森のかけら | 大五木材


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新・森のかけら400プロジェクト』の始動を告げたところ業界内外からもいろいろお声をかけていただき心強く感じています。中には、早速OOの木ならある、という話までいただきありがたい話なのですが、そんな中でこういう反応もありました。OOみたいな一般的な木なのに、なぜ現在のリストにすら含まれていないのか?あるいは、〇〇なら端材がいくらでもうちの工場にあるけどそんなのが欲しいの?そうなんです、今回探している樹種の中には決して珍しくもなければマイナーでも木もいくつか入っているのです。

それは例えば、日本の木でいえば『レモン(檸檬』であったり『ユズ(柚子』などの果樹木。まあこちらについてはタイミングで得難いのと、かけらサイズ(35㎜角)に取れるものが少ないという理由に依ります。世界の木でいえば、『ウィロー』や『マグノリア』など。決して高価ではないものの日本での明確な出口がないため輸入商社の食指が動かないため端材が得難いもの。そして『メルクシパイン』や『ラバーウッド』などのように、弊社にその端材も沢山あるのに適サイズが無くて悔し涙を流しているものなどです。

中でも『メルクシパイン』や『ラバーウッド』は、代表的な積層フリーボードの素材で、『モザイクボード』を作り出してからはほとんど取り扱いを止めていますが、弊社の倉庫にもかつての残材、端材がいくらも残っています。まだ見ぬ樹種を得たいという欲求と、その樹種なら目の前にあるのに、あとも言う少しだけ大きければなあという悔しさは同列。いや、手で触れるだけにその悔しさの方が強いかもしれません。一般的に流通している積層ボードの厚みは25㎜、30㎜。森のかけらは35㎜角なので、わずかに足りないのです💦

特に現地で加工して商品化されているものについては、完成商品はあれども端材すらに日本には入ってこない状況で、まさに臍を噛む思いなのです。なので、どこの材木屋にでもある木なのになぜ入手が難しいの、と疑問に思うのです。35㎜角にしたことがアダでもある反面、この大きさが掌でかけらを包み込む最適サイズという自負もあるので、根気よく適サイズを捜すのみです。名前も知られている木たちなのでなんとかリストに加えたいところなのですが・・・。楽勝と思って通ったぬかるみが思わず深くて足を取られた、って感じでしょうか。かけら沼深し。




そりゃあ、手に入る事なら私だって、『星の王子さま』に出てくる『バオバブ』だって、ボトルをひっくり返したような姿がユニーク『ボトルツリー』だって、弊社のサイトで一番人気の『ドラゴンツリー』たちも仲間に加えたいのは当然のことです。いや、もしもそんな木たちも集められたら、『新・プレミア100』とかを作ってしまうかもしれませんが!結局沢山集まったら集まったで収集がつかなくなって、更に枠を増やしていかねばならず、永遠に完成しないライフテーマになってしまいそうではあるのですが。

それはともかく現実的な話としては、残りの枠を埋めるためには、樹種がやたらと多い東南アジアとアフリカ、アマゾンあたりにある木が鍵となりそうです。中国にもまだまだ未知の木は沢山あるのですが、こちらに関しては情報が少なすぎて、入手できたとしても正体不明の可能性大なので恐らくほぼ使えなさそう。現在流通している中国産のフローリングですら、ちょっと変わったものとなると、詳しい情報があがってこないし情報が少なすぎて検証のしようもありませんから。現物の木と情報が揃ってこその【森のかけら】です

気長に探せば手に入るかもしれませんが、こちらにも時間に限りがありますし、印刷物等の準備もしなければなりませんのであまり猶予はありません。揃えることが目標ではなくて、あくまでもそれを販売して多樹種フェチの元にお届けするのがゴールですから。という事で、今回は公開捜査ならぬ公開スカウトに踏み切って、全国のいや世界の変わり者な方のご協力を仰ぎたいと考えています。【森のかけら】は35㎜角なので、荒材としては反りやねじれも考慮して45㎜角あれば大丈夫で、長さは最低300㎜以上あればどうにかなります。

今のところ探している樹種は以下の通りです。ウィロー、テレンタン、紅桧、マルーパ、マドローネ、マグノリア、メンガリス、メルクシパイン、コト、木蓮、ラバーウッド、レンガス、広葉杉(コウヨウザン)、プライ、エヨン、ポドカルプス、ホペア、シゾメリア、バターナット、アンベロイ、チアマ、テトラ、モラド、ウルナ、アンブラナ、タララ、ムニンガ、アイリスローズ、タウワリあたりです。別名・商業名、さまざまな呼び名があるのでこちらでもまだ整理できておりませんが。何か情報あればよろしくお願いします。




そこから、まだ持っていそう製材所や問屋さんに手当たり次第連絡したもののどこにも無い!そして遂に弊社の『ロシアンラーチのかけら』も底を尽き、それから今日まで長い期間にわたって再会することがなかったのです。そしたら数か月前のこと、金沢の㈱ムラモトの営業の水野斉から、もしかしたらあるかもとの連絡がありました。さすがは業界有数の変態さん、マニアックなネットワークをお持ちです。水野君のお陰で数年ぶりにロシアのカラマツと感動の再会を果たすこととなりました。いや、正確に言えば、「数年ぶりにロシアのカラマツの野縁と感動の再会をした」のです。

というのも、ロシアカラマツロスト期間中もロシアカラマツのフローリングやパネリングなどは通常通り入荷していました。それを見ながら、あと数センチ厚ければと臍を噛んだものです。それはともかくこうして再会できたのは水野君のお陰。持つべきは変態友!入手できたとはいえ、生材ですのでこれからじっくり乾燥させてから加工しますので、【森のかけら】にロシアンラーチが復活するのにはもう少し時間がかかります。しかしこれからは第二、第三のロシアンラーチが出てくるのは間違いない。そこで頼りになるのは水野君のような変態仲間。【森のかけら】の半分は、マニアックな材木仲間の思いやりで出来ています

カラマツという木そのものについて言うと、数年前に初めて愛媛にもカラマツが生えているのを知ったぐらいで自生していることを知ったぐらいで、愛媛においてはカラマツはほぼ認知されていない木でした。10数年前に木童さんと出会い、長野県産のカラマツに出会い、経年変化で飴色に変化していく姿に魅了されました。それから5,6年ぐらいしてからフリーリングやパネリングとしてロシア産のカラマツを知ることになります。調べてみると、北洋材の基地と呼ばれた富山県では、昭和和30年に初めて北洋材を輸入されたようです。もっとも早くロシア材(当時はソ連)を輸入したのは静岡県の清水港

最初の富山の入荷量は約4千m3。その後、富山新港が新たに整備されたことなどから、ロシア材の輸入量は大幅に増加して、昭和48年には180万m3を越えるほどになったようです。なので東日本においては昔から馴染みがあった樹種だと思いますが、運賃の問題もあって、瀬戸内海が橋で繋がるまでは四国にはほとんど入って来ませんでした。初めてカラマツを見た時は、節の大きさこそ小さいモノの、どんだけ節のある木やねん!って印象でした。それはお客さんも同様で、カラマツを認知してもらうまでに随分時間がかかりました。今でも初めてカラマツを使っていただいた現場の事は経緯も含めてよく覚えています。

何はともあれ、しばらくの間「欠品」していたロシアンラーチのかけらが補充された事はありがたい。ときどき、【森のかけら】をコンプリートしたいという猛者が現れるのですが、そのたびに「申し訳ないのですが、ロシアンラーチだけは入荷見込みが無くて・・・」とお断りを入れるのが辛かったのですが、ようやくそれからも解放されます。世界の240種はこれで、供給不安のある木はあと数本になりました。いずれそんな木たちにも、「あなたが失った木はこれではないですか?」なんて樹神(水野君?)が湖から現れるのではないかと妄想の日々。

 




世界中のいろいろな木を見てみたい、触ってみたいという好奇心と端材を捨てるのがもったいないという思いで作り始めた森のかけら】。初期のパイロット版から数えるともう10年以上が経過しました。10年経って木材を取り巻く環境も大きく様変わりしました。もともとは100種で始まったかけらが240種になり、プレミア36まで作って、当初の野望に向かって着実に進んでいる一方で、昔は容易に手に入ったのに今ではなかなか手に入りづらくなっている木も沢山あります。この傾向は今後もますます強くなると思われます。新しい樹種を開拓する一方現状の木を確保することも重要になってきます。

もともと希少で一般的な流通ルートに乗っていない木というのは当然入手が難しく、更にワシントン条約などに新た加えられたりすると一層手に入れることが難しくなります。例えば『チューリップウッド』や『キングウッド』などがそうですが、しかしこういう希少性の高い高価な木は、あるところにはあったりするもの。専門性の高い材木屋仲間を頼れば、かけらサイズの端材ならどうにかなったりすることもあります。蛇の道は蛇というやつです。それよりもある意味でそれらよりも難しかったりするのが、決して希少性が高くなく廉価で汎用性の高かくよく見かけていた木

私の場合は、それがロシア産のカラマツ、いわゆる『ロシアンラーチ』です。私が最初にロシア産のカラマツに出会ったのは、フローリングとしてでした。中国産のメープルなどと共に、大手のフローリング専門商社が世界のさまざまな木を使ったフローリングを手広く扱い全国で販売を始めた頃に、年輪が詰まった高齢木のカラマツフローリングも人気を博しました。SNSが普及していない時代、どの地域にどういう特色がある木材があるのかもよく分かっていませんでしたが、木青連(日本木材青壮年団体連合会)の全国大会などに参加して徐々にそれが理解できるようになりました。

出向していた当時の会長が富山の方だった事もあり、何度か会議で富山にも行く機会があったので、当時は国内で『北洋材の基地』と呼ばれていた富山の製材の方たちとも親しくなり、北洋材の事についてもいろいろと教えていただきました。寒いロシアで育ち目の詰まった良質で安価な北洋材製品は全国を席巻し、愛媛でも多くのロシア製品が流通していました。なので、弊社にもごくありふれた光景としてロシアのカラマツ(野縁などの羽柄材)がありましたし、富山の仲間を通じて容易に入手することが出来ました。そんなロシアのカラマツでしたが、ある時にその環境が激変することが起こるのです。続く・・・

 




森のかけら】には、240種の木のそれぞれ樹木名・別名・解説などを書いたオールカラーの30ページの解説書が付いています。厳密には、いろいろな事情で240のリストに含める事が出来なかった数点の木も掲載されています。最初【森のかけら】は100種で販売を開始しました。当時はそれでも自分なりに頑張って集めたな~というつもりでしたが、その後どんどんと触ったことの無い木や図鑑でしか見た事のないような木とご縁が出来て、これは大幅に種類を増やすしかあるまいという事になって、日本120、世界120の合計240種としました。それに伴って解説書も改定(左:改定前、右:改定後)。

それぞれに木には100文字程度の解説文を書いていますが、この解説書を作った当時はまだパソコンがそれほど普及してなくて、必死で木材図鑑や専門書を読み漁って、何度も何度も文章を推敲してああでもこうでもない、あの事も書きたいと頭を悩ませていたことが懐かしく思い出されます。今ならこの木についてはもっと違った解説が出来たとか、似たような言い回しばかり使っていると反省する点も多いのですが、その当時の私の中では精一杯でした。修正したい気持ちもあるのですが、その時の気持ちも大切にしたいのであえて中身は変えていません。

解説書の裏面に書いているのですが、「この商品は学術書や図鑑のようなものではありません。木は地域の文化と深く関わっており、方言があるように地域によっては別の名前で呼ばれていたり、同じ名前のものがまったく違う木の事を指していることもあります。ここでは数ある名前の中から、(個人的な好みで)ごく一般的に流通している商業名で取り上げています。」ということで、あくまでも一材木屋が自分のものさしではかった好奇心のかたまり本みたいなものですので、そのあたりはご容赦下さい。

内容は本当に拙いのですが【森のかけら】は木の事に興味を持ってもらうための入口商品だと考えています。そのため【森のかけら】には必須アイテムで、36入りでも100入りでも解説書は必ず1冊付きますが、解説書単独では販売していません。その後【森のかけら】も240種になって、解説書も改定しましたが、改定前の版が少し残っていました。それでもいろいろな事情もあって、解説書単独での販売は見送っていましたが、そのまま埋もれさせてしまうのは、モッタイナイ精神に反するので、改定前版に限り在庫分を単独で販売させていただくことにしました

改定前版は、100種しか掲載していないのでページ数も14ページで、【森のかけら】のロゴも古いままです。果たしてこんなモノが売れるのかどうか分かりませんが、写真撮影にも印刷にもそれなりのお金をかけておりますので、少しでも回収すべく、人気芸能人が書いた本並みの超強気単価で販売させていただきます。まあこんなモノでも読んでやろうかという奇特な方の目に触れればと思っております。嗚呼、いつの日か商品の解説書ではなくて、ちゃんとした木の本として上梓するのが夢なのですが、この解説書が試金石となりそうです・・・

森のかけら解説書100(旧版)・・・オンラインショップで販売中¥1,000(税別)




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