森のかけら | 大五木材

これは、盟友・井部健太郎君が開発したスマートホン用の「スピーカースタンド」。愛媛県久万高原町産のスギを使って作られています。以前に久万高原産のヒノキを使って、国内屈指の高級ドラムメーカー・Sakae Rhythm(サカエリズム)さんに国産ヒノキ製ドラムの材を提供するなど音楽への造詣の深い健太郎君ならではの発想です。画像のように木製の木箱の上面に開いた穴にスマホを差し込むと、無垢の板に音が共鳴して、電源無しに深みのある音色が楽しめるというもの。

 

 

開発を始めた初期から話を聞いていたので、どうやれば音がよく聞こえるか、いかにシンプルな構造で組み立てられるようにするか、かなり苦心されたようです。木製のスマホスピーカーは結構いろいろなところで作られていて、それ自体は決して珍しいものではないかもしれませんが、自分のところにある材にどういう「調味料」を振りかけて、どういう場に「提供」出来るのかということを日々考えていて、出来ることを、出来る能力で、協力できる仲間と作り出すということが大事

 

 

実際に音楽を聞いてみると、スギの年輪に反応して音色がやわらかく響いてきます。パーツをレーザーでカットして簡単に組み立てられるような仕様となっていますが、白木のバージョンの他に、経年変化で表面がロマンスグレーになった(銀白色などとは言わない)ものを、サンドペーパーで軽く磨いて浮造り調に仕上げたエイジングバージョンの2種類があります。このエイジング材が最近非常に人気があって、店舗等では強いニーズがあります。本来、買うものではなく作るものですが。

 

 

今回このスマホスタンドが、FM愛媛さんの開局35周年オリジナルグッズとして公式に販売されることになりました。久万高原町の木材を使った『森のくまさん(久万産)』シリーズの1つとしてFM愛媛さん本社で絶賛発売中です!価格は¥1,500(消費税別)。なお、FM愛媛さんではこの販売にあたり、オフセット・クレジットも購入され、1商品につきCO2 10kg分のクレジットを付与して森林保全事業等にも取り組まれるなど、その本気さがヒシヒシと伝わってきます。

 

 

この真摯な思いと、勢いに乗らない手はないと、わずかな下心を持って私も何か「音」に関する商品が作れないか試案中。健太郎君も私も、作る環境や素材や十分に揃っているのですが、このスマホスタンドのようにその思いを増幅させて多くの方に伝える『出口のプロフェッショナル』の存在が必要不可欠。今まで狭い業界の中で小さな筏に括り付けて川上から川下にどう流すかばかり苦心してきたものの、一歩外に踏み出してみれば大海を安心安全航海するタンカーがこんなに沢山・・・!

 

スマホスタンドに関するお問い合わせは(株)エフエム愛媛 販促事業部 kuma@joeufm.comまで




20160223 1過日、松山市内の某ホテルにて『えひめが誇る「すご味」「すごモノ」商談会』が開催され、弊社も参加させていただきました。愛媛では、知事自ら営業本部長として県内外、そして世界で愛媛のイイモノを熱心にPRしていただいています。それは地元の伝統工芸品や飲食品に限らず、建築用素材としての「愛媛県産材」についても同様で、『媛すぎ』・『媛ひのき』という独自ブランドを作って県外への木材商社や大問屋、プレカット工場への商談会なども積極的に支援されています。

 

20160223 2製材業ではない弊社の場合、通常であればご縁の無い世界なのですが、建築用素材としてのモノづくりではなく、木を原料とした愛媛県人のモノづくりという立場で評価していただき、えひめが誇るすごモノの末席に【森のかけら】も加えていただきました。それで今回の商談会のご縁をいただいたのですが、弊社の【森のかけら】をはじめとする商品に興味を示し、お話を聞いていただいたのは木材商社でも木材問屋でもプレカット工場でもなく、大手の某百貨店のバイヤーさん達方。

 

20160223 3ところで、大手のハウスメーカーの中には、自然素材である木材に対して工業製品並みの信じられないくらいぐらい高い精度を要求されるところもあります。大手製材工場では最新式の機械を導入して、(私的には過剰とも思える)その要求に応えるべく日々努力を積み重ねられていて本当に頭が下がるばかりです。『木だって生き物なんだから人間が完璧にコントロールなんか出来るわけがないじゃないか』が信条の、いい加減で曖昧な人間の私としては、とてもとても真似ができません。

 

20160223 4ものづくりにもいろいろなスタイルがあって、ひたむきに製品精度を高めるというこだわりもあれば、言葉で心に訴えかける事に全身全霊を傾けるというこだわりもあります。すぐにそれが対極的であるとか、かかるコストがどうだとか比較して論じる輩がいらっしゃいますが、木を売るスタイルは千差万別。いろいろな形があっていいし、それを受け止めるいろいろな分野のいろいろな方がいらっしゃいます。こういう機会を与えていただくと、木のファンの裾野の広さに恐れ入るばかりなのです




20151125 1最近飛行機を利用することが多くて松山空港に行くと目に飛び込んでくるのが、空港内のロビーに置かれた木のベンチ。『媛ひのき』と記されたように、愛媛県木材協会が愛媛県産材『媛ひのき』を使用して製作したものです。そこに座られている人のどれぐらいの人がそれが愛媛県産材のヒノキを使って作られたベンチなのかということを意識しているのか分かりませんが、木のモノが入るだけで無機質だった空港ロビーが随分と和らいだ雰囲気になっているように思えます。

 

20151125 2これも一般の方に直接PRするためのひとつの『森の出口』だと思いますが、公共施設などで木を使う場合にはいろいろと使用制限や仕上げ規制があったりするので、なんでもかんでも木で作れるというわけにはいかない事もあるでしょうが、頭で考えるばかりでは何も進みません。木だとすぐに経年変化や劣化してしまって汚くなったり、メンテナンス費用がかかるので公共の場などで木を使うのは止めたほうがいいという否定派の方もいますがとても空しい主張に聞こえます。

 

20151125 3時間が経っても何も変わらないようなモノに愛着が湧くでしょうか。このヒノキのベンチもやがて時が経てば、黒ずみ、傷がつき、汚れも目立つようになるでしょう。それとて、そのベンチでどれだけ多くの方が腰をかけたかという証拠。それが木を使う意味であり、木であることの喜びだとも思うのです。この場に木がある事でどれだけのPRが出来たのか、どれだけ啓蒙活動が出来たのかという無粋な事を言うお方もいらっしゃるでしょうが、今日蒔いた種を明日刈り取るつもり?

 

20151125 4偏屈材木屋としては、ヒノキ・スギといった『メジャー選手』ばかりにスポットライトが当たると嫉妬してしまうのですが、それはさて置いたとしても、暮らしの中に少しずつでも『木のモノ』が取り入れられ、復権されていくことは嬉しい限りです。若い世代にとっては郷愁としてではなく、新鮮に映る木のモノ。今ほど、木のモノが川下でウェルカムな時代はないのではないかとさえ思えるのです。急いで出口をこじあけていかねば・・・来年は新たな出口5本ぐらいは開通させたい。




20120523 1昨日の続きですが、『媛すぎ・媛ひのき』のブランド名の設立を機に、「愛媛の豊饒な木や森の事をもっと知ってもらって、それを生業(なりわい)としてこれからも続けていきたい!」という志ある木工関係者と、それを応援してもらう行政関係、NPO、デザイナーなどの多方面のプロフェッショナルが参集。そもそもこの話は、伊予市中山町の木のおもちゃ工房『木遊舎』の徳島忠久社長が発起人で、愛媛県内の木工関係者が横の連携を図りながら、愛媛の木をもっと使いもっと広めようというものでした。

 

20120523 2徳島社長と木遊舎の槙野賢児君が事務局となり、作り手だけでなく、行政関係、NPO団体にも広くお声かけをしていただき、今後が楽しみな顔ぶれが揃いました。作り手からは、『木遊舎』の徳島忠久社長とおの団体の事務局である槙野賢児君。愛媛木材青年協議会の後輩でもある、『河野興産㈱』の片岡伸介君と鴻池徳弘さん。『㈱リンクウッドデザイン』の井上大輔君。生憎、当日は所用で欠席不在でしたが『久万郷』からは盟友・井部健太郎君。

 

20120523 3そして行政からは、愛媛県森林組合連合会の宮浦英樹君(愛媛木青協会員)と同木材加工センターの高田浩徳さん、県内で初めてJ-VER制度に登録された『久万広域森林組合』から横田和志さんと牧野耕輔さん、デザイナーの立場から【森のかけら】の親の育ての親でもある『エスデザインスタジオ』の佐野勝久さん、この会議の開催場所である和光会館に引越しされてきた『NPO法人 いよココロザシ大学』から、学長(理事長)の泉谷昇さん、そして私を含めた13人が集結。

 

20120523 4個性あるメンバーが揃った中で、大変僭越ながら会長を拝命。まあどうせ関わるのであれば責任ある立場で頑張りたいと思いますので、分不相応ではありますがありがたくお引き受けさせていただきました。とりあえずは第1回の会議という事で、この会議の意義やら方向性、『媛すぎ・媛ひのき』ブランド、J-VER制度などにどう関わり実用化出来るのか、まずは全体のグランドデザインを描くためにそれぞれの立場からご意見をいただきました。何をしたいのか?何が出来るのか?・・・根のない幹は育ちません。




20120522 1以前にこのブログで、愛媛の誇る杉と桧の新しいブランドネーム『媛すぎ・媛ひのき』が正式に決定したという話をご紹介させていただきましたが、その主眼とする対象は建築用材です。全国各地に杉・桧の産地はいくつもあり、それぞれに産地名を冠した愛称が付けられています。『屋久杉』、『秋田杉』、『魚柳瀬(やなせ)杉』、『小国杉』、『市房杉』、『北山杉』、『飫肥(おび)杉』、『吉野杉』、『春日杉』、『木曽桧』、『四万十桧』、『東濃桧』、『尾鷲(おわせ)桧』、『天竜桧』等々、枚挙にいとまがありません。

 

20120522 2その多くが地域で親しまれ自然発生的に、名称が付けられたものだろうと思います。現代のように流通網が発達してない時代、遠方の名のある材に触れた時には「おお、これが聞きしに及ぶOO桧か~」などと感慨深く対峙したものです。ブランドなどという言葉が用いられるずっと昔より、誰もが耳にするほど有名な名のついた木材は、名前相応の品位を持ち、それなりの礼節をもって取り扱われていたように思います。OO桧という名前の持つ威厳のようなものが醸し出されていたような・・・。

 

20120522 3滅多に入手できないというレア感がそうさせたのかもしれませんが、そういう反応、対応が一層名前に箔を付けていったのかもしれません。その後恣意的、戦略的に地域名を冠する名前が付けられたりして、雨後の筍のように全国に『ブランド木材』が生まれました。しかし、前述した日本を代表するようなブランドは、お櫃(ひつ)や風呂桶、箸、まな板、椀や器など生活に密着した生活必需品から浸透した長い長い歴史があり、戦略的に作り上げた新興ブランドでは、その差は歴然

 

20120522 4何はともあれ、全国各地に『ブランド木材』が生まれたわけですが、そのゴールはブランを作り上げる事にあるわけではありません。桧の生産量日本一を誇るわが愛媛県でも、『媛すぎ・媛ひのき』というブランド名が出来ましたが、その最終ゴールも「ブランド名を作り上げる事」ではなく、その名の付いた木材を広く浸透・普及させる事です。この『媛すぎ・媛ひのき』は、建築に使われる構造材(土台、柱とか梁桁など)を主眼に置いていると思われますが、それを浸透・啓蒙させるには、より生活に密着した日常的な場面で使ってこそではないか、という思いから愛媛の『木の小物づくりびと』たちが立ち上がりました!木工という分野でほとんど連携のなかった愛媛において、『愛媛の木の事をもっと学んで知って作って使ってもらおう!』といゴールに向かう、さまざなな分野のプロフェッショナルが参集。この話、明日に続く・・・




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