森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

あえて自分を追い込むために、【森のかけら】を現在の240+プレミア30(重複6を省く)の合計270種から400種に増やすと宣言しましたが、まだまだ新樹種募集中ですが着々と進んでおります。そちら方も早く進めたい一方で、現状の240種のリスト在庫の確保にも奔走しております。現在のところ日本と世界の木を合わせて、常に欠品が8~9種ほど続いていて、加工のタイムラグなどもあって少しずつ解消されてきたものの、どうしても足りない樹種が数種類あって、それを解消することが長年の課題でした。

例えば『トガサワラ』という木は、まだあと少しだけ「かけら」の在庫はあるものの、数セット注文が入ると『トガサワラのかけら』が底を尽きます。ただ、トガサワラの板は倉庫に在庫があります。じゃあ何も心配ないじゃないかと思われるかもしれませんが、それが端材ではなくて結構幅広い板ばかり。緊急事態が起きると、そういった大きな板からこっそりと気づかれないようにお尻の肉とかを少しだけカットさせていただいたりしたものの、それも忍びないサイズ。そういう木も多くてどうしようかと悶々としていました。

まあそれでも端材が入手できなければ最終手段を選択するのですが、それも該当する在庫があればこそ。端材はおろか大きな板さえ無い木となると手の施しようがありません。そんなピンチを救ってくれるのが、ビーバー本部からのありがたい便り。先日の事ですが、宅急便泣かせのメチャクチャ重たい梱包が弊社に運び込まれてきました。恐る恐る中身を開封してみると、そこには武骨な耳付きの木々の姿が!それぞれに樹種名が書いてあり、それを見るとまさに私が求め続けた木ばかりではないですか!こ、こ、これは・・・!?

送り主はビーバー隊長こと武田製材さん。そうです、これはビーバー種族だけに通じる特殊アンテナで私のピンチを察したビーバー隊長から差し伸べられた救いの手なのです。いくつかはかなり乾燥していますが、数種はまだ水気が抜けていないものもあり、これから小割して乾かして『かけら』となります。これでかなりの欠品が解消されそうです。これで心の憂いなく安心して400種の作業に取り掛かれよという無言のビーバー便りは、私にとって心強い頼り。それではまず現状の【森のかけら240】の累計販売数900セットを目指そう!




国内外の240の木を集めた【森のかけら】について、初めて商品説明をすると、寄せられる反応の多くは、「こんなに多くの種類があるんですか~」と「よくこれだけの種類を集めましたね~」の2つ。種類だけで言えば日本国内には、灌木なども含めれば1,500種ぐらいの樹木があるとされているのでまだまだわずかです。それでもよく集めたなと感心してもらえるのは、これだけの木を集めることが容易ではないということの裏返し。そこで、弊社のものづくりの原点の話へと繋がっていくので、どうしても話が長くなってしまう💦

そうしてモクコレでは商品そのものというよりは、ものづくりのコンセプトやその背景などについてお話させていただきました。今後の展開も含めると外せないのが『都市林業』の話。それで、ホテルまでの道中に東京の街路樹も意識して観察してみました。というのも、少しでも宿泊費を浮かそうと安いホテルを探してたら、駅まで徒歩6分と車で6分(徒歩で20分!)を勘違いして予約してしまい、連泊の3日は毎日結構な距離を歩く羽目になってしまったため、嫌でも東京の街路樹をじっくり観察することになったのですが。

もともと東京は、どこまでも続く原野(いわゆる武蔵野)だったところに、人が暮らすようになり屋敷林や防風林、雑木林などの落葉広葉樹が植えられた歴史があるようで、中でもケヤキは多かったそうです。そのため東京都の木を決める際にもイチョウとケヤキで市民投票が行われ(結果はご承知の通りイチョウに軍配が上がりました)たりもしました。その名残というわけでもないのでしょうが、やはりイチョウはよく目につきましたし、他にもクスノキケヤキ、ソメイヨシノなどを見かけました。

本当は立ち止まってそれぞれ写真も撮りたかったのですが、東京の人並みの圧に負けてなかなかそれは出来ませんでした・・・。街路樹に写真を向けて撮影をしているという事への恥ずかしさはすぐに消え去ったのですが、田舎者には人の流れを遮ったり逆らうのがなかなかうまく出来ない💦それでも東京の街には思っている以上に緑が多い!それを考えると道路整備に伴い伐られる街路樹の数も半端ではないと思われます。それらをうまくコントロール出来れば、『都会の森』からかなりバリエーション豊かな材がかなりに量、産出出来ると思います。

田舎と違って制約も高そうなのと、ストックヤードやその後の製材から保管まで考えるとハードルは高そうですが、それらすべてを産業廃棄物扱いなどにしては罪です。既にそうやって都市林業に取り組まれているところも多いと思いますが、最大のポイントは『出口』。集めた元街路樹をどう使うかという青写真が描けていないと、『都市山林』の算出量はスケールが違うので、あっという間にダムは満杯になり崩壊してしまう。だからといってその出口をバイオマスなどに求めるのだけは避けたい。もっともっと輝ける場所があるはず!それを考えるのが木を植えた者の使命




森のかけら】で、国内外の木・240種をリストアップした時にも、まだ新たな木が増える可能性はあったものの、解説書等の印刷物を刷る都合もあったので、とりあえずキリのいい日本120種と世界120種でひとつの区切りとしました。それからボツボツとリストに加えれなかった木が手に入ってくるようになったのですが、もうそれは縁がなかったと諦めていました。それでもそれが20種類近くになると、目途もありませんでしたが、いつの日にか『追加版』か『改訂版』でも出せれればいいなと思っていました。

そんな漠然とした思いが、大きく動いたのは同族のビーバー・武田隊長にお会いしてからのことです。初めて訪れたビーバーハウスで、これでもかと積み上げられた板の山々には、初めて目にするマニアックな木の名前が小さな板にマジックで書かれ無造作に打ち付けられていました。それらは通常木材市場に出てくることはないような灌木であったり、街路樹であったり、庭木、公園木などさまざまでした。植物図鑑でかろうじて名前だけは知っていたり、植物園で見かけるような木ばかり。そんな木を集めている変態がいる!

 

しかも武田隊長は、集めたそれらの木に対して何の明確な出口も定めてはいなかったのです!集めたいから集めるという本当の、真正の、愚かなビーバーだったのです!世の中にはこんなとんでもない人がいるのだ。私は強い衝撃を受けました。その夜は隊長の自宅に泊めていただき、木の話を肴にお酒を酌み交わしました。隊長が引き出しから出して来られたのは、今まで自分が集めて挽いた木のリスト。そこには自筆で木の名前が書かれていました。これを書くときどんな気持ちだったかは容易に想像がつきます。私も同じことをしているから。

そのひとつの樹種名を書くたびに、遂に俺はこの木を征服したぞ~!という満足感に心は痺れていたことでしょう。よ~く、分ります。私もそうしてカーツ大佐のように『かけら王国』を築いてきた同族なのですから。そして思ったのです。隊長はいろいろな木を全部集めることに快感を得る『集めビーバー』ならば、私はその集められた木に出口を見つける『広めビーバー』になろうと!それから数年かけて徐々にマグマは溜まっていきました。そして遂にその時がやって来たのです!みんながやらないことをやる、誰もやらないから俺たちがやる!

 




毎月いろいろな端材を特集して取り上げようという思いで始めた端材コーナーの特集企画も、忙しさにかまけてまるまるひと月飛ばしたりすることあり反省。実際にやってみて、毎月となると告知が遅いこともあって、来店されるお客さんとの間にタイムラグが発生したり、準備に振り回されて中途半端になってしまうなど改善点が分ってきましたので、1ヶ月ごとではなく2ヶ月単位でやってみることにしました。ということで、早速変更後の第一弾11月・12月の端材特集は、都市林業の代名詞的な存在でもある『モミジバフウ』!

主に街路樹、公園や学校の校庭に植えられ、秋には美しい紅葉で目を楽しませてくれるモミジバフウですが、伐採後はほとんど利用されることなく産業廃棄物扱い。そんなモッタイナイことしたら伐られたモミジバフウも浮かばれない。骨の髄まで使わせていただこう。たとえ虫に喰われていようとも、たとえ曲がりくねっていようとも、使えない木など無いっ数年前にたまたまご縁があって大型トラック10数台分もの大量のモミジバフウの丸太が大五木材にやって来ました。それが私を都市林業に目覚めさせたきっかけにもなりました。

正直、当初は私もこのうず高く積み上げられたモミジバフウの丸太の山を見て、どう料理すればいいのか分からず呆然としました。虫に喰われ曲がりくねった短材をどこにどう使えばいいのやら・・・。そもそもモミジバフウがどういう木なのかすらも分らず、いろいろ調べてみても活用事例がほとんどない手探り状態。とりあえず板に挽いてみましたが、乾燥させてみると材質は結構硬めでそれなりに強度も確保できる。ただし長さが無いので建築や家具には難しい。さてどうしたものかと思っていたら、クラフト細工に手頃ということで少しずつ売れていきました。

その後も大量のノベルティグッズの材料となったり、店舗の小さな棚板に使っていただいたり、花台にしたり、まな板にされたり、こちらから用途を決めて販売したものもあれば、お客さんがめいめいに使い道を考えられてご購入されたりと、さまざまな用途で売れていきました。気がつけば大型トラックに10数台分もあったモミジバフウも残りが見えてきました。あれからさまざまな街路樹が大五木材にやって来るようになり、製材した板を置くスペースにも困るほどになりつつあります。そこで残りのモミジバフウを軽く加工して11、12月の葉材コーナーの特集にしました。街路樹、公園木、校庭木としても役目は終わりましたが、まだまだその人生(樹生)は終わらせないという心意気で、特集のタイトルは『ネバーエンディング〔モミジバフウ〕ストーリー』です!在庫を睨みながらどんどん追加投入していきますので、ぜひ端材コーナーを覗き来てみて下さい!

 




その昔に南京からやって来たという『ナンキンハゼ』を製材してみた話。伐採された小口の色が『ハゼノキ』のようには黄色くなかったので、黄色い木肌は期待していなかったのですが、材質も全然違っていてかなり軽軟。『ハゼノキ』の名前がついているのが不思議なくらい。その名前の由来は、文字通り南京のハゼとい意味で、日本のウルシ科のハゼと同じように種子から「烏臼油(うきゅうう)」という油脂が採れて、蝋燭や灯用、塗料、石鹸などに利用されているそうです

ウルシと同じように油脂が採れることからハゼノキの名前が冠されたようで、材質はハゼノキとは似ても似つかない。根皮や果皮は「烏臼(うきゅう)」と呼ばれ利尿剤になるなど有益であるものの、種子には毒があるようです。材質が思いのほか軟らかいので、【森のかけら】以外の出口についてはちょっと頭を悩ましそうですが、実に毒があるので『森の毒りんご』に使えそう。まあ、しっかり乾燥した後のコンディション次第ではありますが。ちなみに烏臼というのは、ナンキンハゼの漢名

材としてあまり用途が明確でない木というのは、それなりの理由があるわけで、このナンキンハゼも材としても用途としては器具材程度ですので、種子や樹皮、根皮などに比べると材はほとんど利用されていないみたいです。細かく割って削ってみればそれも頷けますが、偏屈材木屋としてはそういう木の方が燃えたりするのです!この木の別名に『トウハゼ』、『カンテラハゼ』、『リュウキュウハゼ』などがあります。トウハゼというのは言葉通りに唐から入って来たという意味。

リュウキュウハゼも入国ルートが名前になっていて、中国から琉球を経由して日本に入ってきたためその名前がつけられたもの。カンテラギというのは、採れた油でカンテラ(携帯用石油ランプ)を灯すためだと思われます。別名とか方言名に、その木の特徴が込められている事が多いので、用途を考えるためには、こういう情報がとても大切になります。さあ、これから乾燥したらどういう表情になるのか。新たな出口はこれからゆっくり考えるとして、【新・森のかけら(仮称】にナンキンハゼ(南京黄櫨)加わるのは確定です!

 




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2020年7月
« 4月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up