森のかけら | 大五木材


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20130531 1岩手県盛岡市で開催される日本木材青壮年団体連合会主催の『第58回全国会員盛岡大会へ参加するために夕方松山を発つことに。松山空港に来ていつも気になるのはこちらのベンチ。平成20年の秋に愛媛で、皇族殿下の御臨席のもと第32回育樹祭が開催されましたが、その際に作られ県内各地に寄贈された木製のベンチ。松山空港にも何台か置かれています。もうあれから5年の月日が流れ、杉のベンチにも歳月の重みが刻み込まれています。何百、何千の人が腰を下ろしたことでしょうか。

 

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全員が揃ったところで出発。いざ、盛岡へ!とはいえ、盛岡までの直行便は飛んでいませんのでとりあえず東京へ。今回は現地合流も含めて愛媛から12が参加。関西・九州方面ならまだしも、東北地区での大会にこれだけのメンバーが集まるのは初めての事。再来年に愛媛での大会も控えているということもあるようですが、久々に参加させていただいた我々OB4名も、現役会員の活気に頼もしさを感じました。まずは東京で腹ごしらえ。

 

20130531 3目的地が遠ければ遠いほど、一緒に居て語り合う時間が多いという事。近隣県だと、めいめいが車に分乗して現地集合という事になってしまいますが、飛行機や新幹線を使うような場所だと、その先の移動もワゴン車のレンタカーで必然的に一緒に行動することとなり、『会話』の時間も長くなります。他会団の事は知りませんが、愛媛はこうして『時間を共有』して過去の木青協の歴史と思いを受け繋いできました。若手には耳の痛い話でしょうが、何度も聴いたであろう話を繰り返し繰り返し・・・これも継承!

 

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東京で一泊した後は、『はやぶさ』で一路盛岡へ。しばらく来ないと東京はあちこち変わっていて、方向音痴な私はすぐに迷ってしまいますが、今回は旅慣れたベテランも多く、皆さんの後を付いていくだけの観光気分。気が利く後輩が多いと本当に助かります。こういう大会は、どういう形で参加するかによって得られる醍醐味は随分変わってくると思います。到着した会場にだけその醍醐味があるのでななく、その道中でも思わぬ宝物は拾えるものです。時間を費やして結果が得られるものは、今は見えないもの。




町森のめぐみ

20130530 1建築・家具分野では顧みられことの少ない樹種にも興味が向くようになったのは、明らかに【森のかけら】のお陰です。街の中を歩いても変わった葉っぱの街路樹の事が気になったり、小学校や公園に行っても見慣れぬ樹形に掲げられたネームプレートを覗き込むようになったり、近所で庭木が伐採されたという情報に耳を澄ませたりと、改めて街の中にも沢山の木がある事を思い知らされます。自宅周辺は柑橘栽培が盛んなので、ミカンをはじめ多くの柑橘系樹種が植えられています。

 

20130530 2先日も町内の農家の方がミカン山の不要になった木を伐るけどいる?とのありがたいお誘いがありました。ミカン農家の方の畑には、自宅で家族が食する用としてレモン桃、李、栗などいろいろな木が植えらえていますが、先代や先々代が遊びで植えたような木があまりに大きくなり過ぎたり、年を取って身のつき具合が悪くなったり、虫害の影響で伐らざるを得なくなるケースも多々あるようです。それで今回も、適当な長さに伐っといたからいるだけけどうぞ!とのありがたいお言葉。

 

20130530 3ならば遠慮なくいただこう!という事で早速頂戴いたしました。今回いただいた『町森のめぐみ』は、『カキとスモモ』です。直径4寸(約120mm)前後の決して大きな木ではありませんが、今しがた伐採したばっかりでこれほどトレーサビリティが明確な木を放っておく手はないでしょう。かつてターゲットは、【森のかけら】が取れるサイズでしたが、今は商品アイテムも増えて、大きいものは大きいなりに、小さなものは小さなものなりに無駄なく活用させていただいております。

 

20130530 4軽トラックにたっぷりといただきました。これから会社に持ち帰って早々に皮を剥いで割り返し、荒割りした状態で天然乾燥させねばなりません。これぐらいのサイズであれば半年もかければ充分に乾燥出来るでしょう。そこから何に作るか考える事になりますが、取れるサイズがサイズですから必然的に小さな商品になりますが、『愛媛県平田町産』という出自でどれだけ物語が膨らせられるかというところが肝になりそうです。さあ、レシピを考えよう~!




20130529 1一昨年まで在籍していた愛媛木材青年協議会の年間通して最大のビッグイベント・全国大会。北海道から沖縄まで全国の会員が一同に集結して親交を深める絶好の機会です。今でこそフェイスブックなどで、遠く離れた会員とも簡単に日々リアルタイムの連絡が取れる時代となりましたが、20年前は遠くの会員の顔を見ながら直接話が出来る『特別な日』でした。いくらソーシャルメディアが発達しようとも、膝を突き合わせて生の言葉を交わすに勝るコミニュケーションはありません。

 

20130529 2今年が第58回となる全国会員大会、今年は岩手県盛岡市で開催されます。既に会を卒業してはいるのですが、東北地区の方々には現役時代に大変お世話になりました。現在NHKの朝ドラ『あまちゃんの舞台でもある岩手県久慈市に本社を置かれる、大先輩の日當和孝さん(㈲マルヒ製材 専務取締役)には、全国への出向時に大変お世話になりました。東日本大震災ではご自身も被災されながらも、被災者支援、東北地区の木材業界の復興に奔走されています。

 

20130529 3被災後連絡も取らせていただきましたが、被災された工場も無事復旧されたそうです。かの時の感謝の御礼と久し振りのご挨拶も兼ねて、OBとして大会に参加させていただく事にしました。31日の夜に盛岡に入る予定で、1日の式典に参加し、全国の懐かしい仲間と旧交を温める予定です。また、ひとり歩きしている『変な材木屋』の噂を拡散、いや打ち消すためにももう一度だけ全国大会へ!かつて日當会長のもと固い結束を誓った約束の地へ再び・・・

 

20130529 4木青連現役時代には会の運営のために何度も盛岡を訪れましたが、仕事の件でも盛岡には数度足を運びました。当地から出材される『アカマツ』と『南部クリ』は非常に魅力的な素材です。初めて当地を訪れた時は、こんな遠い所までもう二度と来る事もなだろうなんて思ったものですが、それから5度も6度も訪れるほど、岩手産の木材に惹きつけられる事となるのです。圧倒的な森林資源を有する岩手の山の風景は、愛媛のそれとは似て非なるもの。稜線の長さも随分違って見えます。

 

20130529 5今回は産地工場への視察までは予定に入ってはいませんが、こういうイベントでは思わぬ出会いが待ち受けているもの!各種フローリングの工場の生産ラインも復旧しましたので、しばらく控えていた岩手の材も、これを契機に改めて紹介・提案させていただこうと思います。東北の復興を願って、愛媛大学・松山大学の学生たちと一緒に被災した高田松原のマツを使った『森のしるし』を作らせていただきましたが(愛媛大学内エミカで販売)、台紙のデザインに取り入れたあの『奇跡の1本松』の復元作業も完成間近とか。遠く離れた岩手の事が実は意外と身近でつながっているもの。ご縁は大切にせねば・・・。そういう事情で、今週末の土曜日(6月1日)は勝手ながら会社の方は臨時休業とさせていただきます。お取引先の皆様にはご迷惑をおかけしますが何卒よろしくお願い致します。




20130528 1決算も目処がつき、差し迫っていた店舗の納品も無事に間に合い、重なっていてイベントもどうにかひと段落して、ようやくひと息つく事が出来ました。忙しいうちが華ではあるものの、少し体調を崩していたので負荷も体力に合わせてほどほどにせねばと痛感。ようやく少しだけ時間が取れるようになったので、溜まっていたDVDの映画を見貯め。その中の1本に、疲れた体が共鳴!忙しくて息子との時間も取れていなかったので余計に心に響いたのですが、その映画のタイトルは『リアル・スティール』!

 

20130528 2本当は映画館で息子と観ようと思っていたのですが、彼も部活があったりしてなかなか時間の都合がつかず、結局映画館には行けれませんでした。とりあえず深夜に一人で観たのですが・・・ストーリーは、いたってシンプル。人間の代わりに高性能のロボットたちが死闘を繰り広げるロボット格闘技の時代―。夢も希望も失くした元ボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン)の前に突然、母を亡くした11歳の息子マックス(ダコタ・ゴヨ)が現れる。険悪な雰囲気の父と子は、マックスが廃品置き場でみつけた旧式ロボット“ATOM”との出会いをきっかけに、少しずつ絆を取り戻していく。熱心なマックスに心を動かされ、チャーリーはATOMに自分の技を教え込む。やがてATOMと共にどん底から這い上がった2人は、史上最強の王者ロボット、ゼウスとの対戦へ・・・

 

 

20130528 3製作総指揮をあのスピルバーグロバート・ゼメキスが手がけているだけあって、滑るような展開で127分があっという間。人間の代わりにロボットがリングに上がって戦うという男心をくすぐるシチュエーションだけでも充分おいしいのですが、地下プロレスのようなルール無用の地下格闘界の王者との対決、廃品置き場での運命の出会いなど、きっちりとこの手のドラマのルーティンをそつなくこなし、これもお約束のラストファイトにムードを盛り上げていくのです。

 

20130528 4天才子役ダコタ・ゴヨの前に、かの”ウルヴァリン”もたじたじ。そのヒュー・ジャックマンはかつてチャンピオンを苦しめた名ボクサー、落ち目のジムの経営を引き継いだひとり娘、旧式ロボと少年のありえないはずの心の交流、無敵の王者との対決とその結末など、かつてどこかで観たような設定ばかりですが、『男同士が戦う』映画に下手な小細工は必要ないのです。絶対王者の典型的な悪者キャラも分かりやすくて最高。ラストファイトの伏線もバレバレですが、それがどうした~!

 

20130528 5疎遠だった父子の葛藤ドラマが絡んで、漫画のような展開に男の子なら血が騒がずにはいられません!最後の最後は男の涙を搾り取るような感動の結末!分かっちゃいるけどたまりません。『ロッキー』とともに負けた者勝ちの定番映画として長く語り継がれていくことでしょう。父子の映画は父子で観るに限る!まあここまでダメ親父になる前にさっさと気づいて立ち直れよって事なのでしょうが、「戦い」は男の通過儀礼。嗚呼、この単純明快な馬鹿馬鹿しさこそが明日への活力!

 

20130528 6同じロボット映画でも、変身するスピードとカメラワークが高速すぎて目まぐるしいうえに、金属の摩擦音も耳障りで観ていて不快になった『トランスフォーマー』に比べて、本作は安定感のある引きのアングルが多く、鋼鉄(スティール)という質感の味わいを楽しめました。神代木や古木に独特の味わいがあるように、鉄にも錆びや凹みといった「個性」がある方が風合いが生まれるものかも。要は鉄であろうと木であろうと、素材だけの問題ではなく使い方、見せ方かが重要という事。息子よ、人生は戦いだ~!




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昨日もご紹介しましたが、現在西予市宇和町で「木と絵のコラボ展 WOODWOOD ~木のどうぶつたち~」が開催中です。昨日の日曜日、ダイニング・テーブルの納品も兼ねて会場へ。会場は、江戸時代に建てられたという酒蔵を改造して使われている『喫茶・ギャラリー中町・池田屋』さん。実は、【森のかけら】をリニューアルした2008年にも、五十崎の手漉き和紙で㈱りくうさんとのコラボ展をさせていただいた事があり、今回が2度目となるのですが、前回も会場に入る事が出来ずようやく念願が叶いました。

 

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コラボ展といっても実質は、宇和町在住のイラストレーター・上田球乃ちゃんの展示会の趣きです。是非、若い才能の輝きを実際にその目でご覧下さい。開催期間は、5月23日(木)~6月4日(火)で、入場は無料です。私が会場に居た2時間の間にも入れ替わり立ち替わりお客様がお越しいただきました。球乃ちゃんの身内の方やお友達も沢山いらっしゃったようですが、家族や友人に自分の仕事の理解者が多いというのは素晴らしいことです。

 

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「描く」事で生計を立てていくという事は決して生易しいことではないでしょう。 家族・友人知人の誰もが「いいね、いいね!」と言ってくれて満足できて終わりというのはアマチュア。プロはその「いいね」を具体的な商品代という対価に換えてこそ。本人もまだまだ試行錯誤という事ですが、『木』という素材を使った作品づくりは、材木屋としては非常にありがたいし応援しています。表現方法こそ違えど、そういう意味では同じ根を持つものづくりという認識です。こちらの作品は、桧の突き板(厚み1mm以下に薄く削った化粧単板。集成の造作材の化粧面に使います)の端材を活用しているそうです。いろいろな色合いの樹種の素材を使って組み木で作品を作るのを『マーケタリー』と言いますが、球乃ちゃんの場合は単一樹種に着色しているので『マーケタリー』というわけではないでしょうが、これも『森の出口』のひとつ!

 

20130527 4こういう作品づくりもまだまだ始めたばかりという事なので、今後ますます木という素材の事も勉強してもらって、「森の出口」を広げていってもらいたいと思います。材木屋としてついつい直線的な使い方(削る、切る、磨く等)に傾注してしまいがちなので、こういう使い方を見ると改めて気づかされることが多いです。当日、現場納品の一緒に行ってくれた善家雅智君(ZEN FURNITURE君の長男・杢太郎もこの作品に何か感ずるものがあったのでしょうか・・・

 

20130527 5当初予定には無かったのですが、展示会のオープニングイベントとして週末の25日に急遽ライブも開催されました。生憎私は参加できなかったのですが、清家ユカリちゃんが前回の双海に続いて美しい歌声でコラボ展に華を添えていただきました!彼女も宇和在住なので、日曜日にも出てきてくれて再び3人揃い踏み。この前のライブは何かと慌しかったのですが、この日はゆっくりと話をする事ができました。南予でも面白い動きが沢山あるようで、次なるコラボを誓い合ったのです~!




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