森のかけら | 大五木材


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私が大五木材の代表取締役に就任した4年前に会社の敷地の一角に植えた『』も少し大きくなって今年も青々とした葉をつけています。栃の語源は、その実や葉が百も千もつくほど多い事から『十千』と書いて『と・ち』と呼び、十(10)x千(1000)=万(10,000)から木編に万と書いて『栃』と表わすようになったのですが〔詳しくは『今日のかけら・栃』をご覧下さい〕、年々その葉の数も増えてきているような気がします。決して用材として植えたわけではありませんが今日はそんな栃の話。

栃は比較的大きくなる木ですが、いつでまでもいつでも大きな木が入手出来ると思ったら大間違い。大きな木にはそれだけ多くの年輪を刻んでいるわけですから、それなりの敬意を払って扱わせていただかねばなりません。「長さ2m、幅1mサイズのテーブルが欲しい~!」なんてご要望も少なくありませんが、国産の木で対応できる樹種ってそれほど多くはありません。お金を出せばいくらでも!なんて話は論外。これから探しますは性に合いません。何とかあるもので対応させていただきます。

その先陣を切ったのがこちらの耳付きのの1枚板。比較対象を写しこまなかったので分かりにくいのですが、現時点で長さが2,250㎜、幅が980~1,100㎜、厚みは70㎜はあろうかというに立派なものです。ご覧になって分かるようにふた股になった部分を板に挽いたものです。あまりに広さに、製材の台車に挟めず、片端は泣く泣くカットしています。体全体に大きく貫くクラックや入り皮、節穴、それら全てがこの木が森で生ききた履歴書です。さあ、出番が巡って参りましたぞ!

大きいものであれああるほど、長年手元に置いてその素性も履歴も分かったものでなければ心配です。人との出会いも一期一会ならば木との出会いも同様です。ご縁があって弊社に来られたのですから、極力自分で語れることの出来る手持ちの材をつなげたいのです。どうしても適材がなければ仕入れねばなりませんが、なるべくならば「人と在庫」のご縁もおつなぎしたいものです。この数ヶ月間大きな1枚板のご注文が相次いでます。

 




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