森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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森のたまご」の裏面に「森のかけら240」の3桁のリストナンバーを彫っているという事で、弊社にもレーザー彫刻機があると思われて何件かそういう問い合わせもありました。残念ながら弊社にはレーザー彫刻機ありませんが、周辺で持っている仲間が沢山おりまして、形状やサイズ、納期等に合わせていろいろな所にお願いして加工してもらっています。時系列的ではありませんが、そこは多めに見ていただいてご紹介させていただくと、『森のりんご』にレーザーで言葉を彫って欲しいというご注文がありました。完成品がこちらです。

ベースは『ケヤキのりんご』です。ご友人の方がパン屋さんを開店されるという事で、お店のオープン月の8月の『誕生木』である『ケヤキ』を選んでいただきました。『誕生木のりんご』という商品があるわけではないのですが、お客様が誕生木というエッセンスを『森のりんご』に振り掛けていただきました。お~ッ、これぞ待ち望んでいた『創作合体商品』!自分が蒔いた小さな種に誰かが水をかけていただいたような気分でとっても嬉しかったので、張り切ってレーザー彫刻してもらいました。

お店は2018年の8月に静岡県富士市でオープンされたパン屋『Pain de kafuu(パン・ド・カフー)』さん。そのお店の名前とお店の開店月をレーザーで彫らせていただきました。リンゴが球体なのであまり長い文字だと字がよれてしまうため3段組みにさせていただきました。オプションですがこういう事も出来ます。お店の名前の『Kafuu』というのは沖縄の言葉で、果報・幸せを表すそうで、『幸せのパン』という意味。富士市生まれで、大好きな沖縄に移住してたまたま務めてパン屋さんで虜となって、地元の富士市でパン屋さんを開くことになられたそうです。

沖縄のパンの酵母の中には人を虜にする秘薬が入っているようです。こういう人が作るパンって美味しいにきまっています。商売は扱うモノに惚れ込んだ者の勝だと思っています。いや、自分が売るモノに惚れ込んでもいないなら、それを売ったりしてはいけないのです。木の事を悪く言ったり卑下する材木屋がいるのは本当に情けない話です。店を支えるのは、これが好きだ~!という主人の一途で熱い思いで、それが商品にも必ず現れると信じています。Pain de kafuuさんの商売繁盛を、『ケヤキのりんご』ともども祈念しております。

 

Pain de kafuu(パン・ド・カフー)

定休日   日曜・第4月曜

 




すっかり材としての説明ではなく、新商品開発の決意表明のようになってしまいましたので、改めて材としてのメープルについて。弊社では北米産広葉樹などの平板(挽き板)に関しては、厚みが30~33㎜で仕上げる方が主流なので、基本的には厚みが6/4inch(約38㎜)のものを購入しています。ただしハードメープルに関しては、家具というよりは造作に使っていただくケースが多くて、それに対応するため少し厚めの8/4inch (役51㎜)のものを仕入れています。ただでさえ北米産広葉樹の中では重たい木なのですが・・・

しかし重たい木を動かしていると、「俺、今働いてる~!という実感があって、自己満足の世界観に浸ることができます。こうして梱包された板材が入荷すると、弊社はみぎひだりで卸すような会社ではないので、すべて梱包をさばいて1枚ずつ倉庫に立て掛けます。その際に、幅で分けたり、検品も兼ねて行って、現在どういう材を在庫しているのかということを頭と体に叩き込みます。ハードメープルは重たいものの(8/4なので猶更)肌触りが滑らかなのと、そげらも少なくて担ぎやすい木のひとつです

4,5年前までは無垢の白っぽいフローリングというとメープル(チャイニーズ・メープル)が主流でしたので、それに伴う玄関の框(かまち)もメープルで作らせていただいていました。今はフローリングも茶系から黒系が主流になっているので、出番としては枠材敷居鴨居、額縁、カウンターなどに加工させていただいています。チャイニーズ・メープルに比べると、俗に『カスリ』と呼ばれる緑~黒の筋が出にくいのと、木そのものが大きいので挽き割っても挽き反りしにくく、弊社においてはロスが少ない木です。

ハードメープルの魅力は、ツルツルした滑るようななめらかさと、美しく多彩な杢の表情です。中でも、1万本に1本現れるとも言われる『鳥眼杢(バーズアイメープル)』はその代表格で、まさに銘木の風格(プレミア36の1つです)。また、緩やかに流れるようなカーリー杢や小さな波状の縮み杢(キルテッドメープル)をはじめ、杢が鱗状になったり玉状になったりと、芸術的な表情を見せてくれます。梱包をさばいていて不意にそんな杢が現れたりすると、途端に肩に乗せた材が軽く感じてしまうのです。この項完了。




その日も重たいハードメープルをあっちこっちに動かしたり担いだり、短くカットしたり削りしながらも頭の中で考えていたのは、言葉としてのメープル、イメージとしてもメープル、物語としてのメープルをいかにして商品化して売ろうかという事ばかり。昨日、『カタチなきモノ』と表現しましたが、例えばカナダの国旗のメープルのようにデザイニングされたものであれば、実際にはデータとしてやり取りされるものに対価が発生するわけで、そこには材としてのメープルは存在しないモノの、メープルは存在しています。  


そういうのはデザイナーやアーティストの仕事で、材木屋の仕事ではないと言われるかもしれませんが、リアルな材を売るにあたってもそういう付加価値につけ方が重要であり、住宅部材の絞り込みが一層強くなり、価格の決定権がこちら側の手に無くなっていくことを考えれば、そういう形で『モノ+物語性』を付加したものでなければ差別化も図れず勝負が出来なくなると思っています。例えばその1つとして、兵庫県の住空間設計Laboさんと共同で『誕生木(たんじょうもく)』という物語を考え出しました。

ただこちらは一般の方にも馴染みのあるようなメジャーどころの日本の木で1年12ヶ月にその季節の行事などに当てはまるような木を選んで作っているので、外材は含まれていません。私は日本の木でも外国の木でも同じように好きなので、外国産の木にもこういうような物語性を付加してみたいと考えています。以前、外国の方から「誕生木の外国版は無いのか?」と訊かれたこともあありましたが、誕生月以外の構想もあります。世界の木となると、色合いもカラフルになるし物語の幅もかなり広げられます。


まあ弊社の場合は、100発撃って1発仕留められるぐらいの商品開発精度なので、いつ形に出来るか分かりませんが、そのためにもせっせと端材をストックしておかねばなりません。そんな事を妄想していると、つい顔がにやけてしまって気持ち悪いのですが、そういう発想も主体たる材があってこその話。割合こそ高くなっていくだろうと思いつつも、肩にズシリと食い込む長尺のハードメープルの重さこそが弊社の本道であり商売のネタ。そこのところをはき違えないようにと今日もまた木を担ぐのです。続く・・・




先日、クリに関するブログで誕生木(たんじょうもく)の事に少しだけ触れましたが、12ヶ月分の誕生木の木で作ったのがこちらの『誕生木ストラップ』。1月から12月まで12ヶ月分の誕生木の木言葉等をレーザー彫字した商品ですが、これの狙いはいくつかあって、まず1つ目はそれぞれの樹種の端材を活用したかったということ。2つ目は気軽に購入できる低価格の商品を作りたかったということ。そして3つ目は誰にでもあてはまる『森との関わり』あるいは『森への入口』となる商品を作り上げるということ。

それであれば誰でもが必ずどれかにあてはまるわけで、初対面のひとでもそこから強引に木の話に入るきっかけとなります。12の木の種類は、誰でも知っているようなメジャーな木をあてはめているので、木の事に詳しくない人にとってもイメージが湧きやすいのではないかと思います。例えばクリは10月の誕生木ですが、一般の方はクリといえば、材としてのクリよりも、秋の味覚としてのクリや、イガグリを連想するのではないかと思いますが、それでもいいんです。とにかくこれが木についての意識づけになれば

それでこの『誕生木ストラップ』ですが、ひとつ¥500(税別)地道に売れていて、先日も売り切れた月の補充作業をしていたのですが、不思議と秋・冬の方がよく売れています。フロ-リングなどの内装材やオリジナル家具などの相談に来られる方も多いのですが、そういう場合折角なら施主さんとなんらかの関わりのある木をご提案できればと思っているのですが、なかなかプライベートな事に踏み込みにくい(相手も言いたくない)ケースもあって、話が膨らませにくい時などにも誕生木ストラップは有効です!

森の多様性を楽しむための要素のひとつに『木の色』もあると考えているので、【森のかけら】は植物性オイルを塗って、本来それぞれの木が持っていながらも眠っている色というものを強調させています。それがときどき、『木の匂い』を楽しみたいので無塗装はないかしら?という問い合わせがあったりするので、眠れる色の覚醒をあえて封印した無塗装の商品を作ろうと思って作ったのが誕生木ストラップ。小さくともそれなりに匂いは楽しめるのですが、やっぱり私は『色フェチ』、眠れる色を呼び起こしてしまいたくなる・・・! 【誕生木ストラップ12ヶ月セット】




無塗装だとちょっと分かりづらいですが、クリには節の赤ちゃんのような『葉節』があるのと、『キング・オブ・フォレスト(森の王様)』の異名をもっつ雄々しい表情のナラに比べると、クリは木目の雰囲気がやわらかく年輪幅も大きいです。迫力という意味ではナラに軍配があがるものの、肩の力が抜けたようなクリのゆるい表情は日本人好みではなかろうかと思っています。一方で線路の枕木や家の土台にも使われるなど、縁の下の力持ちでもあって、フローリングとしても通な方には人気があります。


詳しくは後日改めて紹介しますが、現在弊社が加工しているものの中にマッチ箱ぐらいの小さな商品があります。広葉樹の面白さはこれぐらいのサイズになってもその質感、存在感がしっかりあるということ。こんなに小さくしてもクリはクリ。写真は無塗装なので分かりづらいかもしれませんが、オイルを塗ると濡れ色になって、ナラトと混ざっていても識別しやすくなります。ただし注意しないといけないのは、クリにはタンニンが含まれているため、水や鉄に反応して染みになるので塗装前には極力濡らさないよう注意が必要です

そんなクリの木は、10月の誕生木で、木言葉は『公平』です。誕生木の出口として作ったのがこちらの『波栗膳(なみくりぜん)』。クリの板の表面を凹凸に削って『鎌倉彫り』風に仕上げ、凹凸のデザインは海の中でさざ波が起きているイメージを表現しています。サイズは、長さ300mmで幅200mm、厚み22mm。凹凸に削り出すことで、平凡で変化のなかった木目の表情が豊かになっていることが分かると思います。クリには数寄屋造りの床柱や茶室などにも重宝される『ナグリ』という独特の技法があります。

それにインスパイアされて作ったのが『波栗膳』です。東北あたりに行くと、童謡の『大きなクリの木の下で』で、歌われたような信じられないぐらい大きなクリの巨木に出会うこともありますが、この近隣ではそんな巨木に出会えることは望み薄。しかし小さなクリでも活かせる出口はあるはず。しかも凹凸をつければクリは驚くほど表現が広がる木でもあるので、その技法の力を借りて作り上げました。誕生木の出口のひとつとしてオンラインショップでも販売をしています。¥4,000(税・送料別)




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