森のかけら | 大五木材


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20111109 1昨日に続いて、『大英帝国にまつわる5かけら』の後半戦です。バッキンガム宮殿の流れで、まずは『ホワイト・アッシュ』。首都ロンドンは「霧の都」とも「雨の都」とも評され、雨が多いのも特徴ですが、雨の必需品といえば傘です。高級な傘には木製の柄が使われています。実はここにも『森の出口』があって、驚くほど多様な樹種が使われています。以前の展示会でも国内の傘メーカーさんが近くに出展されていて、そのバリエーションには心が弾みました!『』も古来から木が活躍する貴重な場面です。数ある樹種の中でも、英国王室御用達の傘の柄に使われているのが、この『ホワイト・アッシュ』なのです。ただこの木減退というわけではなく、ご用達の樹種も多々あるのですが、まあその中の一部でイギリスでも良く使われる樹種という事でご容赦下さい・・・。それでは後の4種も順次ご紹介していきます。

 

20111109 2次は、北アメリカの森林資源の代表格である『ダグラス・ファー(米松)』。なぜ?北米の木がここに名を連ねているのかというと、その名前の由来に理由があります。詳しくは『今日のかけら』の『ダグラス・ファー』の項で詳しく書いていますが、このダグラスという名前は1826年に植物学者のダグラス博士によって再発見された事に由来しています。つまり人名に由来しているのですが、そのダグラス博士が実はスコットランド出身なのです!

 

20111109 3そしてオオトリの5番目は文学の香りを交えてお送りします。こちらも以前にブログでご紹介させていただきましたが、『イチイ』です。詳しくは『今日のかけら』をご覧いただければと思いますが、簡単にご説明致しますと、イギリスでは日本の『イチイ』に充たる木に『Yew(ユウ』という木があります。日本のイチイよりも少し赤身の強い木ですが、イギリスでは弓(ロングボウ)の材料として有名です。この木は日陰や半日陰の土地に耐えて生育する陰樹で、よく墓場などに植えられています。

20111109 4葉っぱに微量の有毒物質が含まれる事から、死をイメージさせる木として、冥界への入口・墓場に植えられたのでしょう。そのイチイは、イギリスの生んだ文豪シェークスピアの『ハムレット』の中で、この葉の毒を王様の耳に流し込んで毒殺する場面が登場します。相当回りくどくなりましたが、そこからイチイが、『大英帝国にまつわる木』となるのです。いろいろ反論やご意見はあろうと思いますが、選定基準は私の独断と偏見。森のかけらの主の特権ですのでご勘弁を!

20111109 5ミスターXは、この5かけらを携えてイギリス各地に連れて行っていただきました。上から2、3枚目の写真は『大英博物館』。数年後にはここのショップで販売しているアイテムとして送り届けたいと思っています(本気で!)。4、5枚目はかの『ビッグベン』。こことかけらを絡めたかったのですが・・・。本当は英国産の木で作れれば良かったのでしょうが、あまり理想を追いすぎると永遠に完成しませんので、とりあえず世に出す!以上、ミスターXの素晴らしい写真とともにかけらの旅をお送りしました。




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