森のかけら | 大五木材


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住宅の梁や桁など構造材としての利用頻度が高い『ダグラスファー(米松)』ですが、それは大きなサイズの材料が取れる(製材出来る)という前提と合わせて、部材相応の粘りと強度が確保できるという特徴を持っているからであります。一口にベイマツといっても、その材質によって取引価格には大きく異なります。一般的には200年生以上の高齢木原生林の事を『オールドグロス(Old Growth、植林した2次林の事を『セカンドグロス(Second Growth』と呼んで区別をしています。当然、高齢木のオールドグロスが高額で取引されます。

このオールドグロスの材は、主にバンクーバー島からカナダほんどのカスケード山脈の太平洋側沿岸から産出されていて、その事から別名『カスケード』とも呼ばれています。その材質によっては、やや目粗の『セミカスケード』などと区分され取引されています。高齢木になると、板目部分にはえも言われぬような野趣溢れた表情が現れます。しかし汎用性の高い木材であり、またもともと大きな木が得やすいというイメージが強いため、木目の面白い木も割合ぞんざいに扱われることが多いのも悲しい現実です。

「面白い杢が出たベイマツがあります」と言っても、「所詮ベイマツだからなあ」的な受け止め方をされがちです。また『現(あら)わし』といって、外部などに化粧材として使用する際にも、例えば尺(およそ300㎜)を越えるようなサイズのものになると、スギヒノキだと木取りするのも難しそうだろうと理解して頂くのに、「ベイマツなら(木が大きいのだから)取れて当然だろう」と言われたりするのは不遇と言わざるを得ません。私がこの仕事について20数年、今まで一番多く触った材はベイマツだったかもしれません。

ベイマツは多くの樹脂分を含み、ヤニ(脂)が出ることが多いのですが、経験から言うと木目の詰まったオールドグロスになればなるほどヤニが吹いてくる事が多いです。右の写真のような玉になる物は、時間が経過するとザラメのように多少固まるので簡単に取り除けます。また軽微なヤニはシンナー系の溶剤で拭き取れば取れますがこれも程度問題。見た目は美しい飴色に見えるものの結構手につくと厄介物で普通の石鹸では容易に落とせません!一方、深いヤニ壺があると最悪!いつまでもいつまでも無尽蔵なくらいにヤニが溢れてきます。

もうこうなると外科手術でヤニ壺の周辺ごと切り出して除去してしまわなければ根本的な解決には辿り着けません。もっともマツにしてみれば、ヤニ分が多いから粘りや強度も生まれるわけで、しかもそのヤニもバイオリンやバットの滑り止めに使っているにもかかわらず、やれヤニが悪いだのねとつくだの都合勝手な事ばかりを言うな!と叱咤されそうです。ところで今や日本での住宅産業に欠かせないベイマツですが、日本に最初に持って来たのはあの黒船ペリー提督だと言われています。この話、長くなりそうなので続きは後日改めて・・・。

 




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