森のかけら | 大五木材


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50歳を過ぎてからは誕生日を迎えるたびに、これからは本当に自分がしたい事をやっていこうと思って来ましたが、今年はその思いがより一層強まっています。いずれあれもしたい、これもしたいなんて考えていましたが、やっぱり健康なうちに本当にやりたい事はやっておかねば後悔すると昨今の状況を見ながら思いを募らせ、過日に立ち上げた『森のかけら400プロジェクト』に傾注しております!そのためブログもしばらく休んだりしておりますが、今自分がやるべき事、自分しか出来ない事はこれと見定め今年中の完成を目指してギアを上げたところです。

という事で現在の進捗状況はどうなっているのかというと、240+プレミア30(36のうち6種類はかぶっているため)の合計270種を一気に400種に増やすという遠大な計画ですが、追加分130種を日本と世界で半分ずつ増やそうと考えています。それで日本の65種のうちおよそ60種はリストが固まり、そのうち53種は解説文も書き終わり、徐々に原材料も集まってきています。この調子だと4月~5月頃には全53種のリストが確定して解説文も書きあがりそうな勢いです。むしろいくつかはリストに入りきらない可能性があるかも。

日本の木に関しては240種以降建築や家具に使う木というよりは灌木や公園木、街路樹など日常生活で樹木としては見かける機会はあるものの、材としては見たこともないというマニアックな世界に踏み込んでいますが、蛇の道は蛇といやつで、三重県のビーバー隊長はじめそちらの世界に精通された方も沢山いらっしゃるので非常に心強いのです。こんな木も手にはいったよと情報をいただくたびに、こんな木もあるのかと【森のかけら】を作り始めた頃の初々しい気持ちで樹木図鑑をめくる幸せな時間を過ごしています。

一方、世界の木については早々に65種のリストは固まったものの、その解説文作りが難航していて資料が集まらなかったり情報が混乱していたりで、リストの選び直しに迫られています。状況によっては追加の130種を日本と世界で同数で分けることも見直すかもしれません。樹種確保以上に関連情報の収集が難しい。現在の進捗度合いは20%といったところ。リストが確定すれば後は加速度を増すと思うのですが、この悩ましい時期がものづくりの最大の愉しみでもあったりします。という事で今年必ず【森のかけら400】完成させます!今やならねばいつ出来る




あえて自分を追い込むために、【森のかけら】を現在の240+プレミア30(重複6を省く)の合計270種から400種に増やすと宣言しましたが、まだまだ新樹種募集中ですが着々と進んでおります。そちら方も早く進めたい一方で、現状の240種のリスト在庫の確保にも奔走しております。現在のところ日本と世界の木を合わせて、常に欠品が8~9種ほど続いていて、加工のタイムラグなどもあって少しずつ解消されてきたものの、どうしても足りない樹種が数種類あって、それを解消することが長年の課題でした。

例えば『トガサワラ』という木は、まだあと少しだけ「かけら」の在庫はあるものの、数セット注文が入ると『トガサワラのかけら』が底を尽きます。ただ、トガサワラの板は倉庫に在庫があります。じゃあ何も心配ないじゃないかと思われるかもしれませんが、それが端材ではなくて結構幅広い板ばかり。緊急事態が起きると、そういった大きな板からこっそりと気づかれないようにお尻の肉とかを少しだけカットさせていただいたりしたものの、それも忍びないサイズ。そういう木も多くてどうしようかと悶々としていました。

まあそれでも端材が入手できなければ最終手段を選択するのですが、それも該当する在庫があればこそ。端材はおろか大きな板さえ無い木となると手の施しようがありません。そんなピンチを救ってくれるのが、ビーバー本部からのありがたい便り。先日の事ですが、宅急便泣かせのメチャクチャ重たい梱包が弊社に運び込まれてきました。恐る恐る中身を開封してみると、そこには武骨な耳付きの木々の姿が!それぞれに樹種名が書いてあり、それを見るとまさに私が求め続けた木ばかりではないですか!こ、こ、これは・・・!?

送り主はビーバー隊長こと武田製材さん。そうです、これはビーバー種族だけに通じる特殊アンテナで私のピンチを察したビーバー隊長から差し伸べられた救いの手なのです。いくつかはかなり乾燥していますが、数種はまだ水気が抜けていないものもあり、これから小割して乾かして『かけら』となります。これでかなりの欠品が解消されそうです。これで心の憂いなく安心して400種の作業に取り掛かれよという無言のビーバー便りは、私にとって心強い頼り。それではまず現状の【森のかけら240】の累計販売数900セットを目指そう!




とある平日の昼間に乗用車で移動してたら、たまたま放送していた昔の刑事ドラマの再放送が流れていて何気に聴いていたら、ちょっと話が気になる方向に急展開!話自体は目新しいものでもなんでもなかったので、詳しい描写はよく覚えていませんが、ある男に殺人犯の容疑がかけられます。殺された人に恨みも抱いていて、その男が怪しいのですが決定的な証拠がありません。刑事たちは犯行があった森の中を必死に探し回って証拠を見つけようとするのですが見つからず、捜査は行き詰まってしまいます。

そんなある日、刑事が自宅に帰ってくると、妻が手に薬を塗っていました。訊くとウルシにかぶれた(なんで奥さんがウルシにかぶれたのかこのあたりの記憶が曖昧・・・庭の手入れか何かだったような)のだけど、知人にいい塗り薬をもらったので塗っているとの事。その妻のかぶれた肌を見た刑事は、容疑者の腕にも同じような炎症があった事を思い出します。それで翌日もう一度殺現場だった森に行くと、そこにはウルシの木があったのです。殺人を犯した時にウルシの葉に触ってしまいかぶれたのに違いない!やっぱり奴が犯人だ~!

とまあ、ディテールは正確ではありませんが、大筋はこういう感じで、ウルシの木が犯人を突き止める役割を果たしてくれたのです。途中から面白くなって、わざとに目的地に行くのに遠回りをして最後まで聞き入ってしまいました(笑)。あくまでもテレビドラマなのでこれが証拠になるのかどうか分りませんが、私が思ったのは『森のかけらも捜査に使えるやんか!』という事!例えばもっとマニアックな木、例えばとある森の中で犯罪が行われた際に犯人の靴の裏に付着した木のかけらが小さすぎて何か分らないなんていう時に、【森のかけら】が謎解く!

まあそういう形で使えるかどうかは別にしても、単なる木材標本とかインテリアという用途を越えた実用的な可能性の一端が垣間見た気持ちになりました。最近は大学や工業系、芸術系の専門学校などから教材などとして問合せいただく事も増えておりますが、実は病院などからのご注文も多いのです。何に使われているのかまでの追跡調査が出来ていませんが、もしかして握ったりしてリハビリなどに使われているのかも?あるいはただ木の好きな院長の部屋のインテリアとして飾ってあるのかもしれませんが(笑)。かけらの可能性無限なし!




昨年末にみんなで頑張って整理したお蔭で、またまた『夢のかけら』が出来ました。森のかけら】になれなかった、ちょっとワケアリ(小傷や小割れ、欠損、虫穴、節、青染み等々)でA品としては世に出せれなかったかけら達を集めたものなので、出来て嬉しいような悲しいような複雑な気持ちではありますが、それでも無駄になることなく誰かが楽しんでもらえるモノになれればと思っています。今回出来たのは6セットです。異なるかけら30個入りでお値段が¥4,000消費税・送料別途)。解説書や箱は付いていません。写真のビニール袋入りのままです。

店頭とオンラインショップで販売しております。作ろうと思って作れるものではないので、在庫整理をした時に樹種が溜まってたら出来るというものです。ところで、こうしていわゆるB品を『夢のかけら』として販売してきましたが、今までにどれぐらい出たのかしらと思って、量を確認してみるとおよそ4,000個でした。今までに販売して【森のかけら】の総数から計算するとおよそ6%にあたります。B品発生率が6%というのは製造業としては高いのか低いのかよく分りませんが、まあそれも無駄になっているわけではないのでよしとします。

これは35㎜角のキューブに加工して仕上がったものの中から検品してAかBか識別しているので、歩留まりとして90%を超えていますが、これが板材や角材から削って、かけらを取る工程だと80%ぐらいまで落ちます。更に丸太から板や角材を挽く製材レベルだともっと落ちることになります。それでついつい材木業界の人間は、歩留まりが90%というと「凄い!」と反応してしまいがちですが、単純に歩留まりの数字だけを見一喜一憂したところで仕方がない。吟醸酒のように精米の歩留まりが悪くても高付加価値のものを作ればいいだけの話。

歩留まりを上げることは勿論大切で、B品の活用もそれに寄与するわけですが、いわゆる引き算の思考には限界があります。それよりも出来上がるモノに新たな付加価値を加える事には限界がないし、なにより足し算でものを考えるのは楽しい作業!今年は、【森のかけら】も現在の240種+プレミア36種から一気に400種にまで増やすように取り組んでいるところですが、なんでも新しいものを生み出す時は気分も高揚するし熱量も高くなります。まだまだゴールは遠いのですが、このあたりがいちばん楽しいところでもあります。




新・森のかけら400プロジェクト』の始動を告げたところ業界内外からもいろいろお声をかけていただき心強く感じています。中には、早速OOの木ならある、という話までいただきありがたい話なのですが、そんな中でこういう反応もありました。OOみたいな一般的な木なのに、なぜ現在のリストにすら含まれていないのか?あるいは、〇〇なら端材がいくらでもうちの工場にあるけどそんなのが欲しいの?そうなんです、今回探している樹種の中には決して珍しくもなければマイナーでも木もいくつか入っているのです。

それは例えば、日本の木でいえば『レモン(檸檬』であったり『ユズ(柚子』などの果樹木。まあこちらについてはタイミングで得難いのと、かけらサイズ(35㎜角)に取れるものが少ないという理由に依ります。世界の木でいえば、『ウィロー』や『マグノリア』など。決して高価ではないものの日本での明確な出口がないため輸入商社の食指が動かないため端材が得難いもの。そして『メルクシパイン』や『ラバーウッド』などのように、弊社にその端材も沢山あるのに適サイズが無くて悔し涙を流しているものなどです。

中でも『メルクシパイン』や『ラバーウッド』は、代表的な積層フリーボードの素材で、『モザイクボード』を作り出してからはほとんど取り扱いを止めていますが、弊社の倉庫にもかつての残材、端材がいくらも残っています。まだ見ぬ樹種を得たいという欲求と、その樹種なら目の前にあるのに、あとも言う少しだけ大きければなあという悔しさは同列。いや、手で触れるだけにその悔しさの方が強いかもしれません。一般的に流通している積層ボードの厚みは25㎜、30㎜。森のかけらは35㎜角なので、わずかに足りないのです💦

特に現地で加工して商品化されているものについては、完成商品はあれども端材すらに日本には入ってこない状況で、まさに臍を噛む思いなのです。なので、どこの材木屋にでもある木なのになぜ入手が難しいの、と疑問に思うのです。35㎜角にしたことがアダでもある反面、この大きさが掌でかけらを包み込む最適サイズという自負もあるので、根気よく適サイズを捜すのみです。名前も知られている木たちなのでなんとかリストに加えたいところなのですが・・・。楽勝と思って通ったぬかるみが思わず深くて足を取られた、って感じでしょうか。かけら沼深し。




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