森のかけら | 大五木材


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クヌギは、非常に重たいうえに乾燥にともなって芯から放射状に割れが入りねじれる性質があるため、建築材では使われることはほとんどありません。そのためこの業界に入ってから「手を出してはいけない木」、「建築では使えない木」として教え込まれてきたので、私がクヌギに手を出すようになったのは今から10年ほど前の事。当初はどう扱ったらいいのかも分からず、折角手に入れたのに大きく割れたり、ねじらせてしまって結局何にもなりませんでした。マイナーな木はこういう痛い目に合う宿命にあるのです。

失敗をしながら経験値を高めて、扱い方などのノウハウを蓄積していくしかないのです。本やSNSで「見て、読んで知る情報」もいいですが、材木屋としては「実際に触って試した肌感覚の情報」こそが生命線だと思っています。そういう事でクヌギの丸太も実測実験開始!5本のクヌギが加工されて弊社に戻ってきた状態で、1本の重さはおよそ50キロ強。樹皮のついた丸太の状態では70~80キロありましたから、その時点で20キロ以上のダイエット。さあこっから計測。

5本の丸太は柱として使われるので、天然乾燥でもなるべく割らしたくないので、風通しのいい室内で立て掛けて乾かせることにしました。最初の1週間で、5本も木ともおよそ5キロぐらい減りました。このままなら1ヶ月もしたらどこまで乾くのか~!と期待を持たせましたが、2週目では3キロ減と急激に勢いが衰えました。更に3週目では1キロ減と、ある意味順調なペースで減少。4周目に入るとほとんど減らなくなりました。このあたりが自然乾燥の限界なのか?!

重さを計っただけで、含水率まで計測したわけではないのでかなりザックリしたデータではありますが、1ヶ月の室内での天然乾燥でおよそ1割軽くなりました。5本ともほぼ同じ数値だったので、傾向としては間違っていないと思います。1ヶ月前は倉庫に取り組むのもひと苦労でしたが、1割軽くなっただけですがかなり軽く感じられました。これって倉庫に入れる時は「仕入れ」なので重圧もあって重く感じるが、出すと時は「売れる」時なので嬉しくて軽く感じるという事なのかも(笑)




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