金木犀フェチのりんご
12014年2月 10日 水曜日 at 11:12 PM 1. 今日のかけら, 森のりんご
★今日のかけら番外篇・E23 【金木犀/キンモクセイ】 モクセイ科モクセイ属・広葉樹・愛媛産
先日ご紹介した『森のりんご』の中で、【森のかけら240】にも『プレミア36』にも含まれず、レア中のレアな存在なのが、この『キンモクセイのりんご』!キンモクセイは、漢字では金木犀と書く事からも分かるように、白色のギンモクセイに対して、橙色の花をつけるところからそれを金に見立ててその名前が付けられたモクセイ科モクセイ属の木。庭などにもよく植えられる灌木で、遠く離れていても濃厚で甘い香りを放ち、その開花期間は短いながらも強い香りで秋になると存在感を強くアピールしています。
キンモクセイ自体は珍しいものではないでしょうが、あくまでも観賞用の低木・灌木ですから、大きくなったとしてもせいぜい10m、立派に成長すれば18mになるものもあるとされていますが、一般的にはせいぜい3,4m程度で、それが用材として木材市場に出回る事はまずありません。花としては馴染みがあっても、材としてのキンモクセイはほとんど知られていないと思います。このキンモクセイは、家内の実家で植えたあったものですが、事情があって伐採したものをいただき、しばらくの間乾かしていました。
直径が200mm前後の木でしたが、通直ではないので短くカットして『森のりんご』にする事に。果樹林や庭木などの低木は、横に枝を広げているものが多く、曲がりくねっていて、どう使おうか悩むことも多かったのですが、今はひとつの出口として『森のりんご』を考えています。ただし『りんご』に加工するためには、荒木で最低でも55mm角が必要となるため、もう少し小さな木は『森のこだま』にするなど、手に入った材をなるべく無駄なく骨の髄までしゃぶり尽くすことこそが、木に対する礼儀だと思うのです。
私も今回初めてキンモクセイの材を加工しましたが、非常に目が詰まっていて緻密で滑らか。木そのものからあの甘い香りはしませんが、キンモクセイという言葉に惹かれる木フェチは必ずいるはず!ただし、1本のキンモクセイの木ですから、それほど多く作れるわけではありませんし、それが無くなってしまえば、次にいつご縁があるのか、はたまたもう無いのかもしれませんが・・・とりあえずあるだけ発売させていただきます、¥5,000/個(税別)。りんごフェチ、金木犀フェチ、木フェチの訪問をお待ちしています