森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

2ミセスホーム㈱さんの業社会・ミスター会の九州研修旅行は、木材フェチの私にとって見どころ満載でした。けして木造の建物ばかりを見学したというわけではないのですが、さすがは歴史と神話の国だけあって、随所に『木』がふんだんに使われています。それを観るだけでも楽しいものです、私には。歴史のある物はやっぱり木づくりです。木という素材を使いながらも、木の特性を理解していないから問題が生じるのであって、木という素材を選択した段階でその覚悟と想像力を持っておくべきだと思います。歴史ある木の物を見ると先人の潔さが伝わってきます。

チューリップこの滝は、大分県豊後大野市にある『原尻の滝』です。隣接して道の駅があったり、100種数万本ものカラフルなチューリップが咲き誇るチューリップ畑があったりと賑やかな場所にあります。残念ながらチューリップの方は、ほぼ終わりかけていて絶景というわけにはいきませんでしたが、それでも十分に目を楽しませてくれました。上の画像の『原尻の滝』は、日本の滝百選にも選定され、幅120m高さ20mの迫力満点のスケールで『東洋のナイアガラ』とも呼ばれているそうです。しかし驚いたのはそのスケールではなく、そこに架かっていたこれです!

原尻の滝②

『原尻の滝』の正面の下流に架かった木造の吊り橋「滝見橋」があり、滝を真正面から見ることができます。この橋、人ひとり通るのがやっとという狭さ。この橋の中間あたりから見る滝がもっとも美しいとかで、当然渡るのですが、これがかなり揺れます。さすがに『東洋のナイアガラ』と呼ばれるだけあって、橋の方も高さ22m長さ90mもあって結構な長さですが、橋の揺れ具合でそれを実感できます。この狭い橋を10数人が一斉に渡りますので揺れる、揺れる!徳島県の祖谷のかずら橋も小さな橋に人が群がり溢れ異様な光景ですが、この揺れはそれを遥かに凌ぎます。

原尻の滝③

渡り終わってからもしばらくは体に揺れが残っていてちょっとした船酔いのような気分!かなり退色していて判別しずらいですが、木目と節の具合からみて『』の一等材のように見えました。揺れる吊り橋に立ち止まってじっくり観察するほどの余裕がございません。板の厚みもそれほどあるようには感じませんでした。節がボコボコに抜けていたり、踏み外しそうなほど腐っている所も見受けられませんでした。3 

4

右の写真は橋を渡りきった位置から撮影したものですが、単焦点のGRカメラだけに、実際に滝に近づいたほうが迫力がある画が撮れました。数日前の雨で滝量もやや多かったということです。このロケーションを考えると、やはり木造吊り橋でないとバランスが取れませんね。日本の原風景のうまく溶け込むのはなんといっても『木』です。完成したてのピカピカの橋よりも、現在の割れや傷の目立つ色褪せたこの杉の吊り橋に多くの日本人は郷愁の思いを抱くのでしょう。木、無口にして雄弁です




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
Scroll Up