森のかけら | 大五木材

新B家の移転パーティーであるにも関わらず、委細構わずメインルームの隣の小部屋で雑談を繰り返していた我々でしたが、その間にも参加者はどんどん増えて、賑やかさにひかれて覗いてみれば溢れんばかりの人。あのひとは誰か、この人は誰かと、周囲に聞けば業界も立場もさまざまで、県内に蜘蛛の巣のごとく張り巡らされた杉浦夫妻のネットワークには驚かされるばかりです。史典さんは大学で非常勤講師を、綾さんは『いよココロザシ大学』の理事を務めるなど、それぞれに活動の幅がとにかく広い!

さて、そろそろ少し回ってご挨拶でもしようかしらと思っていたら、いいタイミングで主催の杉浦綾さんからお声がかかりました。改めて皆さんにご挨拶をということだったのですが、いきなりの綾さんからのご指名でなぜだか私が急きょその役を務めることになりました。何の打ち合わせもありませんでしたが、どんな状況であろうと挑まれた勝負から逃げるわけにはいきません。好都合にも主催者は『』の名をお持ち。いかにして『木の話』につなげていけるかどうかで材木屋の真価が問われる!

少し飲みが足りずに舌の滑りが悪かったもののどうにかこうにか『木の話』に着地させて挨拶終了。こういう状況も踏まえて、もっと木の話のストックを増やしておかねばなりません。『おとなの部活動』では喋り倒すメンバーばかりの中、「店員さん、お絞りください~」ぐらいのテンションで常に挨拶の役が回ってくるため、仕込みネタがもうすぐ底を尽きそうです。『おとな』以外でもいろいろなシーンで挨拶の役を負うことが多くなったのですが、前に使ったネタかどうかがよく分からなくなって不安。

こういうネタって場数をこなしてもまれていくものなので、何度も話して収斂させたいのですがどの会でどの話をしたのか整理がつかなくなってきているので、『シンゴジラ』ならぬ新ネタも仕込んでおかねば。ところで会の後半は、『おとな』のメンバーである和田美砂さんのご主人、漫画家の和田ラヂヲさんと、お酒の勢いもあり濃密なお話をさせていただきました。数多い出席者の中でも妙に体格のいいふたりですが、まるで兄弟のようとのお声もかかるほど。ラジオ兄さん、またいつか一杯やりましょう~♪




 『えひめのあるくらし』でお馴染みの砥部焼業界の異端児・杉浦史典夫妻が松山市内に居を移されました。以前から『B家』として親しまれている夫妻の住居&アトリエ&みんなの集合場所&パーティ会場ですが、移転を記念して盛大にパーティーが開催されました。きっと何らかの趣旨が記されていたはずですが、そんな事はすっかり忘れてしまったものの、一杯飲めるということで日本酒持参で参加させていただいたのは5月も半ばの頃でした。そんな話を今頃書くなという批判には耳を貸さず、盛大な新B家パーティーの話。

一体どういう関係の人たちがどれぐらい呼ばれているのか、まったく考えもせずに行った私は玄関を開けてビックリ!そこには見たことも会ったこともないような方々が所狭しと集まっておられました。いかん、これは主以外に知り合いがいないという危険な状況になると一瞬不安が走り、持参した日本酒を一人寂しく手酌する光景が頭に浮かんだののも束の間、見覚えのある顔を発見!『えひめのあるくらし』のメンバーもちゃっかり出席しておりました。宴の時間が近づくにつれ更に集まっている参加者たち。

奥ゆかしくて人見知りの多い『えひめのあるくらし』メンバーはやがてメインルームに隣接する部屋に自然と集まってきたのです。私の隣では、ガンダムプレゼンで一時代を築いた高瀬英明君(無茶々園)が熱く『シンゴジラ』への愛を熱弁。周囲の女子の冷たい視線を無視して議論は白熱。巨大生物&ロボに萌えない男子などいないのです。お互いの持てる知識と熱情で熱く激論を交わすものの、残念ながら私は『シンゴジラ』未見・・・。それでも旧ゴジラや『パシフィイク・リム』など、B家とはまったく無関係の話で盛り上がる二人。

やがて話は『シンゴジラ』から、『持たざる者』の話へ。ネガティブシンキングの中から斬新な企画を生み出す独特の高瀬式思考。なぜに世界はこうも不平等なのかという話から、お互い持たざる者がいかにして持たざる者と戦うかについて、いい歳したおっさん二人の与太話を呆れ顔で聞きながらも決して突き放すことない優しい『おとな』メンバー。こちらは、『イチョウの丸いまな板』でお馴染みの大塚加奈子さん(道後の日用雑貨のお店・BRIDGE)。『おとな』のメンバー、みな売っているのはモノだけでなく、ライフスタイルそのもの。




昨日、魚の種類と木の種類はどちらが多いのかについて書きましたが、日本における魚の種類と比べると決して木の数が膨大というわけではなかったものの、海外の種まで含めるとやはり木の数は多いようで、それでどうにか『プロが集まる木材市場でも名前の分からない(あるいは特定する決め手のない)木がある』という問題に対する言い訳ができたかもしれません。そもそも木を特定するのに決め手となる葉が失われているのと、表面が色ヤケしたりしていて削ってみないと分からないというのもあります。

また消費者と距離のある木材市場などでは樹種名などあまり重要視しないというか、材の特定は買う側の材木屋の目利きだろうという風潮があるのも事実で、皆が何の木なのか分からないという時に、「これは〇〇の木だ!」なんて断言する人がいれば、そのままそれが通ってしまうという事もあります。まだそうして不安定ながらも名前がついていれば、それは違うとか似ているなどなど樹種名を特定できるきっかけにはなるのですが、結局不明のまま「雑木」のままだと、買ったところで売りにくく非常に困るのです。

最近では廃業する材木屋から材が回ってくることも多いのですが、そいう場合はほとんど樹種名が記名されていないので、まずは樹種の特定が大きな仕事となります。広葉樹後進県の愛媛においては樹種をハッキリ断言できる人も少なく、特に昨今のように世界中からあらゆる種類の木が流通するようになると、針葉樹から広葉樹、日本から世界の木すべてに渡って知識のある材木屋さんなんて日本中で考えてみても何人もいないのではないかと思います。仕事が細分化されたことと、世代交代が進んだことで、今後ますます木の名前が分からなくなる状況が進行するのではないかと心配しています。

そういう意味からも国内外の240種を知ることのできる【森のかけら】は、継続していく意味があるのではなかろうかと自分を奮い立たせています。そういう業界の事情がある一方で、そんな我々をあざ笑うかのように、「木の名前なんてどうでもいいから形のいいものが好き!」という自由奔放に名もなき枝を使う現場に遭遇!それが先日道後の伊織さんで開催させていただいた『えひめのあるうれしい日』でのチッキーこと帽子千秋のブース。カメラを向ければすべてを理解したチッキーが完璧なポーズで応えてくれます。

日本どころか海外にまでフットワーク軽く飛び跳ねるチッキーの展示会では欠かせない謎の木。樹種名など何の意味もありませんけど何か?とばかりに素敵な洋服が掲げられた枝。名前は分からずともこういして晴れ舞台に立たせてもらえる木を見ると、樹種名に執着する自分が小さな人間のように思えてしまう。まあ用途次第ではあるものの、カタチにこだわり過ぎるのもどうなのかなと・・・。そんな事を考えている間にも「〇〇という木はありますか?」なんて問い合わせメールが。木の名前もいろいろ、使い方もいろいろ。




建築工房OZさんの事務所の話の続きです。完成したので今は分かりませんが、根太や野縁など下地材もたっぷりご使用いただいています。見えるところでは、床には『アカシア』のフローリング。砂漠の緑化にも利用されるほど成長が早いエコロジカルな木ですが、この数年であっという間に全国区になり知名度もアップしました。弊社で扱っているのは、こげ茶から白色までこれでも同じ木なのかと思えるほど激しい色ムラと無数の節が特徴のナチュラルグレード。貼りあがるとお洒落な喫茶店のような趣。

当初は玄関からそのまま土足で入るような設定をされていたそうですが、アカシアが貼りあがった状態を見られてやっぱり上履き仕様にすることを決断されました。見た目の印象だとかなり堅牢な木のように思われるかもしれませんが、実際は成長が早く年輪幅も荒く軽軟です。なので傷に対してもタフな木ではないものの、OZさんが上履き仕様にされたのは、その理由によるものではなく、やはりこの上を土足で歩くのは忍びないという建築家の思いでしょう。上履き仕様になってことで新たなご注文が!

そうです、玄関で脱いだ靴を収納するためのシューズボックス。それを『モザイクボード』で作らせていただくことになりました。そこまで狙って提案したアカシアのフローリングではありませんでしたが、結果的にアカシアがつなげてくれました。弊社の場合は、それぞれの商品が小さな営業マンの役目。小澤さんが作るのならモザイクボードに決めてましたと仰っていただきましたが、実はモザイクボードも以前の現場でキッチンカウンターとして使用実績があり、気に入っていただいていました。



大量に使っていただくことは勿論嬉しいのですが、こうやってリピートの注文をいただくのはもっと嬉しいものです。色のメリハリのあるアカシアのフローリングともモザイクシューズボックスも絶妙な組み合わせです。基本的にモザイクボードは規格サイズ(2000✕500✕30mm、3000✕600✕30mm)での販売となっていますが、オリジナルでモザイク仕様の家具を作ることもあり、多少は端材が発生するので、それを利用した小さな家具も作ったりします。そういう事情をご存知の方には小さな幸運が舞い込むのです。




こちらもご紹介がすっかり遅れましたが今年の5月に移転新築された『建築工房OZ』(小澤健作社長)さんの新事務所。いつもいろいろな無垢材をご利用いただいているのですが、事務所建築に伴い弊社の木材をたっぷりご利用いただきました。まずはこちらの外壁ですが、『サーモアッシュ』の本実目透かし加工のパネリング。このブログでも紹介させていただきましたが、OZさんの先の新築現場で外壁にご使用いただいたもので、すっかり気に入っていただきました


重硬で衝撃に強いことから野球のバットなどにも使われる北米産の広葉樹『ホワイトアッシュ』を200℃の超高温でサーモ乾燥させてものです。近づくと焦げた匂いがします。もともと木目がクッキリしている木なのですが、サーモ処理させたことで、より木目が鮮明になります。着色しているわけではないのですが、いい感じの焦げ色になっています。この状態が永遠に続くわけではなく、経年変化で徐々に左の写真のようなロマンスグレーに変化していきますが、それもこの木の面白さのひとつ。

外壁だけでなく事務所の内壁にもサーモアッシュを貼っていただきました。照明の関係で外壁に貼ってもらったものとは、色合いが違ってみえますが同じものです。同じホワイトアッシュですが、個体差があるのでサーモしたことで濃淡がより強調されるので、並べて貼るといい感じのムラが生まれます。焦がしているといってもパネリングに加工しているので、掌に木粉がつくような事はありません。ただし荒材だと表面がザラザラして凹凸や毛羽立ちもかなりあるので注意が必要です

初めてこのサーモウッドを仕入れた時、正直そのどうやって売ればいいのか、その用途すら定まっていない状態でした。周辺での使用実績もほぼない状態だったので、いきなり大きな現場で試験的に使うことのリスクもありました。しかしこちらのOZさんをはじめ何人かのチャレンジャーが果敢にサーモウッドに挑んでいただき、実績を積み重ねてきました。海外での実績は豊富ではあったものの、愛媛という環境でどれぐらい順応し、効果を発揮してくれるのか、確かめるには多くのチャレンジャーの協力が必要なのです。明日に続く・・・




オンラインショップ

Archive

Calendar

2017年8月
« 7月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
Scroll Up