森のかけら | 大五木材


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森の木にとって炎はむっとも忌むべき対象ではありますが、木の中にはその炎が無ければ子孫を繋げない木もあります。それが森林火災が頻発するカリフォルニアにあって、しかもその木が現像する中で世界でもっとも高い木なのですから、世界は皮肉で出来ている。その木はの名前は『セコイア(Sequoia)』。今回、カリフォルニアの大規模な森林火災の事で、セコイアの話に繋げましたが、書いていて同じような事を以前にも書いたような気がしていて、ブログを検索してみると9年前にも同様の事を書いていました

その時は、オーストラリアで発生した森林火災の事を憂いて、炎の中で育つセコイアの話を引き合いに出していました。10年以上も書いていれば、内容が似通ってくることもあるのでご容赦ください。そこでセコイアの特徴について書いていますが、改めて要約してここでもご紹介します。セコイアの樹皮は分厚くゴワゴワしていて、内部にたっぷりと油分も含んでいるので、森林火災に遭っても外皮は焼けても内部まで燃え尽きて枯死することはないほど逞しい木なのです。だからそういう環境で勢力を拡大していくのです

そのセコイアの種子は硬い殻に包まれていて、火の熱によってマツカサが開いて子孫を残していくのです。なのでセコイアが種を繋いでいくのに炎は必要不可欠な関係にあるのです。他の競争相手の木たちが燃え尽きていく中で、その炎を利用してピンチをチャンスを繋いでいくセコイアに生命の神秘を感じます。そういう特性があるからこそ、厳しい生存競争を生き抜いて『世界一高い木』にも『世界一大きな木(体積)』にもなりえたのだと思います。世界で一番高いと言われている木は、『ジャイアント・セコイア』。高さは驚異の115.55m。学名は『Sequoiadendron(セコイア・デンドロン)』。『ジャイアント・レッドウッド』とか『マンモスツリー』、『セコイアオスギ(雄杉』などの名前で呼ばれます。

もうひとつのセコイアが、Sequoia sempervirens(セコイア・センペルビレンズ)の学名を持つ『カリフォルニア・レッドウッド』。一般的に『セコイア』の名前で市場で取引されれているのがこちらのセコイア。【森のかけら】の240種をリストアップした頃に、たまたまこちらのセコイアの木を手に入れる事が出来たので、240種の仲間に入れました。その後も簡単に入手できると思い込んでいたのですが、在庫が品薄になった頃、入手先に声をかけたら「もうありません。入荷の見込みもありません」という衝撃の返事!続く・・・




先日、『カシワ(柏)』の木が放射状に割れやすいという話をしましたが、それでも少しでも取れたらラッキーという思いで【森のかけら】に加工しているのですが、残念な結果に終わることが多いです。割れやすい木についてはどうしても歩留まりが悪くなってしまいますが、それでも一般的な材木屋に比べれば「ありえない歩留まりの高さ」だとは思います(笑)。割れや欠損の出た「かけら」はさすがに一軍のマウンドに送り出すことは出来なませんが、だからといって破棄したりするような罰当たりな事はしません!

ちょっと話が横道に逸れますが、時々「無料でいただける廃材ってありませんか?」という問い合わせの電話があります。キャンプの焚火や薪ストーブに使うという事らしいのですが、「廃材」という言葉に必要以上に反応してしまって、大人げも無くつい言葉を荒げてしまう事があります。「無料」という言葉に反応するのではなく、「廃材」という言葉に条件反応して「うちに端材はあっても廃材はありませんっ!」って語気を強めてしまう事があって、後から言い過ぎたと反省するのですが、脊髄反応なので勘弁して下さい。

木を骨の髄までしゃぶり尽くして最後の最後までどうにかして活かそうという超貧乏人根性で、モノづくりをしている人間からすれば、「廃棄=どうにかして活かすことを断念して捨てる」という言葉が許せないのです。まあ言った方にすれば何の悪気も無いのは十分に分かっているのですが、もうこれは脊髄反応みたいなものなので・・・。まあそういう事で傷や割れ、虫穴のあるような「かけら」とて無駄にはしません。以前にも取り上げましたが、それらを30種集めてビニールに入れた『夢のかけら』として世に送り出します。

あくまでもB品(嗚呼、本当はこの言い方にもかなり抵抗があるのですが・・・)ですので、どの樹種が入るとかは一切分かりません。当然樹種の指定もできませんが、『かけらマニア』を中心にそれなりに売れておりまして、現在30種揃えるのも難しい状況。『カシワ』や『クヌギ』みたいに割れが出やすい木とか、『ドロノキ』みたいに青染みの出やすい木とか、樹種が偏りやすいので特定の木ばかり溜まってしまいます。B品が出ないに越したことはないのですが、それを心待ちにしているマニアもいるので、微妙な板挟み。




先日、木の小口に何度も何度も同じ名前を書いていたらゲシュタルト崩壊するという話を書いていて、それがもっと自覚できるような写真を撮った覚えがあったと思っていたのですが、画像データのストックが膨大になりすぎていて、検索できずにいたら、偶然見つけました。そう、それは『カシワ(柏)』に名前を書いていた時のことでした。そもそも木編に白という組み合わせ自体が、地のバランスとしても微妙だと思うのですが、マジックで急いで書いていたらだんだん訳が分からなくなってきて、こんな字本当にあったのかなんて?!

カシワ(柏)の木って、乾燥に伴う割れが激しいので、芯を外して小割していてもクラックが入って、わずか35㎜角の【森のかけら】ですらうまく取れないことがあります。クラックがどこまで深く入っているか分からないので、とりあえず加工してみて使えるものだけ使うようにしているので、見た目にはかなり割れているものでもとりあえず保管しておくので、他の木よりも名前が書きにくいということもあります。まあ、本当はこういう木こそきちんとこまめに小口も切断しておけばいいのでしょうが。

ゲシュタルト崩壊が始まると、他の文字にも影響が出て来て、そういう時に書いた名前って後から見直しても自分で何と書いたか分からないことがあったりして・・・お粗末な話です。マジックなのでなるべく省略して書きたいので、例えば『ポートオーフォードシーダー』ならば「POC」とか、『ブラック・ウォールナット』なら「BW」のように、一般的に使われている略語ならいいのですが、その時の感覚で自分で勝手に省略して言葉を作ったりすると、後々名探偵の出番となります。なんでそんな言葉を思いついたのか・・・?

改めてカシワの写真を見ていて感じたのですが、【森のかけら】を作り始めた時には、わざわざ北海道の広葉樹を製材されている会社にお願いして、北海道からカシワの端材を送ってもらっていました。当時はまさか身近な所にカシワの木がある(そういうルートがある)とは考えてもいませんでした。カシワに限らず全国の仲間に呼びかけてかけらの原料を集めていましたが、今ではその多くが地元で手に入るようになりました。えっ、どこで?と思われるかもしれませんが、まさに蛇の道は蛇。人脈こそ材木屋の命




240種に及ぶような多樹種を扱っていてもっとも大切な事は何だと思われますか?それは、木が混ざらないようにするという事。もうこれに尽きます!プロのくせに樹種の見分けもつかないのかと呆れられるかもしれませんが、あくまでも私の場合。もう胸を張って言ってもいいぐらい(?)なんですが、見分けつきません!そりゃあ、スギヒノキサクラブナなんてメジャーな木ぐらいは見分けつきますが、【森のかけら】240種の中にはほとんど情報も知見もないようなマニアックな木がいくつもあります。

東南アジア圏やアフリカなどのマイナーは木になると、どうにか手にして数枚の木と専門書のわずかな情報だけが頼りで、仕入れ先の言葉を信じるしかないものだってあります。フタバガキ科なんてどれもこれも似たり寄ったりで、小さくなればなるほど見分けるポイントも少なくなって見極めるのは困難を極めます。仕入れる時はそこそこの大きさの板やら角材で購入するため、それなりに木目や木柄、色合い、重さなど特徴も分かるのですが、問題はそれを製材して割り返して小さくなってしまった場合。

【森のかけら】は35㎜角なので、およそ40~45㎜角の荒材で保管するのですが、そうなってしまった時が一番注意が必要なのです。一度に数十種類の木を製材するので、ここで名前をつけ忘れたりしたら大変な事になります。木に名前を書く場合に一般的に使われるのが、この『木材チョーク』。いろいろなメーカーが生産していますが、弊社では昔からこの寺西化学工業㈱のマーキングチョークを使っています。かなり使い込んでいますが・・・。油性タイプで濡れても消えずに折れにくい、材木屋の必需品

と、普通であればこの木材チョークで名前を書くのですが、【森のかけら】の場合は保管スペースの関係もあって、40~45㎜角に荒加工した角材を棚に積み上げていくため、平面ではなくて小口に書かないといけないのですが、木材チョークだと細かな文字が書きにくいので、仕方なく油性のマジックで書くことになります。経験したことのある人なら分かると思いますが、埃や木粉も付着していてガサガサで凸凹した木の小口に文字を書くというのはかなりストレスの溜まる作業なのです

マジックの先端にも木粉とかが付着してすぐに書きにくくなります。なので、うちでは一端小口をカットして滑らかにしてから名前を書くようにしています。そうやって名前を書くのですが、一度に沢山の種類の名前を何度も何度も書いていると、ゲシュタルト崩壊を起こして、これって漢字として合ってるのか分からなくなること多数。木編の名前がつく樹の場合が多いのですが、例えば「」とか「」、「」、「」など。あるいは「」と「」が混同したり。名前をつけたものの判読不可能という「今そこにある危機」!




新しいモノをいろいろ企画して考えることは大好きで、時間も忘れるほど没頭するのですが、それが完成した途端に急激にテンションが下がりはじめ、その商品のリーフレットが出来上がる頃には完全に「やり切って真っ白に燃え尽きた」状態に陥る事が多々あります。そうやって販売に力が入らずにほとんど日の目を浴びぬまま倉庫の棚で埃をかぶってしまった商品も数知れず。そういう意味では、もう10年以上も売り続けていていまだに興味が尽きない【森のかけら】は私の中では特別な存在。

ただ木を35㎜角のキューブ状に加工してオイルを塗って、ネームシールを貼っただけという極めてシンプルなモノだけに、「飽き代(しろ)」が無いというか、これ以上足したり引いたりしようが無いので、放置せざるを得ないのと、常に在庫を補充し続けていかないといけないので、興味を失くす暇が無いというのがその理由かもしれません。それと、一応現在は240種という事にしていますが、まだまだ新たな種類が増えていますので、追加で続編を作らなければならないという「勝手な使命感」もあります。

30年の間にいろいろ作ってようやく気がついたのは、熱しやすくさ飽きっぽく私には【森のかけら】のようにシンプルなスペックで、新たに樹種を増やし続けられ、低い状態でテンションを持続できる商品が(しか)向いていないという事。今思えば、もし【森のかけら】を作り上げていなかったら永遠に私の好奇心は、安住の地を見つけられることなく彷徨い続けて、倉庫にはその亡骸で埋め尽くされていたことだと思います。今でさえかなりの商品が眠っているのに、考えただけで戦慄が走ります。

傷や加工ミス、虫穴、欠損などは『夢のかけら』という別の出口商品(30個で¥4,000+消費税。ただし専用桐箱ナシのビニール梱包)を作ったことで、【森のかけら】に関しては、70,000個という販売総数に対してはほとんどデッドがありません。そういう意味でもまさに理想的な商品。ただし240種の樹種それぞれの在庫の事を考えると、1つの樹種が10個でも2,400個、100個だと24,000個、1,000個だと240,000個・・・いやまあそんなに在庫しているわけではないのですが、掛け算なので油断するとすぐに在庫が膨らんでいってしまい、大な数になるので70,000が消し飛んでいきそうなのです・・・。そういう意味でも、今後もこのまま少しずつでもいいのでジワジワと末永く売れ続けていくロングセラー商品になっていってもらわねばなりません。浜の真砂は尽きるとも、世にかけらの種は尽きまじ




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