森のかけら | 大五木材


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20140731 1先日、息子と一緒に映画『GODZILLA/ゴジラ』を観てきました。ゴジラは言わずと知れた日本が世界に誇る映画スターで記念碑的な第一作が公開されたのは1954年(昭和29年)の事。私の生まれる10年以上前の事ですが、それは戦争が終わって9年目の出来事。第一作は記録的な大ヒットとなり、その後も続々とゴジラシリーズは製作され、遂にはハリウッドにまで輸出されることになります。その間にゴジラという破壊王の立場には少しずつ変化が見られていきます。

 

20140731 2最初は水爆実験という十字架を背負い、街を破壊し尽くす無慈悲な巨大怪獣。その後、強力な敵が出現すると、人間を守るヒーローのような存在になっていきます。最初の設定としてはゴジラはすべてを破壊する恐怖の対象として描かれています。そこには会話や妥協、思いやりなんて微塵も存在しません。言葉も意思も通じない破壊王は、ある日突然、外部からやって来てるのです。しかし多くの人は、襲われる恐怖よりも、暴れまくり破壊することの快感に酔ったのではないでしょうか。

 

20140731 4まだまだ暗い敗戦ムードが覆い尽くす時代の中で、厭世的な気分や鬱屈する気持ち、戦後一転した社会秩序に対する疑心暗鬼などをこれでもかと豪快に叩き壊してくれる圧倒的な力、存在として、ゴジラは受け入れられたのかもしれません。なので、リアルタイムでゴジラに接してきた世代と、私のように遅れてきた世代とでは、ゴジラに対するイメージが随分違うと思います。私が記憶いているゴジラには『色』がついておりました(たぶん小学生低学年の頃だったと思います)。

 

20140731 3近くに映画館がなかったということもあって、私にとってのゴジラは雑誌やテレビで見る存在でした。しかもその当時は、怪獣よりもロボの方に圧倒的な好奇心があったので、ゴジラよりもメカゴジラやジェットジャガーに萌えていました。なので、多くの熱狂的なゴジラファンのような感覚はなくて、むしろキングギドラやアンギラス、ガイガンの方に惹かれたりしたのも、圧倒的に強いもの、人気にあるものに反発してしまう抑圧された私の歪んだ精神性ゆえの事だったのです。明日に続く・・・

 




Exif_JPEG_PICTURE先日、近所で知人の新居の棟上があったのですが、夕方『餅まき』をするという事で、近所の子供たちにも声を掛けて私も家内と一緒に参加させていただきました。この辺りでは相当久しぶりの事です。昔は木材を納品に行かせていただいた現場でもよく見かけた光景でしたが、最近は長らく見かける事がありませんでした。勿論、私がたまたま遭遇しなかっただけで、やっている所では派手にされているのだとは思いますが、それでも全体的にみるとかなり減っていると思います。

 

20140730 2今回は添付併用住宅で60坪もある大きなおうちで、敷地も広かったので数十人が集まるスペースもありました。久々に個人の家の餅まきに多くの人が集まった機会に遭遇し、何だか気分も高揚しました。都会での新築では、隣近所が隣接し、人が集うスペースが確保できず、餅まきをしたくても出来ない状況の方がほとんどでしょうし、今どきですから近隣とのお付き合いや、間取りを見せたくないとか個人情報云々なんてケースもあるとかで、やろうにも人が集まらない現実もあるとか。

 

Exif_JPEG_PICTURE私自身は、実家の新築時(私が中学時代)と自宅の新築時(18年前)に2回、餅を撒いた経験がありますが、その頃はまだ棟上げで餅まきをすることが一般的でしたので、特別深い感慨もなく、ただ儀式の1つをこなすという感覚でしたが、恐らく今後の人生でも棟上げで『餅をまく立場』になる事は、あと1回あるかないかではないかと思います。年配の人の中には、「縁起もの」とい意味からもやりたくてたまらなかったのに住宅事情で涙を飲まれた方も多いのではないかと思います。

 

20140730 4若い頃はただただ煩わしいだけだったこういうセレモニーが、妙な親近感を覚えるのは歳を重ねたせいでしょうか。そう感じる様になってから『餅をまく立場』を経験してみたかったものですが・・・。今回は『拾う立場』というよりも、貴重な棟上の餅撒きの現場を『撮影する立場』に徹するつもりで参加したものの、目の前に餅が飛んで来れば拾ってしまうのがひとの本能!大人の分別を持って、子供を蹴散らさないように気をつかいながら、がっちり「縁起もの」をいただきました。

 




20140729 1そう、『サルノコシカケ』!実際に現物を見たことが無い人でもその存在を知らない人はほとんどいないでしょう。実際にそこでサルが腰かけることもあるようですが(!)、誰が名づけたかウイットに溢れ、惚れ惚れするような素晴らしいネーミングです!このサルノコシカケに関わらず、先人たちがお付けになられた植物の名前というのは、長い年月の間をかけて多くの人の口を通して『濾過』され『精製』され、余計なものを削ぎ落とし、シンプルで分かりやすく『成長』すると思います

 

20140729 2個人的には、地獄の釜の蓋(ジゴクノカマノフタ)、キツネノカミソリ、サルスベリ、龍舌蘭(リュウゼツラン)、サルトリイバラ 、狐茄子㊧(キツネナス)などなど。数あるユニークな植物名の中でも、やはりサルノコシカケは言葉から浮かぶ画の面白さといい、言葉の響きといい秀逸です。このサルノコシカケとは、きのこの一種で枯れた木や、倒木などに発生したりします。今まで気にしたこともなかったのですが、サクラウメ、ブナ、クヌギなどによく出来るとか。

 

20140729 3サルノコシカケにもいろいろな種類があるそうですが、漢方では『霊芝』とも呼ばれ、万病に効果のある最高の上薬ともされています。整備されていない田舎の林道を歩くとよく見かけていましたがあまり興味もなく見過ごしてきました。それが昨年の春に帰省した時に、森で見つけたサルスベリは結構な大きさで形もよかったので収穫する事にしました。なるべく形を壊さないように慎重に慎重に切り離します。かなりしっかりくっついていて、そう簡単には剥がれません。

 

 

20140729 4そしてどうにか綺麗に取り外せました。漢方薬にでも使おうなどと思って採集したわけではないのですが、木の事をいろいろお話する時に写真よりも実物が今そこにある説得力は桁違いですから、森の話のツールとさせていただきます。サルノコシカケだけにとどまらず、本当はいろいろな種類のどんぐりや樹皮だって現物を見て、触っていただきたいし、木材だって『森のかけら』だけでなく実物に触れてもらうのがいいのだけれども、いちいち民族大移動みたいな事になるので・・・

 

 

20140729 5とりあえずみんなに触ってもらってもいいように、小ぎれいに水洗いしたのが誤りのもと・・・純白のように真っ白だった裏面(表面?)を軽くこすっただけだったのに無数の傷がついてしまい、一瞬で傷跡が黒ずんでしまいました。嗚呼、サルノコシカケがこれほどデリケートでナイーブだったとは思いませんでした!今までこれほど新鮮なものに触れたことがなかったのですが、自ら手を汚して『森のめぐみ』を享受せねば分からないことだらけ。書に頼らず森に行かねば!

 

 




20140728 1 『海』つながりでもうひとつ。我が家から車で10分ほど走ったところに吾妻海岸という場所があります(今は合併して松山市ですが、旧北条市)。穴場の海水浴スポットとして知られているところですが、知っている方は吾妻海岸とは呼びません。誰が名づけたか『モンチッチ海岸』!私が学生時代からそう呼ばれていたと思いますが、その由来を知っている人はいません。まことしやかに囁かれているのは、上空から見ると海岸があのモンチッチの顔のように見えるとか・・・

 

20140728 2昔近くでモンチッチという名前のお店があったとか・・・夕暮れともなると恋人たちのデートスポットともされ、夕焼けに佇む恋人たちの姿がおサルさんのように見えるとか・・・まあ都市伝説のような話がいろいろあるようで真意は分かりませんが、今では『モンチッチ海岸』と言えばほとんどの方が認知できるほど浸透していますので、口コミの力は偉大です。そのモンチッチ海岸で、中学生の息子が所属しているサッカー部のなかよしたちで遊ぶことになったので、テント設営のお手伝い。

 

20140728 3うちの長男と次女は、男女の二卵性双生児です。性別が異なる双生児を『異性双生児(ミックスツイン)』と呼ぶそうですが、その出生率はおよそ0.4%と言われています。つまり1000人に4人程度の割合。その数を多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれでしょうが、双子の親として余計に周辺の双子に意識するの家紋しれませんが、確かに周辺でも双子、三つ子の友人・知人は多くて、息子と娘の通う学校の同学年にも、双子は6組いて、そのうち4組はミックスツインです。

20140728 4妙なもので、うちの双子の一番の親友も二卵性の男女の双子。しかもそれぞれ同じ部活に入っているのですが、やはり同じ境遇の双子として何か相通ずるものがあるのかもしれません。私の家系には双子がいなかったので、双子の親となった時は不思議な気分でしたが、今となっては1000人4人という確率のもとに生まれた子供たちの親になれたことが誇りに思えるのです。さて、話は戻ってモンチッチなのですが、サルと海の関わりはよく分からないものの、サルと森の関わりと言えば・・・




20140727 1私が少年の頃観た海洋パニックもの映画で(その頃はやたらと生物パニックものが大流行していて、テレビの洋画劇場や深夜放送でもB級、C級のトンデモ映画が花盛りでしたので、私の映画の原点はそこにあります!)、見えざる深海から何者かが現れてくる恐怖感を与え、魚料理に対するアレルギーを与えたかもしれないものとして思い当たるのは、『ジョーズ』と『テンタクルズ』。数ある海洋パニック映画の中で天と地ほどの差のある2本の映画がなぜだが並列・・・。

 

20140727 2『ジョーズ』については今更語るまでもない、ジャンルや時代をもを超越したオールタイムランキングでも上位に君臨する大傑作ですが、一方の『テンタクルズ』は知っている方の方が少ないと思われます。昔は、テレビでも何度も放送されていて、私もその都度観て恐怖を無意識のうちに脳髄に恐怖を刻んでいたのかもしれません。タイトルの『テンタクルズ(Tentacles』は、タコやイカなどの触手のことですが、1977年にアメリカとイタリア合作の巨大タコが大暴れする映画。

 

20140727 3物語はいたってシンプルで、建設中の海洋トンネルの工事の影響で、深海にいた巨大タコが凶暴化して人を襲うというもので、主役となるタコの特撮も今見るとあまりにも拙い(ただし今となればむしろ味わいが生まれてきていて違った意味で楽しめる)のですが、当時はそれなりに新鮮で子供の恐怖感を煽るには充分でした。昔は『見えざるものの恐怖』を感じさせる空気感、時代感のようなものの中で子供なりに見えざる恐怖を作り上げていたのかもしれません。

 

FNC-FAN2036741それでもこの映画が、あまたある海洋パニックの駄作群の中でも私の心の中に深い闇となって残っているのかというと、B級映画と侮る事の出来ない重厚さや緊迫感がチープな映像や単純なストーリーを超越して伝わったからかもしれません。後になって知ることになるのですが、出演者の顔ぶれを見てビックリ!当時は外国人の役者なんて誰も知りませんでしたが・・・ジョン・ヒューストン、ヘンリー・フォンダ、ボー・ホプキンス、、シェリー・ウィンタースという錚々たる面々!

 

20140727 5まあそうやって演技派の演技によって私の脳内に巨大タコの恐怖が、海への恐怖となって培養される事になったのかもしれません。大人になってようやく海が克服できた(刺身が食べられるようになったという意味)頃に、ちょうど海とは逆の森に関わる仕事をするようになるのですから。それも何かの反動なのかもしれません。善家君からいただいたタコは『プロメテウス』の巨大タコ?イカ?に変身する事もなく、無事に我が家の胃袋に中に納まってくれたのは言うまでもありませんでした。

 




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