森のかけら | 大五木材


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20110713 ビーチブック「木の本、本の木」①一昨日のブログで、本棚とビーチとの相性が良いのは、深いドラマがあるのですがそれは明日のお楽しみ!と謳っておきながら、その事をすっかり忘れておりました。如何に勢いだけで書いているかという事の実証です・・・。1日遅れになりましたが、本日こそはその話をさせていただきます。太古の昔、鉄器を手にするようになった人類は木の棒や小片に文字を書いて占いなどをするようになりました。それぞれ地域で、その地に生育する木を使い、占いの内容に合わせてさまざまな木が使われたそうです。

 

20110713 ビーチブック「木の本、本の木」②その中には当然、色目が淡白で肌が精な「ビーチ」も使われていました。かつて魔法の文字と見なされ、ゲンルマン民族の間で使われていた「ルーン文字」が、8世紀頃に言葉や文字を形成する「記号としてのアルファベット」に変化しました。占いや礼拝などに使われていた神聖なシンボルは記号と化し、その後多くの民族の間で使われるようになりました。「文字」を意味する英語の「レター/Letters」は、ラテン語の「リッテラ/Littera」から来ていますが、ドイツ語では「ブーフシュターベン/Buchstaben」といいます。それを英訳すると、「ビーチスティック/Beechsticks」となります。訳すると「ビーチの棒」という意味です。その後、文字を記したビーチの薄い板を束ねて、大切な知識を保存する巻物のようなものが生まれます。つまり、それが「ブック/Book(本」になったというのです。

 

20110713 ビーチブック「木の本、本の木」③太古の昔より、ブックとビーチには切っても切れない深い関わりがあったのです。ゲルマン民族をはじめとすヨーロッパ人にとって、ビーチは建築や家具としての材を与えてくれる森の恵みとしてだけではなく、知恵や文化を育んでくれる側面もあったのです。またビーチの実は昔から、たんぱく質を豊富に含む貴重な食料としての役割も果たしてきました。海外でそれほど(文化的にも)高い評価を受けてきた木が、日本においては「木で無い」とまで卑下され「」という漢字まであてられたブナですが、もしかしたらその裏に隠されたエピソードがあるのではないかと考えております。木に深い造詣と愛情を持って接してきた我らが先人達の見識が、それだけではあまりにも狭いような気がするのです。何か秘められたサイド・ストーリーの影がちらついて仕方が無いのです・・・。

 

 

20110713 ビーチブック「木の本、本の木」④それはさておき、そういう訳ですから「ビーチと本棚」の相性が良くて当たり前!本来のあるべき姿に落ち着いたとも言えるのです。そう考えれば、ビーチ独特の胡麻塩模様がアルファベットのくずし字のようにも見えてきたりして・・・?単純に「材」として人間の暮らしに関わってきた木と、知恵や文化を育んできた木とでは歴史の重みが違う?いえいえ、ほんの少しだけ身が詰まっていて比重が高いだけです。人間の文化が始まるずっとずっと前から、ビーチは姿を変えてはいませんから。これからは、「本棚にはビーチを」!




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