さあ、これから楽しい事になりそうです!価値観を共有できる人との仕事は、木のモノ屋の本懐でございます。




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