森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20130430 1昨今の経済情勢もあって、県内の商業店舗建設の際には『居抜き物件』での開業が増えています。特に若いオーナーにとっては、以前使用されていた設備や器備品などをそのまま設置したままの状態で売買・賃貸して、最低限のリフォームで開業できる『居抜き』は、大変魅力のあるものだと思います。その影響もあって、カウンターやテーブルなど、無垢材を新規で製作するというご注文が少なくなっていました。それが昨年から少し風向きが変わってきたようで・・・。

 

20130430 2こちらの『Baarrel Coffee&Roastersバレルコーヒー・アンド・ロースターズ』さん。松山市内のロープウェイ乗り場の近くで営業されていたのですが、昨年末に今治市にお店を移して、もともと石材店の倉庫だった場所の1階を改造してカフェとしてオープンされました。倉庫だったために天井も高くて、2階の床には昔の倉庫の名残の『アピトン』のフローリングが垣間見えます。オープン直後に幾つかの雑誌に掲載されたことで、オープン以来大繁盛!

 

20130430 3開店後なるべく早くお邪魔しようと思っていたのですが、相当お客様も押しかけているという事で、数ヶ月経ってしまいましたがようやく先日、開店時間直後にお店に伺うことが出来ました。いろいろな木を使っていただいたので、写真撮影もしたかったので開店直後を狙いましたが、早々に地元の常連さんが!人気店の看板に偽りありません。木材納品等で関わらせていただいたお店に、客としてお邪魔させていただくのもこの仕事の楽しみのひとつです。

 

20130430 4お洒落なお店の設計をされたのは、昨年末に独立して設計事務所を開業した石村隆司ジューサンケンチクセッケイ)。奥様は、あの石村智子さん(イシムラトモコ建築設計事務所)。共にセンス・オブ・ワンダーで、才気煥発な設計士ご夫婦。公私共に大変お世話になっていて、それぞれ無垢材に対しても深い理解をお持ちです。長い付き合いの『あ・うんの呼吸』で随所にいろいろな無垢材をお使いいただけるのは嬉しい限り。では明日から数日かけて「バレルさんの無垢材」ご紹介させていただきます。




20130429 1

弊社の感謝祭では木工クラフトをはじめいろいろな職種の方が出展していただき無事盛況のうちに幕を閉じることが出来ました。なにぶんスタッフの数も少なく充分な対応も出来ませんでしたが、その分参加された皆さんが自主的に楽しんでいただいたようです。土場の一角では、完全セルフサービスのミニミニ木工コーナーに人が群がっていました。木材関係のイベント=木工教室という図式は全国共通ですが、そろそろ定型からの脱却も考える時期なのではないかとも思うのです。

 

20130429 2自社内部で木製品を生産するノウハウがある企業ならまだしも、流通メインの木材店の場合は、ひと様に技術指導できる技量はありません。私も得意なのは「作る」よりも「語る」ことなので、木工の指導をしてくれと言われても困惑してしまいます。材木屋だから大工道具ぐらい使いこなせるでしょうというイメージは正直辛いところです・・・。「木」に対するアプローチはいろいろあっていいと思うのです、さて、当日は「」に関する出展も多数あったのですが、早々に食材売り切れの店が相次ぎました。

 

20130429 3こういうイベントでは「食」の強みを実感させられますが、食にまつわる木工品も沢山あります。例えばこちらは、当日出展していただいていた樹のぬくもり工房』さんの楡(ニレ)のフライ返し。我が家でも愛用させていただいていますが、使い心地は最高!イベントで小腹が好いたからちょっと買っとこうかという食べ物に比べると、手が出にくいというのは正直な感想だと思いますが、完成までに費やされた技術と時間を考えれば決して高いものではないです。

 

20130429 4スプーンやバターナイフ、杓文字、箸、椀などの『木製の食器』を目指した時期もありましたが、直接口に含むもの、触れるものについては慎重にならなければなりませんし、それなりの見識も必要です。水に対する対抗性や塗料、メンテナンスなどを考えると私の手におえそうにもないので、オリジナル木製食器の製作は諦めました。しかしこういうものを見ると木食器との競演妄想がつい膨らみます。左は、イベント後の夕食の定番・みなと食堂松岡恭子さんの手によるニューサマーオレンジのスマイルカット。

 

※ 『樹のぬくもり工房』さんの商品は弊社でも扱わせていただいています。




20130428 1本日の『大五木材感謝祭・青空市』には多数のファンの皆様にお越しいただきました。天気にも恵まれ、一体どれぐらいの方が足を運んでいただいたのか数える事もできないほど・・・。前回私は消防団の訓練とも重なりほとんど顔も出せませんでしたが、今年は私もフルで張り付かせていただきました。と言っても、女子部主催の感謝祭において私の使命は、準備段階での重量物の運搬、テントの設置などが主な役割で、当日は事務所で木材の説明・販売要員です。10時からの開催でしたが、お昼前頃が最大のピークで、駐車場には入りきれない沢山の車が・・・!近所の方たちも何事かと興味津々にお集まりいただきました。チラシを多方面に配っていたため、市外からわざわざお越しいただいた方も大勢いらっしゃいました。いろいろなイベントに関わらせていただいた積み重ねの成果が少しずつ出て来たようです。

 

20130428 2

今回参加していただいた方の中には明確な目的意識を持たれた方も沢山いらしたようで、「OO頃に引越しをするので、無垢の家具を作りたい」という具体的なお話も3,4件いただきました。そのうち2件は正式なご注文にまで話が及びました。平日のアポ無しのご来店だと、ゆっくり時間が取れなかったり、慌しい中での打ち合わせとなる事が多く、以前から「無垢家具の相談イベント」のような事も考えた事もありましたが、逆に集中してしまうとこちらが対応出来なくなります。

 

20130428 3今回はたまたま時間差でそれぞれの方がいらっしゃったのでゆっくりお話が出来ました。無垢の家具となるとそれなりの値段がしますので、勢いで小物を買うようなわけにはいきませんし、詳しい木の説明もなしに販売させていただくのも本意ではありません。まずは木の特性や魅力、お手入れや木の話などをたっぷりさせていただき、木の事を理解していただいてうえで、次は「木選び」をしましょうと、倉庫の中で木を巡る、そういう流れで家具を作らせていただいております。

 

20130428 4今回はニアミスになることもなく絶妙のタイミングでした!重なる時は重なるものですが、そういう時ってなかなかお互いの思惑がうまく噛み合わない事が多く、予算の事も含め破談になるケースが多いです。ご縁のある時っていうのは、トントン拍子に話が進んで、家具とは違う話にまで脱線して盛り上がるケースが多く、それってやっぱり「ご縁」があったんだなって思うのです。こちらはわざわざ八幡浜からお越しいただいたご夫婦。『山桜』の1枚モノのご縁の成果は一ヵ月後にご披露します!

 

20130428 5つながるべき人って、偶然ではなくしかるべきにしかるべきところできちんとつながるようになっているんだと思います。いつもお世話になっている『ザ・ブルーマーブル』の藤山健さんにも出展いただいたのですが、以前お店でお会いした「石の彫刻家・宮内宏」さんと、まつやま地域産品等PRフリーペーパー「Oic:matsuyama(おいしいまつやま)」の編集も手がけられる宮内香苗さんご夫婦と熱い異業種トーク!石と紙(本)と珈琲と木とのバトル、いやコラボを目指します!イベントはご縁の種蒔き!




さて、昨日の『ホンジュラス・ローズ』だけでなく、他にもいろいろな無垢材を使っていただいています。こちらは手洗い場のカウンターに使っていただいた『クスノキ』の耳付き板。豪快な根杢部分をそのまま使っていただきました。クスノキはクスノキ科の広葉樹で、広島の厳島神社の赤い大鳥居に使われていることでも分かるように、水に対しても強い対抗性を持つ木ですが、あまり過信してはいけません。水周りに使う場合については、それなりの対応(例えばウレタン塗装を施すとか)をしておかねばなりません。

左側の笠木にはワンズさんの現場ではお馴染みの茶褐色のグラデーションが美しい『ブラック・ウォールナット』。その足元にチラリと写り込んでいるのは、これもワンズさんではフローリングの定番『チャイニーズ・メープル』のラスティック・グレード。節、入り皮、カスリ、筋、条、色ムラ、など豊かな表情をガッツリと取り入れた等級の商品です。メープルそのものは、バスケットボールのコートやボーリング場のフロアーに使われるほど堅牢で滑らかな素材ですが、濃淡の激しいラスティック・メープルには更にナチュラル感が加味されます。緑褐色かかった部位も含まれるので、全体的に暗い雰囲気になるのではと心配される方もいらっしゃいますが、左の写真のようなたっぷりと採光が確保された部屋で使っていただければ何も問題ありません。子供部屋などには欠かせないアイテム。

さらに1階の床には、『ブラック・ウォールナット』の120mm幅のソリッド・フローリング。長さ1820mmを4~5枚のピースでジョイントした一般的なユニフィンガージョイント(UNI・FJ)のフローリングに対して、1820mmが無垢1枚になっているモノを『ソリッド』とか『OPC(ワンピース)』と呼びます。多少白身が含まれていますが、1枚モノのブラック・ウォールナットは存在感抜群!茶褐色の色合いから硬い印象を持たれるかもしれませんが、見た目とは裏腹にその触感は優しくデリケート。

以前から問い合わせが多く、人気のあったブラック・ウォールナットのフローリングですが、決して安いモノではありません。まだ無垢材に覚醒する前は、合板の安価なフローリングも扱ったりしていたのですが、その頃は1坪が1万円以上もするようなフローリングなんて夢のまた夢。坪単価が5~6000円程度の安価な複合フローリングを販売していたため、当然そういう高級志向のお客さんもいませんでしたし、ただただ単価競争の中で『安いもの』を追いかける日々。無垢材を提案するなんて知識も情報も余裕もありませんでした。結局、自分のお客さんは自分が作るという事。どういう人をお客さんに、ファンにするのか、どういう店にするのか、結局自分の意志次第。自分がどういう道を歩みたいのか明確な信念もなかった当時の事を思うと、このソリッドのブラック・ウォールナットを見る目にも何やら感慨深い思いが込み上げてくるのです。



★今日のかけら プレミアム033ホンジュラスローズHonduras rosewood マメ科・広葉樹・中南米産

弊社の近所で竣工したワンズ㈱さんの新居は、ふんだんに無垢材を取り入れていただきました。しかもレアな素材が多いので現場で撮らせていただく写真にもつい力が入ります。まずは玄関扉脇の飾り棚には、『ホンジュラス・ローズ』の耳付き板!【森のかけら】の中においては、『プレミア36』に分類している貴重で高価な木材。ギターなど楽器にも使われる装飾性の高い木ですが、実は原木の挽き材を持っていて、その端材を小出しにしているのですが、今回お眼鏡に止まりました。


ワンズさんでは、いろいろな樹種の端材を荒加工したものをショールームに置いていただいています。以前にもご紹介しましたが、委託で預けておいて使われた分だけを清算する『置き薬システム』なのですが、実際に削ったものを施主さんにも見ていただく、触れていただくことで、より現実的な提案ツールとして活用してもらっています。この『ホンジュラス・ローズ』も、その中の1枚。こういうレアな木には、虫穴や青染み、小傷、クラックなど天下御免の向こう傷も付き物です。

こればかりは実際に見ていただいて納得してもらわないと、言葉だけでは伝わらないことがありますので、荒材だけでなく「ほぼ完成状態」を見ていただく事が肝心です。特に『ホンジュラス・ローズ』のようなローズウッド系の木は、杢の具合や色合いの濃淡、辺材(白太)と赤身のバランス、節の位置、耳の形、エッジの角度などの微妙なディティール組み合わせが、そのモノの価値を左右する重要なファクターになるので、「大体こんな感じ」というイメージ・メッセージは自分の首を締めかねません

実は『ちょこっと端材』にアップしてもいいような『ホンジュラス・ローズ』の端材も沢山あるのですが、原木挽き材なので、そのほとんどが耳付き材です。その耳周辺には上述したような節や割れ、傷、青染みなどの『向こう傷』も多く、いくら接写で撮影してもなかなか細部の特徴が伝わりにくいのではという危惧もあって、今までネットでの販売どころか、店頭での荒材の販売も消極的でした。しかしこうして世に出た姿を見ると、そろそろその封印を解いてもっと知っていただく頃なのかも。この木の詳しい説明は後日・・・。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2013年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
Scroll Up