森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

森のかけらプレミア36】に含まれている木の中に、鮮やかな黄色が特徴の『アマレロ』という木があります。中南米産の木なのですが、ブラジルでは時にアマレロの事を『ムイラカチアラ』と呼ぶこともあるらしいのでややこしいのですが、本来はこの鮮やかな代赭色(たいしゃいろ)の中にかすれたような淡い黒の縞柄が現れるウルシ科のこちらの木に対する名前。いろいろ調べてみたのですが、今のところこの口がカクカクしそうになるこの名前の語源や由来は不明なのですが、情報が入り次第ごアップしたいと思います。

本来はこうやってある特定の木にスポットライトを当てた時に、その木で作った商品をオンラインショップでも販売するというのが営業戦略だと思うのですが、そういう事が全く出来ていなかった(アップしたことで真っ白に燃え尽きてしまって、そこから先の展開までは気力が保てないという←ただのヘタレの言い訳ですが)ので、今回からは(だけは)心を入れ替えて、『今日のかけら』と『オンラインショップ』を連動させます。販売するのは、ムイラカチアラで作った『円(まる)い森』、ただし数量限定です

その特徴でも触れたように表面にロウを塗ったような手触りが特徴で、初めて触ると何かをコーティングしてあるのではと思うような独特の触感があります。そのため磨いても磨いてもサンダーが滑るような感覚があって、磨き甲斐が無い木でもあります。こうやって加工すれば縞柄も一層際立ち、とてもこの木をウッドデッキにするなんてモッタイナイと思ってしまうのです。その特徴から命名された『タイガーウッド』の方でもっと押せそうではあるのですが、いかんせんゼブラみたいにすべてに縞柄が出るわけでないのが惜しいところ。

とりあえあず、コースター的なモノに使っていただければと思います(コースターというと用途限定されるので決してはそうは言わない!)。サイズは直径100㎜、厚さ8㎜。森のかけらと樹種の名前がレーザーで入っています。植物性オイル塗装品。昔に作ったのでストックホルダーに通すための穴が開いています。なるべく縞柄が出ている部位を使ってつくりましたので、これだと『タイガーウッド』の名前でもいけそうです。今のところ追加で作る予定はないので、残っている7枚限定品となります。縞柄フェチの方、是非どうぞ!




随分前の話になるので恐縮なのですが、「平成30年度福祉・介護関係事業所 合同入職式」がひめぎんホールで開催され、愛媛社会福祉協議会さんから新たにその仕事に従事される方に配られる記念のコースターを作らせていただきました。関係者の方が弊社で作っている木のものづくりに興味を持っていただき、愛媛県産の木を使いたいというご要望でしたので、いろいろな福祉・介護の職場で働かれる皆さんがこれから連携して協力出来たらという思い込めて、「友情」の木言葉を持つ『ホオ(朴)の木を選んでいただきました。

ホオのコースターの中央に描かれた「」の文字は、愛媛県今治市出身で、歌いながら書道をする日本唯一のシンガーソングライター友近890(ともちか やっくん)さんが描いたもらったものをレーザーで彫字しています。入職式でも「被災地ライブを経て笑顔を届ける」と題して講演ライブが開催されました。恥ずかしながらそれまで存じ上げていなかったのですが、歌いながら書道をするというスタイルで全国各地の福祉施設などを回られ、その距離は既に地球6周目に入っているとか!

家を建てられるのは仕事も年齢も千差万別なので、昔ながらの材木屋の仕事だけをしていても、施主さんとしていろいろな方とつながってはいるのでしょうが、木材の納材業者としてはどうしても間接的な立場となるためなかなかその先の施主さん、お客さんと接することがありませんでした。それが【森のかけら】を作り始めて直接に最終購買者につながるようになってからは、一気に世界が広がりました。それまで無縁だった業界ともこうして結びつくようになったのはありがたい事です。

直接話ができるという事で、いろいろな提案も出来るようになりました。誰かが間に入ってしまうと、私が煎れたかなり癖はあるけどそれなりに深みのあるブラックコーヒーのような提案にも、間の方がボトボトとクリームを入れられて甘ったるくして癖も深みも無くした口当たりだけがいいコーヒーにしてお客さんに出してしまうので、折角の深みも毒もなくなってしまい、弊社の介在する意味そのものが薄れてしまっていました。なのでこういう距離感で思いが届けられるチャンスはありがたい!

ホオノキは、日本の広葉樹の中でも軽軟な木に分類されます。木の中でもひときわ目立つ緑色。触るとツルンとした滑らかな触感というよりは、カツラみたいに木綿のような温かみのある触感です。そのほどよい軟らかさが刃物との相性がよいということで、昔からまな板の材料として使われてきました。また刃物を傷めないという事で、刀の鞘としても重宝されました。下駄の歯としても有名です。大きな葉っぱは朴葉味噌などにも利用されるなど、目立たないところで活躍する縁の下の力持ちなのです




20160326 1弊社が仕入れたのはハンカチーフではなくて木綿の触感を持つカツラの木です。その素朴な触感がテーブルなどとしても人気なのですが、もうひとつカツラが好まれる舞台が、『木言葉書などのレーザー彫字の素材として。レーザーで文字を彫るようになってさまざまな木で試してきましたが、中でも抜群に相性がいいのがカツラ。彫っ部分が真っ黒に焦げる事から、小さな文字でもとても鮮明でレーザー映えのする木なのです。また温もりのある木綿の触感も手によく馴染むのです。

 

ずっと前に東北産のカツラの耳付き板をまとめて仕入れていたのですが、出口がよく分からないままに興味本位だけで購入したため、長い間倉庫の中で席を温めてくれていました。その後、(あくまでも弊社内部での話)レーザー彫字素材という出口が確立されて以来、何千枚、何万枚というカツラのストラップ、木札が旅立っていきました。それでいよいよ在庫にも底が見えてきたので、いずれその責を負ってもらうべく仕入れたのが、北海道は旭川産のカツラの耳付き板なのです。

 

20160326 3ただしこちらは旭川で原木を丸太挽きしたもので、松山に運んでから乾かせるつもりで仕入れたので実際に使うのは恐らく早くても1年後ぐらい。すぐに必要としているわけではないので、それで十分間に合いのですが、カツラは乾燥しやすい木でもあるので、桟積みしておくだけでもドンドン乾いていきます。乾燥が進むと、端に巻いた鉄帯が次第に緩んできて、もう既にユルユル。通常は鉄切鋏でバシャーンと切断するのですが、緩んでしまうとその必要もなし。乾燥の目安になります。

 

Exif_JPEG_PICTUREこのカツラの木を使った出口の1つに『木言葉書(きことのはがき)』があります。改めて商品の説明をしますと、ハガキサイズにカットして磨いた木に、木言葉やそれぞれの木にまつわるエピソードなどをレーザーで彫ったもので、92円切手を貼ればハガキとして使うこともできます。カツラをはじめ、現在10種の木がありますが、入学祝や結婚、出産、引越し、転職、記念日など人生のいろいろな場面で使えるように設定しています。

 

20160326 5ちなみにカツラは、『永遠のムーンツリー』ということで、結婚する友人・知人に贈るという設定。「桂の木言葉は「不変」。日本固有の種、人間の体温にいちばん近くて温かい桂の手触りは木綿のごとし。葉っぱの形はロマンチックなハート型。月には巨大な桂の木があり、その盛衰によって月の満ち欠けが決まるという伝説もあるほど月との関わりも深い。満月のような愛情が変わらずに永遠に続くことを願っています」の言葉が彫ってあります。月との関係については『今日のかけら』をご覧下さい。

※ 木言葉書・・・http://morinokakera.jp/shouhin/?cat=34




20140224 1日々木にまつわる素材をカメラに収めているとそのストック数も膨大なものとなっていて、なかなか整理がおぼつかず、ブログで使いたいときにどこにいったか分からなくなることもっしばしば。先日も、ブログで『サワグルミ』の木について触れたときに使うつもりだったのですが、どこにしまったのか分からなくなって結局使えなかった画像が今頃出てきました。折角なので、今日はその画像を使って一文。作り始めた頃のかなり初期型のデザインですが、サワグルミの『円い森』。

 

20140224 2かなり前の話なので記憶が曖昧なのですが、何かのついででたまたま手に入ったサワグルミの端材を使って、子供向けに「木の名前当てクイズ用」に作ったものの1つです。他に青森ヒバ、クリ、オーク(ナラ)、ビーチ(ブナ)、メープルを作りました。小学生対象のクイズで、木の名前が彫ってある面を裏返しにしておきます。傍に木の特徴を書いた紙が置いてあって、その特徴をヒントにして裏返しのまま木を触って、名前を当てるというもの。麻雀でいえば盲牌(モウパイ)に当たるもの。

 

20140224 3木の特徴といっても対象が小学生なので、ごくシンプルなもの。例えば青森ヒバだと「ボクは青森県から青森ヒバだよ。とっても清々しい香りがして触るとサラサラしているよ。」とか、ブナだと「触ってごらん、ぼくの顔にはごま塩のようなブツブツガあるよ。体育館の床とかにも使われ知恵るよ。」といった具合。木育の授業などでも使ったので、すっかり汚れて匂いも薄れてしまっていますが、まだどういうスタンスで子どもたちに木の事を話せばいいのか分からなかった時期の労苦の産物。

 

20140224 4その後、いろいろな場面で子どもたち相手に木の話をさせていただく機会を与えていただき、自分なりのスタンスも見つけましたし、木育グッズもバリエーションが増えました。『円い森』自体ももここから随分と形を変えました。デザイナーさんのご協力も得てデザインも整いましたが、手垢に汚れたこの「丸い森」を久しぶりに見返すと、なにもよく分からなかった当時に自分なりに精一杯頑張って作っていた頃の懐かしい記憶が蘇ってきます。ちょうど自分の子供も同じ年頃でした。

 

20140224 5対象相手が自分の子どもと同じ年齢だと、気持ちの視線も合わせやすく、話し方も自然にそれなりになってくるのですが、自分の子どもが成長してくると、小学生低学年の子供たちとはどうしても気持ちが噛み合わなくなるというか、意識がずれてしまっているようで、ちょっともう無理かなあと自分でも感じます。私的には自分の年齢に合わせて、これからはもう少し上の世代の方々と木の話をさせていただければと考えています。ちなみに描かれている子どもは、私が描いた幼き頃のわが子ですが、そんな娘ももう高校3年生・・・光陰矢の如し




20131225 1昨日の続きで、サンプルの本体が無くなってサンプルが用をなさなくなるという話です。存在意義を失ったサンプルの末路は悲しいものです・・・もはやそこに存在すること自体が罪でもあるかのような冷たい視線を浴び、最後は焼却炉の灰となる、塵となる。そんな非情な現実に耐えられなくなって考案したのが、様々な種類のカットサンプルから円形に切り出して磨いた「円(まる)い森」という商品でした。コースター?いえいえ、コースターではなく「円い森」です!

 

 

Exif_JPEG_PICTUREもちろんコースターにも使えますが、わざわざ自ら用途の可能性を狭めるようなネーミングをつける必要はありません。コースターに見える人にはコースターでしょうが、それ以外のものに見える方にはそれが円い森の真の姿です。当初は厚みすら薄くするのがもったいなくて、裏面にある反り止めの溝(バックシール)が無くなるギリギリの厚み(およそ12㎜)で作っていましたが、さすがに素材先行でバランスも悪く使いづらかったので、その後厚みは7㎜まで薄くしました。

 

 

20131225 3カットサンプルと言っても、数10種類のフローリングのそれがあるわけですから、単純な円形のものでも種類が増えるだけで何だか面白いと思ったのは私だけではなかったようで、お陰で焼却炉の灰となってしまうはずだったサンプルたちが随分とその命を救われました。それですっかり気をよくして、シンドラーのリストのような気分で次々とサンプルたちを救ったことで、事務所には世界各地の「かつてのサンプル」たちが溢れ返ることになってしまったのです・・・。

 

 

20131225 4加工して姿かたちを変えて「脱出」させることが目的ではなく、あくまでも次の目標、使命を与えことが目的でしたので、誰の手にも届かず事務所の片隅で眠ってしまったのでは、焼却炉が事務所に変わっただけの事。それはわが本意ではありません。しかし、本来の意味での必要が無くなった樹種を素材とするため、多くの種類を均等に揃えることも難しく、木のテクスチャーを学ぶための素材としては物足りなさ感が出てしまい、思った以上に用途が広がりませんでした。

 

 

20131225 5これに限らず弊社のクラフト商品のコンセプトが、いまそこにある素材を無駄にするのがモッタイナイので、それを余すことなく骨までしゃぶりたいという、骨の髄まで貧乏人根性が染み込んだ発想なものですから、素材の切れ目が縁の切れ目という現実があります。それは材木屋としての視点として変えるつもりはないのですが、どうしても素材供給面での不安もつきまとうので、端材(サンプル)ベースからの脱却もはかり、堂々と本丸から踏み込む商品開発も来年の課題




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