森のかけら | 大五木材

★今日のかけら・#048皀莢/サイカチ】 マメ科ジャケツイバラ亜科サイカチ属・広葉樹・宮城産

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20140701 1木の授業をさせていただく時に、漢字で表した木の名前が読めるかどうかのクイズを出題するのですが(本来植物学的にはカタカナ表記が正しいのでしょうが、漢字から木の名前を読み解いていくのは、木を知るための入口として親近感があるので)、その際最初は『』、『』、『』、『』など日頃から目にして慣れ親しんでいる漢字から入ります。そしてだんだん読みにくい漢字、『(ひいらぎ)』とか『黄檗(きはだ)』に入っていくわけですが、難読漢字の代表といっていいのがこちらの『皀莢』。

 

20140701 2これで『サイカチ』と(あるいは、これを原料とする生薬からソウキョウとも)読みます。私も【のかけら】を作るまでは読めませんでしたし、恥ずかしながらその存在すらも知りませんでした。【森のかけら】を作ってよかったと思う事は、自分自身の中の木に対する興味の幅が大きく広がったことです。それまでは、市場に出回る「使える木」にしか興味・関心が向きませんでしたが、【森のかけら】を作り始めてからは『世の中にあるすべての木を知りたい、見たい、触りたい』へ。

 

20140701 3さてサイカチを【森のかけら】に加えようと思ったのは、そのオモシロイ特徴にあります。サイカチの莢(さや)にはサポニンが含まれていて、水に浸して揉むと泡立ち、天然に界面活性物質が溶け出して石鹸のような作用をして汚れを落としてくれることから、昔から各家庭で使われていて、特に物資が不足した戦時中には石鹸の代用品として広く利用されていたという記述を読んだからです。特に岩手の盛岡あたりでは、ごく最近まで実際に利用されていたと聞き及びました。

 

Exif_JPEG_PICTURE皮膚病などで石鹸が使えない場合にも利用されたとかで、最近そのエコロジカルな特性が見直されているそうです。そのサイカチですが、盛岡出身の宮沢賢治の作品にもその名前が登場(さいかち縁)するなど、てっきり東北地方に広く分布している木なのかと思っていたのですが、改めて調べてみると、その分布域は本州(中南部)、四国、九州、朝鮮、中国の暖帯・温帯で、日当たりのよい山野や河原などに自生しており、岩手など東北には自生していないとの事!あら・・・?

 




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