森のかけら | 大五木材


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これで最後、これで最後と言いながら、無くなったら倉庫の奥の方からまた一枚、また一枚と出て来ていたアフリカ産のマメ科の大木『ブビンガ』ですが、長さ3m超えでカウンターに使えるサイズのモノは本当にこれで最後です。うちの『長期間乾燥させたカウンターサイズのブビンガ』が最後というだけで、世の中からブビンガが消え失せたというわけではありません。まだまだ「あるところにはある」わけですが、2017年の1月からブビンガもワシントン条約の付属書IIに指定され、輸出入に規制がかかっています

同時にローズウッド全般(ツルサイカチ属 / Dalbergia)にも規制がかかりましたが、付属書IIへの掲載なので、一切輸出入禁止というわけではなく、産地証明や輸出許可の証明書等を揃えれば、商材としても輸入することは可能ですが、その手続きがかなり煩雑で、実際どれぐらいの量がその高いハードルを乗り越えて日本に入って来るのかはなはだ疑問ですが・・・。地方の零細材木屋にとって、例えば東京の新木場にOOという木がある、といってもそれはあまり意味が無い話で、手の届くところになければ夢の話。

という事で、弊社の最後のカウンターサイズのブビンガですが、2枚とも同じ現場で使っていただくこととなりました。売れて嬉しいのは当然ながら、在庫が無くなるという事に一抹の不安もあり。かつて高度経済成長期に使いまくった東南アジア産の『ラワン類』が、極端な大量消費によって市場から姿を消しましたが、『ラワンが消えた日』はかなり先輩の材木屋から聞いた思い出話で、私が業界に入った頃には既にほぼラワンは無くなっていました。ラワンと同じ運命を辿る『ブビンガの消える日』には立ち合う事になりそうです。

さて、こちらのブビンガの仕上がりについては日を改めてご紹介させていただきます。かつてはたっぷりブビンガを在庫していたので、少し赤みの強い色のある板は無いかという時の最終兵器として随分助けてもらいました。そのお陰で、取引先の工務店散には、赤みの木=ブビンガという構図が出来ていたのですが、さすがにこれからは違う木にその役目を譲らねばなりません。それですぐに赤身の木という事で思い浮かぶのが、『カリン』と『アパ』。実はここ数年取り扱いがほとんど無かったのですが、久しぶりに扱わせていただいたこの2つの木について明日後日写真が揃い次第ご紹介させていただきます。

完成した事務所の裏の小屋(砦なのか小屋なのかオープンハウスなのか未だ名前は定まりませんが)ですが、極力出来ることは自分たちでするという事で、塗装も自らの手で行います。答えたからといって、決してそれ以上に話が広がらない人に限って「これ、何?」って聞いてみますが、もうそれに答えるのは面倒くさい。成果があったかどうかは別にして、分かっていただけない人に分かっていただけるような活動は若いうちからずっとやってきたつもりです。木にあまり興味が無い人にも、興味を持たせるのも材木屋の仕事のひとつでは、という人もいます。

それは確かにそうかもしれません。私も若い頃はそれが使命だなんて思い込みでそういう活動もしてきたつもりです。それほど木には興味がないという人にも食らいついて、結局成果も出ずに終わることもあってもそれは決して無駄ではないと自分に言い聞かせて。その経験は今の自分の血であり肉であることは確かですが、これからはちょっと別のアプローチで木に関わっていきたいと思っています。20歳の材木屋なら20歳なりに、30歳の材木屋なら30歳なりに活躍できるステージがあるわけで、50歳の材木屋には50歳の材木屋にしかできない役割があると思います

偏屈材木屋としては、「あなたは材木屋なんだからこれこれこういう啓蒙活動をすべき!」とかいう意見には過剰に拒否反応が出てしまいます(笑)。俺がしたいことをお前が決めるな!的な青臭い感情(ただのひねくれ者という)ですが、ひとの言うなりに素直に動けるような素直な性格だったら材木屋などになっていません。まあ50歳ならではの活動がどういうモノなのか今具体的に提示はできないのですが、自分の子供が成長するに伴い、それよりも年下の子供たちに対応しづらくなっているのが本音です。

だからといっておとなの好奇心を満たすようなハイレベルの木の話が出来るわけでもないので、相手に合わせるというよりも、こんな自分に合う方を探すしかないと腹をくくっています。そのためには分母を増やしていくしかないので、限られた時間の中でどれだけ多くの同族と出会えるか。少しずつですが、ホームページなどの細い入口から探し出してご来店される県外の人も増えてきました。そういうコアでマニアックな好事家をいかに満足させることが出来るか、それがただの小屋で終わるか、ここが梁山泊になれるかの分かれ道。

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