12月の誕生木商品 「スノーファーマン」

誕生木 12の樹の物語

20140109 1.bmp11月の誕生木に続いて、これまたひ月遅れの紹介になりますが、『12月の誕生木』は『モミ』です。モミはマツ科トウヒ属の常緑針葉樹で、雪の中でも青々としてモミの姿は逞しい生命力を感じさせてくれます。12月のビッグイベント・クリスマスの主役クリスマツツリーとしてモミが12月の木とする事に異論は無いのではないかと思いますが、以前にもご紹介したようにモミは世界中で宗教とも結びついて神聖な木として崇められてきた長い歴史もあります。

 

20140109 2.bmpその根幹となるのが、ナチュラル・ヒーリングとして利用されるモミの樹液です。モミの葉にも疲労回復に役立つαピネンなどのテレピン油が多く含まれていて昔から薬用にも使われてきました。また北米大陸の先住民には、モミが災いから身を守る力を与えてくれるという迷信があり、成人式や思春期の通過儀礼としてモミを様々な儀式に使ってきた慣習もあります。そこで、モミのアロマの香りと身近で身を守る置物というキーワードをくっつけました。

 

Exif_JPEG_PICTUREそれで生まれたのが、この『スノーファーマン』です。ファーというのはモミの英名ですが、独名はタンネ。ちなみにファーもタンネも火の意味で、実際に発火具に使われた名残りとしてその学名がつけられたともいわれています。発火こそしませんが、雪ダルマの頭の中に仕込まれた透明の管にエッセンシャルオイルを数滴垂らすと、アロマの香りが楽しめるディフューザーになります。ブビンガ出来た赤い帽子が取り外し可能となっています。

 

 

Exif_JPEG_PICTUREこのスノーファーマンについては、比較的早い段階から構想が固まっていて、サンプルも何度か作り直して形が見えていました。11月の誕生木イチョウの構想がなかなか「降りてこなかった」ので、発表もずれ込んでしまいましたが、今年は厳冬という事もあって、まだまだ雪が降りそうなので、スノーファーマンも間に合ったという事でご容赦ください。体は愛媛県産の1本のモミの塊から削りだし、目はブラック・ウォールナットを使っています。

 

Exif_JPEG_PICTURE9月から誕生木商品を作り始めて、たまたまですが材の特徴に合わせて2ヶ月ごとにまとまり感が出てきたので(9月10月は食関係)、11月、12月は『香り・匂い』と『可愛いキャラクターもの』というテーマに絞って商品を考えました。誕生木を決めた時には、そこまで考えていたわけではなかったのですが、素材を突き詰めていくことで、そういう共通点が見えてきたのは嬉しい喜びでした。といよりも、木にはそれぐらい簡単に結びつけてしまうぐらいの素材力がまだまだ沢山潜んでいたという事で、今までそれに気付かなかったことが恥ずかしいばかりです。まだこのスノーファーマンも一緒に販売するオイルのセレクトや首に巻いているマフラーの素材など今後小さな改良を加えていくつもりですが、とりあえず12月の誕生木商品として以後お見知りおきをよろしく!


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