森のかけら | 大五木材

★今日のかけら・#027 【パープルハート】 Purple heart マメ・広樹・中南米産

森のかけら・パープルハート

かなり以前から倉庫で眠っている【パープルハート】を整理しました。長さ2.6m~2.7mで、幅は100㎜~200㎜ぐらいの24㎜の板材です。乾燥は充分ですが、加重を掛けて押さえていたにもかかわらず結構カップ反りが出ています。とても硬い木ですから、鋸もかなり挽きいがみが多く、刃が震えていて厚みも不均一です。まあこういう硬い木はある程度のロスは仕方ありません。ロスといっても絶対捨てたりしません。そういう材を検品して、今回【ちょこっと端材】に加工し直しました。パープルハートそのものは、文字通り紫色の色合いが魅力的で、クラフトなどでもワンポイントに使うととても引き立ちます。その人気ゆえ価格も決して安いわけではありませんが、厚みが薄くなったり、長さが短いと必然的に用途も限定されますので、【ちょこっと端材】はお手頃な値段に設定させていただきましたので、サイズは本当に端材ですがクラフト関係の方、是非ご覧になってください。評判がよければ在庫はたっぷりあるので、また少しずつ整理してみるつもりです。まずは画像をご覧下さい。国産材では出会えないような鮮烈な色です。

 

20090716 パープルハート

この木の最大の特徴は、まるで人工的に染色したのではないかと見まがうほどの紫(パープル)の色合いですが、実は荒材の時と加工してからではまったく別の表情を見せます。右の画像は、何も加工をしていない荒材の状態です。左の板に黒い染みのようなものが点々と付いているのは、製材する時に抵抗を減らすための油が付着した跡です。光線の反射もあるので、実際に肉眼で見るよりは少し淡く写っていますが、はっきり『紫色』を意識できる色です。

 

20090716 パープルハート4

う~ん、ファインダーを通すとどうしても実際の鮮やかな紫色が伝わりません・・・もどかしい!少し水で表面を濡らしてみました。太陽の反射があって白っぽくなっていますが、これだとかなり肉眼で見た雰囲気に近いかも。紫といっても、柄に書いたような綺麗な紫ではなく、少し褐色がかった濃い紫色といったところでしょうか。

 

 

20090717 パープルハートこれを削ってみます。「あれ?」思ったほど「紫色」ではありません。むしろ荒材の時の方が紫が強かったような気がします。削った直後はもっとどす黒いどどめ色をしていますが、空気に晒されると酸化して次第に鮮明な紫色に変化していきます。瞬間的に色が変化するというわけではありません。1~2日外部に置いておくとかなり変化が見られます。室内でも変化するまでにかなり時間を要するのですが、変わるのは変わります。板が重なっていたりすると、焼けてある所とそうでない所で夏の日焼けぐらい見事に差が出ます。こんな感じです。まだ削って数時間なので差が顕著ではないですが。

 

勿論個体差もありますので、綺麗な紫になるものや淡いままの物もあります。また、木そのものが木の交錯が激しい木なので、そういう部分は逆目になったり毛羽立ちが出て、綺麗な紫にはなりにくいです。いつまでも紫色が保持できるというわけでもなく、経年変化でやや落ち付いた褐色に変わっていきます。今回【ちょこっと端材】用に加工した物もまだ淡い紫ですが、数日で鮮明な紫に変わると思います。ということで、週末にでも改めて撮影して【ちょこっと端材】コーナーにアップしたいと思います。

しかし、パープルハートとはよくぞ名付けたものだと思います。『〇〇ハート』と『ハート』が付く木は、案外多くて木の他にも『シルバーハート』(別名:ロンギ)、『グリーンハート』などがあります。色彩感覚は国もよっても違うとは思いますが・・・首を傾げたくなるよな物もありますが、それも楽しい。こういう原色系の色調が強い木は、一般住宅などではバランスが取りづらく、使いたくても使えないという事もあますが、うまく効果的に使えば、これほど目を引く木もありません。あまり大きなサイズや特殊サイズは、価格も高くなりますが、在庫のサイズのものであればそれほど高額ではありません。この素晴らしい『紫の木』に光りを当てていただきたいと思います。

20090717 ワン・フロム・ザ・ハート2蛇足ですが、本日のタイトルは、敬愛するF.F.コッポラ監督の『ワン・フロム・ザ・ハート』からいただきました。コッポラの『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』などの大作も大好きですが、たまに気まぐれのように撮った、『ペギー・スーの結婚』とかこの作品のようなメルヘンチックな作品も好きです。映画作家・大コッポラが、映画少年に戻ったかのように嬉々として喜びながら作っているのが伝わってきて、何だかホッとした気持ちになります。それにしても当時のナスターシャ・キンスキーはため息が出るほど美しかったです。個人的には、昔やっていた『サントリー・レゼルブ』のテレビCM。与謝野晶子の『やは肌の あつき血汐にふれもみで さびしからずや 道を説く君』という詩に官能的なメロディがついていたアレです。40歳以上でないと分からないかも・・・。彼女が男性を残し、走り去る車の中で涙を浮かべる場面。キンスキー眩いばかりの美しさと映像+音楽の素晴らしさにドキドキしながら観ていました。昔のCMは心に残るような素晴らしい物が多かったなあ・・・。

 

 

1. 今日のかけら

何度撮っても伝えたい色が出ないのが残念です。どうしても実物をご覧になりたい方は、是非【森のかけら36,100】をご購入下さい!それでも個体差で紫具合は異なりますのでご了承下さい。今加工してある【かけら】は少し淡いのですが、【ちょこっと端材】の板はかなり濃い紫です。それも個性です。

20090718 パープルハート 丸膳

これは、【森のかけら・丸膳】です。作って1年以上経過しましたので、すっかり落ち着いついた雰囲気になりました。だいぶん色が落ち着いてきました。こんな感じです。植物性油を塗って蜜蝋ワックス拭きで仕上ています。一見分かりにくいですが、2枚の幅剥ぎとなっています。サイズは、w350xd250xh50㎜です。消費税、送料別の¥8,500です。【商品紹介】の【丸膳】をご覧下さい。専用の箱に入れてお届けします。持ってみると片手では持ちきれないほど重たいです。

20090717 丸膳

この色合いからも、パープルハートが住宅の色彩の中に収まりにくいほど、鮮烈な事が分かると思います。今までもいろいろな設計士さんに勧めてきましたが、他の木とのバランスが取りにくいようです。自分が勝手に面白いと思って仕入れをしてしまうので、在庫に残ってしまう事も結構あります・・・。それでも木との出会いは一期一会ですから、【】があった時に買っておかないとスルリと手をすり抜けてしまいます。後で悔やむのだけは嫌なので、ここはと思う時には買っておかねば二度と縁がなくなってしまいそうな不安に襲われてしまいます。そればっかりでもまずいのですが・・・。

 

パープルハートには、粋な日本名があります【紫御殿】〔ムラサキゴテン〕と言いますが、誰が名付けたか知れませんが随分軽妙洒脱な名前をつけたものだと思います。こういう膳などの場合は、【紫御膳】とでも呼んだ方が、「座り」がいいかもしれません。一度パープルハートのテーブルにも挑戦してみようと思ってはいるのですが、なかなか勇気がなくて踏み切れません。フローリングとしては、いろいろ作られて販売されているようですが、やはり店舗が中心だと思います。材としては、ウッドデッキや外部にでも使っても強い耐久性を発揮する木ですから(相当高級なデッキになりますが・・・)、床材としても適しているとは思いますが、私の周囲ではそこまでのチャレンジャーは少ないようです・・・。

端材#101-E パープルハート先日加工した端材も数日ですっかり色が紫に染まりました。これだけ「力」のある木ですから、使い過ぎるとバランスを逸するかもしれませんが、うまくワンポイントに使ってもらえれば、効果抜群だと思います。

 

 

20090718 紫禁城かつて聖徳太子が最高位に紫を使ったともいわれ高貴な色ですから、世が世なら庶民には縁のない色だったかも知れません。洋の東西を問わず、世界でもその傾向があったようで、中国の紫禁城や、英語で「be born in the purple」というと「王侯貴族の家に生まれる」という意味になるようです。この鮮烈な色彩に世界中の人が畏怖を感じていたのでしょうか。

 

紫というと、『パープル』以外にも『バイオレット』と表わすこともありますが、一般的には、『パープル』は【赤紫】、『バイオレット』は【青紫】を示すようです。いずれも、権威や尊厳、高貴、神秘性なども想起させる色ですが、】、鎮静的なイメージの『バイオレット』に対して、『パープル』は興奮する色だともいわれます。そう考えると刺激が強いようですから、あまりパールハートを過度に使いすぎず、ワンポイントに使ったほうがいいのかも知れません。ちなみに【ヴィオレットウッド】は、【プレミアム36】の中に含まれています!興味のある方は、是非パープルとの色の違いをご確認下さい。早速【ちょこっと端材】にも数件問い合わせをいただいております。貴重な材です。端材も無駄なく有効に使っていただきたいと思います。




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