森のかけら | 大五木材


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以前に久万高原町で挽いてもらっていた愛媛県産の広葉樹の丸太(一部針葉樹あり)が、乾燥期間を経て続々と弊社の土場にやって来ました。決して銘木と呼べるような立派な木でも大木でもありませんが、多樹種愛好材木屋としてはいろいろな種類の広葉樹が、しかも身近で手に入った事が嬉しいのです。これぐらいのボリュームで少しずつ、本当に少しずつでも集めていけば、近場でも結構な種類を集める事が出来ます。これで即住宅資材とか家具なんて大物を考えずに、身の丈に合った出口を考えてやれば十分に活かせます

しっかり乾燥した分、すっかり表面が汚れて元の表情が分かりませんし小口もガタガタ。これですぐに売れるわけでもないし、すぐに売れるとも思っていませんので、この後で1枚ずつ小口をカットして寸検して番号を付けて台帳に記載します。それから桟を敷いて板を並べていくのですが、その間にもどういう板になったか、この木がどういう用途に向いているのかを考えながら並べていきます。こういう時が妄想大爆発で、木を触っていても一番楽しい時かもしれません。形が変わっていれば変わっているほど萌える~!

今回入荷したのは、クスノキ、ケヤキ、ヤマザクラ、ミズメザクラ、カゴノキ、サワグルミ、キハダの広葉樹とカヤツガの針葉樹の9種類。よく樹種が混じりませんかと質問されたりしますが、製材した時に小口に番号を打ってもらっているのと、小口をカットすれば生地の色が分かるのでそれで判断できます。小口を鋸でカットすれば滑らかなおニューの面が現れますが、直後にマジックで樹種名と整理番号を書くのですが、その瞬間なんだか自分が親になったような気分になります。

よし、これからは俺が責任もって世に出すぞ~!という意気込み。そうやって検品もナンバーも書いた後は一枚ずつ桟積みしてこれからまたしばらく眠りについてもらいます。これは乾燥させるというよりも、「こういう材が入ってきました。使ってみませんか?」とその存在をアナウンスして知っていただく出荷待ちの時間。弊社の場合はここからが長いので、乾燥した材が更に不本意(?)に乾燥していくことになるのです。細かな材の特徴については、また改めてご紹介します。




11/24(土)と25(日)の二日間、城山公園で開催される「えひめ・まつやま産業まつり」に今年も出展させていただきます。このイベントは、愛媛県と松山市が連携していて、イベントサブタイトルの「すごいもの博2018」の方が浸透しているかもしれません。愛媛が誇る柑橘をはじめ、県内の農林産物や工芸品など300を越えるブースが出展し、2日間で10万人もの人が集まる県内最大級のイベントです。弊社は今年も、『(公財)愛媛の森林基金』さんのブースにて愛媛県産材のPRや木育のお手伝いをさせていただきます。

事前に出展団体の名簿を渡してもらえるのですが、名簿には県内のさまざまな分野の有名店や、市町村、各種団体の協同組合やその青年部などの名前がズラリ。毎年、名簿を見ながらここにも行ってみたい、そのブースも覗いてみたいと思うものの、実際にイベントが始まれば自分のブースに貼りつくのでほとんど見に行くことも出来ません。わずかなスペースに並べてあるわずかな商品よりも、そのお店を訪ねた方が何倍も面白いとは分かってはいるのですが、なかなか時間が・・・

近年よく聞く話ですが、地元密着型の老舗の専門店が、近くに出来た大手のスーパーに客を取られて、店を閉めるって事になって、最後の感謝セールみたいな事をすると、途端に客が集まって名残を惜しむという。昔はよく来ていました、無くなるのは寂しい、とかいうコメントを聞くたびに思うのですが、今もずって来てあげてたら店閉めなくてもよかったんじゃないか・・・。思い出だけではご飯は食っていけません。便利で価格の安い方に客が流れるのは仕方のない事。やっぱ行っとこうと思った時に行かないと。

出展業者の方がこちらのブースに足を運んでもらう時があって、そこで名刺交換したりして、言葉を交わすのは初めてでもお互いの店の事は知っていて、お互いがいつかお店に行こうと思っていたんですよ、という事がよくあるのですが、結局そのまま行かずじまいで終わることが多いのです。ご縁というのは待っているばかりじゃそれ以上に広がらないもので、やはり積極的に小さなきっかけを広げていかないといけないと、毎年このイベントが近づくたびに強く心に思っているのですが・・・。今年は攻めてみる!

※㈱大五木材は、小間番号204 Eブロック(公財)愛媛の森林基金ブースに出展しています。




少し前に、四国電力さんの広報誌『ライト&ライフ』の取材を受けた旨の話をアップしましたが、2018年の11月号(No.672)が発行されて、弊社にも送っていただきました。11月号の特集は、『ユニークなアイデアから始まる 木の魅力再発見!』ということで、愛媛と香川の2社が取り上げられました。そのテーマで愛媛から弊社を選ばれるあたりに、担当者の方のストライクゾーンの広さを感じます。一方で香川からは香川の県産材を使った家づくりをされている菅組(すがぐみ)さんという王道路線を行く企業を選ばれていますが、きっと愛媛で思いのほか邪道路線に振れ過ぎてしまった振り子を元に戻してバランスを取ろうとされたのだろうと妙に納得のいく組み合わせだと思います。何といっても王道路線あってこその邪道路線、誰もが邪道に走ってはいけません。みんなが行くとそこが王道になってしまいますので、けものの細道でこその存在感ですから

取材していただいたライターの波多野恵理さんが話させ上手で、本題から脱線するのも寛容に受け止めていただき、あれこれ無軌道に話したエピソードを簡潔にまとめていただきました。一般の方に木の話をする時に、いかに難解な専門用語を使わずに話すという事が肝心でいつも意識しているものの、生来のいらたちな性分ゆえに、ついつい急いで結論に導きたくなって、専門用語が飛び出してしまうのは悪い癖。他人が書いた文章を読むとああそう言えばいいのかと勉強になります。

毎日木に囲まれて仕事をしているとその環境が当たり前になってしまい、普段は考える事もないのですが、初めて倉庫に足を踏み入れられた木の大好きな一般の方が、「うわ~!こんなに沢山の木に囲まれた中で仕事が出来て幸せですね~!」と感嘆の声をあげられることがあります。その言葉を聞いて、ハッとさせられます。材木屋なんだから木に囲まれて仕事をするのが当然なのですが、木の好きな方、木工の好きな方にしてみたら、とんでもなくうらやましい環境なんだろうなあと思います

木の仕事でご飯が食べられるってもの凄く贅沢なことなんだなあと。自分の技量不足ゆえいつもお金の事では家内にも苦労をかけていますが、好きな事をして暮らしていけるというのは本当にありがたく恵まれていると思います。だからこそ猶更一層木の仕事を好きになりたいと思うのです。一人でも多くの木材ファンを作る事こそが、この仕事を天職として与えてくれた木の神様へのせめてものご恩返し。そんな私の進む道は、一歩踏み間違えたら崖下へ落ちてしまうような細い細い道なきけもの道。そんな人間にもこうしてスポットライトが当たる時代になってのだから世の中面白い!




前にも紹介しましたが、私の住む町の公民館の壁に掲げられている地元の歴史が描かれた看板。『平田町歴史地図』と名付けられたものですが、今も現存するスギの木の大木(市の指定天然記念物)やカヤの大木(樹齢300年の市天然記念物)などが記されている一方で、看板の右下には弥生時代の身なりをした男女が描かれています。これは国道のバイパス工事(平成9~10年)の際の発掘工事で見つかった古代と中世の複合遺跡から鏡や器などの遺物が発掘されたことに基づいています。

それがどれぐらい歴史的価値のあるものなのかは分かりませんが、太古の歴史ロマンってなぜだか妙に引き付けられます。特別詳しいわけでもないのですが、愛媛でもよく住宅の基礎工事で地面を掘り起こしていたら、昔の遺物が出来てきたという話を聞きます。しかし、この歴史的遺物というものが厄介なものでもあって、もしそれが埋蔵文化物のような貴重なものとなると、建築工事はストップしなければならなくなるし、場合によっては設計変更や、発掘調査でも行うような事にでもなると・・・

発掘調査が終了するまで一端工事はストップすることになります。場合によっては補助金が出る事もあるようですが、工事が止まった期間にも借家の家賃などいろいろな費用は建て主が負担することになるらしいので、大昔その土地で何があって、どういう暮らしがなされていたのかを探るという歴史ロマンはあるものの、その当事者となるとそうともばかりは言ってられません。昔の暮らしよりも今の暮らしの方が大事であって、遺物が出ても見なかったことにするっていう話もちらほら

当然、家を建てる際はそういうリスクのある場所は避けるのが賢明ですが、そういう遺物が沢山出るような貝塚や古墳、住居跡などのある埋蔵文化財が埋もれているとされる土地(埋蔵文化財包蔵地)は全国に40万か所以上もある!と言われていますので、よく見てみればこの狭い日本、あそこもここも歴史ロマンが埋もれています。それが卑弥呼の墓かも!?なんて聞いたら、地主の事なんかどうでもいいから掘削調査してみろよ!なんてのたまってしまうのですが、ロマンだけでは食ってはいけず・・・




今年は町内の祭りの頭取を拝命致しました、今までの中でもっとも忙しい秋となりました。小さな町の頭取ゆえ、ほとんど雑用係も兼ねているようなもので、人様に命令を出して駒のように使う存在にあらず。ひたすら事業所の寄付のお願いや打ち合わせに飛び回る日々。5年前に若頭取をさせていただき(慣例で、若頭取を経験した者の中から年齢順で本頭取のご指名がかかる)、年齢的にももうそろそろかと思っていて、昨年も声が懸かったのですが、仕事の都合で1年待ってもらいました。

なので心の準備は出来ていたのですが、実際やってみると思っていた以上に仕事量と酒量が多く(酒量は自分のコントロール次第とも言いますが・・・)、大変だった半面、これを契機に今まであまり話したことのなかった町の若い人たちとも懇意になることも出来ました。頭取という立場を図々しく利用して、祭りの協力を呼びかけるをする傍らでいろいろな話もして、地域ならではの祭りにまつわる秘話やら伝承、噂も教えていただきました。

本来、祭りというのはそういう神話世界が根源にあって、面白い伝承や伝説の宝庫のはずなんでしょうが、昨今では祭りがイベント化してしまい、本来大切なはずの起源や祭事の意味、主祭神の事などほとんど語られず気にもしなくなりつつあります。忙しい日々の中で、何百年も何千年も昔の話なんかを振り返っている暇はないのが現実だと思います。私だって若い頃にはそんな事に興味も関心もありませんでした。歳を重ねたせいか、最近こういう行事のたびにその歴史や背景の事も少し気になるようになってきました。

地元の阿沼美(あぬみ)神社は、大山祇命(オオヤマツミ)を主祭神とする由緒ある神社です。大山祇命は、『古事記』によると伊邪那岐命(イザナギ)伊邪那美命(イザナミ)との間に生まれたとあります。50歳ぐらいになって日本神話にも興味を抱くようになってきましたが、それまで日本神話に入り込みにくかった原因のひとつが、登場する神々の名前の似たようでややこしい名前とその関係性。昔の神様はやたら多産で、どの神が誰の子供でその子供が誰それの神の子供とつながってと、それが漢字も読み方も似たり寄ったりでとにかくややこしい。その家系図を見るだけで目がくらみそうになりますが、これだけ複雑で濃密な神話を築いて話が繋がってきたという事は、さざかし大局観でモノを見ることの出来る腕利きのシナリオライターがいたという事なんでしょう。




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