森のかけら | 大五木材


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20090809 タツノコプロ今日は、私と息子の男チームと、家内と娘二人の女チームに分かれて別行動。女チームはショッピングに出かけましたが、男チームは朝1から愛媛県美術館へ『タツノコプロの世界展』を観に行って来ました。【森のかけら】を作り始めてから、美術館や博物館に行く機会が増えました。たまたまそういう機会が増えたという事ではなく、意識してそういうイベントにも注意をはらって探して出向いているという事ですが、お陰で少しは視野が広がりました。特に佐野さん大内さん達デザイナー関係の方々とお付き合いするようになってからは、本屋さんでもデザインやアート関係の本に目がいって購入して読んでみたりする様になりました。すると不思議なもので、アートやデザインの新しい出会いが次々と訪れてくるようになりました。

だいぶ前の話ですが、劇作家の別役実さんが松山で講演会と戯曲講座を開かれました。パルスデザインの大内さんがスタッフとして関わられていたので、ご案内もいただいていたのですが都合がつかず涙を呑みました。シリーズに分けての「コント教室」もあったのですが・・・まあ、今からコントを習ってどうするつもりかと言われそうですが、実は私は学生時代は映画と並んで芝居も大好きで、『新劇』とか『月刊シナリオ』とかも毎月読んでいました。当時、映画研究部で8㎜映画を撮っていた事もあり、自分でシナリオなども書いていましたので・・・。今からもう20数年も前ですが、丁度その頃は第何世代かの演劇ブームが来ていて、演劇の雑誌などが多数発刊され、松山にも東京の劇団が結構来て公演をしていました。中でも『劇団 夢の遊眠社』や『第三舞台』などスーパーな劇団もあり、舞台俳優が次々に映画やテレビに進出していきました。

あの言葉が溢れ出す野田秀樹さんの舞台には強い衝撃を受けましたが、一生懸命台詞を聞き取ろうとしたり、言葉遊びを聞き逃すまいと集中して観ていたので、観終わるとドッと疲れました。それでもしばらくは独特の長台詞や言葉遊び、舞台全体を飛び回る演出に心惹かれ、あの手この手で野田舞台を追っかけていました。しかし何本も野田さんの舞台を観ていると、かなり背伸びをして無理して舞台を観ている自分に気づきました。もともと『新劇』などに掲載されていた台本を読み込こんで(盛んとはいえ、東京や大阪のように公演があるわけではないので)、まだ観ぬ舞台をひそかに妄想して楽しむという暗い演劇ファンだったので無理もありません。

20090809 どうぞういす2そんな私が自然体で楽しめたのが、当時から『不条理劇の雄』とされ確固たる地位を築いておられた劇作家の別役実さんでした。『マッチ売りの少女』や『諸国を遍歴する二人の騎士の物語』など、タイトルを書くだけでも当時の記憶が懐かしく思い出されます。それから10数年経って、思いも因らぬ縁から別役実さんからサインをいただく事が出来ました。愛媛木材青年協議会で行っている【どうぞのいす】活動が縁となって、東京の『劇団・円』さんの『こどもステージ』が、弊社の木材倉庫で【どうぞのいす】のお芝居をしていただく事になりました。倉庫の材木を外に出して、子ども達を招いての芝居は大喝采に包まれました。その後も愛媛に足を運んでいただき、演劇の話をしていると別役実さんの話が出て、劇団円さんの台本も書いておられるという事で、マネージャーさんの計らいでサインを送っていただけました。 学生時代、神様のような方からの思いがけないプレゼントはまるで夢のようでした。

20090809 別役実

それだけに講演会には行きたかったのですが・・・とても残念でした。けれど、若かりしあの20代の頃、想像すら出来なかった事が現実に起こり、強く願えば叶わないものはない!と改めて実感しています。逆に言えば、願わない事は叶わないということで、神様との再会(私にとってはサイン本も出合い1と考えておりますので)を強く強く念じています!これも【森のかけら】に携わっていただいた方が取り持っていただいたご縁だと深く感謝しております、感謝、感謝!




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