森のかけら | 大五木材


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今日のかけら番外篇・E051ウォーターガムWater gum   フトモモ科・広葉樹

本日はパプアニューギニア(PNG)産のM.L.Hシリーズ第2弾。このシリーズは今後不定期長期化していく予定です。数あるM.K.Hの中でも比較的知名度があって、もうM.L.Hというよりも個別の名前で流通していることも多いようですが、こういう事を書くと「普通のまともな材木屋さん」からは「聞いたこともないわっ!」と総突っ込みが入りそうですが・・・。ご紹介するのはフトモモ科の広葉樹『ウォーターガム(Water gum)』です。世界の熱帯地方に分布しその仲間は1,000種を越えるとも言われています。

一般的には馴染みの薄い木ですが、私は若いころからこの木の存在だけは知っていました。というのも木材業界の兄貴分である瀬村製材所瀬村要二郎さんのところでよく見かけていたから。20数年前は愛媛でも合板生産が盛んで、アピトンをはじめ南洋材を挽いていた瀬村製材にはいろいろな南洋材の丸太が転がっていました。その中にはウォーターガムの木もあって、瀬村さんからこれがそうだと教えてもらいました。しかし当時はの私はまだ多樹種偏執症候群の萌芽期にも入っておらず、名前は聞いても興味は湧きませんでした。

当時の大五木材まだ普通のまともな材木屋だったので、そういう材を扱う土壌が無かったのです(笑)。瀬村さんのところでは主に梱包材用にウォーターガムを挽かれていました。いつもあったというわけでなく、時々入ってきていたという程度だったと思います。それで漠然とその名前を記憶していましたが、その後10数年経ってまさかウォーターガムも探すようになるとは思ってもみませんでした。『森のかけら』を作るようになった頃に思い出して瀬村さんに聞いたら、今は無くていつ入るかも分からないということだったので240版には加えれませんでした。

この属は樹種が多いこともあって平均気乾比重にも幅があり、0.65~0.95程度とされていますが、私の認識では非常に重たい木というイメージ。灌木も多くそのほとんどが胸高直径1m以内で樹高のせいぜい10m。稀に直径が1m、樹高が20mにも及ぶものも出現するそうですが、基本的には大木ではない(大木は滅多に無い)ようです。しかし仲間が1,000種を越えるとなると図鑑などで解説されているウォーターガムと私が見てきた、そして今回仕入れたウォーターガムはまったく別物という可能性だってあります。このあたりがM.L.Hの難しさでもあり面白さでもあり。続く・・・




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