森のかけら | 大五木材


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20120522 1以前にこのブログで、愛媛の誇る杉と桧の新しいブランドネーム『媛すぎ・媛ひのき』が正式に決定したという話をご紹介させていただきましたが、その主眼とする対象は建築用材です。全国各地に杉・桧の産地はいくつもあり、それぞれに産地名を冠した愛称が付けられています。『屋久杉』、『秋田杉』、『魚柳瀬(やなせ)杉』、『小国杉』、『市房杉』、『北山杉』、『飫肥(おび)杉』、『吉野杉』、『春日杉』、『木曽桧』、『四万十桧』、『東濃桧』、『尾鷲(おわせ)桧』、『天竜桧』等々、枚挙にいとまがありません。

 

20120522 2その多くが地域で親しまれ自然発生的に、名称が付けられたものだろうと思います。現代のように流通網が発達してない時代、遠方の名のある材に触れた時には「おお、これが聞きしに及ぶOO桧か~」などと感慨深く対峙したものです。ブランドなどという言葉が用いられるずっと昔より、誰もが耳にするほど有名な名のついた木材は、名前相応の品位を持ち、それなりの礼節をもって取り扱われていたように思います。OO桧という名前の持つ威厳のようなものが醸し出されていたような・・・。

 

20120522 3滅多に入手できないというレア感がそうさせたのかもしれませんが、そういう反応、対応が一層名前に箔を付けていったのかもしれません。その後恣意的、戦略的に地域名を冠する名前が付けられたりして、雨後の筍のように全国に『ブランド木材』が生まれました。しかし、前述した日本を代表するようなブランドは、お櫃(ひつ)や風呂桶、箸、まな板、椀や器など生活に密着した生活必需品から浸透した長い長い歴史があり、戦略的に作り上げた新興ブランドでは、その差は歴然

 

20120522 4何はともあれ、全国各地に『ブランド木材』が生まれたわけですが、そのゴールはブランを作り上げる事にあるわけではありません。桧の生産量日本一を誇るわが愛媛県でも、『媛すぎ・媛ひのき』というブランド名が出来ましたが、その最終ゴールも「ブランド名を作り上げる事」ではなく、その名の付いた木材を広く浸透・普及させる事です。この『媛すぎ・媛ひのき』は、建築に使われる構造材(土台、柱とか梁桁など)を主眼に置いていると思われますが、それを浸透・啓蒙させるには、より生活に密着した日常的な場面で使ってこそではないか、という思いから愛媛の『木の小物づくりびと』たちが立ち上がりました!木工という分野でほとんど連携のなかった愛媛において、『愛媛の木の事をもっと学んで知って作って使ってもらおう!』といゴールに向かう、さまざなな分野のプロフェッショナルが参集。この話、明日に続く・・・




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