森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTUREさあ、いよいよこのブログにおける『もうひとつの俳句甲子園』もいよいよ佳境!高校生のための大会であるわけですから高校生が主役となって目立つのは当然ながら、それを陰で支える先輩の大学生や地域のボランティの協力があってこそ。『俳句ストラップ』は、SENSE愛媛大学俳句研究会(俳句甲子園出場のOB多し!)と大五木材によるコラボですが、実際にはSENSEを率いる松山大学法学部の「ごりょんさん」(詳しくはこちら)こと甲斐朋香准教授の力によるところ大!

 

Exif_JPEG_PICTURE最終的な打ち合わせなどでは学生たちが声を出してくれるものの、それまでの地固めはほとんどすべて甲斐先生がやられたといって過言ではありません。そしてその手となり足となりかいがいしく動いているのが、今年唯一の甲斐ゼミ生の一色美来さん。おふたりとは昨年初めて知り合った(今ではとてもそうは思えんが)のですが、ベテランコンビのように息が合っていて、SENSENの活動も阿吽の呼吸でメンバーたちを引っ張っていっているよう。この二人なしに俳句ストラップはない!

 

Exif_JPEG_PICTURE裏方の苦労を声高に叫んだり、決して自分の手柄を讃えたりしない謙虚で控えめが服を着て歩いているような(そこまで言うと言い過ぎか)甲斐先生だからこそ、ここであえて私が声を大にして言っておきたいのですが、こんな素晴らしくて楽しい先生のゼミを選ばない後輩たちよ(一応母校なので)、君たちはひとを見る目がない~!大学の勉強そのものは実社会でほとんど役に立たないが(個人的意見)、甲斐ゼミでは理屈ではなく体験を通して社会で生きる逞しさを身につけられる(はず)。

 

20160831 5しかし、もし自分が大学生の時に甲斐先生に出会ったとしていても、そのエネルギッシュな行動力と決して何事にも物おじしないオーラに圧倒されて、ゼミに入るどころかきっと近づくことすら出来なかったことでしょう。それほどに当時の私は自分に自信のかけらもありませんでした。人は出会うべきタイミングで出会い、それは決して早すぎることも遅すぎることもないと言われますが、今この年齢で、この立場でお会いしたからこそ分かるごりょんさんの「凄さ・大きさ」なんだと思います。




20160830 1今回の『俳句ストラップ』は学生とのコラボによる初めての試みだったのですが、過去18年間の歴代の最優秀句をレーザーで彫ったモノとは別に、自分の句や好きな句を自由に書いて後日制作させていただくオーダーメイドの俳句ストラップも企画しました。昨日の沖縄の浦添高校の女子学生たちはその申し込みもしてくれました。どれぐらい反応があるのか心配でしたが、それはすっかり杞憂に終わり想定以上の申し込みがあって、今もそのデータ整理に追われて嬉しい悲鳴をあげているところ。

 

Exif_JPEG_PICTUREレーザーというデジタルな加工をするのに、その手続きがアナログすぎてかなり作業が多くなってしまったので、もし来年もやらせてもらえるならそのあたりは改良せねばと今強く感じています。まあ、そういう事も実際にやってみて分かること。あれこれ考えてばかりいるのは性に合わないので見切り発車ぐらいがちょうどいいのですが。ところで、もうひとつの企画『ことばの』ですが、こちらも予想以上に沢山の「言葉」が茂ったようで、これならもっと大きな木でもよかったぐらい?

 

Exif_JPEG_PICTUREまあ、それもレーザー加工での制限があるので次年への検討課題。課題が多ければ必然的に来年もやらなければならない理由ができますので。この「ことばの森」には大会に出場した高校が、それぞれの思いを込めて言葉を書いて掲げてもらったのですが、それは大会への決意であったり、自分たちを奮い立たせる言葉であったり、あえて緊張を解きほぐすユーモラスな笑いであったりと、その筆致や言葉からそれぞれの高校の個性や意気込みが感じられ、なんだか胸が熱くなそうに・・・

 

Exif_JPEG_PICTURE当初は優勝祈願のような絵馬的なものをイメージしていましたが、各地の予選会を勝ち抜いて大会の地・松山までやって来た強豪校たちにしてみれば、優勝するために来ているわけで、神頼み的な他力本願な言葉を綴っているところは皆無。この「ことばの森」に書かれた言葉から、彼らの本気の覚悟が透けて見えたのです。いずれの学校も自分と仲間の力と感性を信じて戦うために集まっているのであって、甘ったるいノスタルジックな感傷話なんて老いた青年のただの思い込み・・・。

 

Exif_JPEG_PICTURE野球の甲子園大会では負けたチームは、甲子園の土を持って帰るけど、『俳句甲子園では松山に言葉を残して帰る』なんて慣習が根付いたらいいのにという思いで提案してみたことばの森ですが、木が倒れんばかりに掲げられたことばを見て、これもやってみてよかったと感極まり。できれば年度ごとに並べたりしたら面白いかなと思ったりするのですが、保管の場所やら誰が管理するのかなど、ピュアな高校生たちの戦いが済めば、次はおとなのシビアで遠慮もない思惑入り混じりの戦いが始まる!




今年で19年を迎える『松山俳句甲子園』、残念ながら第1回目時点で既に高校生でなかった私にとっては、松山で開催される全国的なイベントではありながらも他人事のような存在でした・・・昨年までは。ふとしたご縁で裏方の(更に裏方の)一人として関わらせていただくようになった今年、気づかされることが沢山ありました。まず大会会場で生で俳句バトルを見たのも初めてなら、トーナメント表を見たのも初めて。全国各地で予選が繰り広げられているとは聞いていましたが、

 

実際に都道府県名や学校名を見ると、ああこんなところも出ているのかと、このイベントの広まりを実感させられます。私の場合は、材木の仕入れや各地の製材工場や材木店を視察に伺わさせていただいたお陰で、47都道府県のうちおよそ8割ぐらいのところには行きました。滅多に行けない場所の場合は、少しでもその風土の事を調べておこうと予習もしますので(木材を仕入れる時にも、その地の気候風土が木の特性に大きな影響を与えるので知っておいて損はない)耳学問もそれなりに。

 

何よりもその地に行って、その地の事を何にも知らないのでは相手の方にも失礼だし、ここに来て材が欲しいという情熱はそんなもんかいと思われるのも嫌なので、有名な観光地とかにもできる限り足を延ばして自分の目で見ておくよう、有名な特産物も自分の舌で味わっておくように心がけています。そんなんでは表面の薄っぺらいところしか分からないと言われても気にしません。とりあえずそこからスタートなんで、興味が湧けばもっと足を運ぶし、深みにもはまっていきます。

 

そんなこともあって、全然何の関係もない学校や地名でも、仕事の関係で行ったことのあるところの近くだったりしたら妙な親近感を覚えるものです。出場校の学校名が張り出されていたのですが、たまたま6月に木青協の全国大会でお邪魔した石川県(金沢桜丘高校)や、今まさに家康名宝展でお世話になっている新潟県(巻高校)などの名前を見つけると応援したくなります。また中には(おとなの事情で名前は出せませんが)【森のかけら】をご購入いただいている学校までありました!

 

ちょうど私が会場に着いた頃(もうほとんど終わりかけでしたが)、ちょうど3人組の女子高生がSENSEのブースの前で立ち止まり何やら相談。どうやら俳句ストラップに興味を持ってくれて購入しようかということのよう。聞けば沖縄から来たということ(浦添高校)でした。出場していたものの残念ながら予選で敗退したようですが、記念に買って帰ろうかということになったよう。嗚呼、一気に全国各地に俳句ストラップが広がっていく~!こういうところに「小さきモノ」の醍醐味あり!




俳句甲子園ストラップ』は、60✕35✕5㎜サイズの台木に直径5㎜の穴を開けてストラップ紐が通してあります(仕様は『誕生木ストラップ』と同じ)。片面に、過去18年間の歴代の最優秀句が、片面にその作者と学校名をレーザーで彫っています。素材は愛媛県産のクスノキ大きく育つことで有名なクスノキは、張った枝が日陰を作ってくれることから学校や神社などに植えられ、昔から鎮守の森として親しまれてきました。その香りも楽しんでもらうためあえて無塗装にしています。

パッケージを開けるとクスノキの独特の香りが鼻腔をくすぐります。恐らく多くの高校でも校庭木として植えられているのではないかと思います。オイル塗装をすれば、木にオイルが浸透してレーザーで彫られた緻密な文字がよりくっきりと読めるようになりますが、ここはやはりよく読めるかよりもクスノキを五感で楽しんでもらおうという学生たちの意見を取り入れ無塗装に。今回初めての試みということもあって、高校生の財布に優しい¥300(税込)という特別価格で販売しました。

会場に駆けつけたのは、その場の空気を生で感じておきたいというのもありましたが、それ以上に学生たちと一緒に作り上げた俳句ストラップがどういう風に受け入れてもらえるのか、その反応の方が気になったというのが本心。会場に辿り着く少し前に、現場の甲斐先生からメールが届いたのですが、第4回大会の最優秀句に選ばれた「カンバスの余白八月十五日」の作者・神野 紗希さん㊨がブースに来られて自分の句のストラップをご購入いただきましたとの報告。実はその句が一番人気でした。

神野さんは松山東高校在学時代に俳句甲子園に出場し、その後俳句の世界に入られ現在では若手俳人のなかでも将来が嘱望される有望俳人のひとりに数えられるほどの実力者だとか。俳句ストラップを作るにあたって誤字脱字などのチェックで何度も何度も繰り返し歴代最優秀句を見ていたので、いつの間にか句も覚えてしまっていたのですが、作者の方が来られて購入されるというパターンは想定外でしたので驚きの喜び。更に聞けば、裏方で大会を支えるボランティアスタッフにもOBが沢山いて、

こちらも私が個人的に気に入っていた「号砲や飛び出す一塊の日焼け」(昨年の第18回俳句甲子園全国大会最優秀句)の作者・兵頭輝さん(当時宇和島東高等学校3年生)㊧も隣のブースで作業されていて、しっかりと自分の句のストラップをゲットされていました。県内にとどまらず県外からのOBのボランティアスタッフとしての参加も多いようで、このイベントが俳句に青春を賭ける高校生たちにとっていかに重要でかけがえのないなものになっているのかということを感じるのです。続く・・・

 




今年の夏も本物の甲子園球場では球児たちの熱い戦いが繰り広げられましたが、その甲子園球場からおよそ300キロ離れたここ愛媛県松山市でも高校生たちによるもうひとつの甲子園の戦いのドラマが繰り広げられました。『第19回松山俳句甲子園』、地元に住む者として当然その存在も知っていましたし、ニュースやテレビなどでも取り上げられ戦いの様子も見てきました。しかし、実際に会場に行ってその熱きドラマを見たことはありませんでした。ただし今年の夏は違いました。

 

昨年の『おとなの部活動』の異種格闘技戦に端を発した大学生たちとのコラボから飛び出した「俳句甲子園のノベルティを作ってみては?」の話が本当に形となり、俳句甲子園ストラップが生まれたのは先日のブログの通り。俳句甲子園を裏で支える大学生ボランティアたちと共に意見を出し合い、弊社が肉付けして加工し、それを大会会場で販売してくれるのは学生たちという役割分担。学生とのコラボ商品ではあっても、会場であまり企業色が出るのはどうかなという危惧もありました。

 

また当日は市外で仕事も入っていたので、行けそうにもなくて結果報告を聞こうと思っていたのですが、やはりどうしても現場の雰囲気を味わってみたくなって、仕事を途中で切り上げて大会1日目の終了1時間前ぐらいに会場(大街道商店街)に到着。初めて生で俳句甲子園の熱戦を見ました!大会は2日にわたって開催されるのですが、1日目の予選は大街道商店街の中心部を会場としているため、これを見るために来た方と一般の買い物客が入り混じって人の輪が幾重にも出来て異様な熱気。

 

俳句バトルといっても、取っ組み合うわけでもないし、俳句を詠みあうだけのイベントでどう盛り上がるのだろうかと疑問に思われる方もいるかもしれませんが、そこは俳都・松山市!鑑賞眼の高い熟練の俳句ファンたちが並べられた椅子に陣取り高校生たちの繰り出す俳句とディベートに熱い眼差しを送ります。何が行われているのかと遠目から人の輪をのぞき込む一般人との間には見えない結界が張り巡らされていて、その中は学生だけでなく俳句愛好家のファンとの間でも真剣勝負が!




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