森のかけら | 大五木材

★今日のかけら・#153 コーヒーツリー】 Coffee tree  アカネ科・広葉樹・北米産

COFFEE TREE NO TOBIRA

材木屋の飲めない珈琲物語Ⅰ

1. 今日のかけら

20131017 .bmp

20131017 1 .bmp皆さんにご紹介したい面白い木、珍しい木はまだまだ沢山あるのですが、こちらの整理が追いついておりません。自分としてももどかしいのですが、どうか気長にお付き合いいただければと思います。その中でも珍しさではトップクラスのひとつだと思われるのがこの「コーヒーツリー」。コーヒーツリー、つまり「コーヒーの木」という事なのですが、コーヒーと聞いて連想される飲む珈琲とは別物です。世界中に「コーヒーツリー」という名前で呼ばれる木は、200ぐらいあると言われています。

 

20131017 2 .bmpしかしその中で日頃我々が口にするコーヒー豆の採れる木は3、4種類ほどしかなく、この画像のコーヒーツリーは北米の南部で採取されたものですが、飲むために栽培している種類のものではありません。雑貨屋や園芸店で、観賞用のものが売られていますが、それらとも種類が違うようです。なにしろ材としてのコーヒーツリーに関する文献が非常に少なく、市場でもほとんど流通しておらず、その特徴や性質について情報が乏しいのです。

 

20131017 3 .bmpなので、いまだ手探り状態で実践しながらデータを収集しているところです。コーヒーの木は、アカネ科の常緑のさほど大きくならない潅木で、材としての利用は進んでいないようです。私も偶然このコーヒーツリーに出会うまで、その存在すら知りませんでした。自生するコーヒーの木の事を「ワイルドコーヒー」と呼ぶそうですが、世界各地に伝わるコーヒー豆発見の伝説と深い関わりがあります。珈琲愛飲家の方にはお馴染みの話かもしれませんが、

 

20131017 4 .bmpエチオピアに伝わる伝説では、飼っている山羊が夜になっても眠らず騒ぐので、修道士たちが不思議に思い何か変なものを食したのではないかと付近を探してみると、食い荒らされたコーヒーの木があり、自分たちも食してみると眠気がなくなり、覚醒したことがコーヒー豆の発見につながり、以後礼拝などで用いられるようになったそうです。飲む方のコーヒーは専門外ですのでここでは「材」としてのコーヒーツリーについてご紹介致します。この話、明日に続く・・・

 

材木屋の飲めない珈琲物語Ⅱ

1. 今日のかけら

20131018 1 .bmp昨日に続いて「コーヒーツリー」の話です。嗜好品としての珈琲の発見は、エリオピアで山羊が食して踊りだした事に由来するようですが、現在栽培されているコーヒーは、赤道を中心とした南・北緯25度の「コーヒーゾーン」と呼ばれる熱帯が盛んで、中でもブラジルは全世界の生産量の3分の1を占める世界最大の生産量を誇るコーヒー王国です。小学校の頃にも習った「ブラジル=コーヒー生産量世界一」のイメージは脳裏に深く刻まれています。

 

20131018 2 .bmp飲む方の珈琲については知識もありませんが、このブログを書くにあたって少し調べてみたのですが、生産量の世界一はブラジルですが、2位以下はベトナム、インドネシア、コロンビア、エチオピア、インド、ホンジュラス、ペルー、メキシコ、グアテマラとなっています。私の勝手なイメージでは、上位を中南米の国々が図ズラリと独占していると思い込んでいたの、東南アジアの国が並んだのはちょっと意外でした。(2013年の資料に基づく)

 

20131018 3 .bmpちなみに国別消費量のランキングは、1位がEU-27(31%)、2位以下はアメリカ、ブラジル、日本、ロシア、カナダ、エチオピア、フィリピン、インドネシア、スイスの順。日本が4位に入っていますが、なにしろ日本人の缶コーヒー消費量は世界一ですから。私も若い頃は現場での休憩時間によく缶コーヒーを飲んでいました。それも行く現場、行く現場で大工さんに奢ってもらったりすると断れなくて、1日に3,4本も飲むこともよくありました。

 

20131018 4 .bmp若い頃はそれでもまだ運動量も多かったのであまり気にもしませんでしたが、少しずつ歳を重ねると、その甘ったるさがしつこくなってきて、失礼とは思いながらも心遣いを断ったり、選べと言われればなるべくお茶とかポカリなどを飲むようにしてきました。そして今では、事務所ではもっぱら緑茶、自宅では豆乳といういたって健康的なものです。なので時々からだが本物美味しいコーヒーを欲したくなって、そんな時は「ブルーマーブル」へ!

 

材木屋の飲めない珈琲物語Ⅲ

1. 今日のかけら

20131019 1 .bmpさて、本日は飲む方ではなく同じ名前を持つ「木」としてのコーヒーツリーの存在も知っていただきたいと思います。どういう形からでも興味を持っていただけるのは、材木屋としてはありがたい事。弊社にあるコーヒーツリーの板は、長さが1600~最長で2700mm、巾が150~400mm前後、厚みが32~64mm程度の小ぶりなものが20数枚です。見た目の印象としては、癖の少ない素直なホワイトアッシュを少し茶~赤褐色にしたというような感じです。

 

20131019 2 .bmp当然の事ながら木肌がコーヒー色をしているわけではありませんし、材から珈琲を連想するような面影はまったくありません。皆さんとりあえず匂いを嗅がれますが、これで少しでもコーヒーの香りでもしたら面白いでしょうね。辺材は白く、その差は明瞭ですが、割合堅さはあるので、耳付でカウンターなどとして使っていただいています。オイルで塗ると濡れ色になってより赤味が増します。是非喫茶店などコーヒーとご縁のある所で、話のネタとしても使っていただきたいところです。

 

20131019 3 .bmp今回そのコーヒーツリーの存在を知っていただくためにも、端材の一部を「ちょこっと端材」コーナーで販売させていただく事にしました。現在在庫してある材は、たまたまご縁があって手に入ったもので、今後の入荷の見通しは一切立っていません。在庫がある限りの販売になりますが、飲むだけでなくコーヒーは使っても楽しいものです。私自身もこのコーヒーツリーの特徴についてはまだよく分かっていませんので、自分でも試し試しというところです。

 

20131019 4 bmp世界中にはまだまだ沢山の面白い木があります。アフリカや東南アジアなどのジャングルにおいては、日本で用材として紹介されていない木がまだまだ沢山あります。名前すら分からないような木だって沢山あることでしょう。専門書を開けば、まだ実際に見たことのないそれらの木に思いを馳せます。わずか数行の味気ない解説を読みながらも、どんな木目なんだろる、どんな色合いなんだろう、重さは?硬さは?実はまだこの木の秘密が知られてないのでは?などと日々妄想は膨らんでいくのです。そんな木を無理矢理伐採して日本に運んできたいとは思いませんが、ご縁があればこの命のある間に是非直接見てみたい、触ってみたいものです。別に高尚な理念などがあるわけではないのです。ただただひたすらに膨らむ純粋な好奇心、それだけです。だって木は人生をかけるほどに面白すぎるから

 




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