森のかけら | 大五木材


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件(くだん)のモミジバフウと同時期に大量に入荷したもうひとつにの木、『ノキ』について。単純にボリュームだけでいうと、ユリノキの方が多いぐらいのバランスだったのですが、モミジバフウの製材が後手に回ってしまった分、その一部が腐食したりカビさせたりしてしまったので、ついついモミジバフウに肩入れしてしまい、ユリノキの事をすっかりほったらかしにしてしまいました。実はユリノキの方が木も大きくて、そのままカウンターとして使えるような3mの材も取れていたのです。

ユリノキは辺材はやや緑を帯びたクリームですが、心材はホオ(朴)のようなモスグリーンです。それが樹形によっては、犬や猫などの『ブチ』のようなまだら模様となって現れることがあります。流通量も少ないのですが、街路樹や公園、学校などには多く植栽されているので、今後『街の木』としてもっと名前の知れ渡る木のひとつではなかろうかと思っています。建築材で使う場合は、このまだら模様が敬遠されることが多く、提案しても以前はほとんど相手にしてもらえませんでした。

それが最近は、そのまだら具合が面白い!と言って喜んで使っていただける人が増えてきて、ようやくユリノキにもスポットライトが当たりつつあります。先日アップした『森の砂』でユリノキのそれについて「この緑色は何の木?」という問い合わせを数人の方からいただきましたが、あれはユリノキの心材の緑色の部分だけを集めたものです。辺材も心材も気にせずに集めると、辺材のバランスの方が圧倒的に多いので、混ざり合って緑が消されてしまいます。なので意識して心材部分だけを集めてみました

建築材としては、まだら模様の原因として敬遠された『緑色』ですが、染料(あるいは画材)としてなら思いのほか歓迎され、やはり『出口』は沢山持っておくものだと痛感。材質はやや軽軟で、仕上がり面もサラサラというよりは、どちらかというとカツラのような「木綿の肌触り」に近い気がします。弊社ではその形を活かして耳付きのカウンターや棚板などに使われるケースが多いのですが、今のユリノキは節が少ないものもあるので、小割してクラフト細工などにも利用しています。

節の周辺付近に現れる丸い緑のブチとかに出会うと、そのまま何かに使ってやりたいと思ってしまうのですが、なかなか出口が定まらず割れてしまう事もあってモッタイナイ。そんなユリノキの一部をオンラインショップの『ちょこっと端材』コーナーにアップしました。伐採する際に斜めに鋸が入った部分で、角に少し丸みがありますが、まあまあ広めの板です。反応がよければまた数点アップしようと思っていますので、ご興味のある方は是非。ユリノキの詳しい説明はこちら→『今日のかけら/ユリノキ』。




本日も、「引き抜くと人間のような叫び声をあげ、その声を聞いた者は死に至る」と言われるマンドレイクの話の続き。その根や葉に幻聴や幻覚を起こさせる毒成分を有するマンドレイクを守るため、それを引き抜くと叫び声をあげ、聞いた者は神経に異常をきたして死に至るという恐怖の伝説を流布させたというのがどうやら真相のようですが、その伝説に信憑性を与えたのが、マンドレイクの独特の根の形状。根茎が幾重にも分かれ凸凹の形をしていて、中には人型のように見えるものもあり。

細い根が地中に深く張るため引き抜くにはかなり力が必要で、その際に細い根がブチブチと音を立ててちぎれる事から、叫び声をあげるという例の伝説がまことしやかに語り継がれるようになったのだとか。当時としては幻聴や幻覚を生み出すその効果が劇的だったこともあり、恐れられた存在になっていったのでしょう。なお一説には、絞首刑になった受刑者の男性が激痛から射精した精液からマンドレイクが生まれたという伝承もあるなど怪奇要素もふんだん。

このマンドレイク、映画などにもしばしば登場していて、こうやって調べてみてから、あああれもそうだったのかと気づくことがありました。映画『ハリーポッター』でも魔法学校の一室でマンドレイクが栽培されていて(石化の魔法を解呪するための妙薬の精製に必要という理由で)、鉢から引き抜かれるのですが、思いっきり人型植物というデザインとなっていました。神経を逆なでするような悲鳴もあげていました。当時はあれが何を意味しているのか、まさか実在の植物がモデルだったとは知りませんでした。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターにもその展示があるということを子どもたちに教えてもらいましたが、知っている人には有名な伝説なんですね、きっと。ハリーポッターの映画の中では、引き抜かれたマンドレイクは叫び声をあげて死んでしまったと記憶していますが(記憶違いかもしれませんが)、その行為と絵面がなかなかシュールでした。一方でその伝説の恐怖を前面に押し出したこんな映画もあります。タイトルは『マンドレイク・人喰い植物のえじき』、B級映画の匂いがプンプンしますが、内容もまさにその名に紛うことなきB級!

ジャングルを訪れた探検隊の一行が謎の棺の中の剣を抜いたことから人食い植物が目覚めて人を襲うという内容で、植物の暴れっぷりは結構なもののマンドレイクそのものとは無関係・・・。さすがにネームバリューに依存し過ぎだと思うのですが、それぐらい海外ではメジャーな存在なのかも?ところで植え替えをした淡路島では、念のため耳栓をして引き抜いたようですが、その呪いは及ばなかったらしく担当者の方はご無事でした。それにしても、嗚呼、毒性植物ってどうしてこうも魅力的なんだろうか・・・。




今日は植物は植物でも樹木ではなくて草花の話。年末から年始にかけて何度もその名前を耳にしていて気になっていて、いつかきちんと調べようと思っていたのが、地中海地域から中国西部にかけてに自生し、コイナス属又はナス科マンドラゴラ属に属する『マンドレイク(Mandrake)』。『マンドラゴラ(Mandragora)』とも呼ばれるそうですが、ここではマンドレイクとさせていただきます。草花、薬草などに詳しい方には馴染みのある名前なのかもしれませんが私はよく知りませんでした。

何が気になったのかというと、マンドレイクを引き抜くと人のような叫び声をあげて、その声を聞いた者は死んでしまうという伝説!てっきりそういう伝説上の植物かと思っていたら実在するようで、しかもなかなか花が咲かないマンドレイクが(年末か年始?に)淡路島の植物園で花をということで話題になっていて、そのニュースを何度か見たのです。花自体は紫色の小さな可愛いものですが、興味はそこではなくて伝説の実証。この植物園では過去にマンドレイクの植え替えをした事があるとか!

え~っ、そんな事して大丈夫だったのかしら!?なにしろ中世ヨーロッパでは、死にたくないのでしっかりと蝋で耳栓をして、マンドレイクと犬の尻尾をロープで結び、遠くに餌を投げて、犬が駆け出すことでマンドレイクを引き抜くという、手の込んだ採集方法をとっていたというのです。それでもマンドレイクの叫び声が耳に入った犬は死んでしまうのですが、そうやって犬一匹の命を差し出してまでも手に入れたかったマンドレイクは、『魔女の薬草』として重宝されてきたのです。

マンドレイクの根には数種類のアルカロイドが含まれていて、古くから鎮痛薬鎮痛剤などの薬草として使われてきました。しかし毒性が強いことから使い方によっては幻覚幻聴などを伴い、場合によっては死に至る危険な植物でもありました。そのため中世ヨーロッパの魔女や魔法使いたちは、しばしば黒魔術錬金術などにも用いられてきました。つまり魔女や魔法使いたちにとって貴重なマンドレイクは、乱獲から守らなければならない秘薬であったのです。そこから伝説は生まれました。明日に続く・・・




モッタイナイ精神の辿り着いた極北、それが大鋸屑・OGAKUZU!木の仕事を生業(なりわい)とする者にとってもっとも頭を悩ますのが、毎日大量に発生する大鋸屑(おがくず)の問題。例え手を焼いている存在であっても、ご飯を食べさせていただいている木から派生するモノに対して『』なんて言葉で呼ぶのは不謹慎なのですが、説明がややこしくなるのでここでは致し方ありません。小さいながらも加工機があって、木材を切ったり、削ったり、磨いたりする過程で日々大量に発生してくるそれ。

スーパー製材工場ともなると、それは貴重な「バイオマス原料」という事にもなるのでしょうが、弊社のような弱小零細材木店にとってはひたすら純粋に焼却炉に投入されるだけの存在。稀に自動車工場が油の吸着材に欲しいとか、大学の乗馬部が馬の敷物に欲しいといって取りに来られる事もあるのですが焼け石に水レベル。昔からこれが何かに使えたらいいのに、モッタイナイと思いながら焼却炉で焼いて灰となっていたのです。特に色のついた木を削った時のそれは心をくすぐる存在で捨てるのは忍び難く・・・

そんな大鋸屑ですが、そこにもいろいろなタイプがありまして、弊社でもっとも発生量が多いのが『プレーナー屑』。文字通り平面を削るための機械、平削り盤(プレーナー機)で板を削った時に出る切削屑。長さはせいぜい50㎜足らずでカンナ屑より少し厚みがあります。家の壁の下地などに使う下地板を1梱包でも削ろうものならすぐに山盛りになります。次に多いのが、丸鋸やバンドソーなどで材を切断する際に出る細かな『粉砕屑』。その次は仕上げのサンダー磨きなどで発生する細かな『木粉』です。

これらの中でもっとも頭を悩ましているのは、量が多いプレーナー屑なのですが、以前も色合いの面白いものについては大きなビニール袋に詰めてストックしていました。しかしおが屑とはいえビニール袋一杯となると結構重たいうえにかさばってスペースを取ってしまうという苦い経験あり。それで今回はまずは粉砕屑と木粉に絞りこむことにしました。といってもそれを圧縮してオガライトを作ったり、特殊な加工をするわけではありません。他のものと混ざらないように注意して採集してただ袋詰め、瓶詰めするというそれだけ!続く・・・




なるべく世界の木、日本の木、広葉樹、針葉樹、それぞれに同じぐらいのペースでブログで取り上げているつもりなのですが、結果的にはかなり広葉樹に肩入れしているようで、新築を計画中の方がこのブログをご覧になって、「大五木材さんの所ではヒノキのフローリングなんか扱われないんですか?」という問い合わせをいただくことがあります。勿論取り扱ってますよ!ただそれほど力を入れているわけではないのでほとんどアピールしていないので、取り扱っていうのかも分からないのでしょうが。

ヒノキのフローリングに対してどうこういうわけではないのです。それどころか昔はそれがメインと言えるほどに内装材の主役として扱ってきました。その頃は、今のように最終商品となってメーカーの名前入りの段ボール箱に入ったような形状ではなく、超仕上げは自分で行うという「半製品」でした。ヒノキは仕上げて長く保存しておくとヤニが滲み出るので、大工さんが自分の使うタイミングで自ら超仕上げ機にかけてから使うものだったのです。若い大工さんたちには信じられない事でしょうが。

それでヒノキのフローリングに力を入れていないというわけではありません。それを差し引いてもヒノキのあの凛として雰囲気も少しヒヤリとする品のある触感も余りあるほど素敵です。ヒノキに特別強い愛着を持つ愛媛県において、材木屋がもっとも扱うべき材がヒノキなのかもしれません。ゆえに、だからこそ偏屈材木屋である大五木材が、扱うには気が引けるのですそんなに万人に愛されるメジャーな木を扱う材木屋は、うち以外にいくらでもあるはず。嗚呼、このあたりがへそ曲がりたる所以・・・

それでもたまには、是非ヒノキをなんておっしゃっていただく奇特なお客様がいらっしゃいますので、その際は全力で取り扱わせていただきます。商品そのものは、専門メーカーで作られたモノを取り寄せますが、すべて弊社で梱包をバラシて1枚ずつ検品。傷(割れ、欠け、へこみ傷など)や虫穴、ローラー痕などが含まれたりしてないか丁寧に確認。今時なんでメーカーも悪意を持って混入させているなんて事はまずありませんが(昔はよくあった)、ひとの眼はどうしてもすり抜け易いもの。

特にうす暗い工場なんかだと分からないような、へこみ傷や押し傷は、明るいところでしっかり見ないと見つけられません。弊社にはそれを見つける名人のスタッフがいますので、問題点があれば付箋でチェック。修正出来るものはできる限り直します。お陰で私の腕もかなり上達してきました。その後、スタッフでオイルを塗って、一枚ずつ立て掛けて乾燥。それから♯600のサンダーで研磨して最終検品後梱包となります。ヒノキの、しかも無節のフローリングがズラリと居並ぶのは最近の弊社では貴重な光景。




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