森のかけら | 大五木材

★今日のかけら・#029 【ヨーロッパビーチ】 European  Beech ブナ・広樹・スウェーデン産

20090903 ヨーロピアンビーチ

本日は、【ヨーロッパビーチ】の小割りをしています。【ビーチ】というと聞きなれないかもしれませんが、【西洋ブナ】のことです。今弊社に入荷しているのは、スウェーデン産のものです。個体差はあるのでしょうが、日本の【ブナ】に比べると少し重たいです。中には肩に担ぐとズシリと、肩に食い込んでくる重たいものもあります。データでみると、日本のブナは気乾比重0.62でブナの仲間ではもっとも軽く、ヨーロッパビーチは0.72という事のようですが、こういうのはあくまで統計的なもので、実体験としてはもっと差があるように感じます。『材木屋の肩量り』は結構正確ですぞ!

20090903 ヨーロッパビーチ重さのバラつきは乾燥具合によるところも多いと思います。ビーチはどちらかというと乾燥は速やかに出来る木だと思うのですが、しっかり乾燥させたと思っても収縮が出ることが多く、気の抜けない木です。厚みのあるものだと、よく乾いていると思って切断してみると、材の中央部の水抜けが悪く、淡い褐色に変色していたりすることもあります。外部から乾燥が進み、中央部に集まった水分がバランスよく蒸発しなかったのではないかと思います。小口が赤いのは目印として赤く塗っているだけです。

 

20090609 maruimori②20090903 ヨーロッパビーチ4ビーチはしっかり乾燥させれば非常に汎用性の高い木でもあります。有名な『ワイチェアー』の素材としても知られるように、蒸し曲げにはとても強い適性を発揮します。また仕上がると淡い乳白色なので、癖のない色合が人気で、家具のほかにも木製玩具ろくろ細工楽器日用品樽桶ブラシなどの柄化粧単板、そして勿論フローリングなどあるゆるものに対応可能です。その触感のツルツルしていて、レーザー印字との相性も抜群です。

20090903 ヨーロッパビーチ3森のかけら】や【円い森】では、数10種類もの木を加工していて、中には色合いや木目が似ているものもありますが、その中でビーチはかなり分かりやすい樹種です。全体的に小さな淡い胡麻塩模様が現れるからです。ビーチは、日本をはじめヨーロッパ、アメリカ、アジアや北アフリカなど北半球に広く分布している樹種で、産地の名前を冠につけて、『ヨーロッパビーチ』とか『アメリカンビーチ』、『スラブビーチ』などと呼ばれます。多少の違いはあるものの、どれも性質は似ています。見た目には、日本のブナよりは経年変化でやや赤褐色になる程度の違いがあります。また日本のブナよりははるかに通直で大径木が得られます。画像はラフ(荒)材ですので、少しくすんでいますが削ると美白に変身します!

 

 

20090903 ヨーロピアンビーチ2弊社ではよくキャビネットなどの家具の材料として使っていましたが、【森のかけら】を作り始めて以来、この木の汎用性の高さと相性の良さには改めて感心させられます。そう思って周囲を見回すと、ビーチは色々なところで使われています。100円ショップの木製品も白っぽいのはほとんどビーチです。弊社の【木の物屋・森羅】の陳列スペースに並んでいる外国産の玩具もやはりビーチが多かったです。今回も住宅とは関係のないところからのご注文です。ビーチの可能性はまだまだ広がりそうです。

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