森のかけら | 大五木材


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20140531 1今回、明夫君には以前購入していた材を運んでもらったのですが、それ以外にも幾つかの材を分けてもらいました。そのうちにのひとつがこの『百日紅(サルスベリ)』です。こんな大きなサルスベリ初めて見ました。迷わず一発購入を決めましたが、私としてはこのまま材料として転売する気はまったくありません。『今日のかけら』などでたっぷりと味あわせていただいた後で『森のりんご』などに加工するつもりです。もっと早く手に入っていれば間違いなく【森のかけら】でした。

 

 

20140531 2明夫君にはこのサルスベリだけでなくいろいろな珍しい木、面白い木を探す時によくお世話になっています。今回もサルスベリ以外にも幾つかの味わいのある木をいただきました。ただしこれらの商材は明夫君にとって決してメインの仕事ではないので、いずれ近いうちに本業である『名栗の手仕事』も見に行かせていただこうと思っています。それで今回は、その名栗商品の一部を持って来てもらいました。明夫君のところの名栗商品を実際に手に取るのは私もこれが初めて。

 

 

20140531 3庭のある日本建築など縁側のあるところに並べて縁台に使う装飾材で、『』と呼ばれるものですが、竹の名前がついているものの素材そのものが竹ではなくクリです。元々は竹を使っていた名残りでしょうか。そのクリを六角に製材したものの六面に名栗加工が施されたものです。本来は縁側に使われるものらしいのですが、用途関係なしに見ているだけでもその造形にほれぼれします。単独で装飾的な用途にもご提案できそうです。 

 

 

20140531 4 栗発祥の地から遠く離れた愛媛のこの辺りでは、ノミで荒々しく削ったような細工も、釿(ちょうな)でハツった細工もザックリとした総称で「ナグリ」、あるいは「ナグリ調」と呼んだりしていますが、これこそが本来の元祖『名栗加工』。今はまだ遠巻きに眺めるだけですがいずれ、私も明夫君に殴ってもらいたい、(!)いやナグッてもらいたいと思っています。クリのような素朴な杢だからこそナグル事で陰影が生まれ杢に豊かな表情と味わいが生まれます。

 

 

20140531 5また明夫君のところでもモッタイナイ精神が息づいていて、銘木などの端材も捨てたりなんてしません!端材のオモシロイ杢を使って『銘木ボールペン』や『iphoneケース』も製作。小さなボールペンの中に銘木の妙味が凝縮され、大変人気だそうです。実は私もその中から『台湾樟』のボールペンをプレゼントしていただきました。こういう形で木のモノが、木の世界が身近で使える、堪能できるって楽しい。木は遠くで眺めるよりも、身近で使う事で一層愛着が湧いてくるものですから。明夫君、ありがとう!

 

※ ㈲橘商店のホームページはこちら→http://www.naguri.co.jp/

 




20140530 1さて翌日の明夫君は早朝から石手川ダムの上流まで車を走らせて、大好きな釣りに興じました。そんな釣り好きの明夫君の愛用のリールには、広葉樹の専門家としての矜持が刻みこまれています。の見事な虎斑(トラフ)!まさにこれこそ銘木と呼べる逸品です。住宅産業における銘木離れが進む中で、住宅や家具分野以外でこのように『銘木のかけら』が使われている場面をよく目にするようになりました。小さく加工されてその存在感が際立つのも広葉樹の特徴のひとつです。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE明夫君のところでは、面白い杢や木柄の木を使って銘木ボールペンも作っているようですが、広葉樹は本当に余すところなく使える素材だと思います。実は弊社でも広葉樹を使った新商品の開発が進んでいますが、まだ完成までにはもう少し時間がかかりそうです。それ以外にも定番の『森のこだま』でも大量注文が入り多くの広葉樹が現在も製作中。こちらは明夫君の専門分野・栗で作っている『クリのこだま』。この素朴な表情、クリの人(木)柄が伺えるではありませんか。

 

 

20140530 3いろいろな所に神出鬼没の明夫君にとって、そう珍しいものも無いと思われる弊社の倉庫ですが、それでも熱心に木にカメラを向ける姿を見ると嬉しくなります。私は今はもっぱらリコーのGRを愛用していますが、まだパソコンもそこまで普及してなく、フェイスブックもなかった20数年前、私も明夫君のように一眼レフのカメラを抱えて木を映していました。当時はフィルムの現像代だけでも相当な金額になっていて、それはデジカメが廉価で普及するまで続きました。

 

 

20140530 4今は誰でも普通に木を撮影してメールで送って確認して購入の判断基準にする時代ですが、やはりそこで考えなければならないのは「木を美しく撮る事」。私のような未熟な者でも、それなりのレベルでしっかり意識だけは強く持っています。本来はこうして実際に観てもらうに限るのですが、遠方からの問い合わせが増えるに連れ、画像だけで判断してもらわなければならない機会も増えています。明夫君のファインダーを除く真剣な眼差しを見ていて、若かりし頃の自分の姿がかぶりました。

 

※ クリのこだまは、BASIC(ベーシック)・・・¥1,000/個(消費税別)で発売中です。詳しくはこちらをどうぞ!

 

 




20140529 1以前に岐阜銘木の旅でお世話になった大阪の橘商店の橘明夫君が来社する事に。橘明夫君は創業100年を越える老舗の名栗加工の専門店・㈲橘商店の四代目社長。以前に購入させていただいていた木材などをトラックで積んで持って来てくれたのです。橘商店は名栗の加工がメインですが、それ以外にもさまざまな材を扱っていて、岐阜の銘木市場をはじめいろいろな市場にも熱心に通っていて情報収集にも余念がありません。今回も注文材以外にも幾つかの木を積んできてくれました。

 

 

20140529 2今回は弊社だけでなく徳島の方にも配達があったので、前日から四国入り。折角なのでその夜は道後温泉に行って見るという事で、弊社が作らせていただいている道後温泉の『湯玉はがき』もお薦めしておいたのですが、しっかりと購入してもらったうえに奇跡の緑のボーダーかぶり!持っている男は違います。この湯玉はがきも売れ行き順調のようで、先日もまた600枚ほどのご注文をいただきまいた。来県される方にお薦めできる地元の名所とのコラボがあるのはありがたい。

 

 

20140529 3徳島経由で愛媛に入ってきたのはもう夕方だったので、とりあえずご来店は翌日にする事にして、その夜は松山の夜を堪能していただく事に。材木関係の人が来られた時にご案内する店とそのコースも決まっていて(折角なのでなるべくならカウンターやテーブルなど弊社が関わらせていただいたお店がいいと思っているので)、今回はお得意の『代官町別邸 橙』へ。メールや電話で日々やり取りはしていても、膝詰めで接してこそ通ずる話というものもあります。

 

 

20140529 4その後はお約束のゼブラウッドのカウンターがあるショットバー『独創』へ。松山周辺では広葉樹専門店というものがないうえに、その情報量も驚くほど少なく(それだからこそ弊社のような店でも何とかやっていけているのではありますが)明夫君のような歴史のある広葉樹屋さんと話すといろいろ情報ももらえて助かります。とかく針葉樹ばかりにスポットが当たる風潮の中で、広葉樹の魅力拡大とその復権について熱くディープな話が延々と続き松山の夜は更けていくのです。

 

 




20140528 1そしてその場で、おとなの会のデザイン部門を取り仕切るリアル白石さんこと井上真季さん(イノウエデザイン事務所)の口から、私の心を震わせる名言が飛び出すのです。「男は売れるものなんか作ってはいけない!」ズガーン!ジャイアント馬場の脳天唐竹割が脳髄にまでめり込むような激しい衝撃が私の全身を貫いたのです!そうだ~、これこそ私が見失っていてものづくりの本質、これぞ原点!売れるか売れないなんてちっちゃな事にこだわっていてどうする~!?

 

 

20140528 2これは本来、私に対して投げかけられた言葉ではないのです。新しく『おとな』の仲間入りを果たしたフミフミこと杉浦史典さんは、こちらの何とも味わい深いシュールで振り切った感(!)のある砥部焼の人形を作られていて、以前からSa-Rahの店内にも飾られていて私も気になっていましたが、それを作られているご本人にお会いすると不思議な説得力を持って人形が語りかけてきます。砥部焼の伝統の中では明らかな異端児ですが、異端こそが新しいものを生み出す力!

 

 

20140528 3ただし異端であるがゆえにそれが決して誰にでも受け入れられるわけではないという悲哀はどこの世界にもあるようで、ゆえに杉浦家の屋台骨は綾さんの正統派砥部焼が支えなければならない、なんて話で盛り上がった際に前述の言葉が井上さんの口から飛び出したのです。それはフミフミにとってだけでなく、横に居た私にとってもまさに神の啓示!フミフミに負けず劣らずマイノリティ路線を突き進む【森のかけら】であると自負しておりますが、最近少し心が揺れていました。

 

 

20140528 4この辺りでもう少し一般の方にも分かりやすい、女性の方や子供にもとっつきやすい商品を作った方がいいのでは?なんて少しだけ心が揺れていたところでしたが、この言葉を聞いてハッと我に返りました。100人にひとりの心に届けと作りはじめたモノづくりのコンセプトを危うく自分でぶらしてしまうところでした。井上さんの真意は、男のものづくりは妥協したり迎合するなかれ、初心を貫徹せよという意味だと思うのですが、偏屈材木屋には額面通りストレートに受け取りました!!




Exif_JPEG_PICTURE昨日に続いて『おとなの部活動』の話です。Sa-Rahの店内で手ぐすね引いて新たな仲間を待ち構えるおとなのメンバー。目的地の見えない泥船への乗船チケットを握り、この扉を勇敢に叩いたのは、砥部にアトリエを構えご夫婦で砥部焼き作りをされている杉浦史典さんと綾さん。綾さんとは、以前に道後温泉のものづくりでお会いして一度お酒を酌み交わしただけですっかり打ち解けていましたが、ご主人の「フミフミ」こと史典(ふみのり)さんとは初底面でした。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE今回の取り組みは、公益財団法人えひめ産業振興財団のライフサポート産業支援事業研究部会のご支援を受けてのものなのですが、担当の明上さんが実は綾さんとは高校の同級生というサプライズがあり、数十年ぶりに運命の再会。Sa-Rahの帽子千秋さんはご夫婦とも当然面識はあったのですが、それぞれのメンバーも独自ルートで多かれ少なかれ繋がりがあったようで、ご夫婦はヒョイと結界を乗り越えて、ごくごく自然の流れの中『おとなの部活動会議』に着席。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE新たなメンバーも加わり「おとな」たちの妄想はますますヒートアップ!職種を選んだメンバーを集めているわけではないのですが、木材、柑橘、被服、陶芸といずれも自然素材を扱う業種が集まったというのは、自然素材を扱う事の中で何か共通の「感じるも」があるのかもしれません。根っこが一緒なので話も早く、職種の幅が広がったことでいつも以上に前向きな意見が飛び交い、講師を招いての勉強会など今後の「おとなの部活動」の具体的な活動方針が決まりました。

 

20140527 4熱い会議で盛り上がったあとは、おとなですから当然の流れで懇親会へ突入。大洲以内の素敵なバール&カフェ・Roy’sさんでの懇親会となったのですが、そこは帽子さんに信奉する仲間(信者?)が集まるお店。ちょうどその日も、大洲市内の有名なこだわりの酒屋酒乃さわだの目利きの達人・沢田君もお酒の納品にやって来て、お店のオーナーや周辺からの証言から、改めて帽子千秋という『おとなの女性』の底知れぬパワーと人間力に恐れ入ったのです。

 




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