森のかけら | 大五木材


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先日開催した第8回大五木材青空市は、天候にも恵まれ大勢の方がお越しいただき大盛況でした。今回は初の試みで、入場料を設けて会場に入る際に受付にておひとり様¥100をいただくことにしました。そのかわりに「100遊券」をお渡しします。100遊券は、当日限り有効の金券となるので、会場内であればどのブースでも100円として使えます。実質入場料無料ということなのですが、来場者数の把握が出来ることと、賑わいに花を添える目的で実施しました。それによると来場者数は400名を超えました。

受付は会場入り口に設けたのですが、反対側からの入場者が受付に気づかない人もいたようで、後半から慌ててそちら側にも張り紙をしたものの、午前中結構な数のカウントが漏れてしまいました。イベントの出店者と、漏れた方の分も含めるとおよそ500名の方がイベントに参加していただきました。いつもどれぐらいの人が来ていただいているのか気になっていたのですが、遠方からも含めて沢山の方が関心・興味を持っていただいていた事に、今後の大五木材の進むべき道に明かりが灯ったような心境です。

完成した小屋の中では、いつものan acornさんやOYUKIのかご屋さん、nico*iroさん、lune・工房itomakoさんなどのクラフト雑貨やカフェダイニングメルシーさんがローストビーフ丼などを販売していただきました。小屋自体が以前のモノに比べるとかなり大きくなったので、それなりの日陰も作ってくれました。ルーフバルコニーは自分の力で登り下りできる子供のみという事にしていましたが、やはり登ってみたいという子供たちが大勢で、梯子にビビりながらも小さな手足で梯子を掴みながら挑んでいきました。

近所の方々からも何が建ったのだろうかと気になっていた方も多かったようで、その正体を確かめにイベントに来られた方もいたりと、併せて小屋のお披露目にもなりました。よくこういうイベントをすると、すぐに売上がどうとか、費用対効果がどうだの言いだす輩がいますが、売上を狙って開催しているわけではありません。大五木材がどういう会社が知っていただき、どんなモノを扱っているかを知っていただき、木のモノの面白さ、楽しさに触れてもらうという終わりのない種まきです。果たしてその種から芽は出たか?心配いりません、芽が出るまで続くのですから




木は山だけにあるのではない』そんな事を言った10数年前、同業者からは「何を戯言を!」と相手にもされませんでした。材木屋は、木材市場か製材所から木を買うモノという固定観念があって、その道から外れるものは負け犬、アウトサイダーと思われていました。当時はまだ街路樹などを入手するルートも分からず、またルートがあったとしてもそれからどうするかという事が自分の中で定まっていなかったので、街路樹の伐採現場に遭遇すると、「あれが全部廃棄されるのか・・・モッタイナイなあ」と唇を噛んでいました。

それから月日は流れ、【森のかけら】や『モザイクボード』、『森のたまご』、『森のしるし』などさまざまな樹種の多様な出口が定まり受け入れ態勢が確立。するとそれまでどうやって繋がればいいのか分からなかった造園屋さんとの関係が、向こうからやって来るという幸運にも恵まれ、造園屋から材木屋へのパイプラインが出来ました。その後はどうやって繋がったのかも分からないぐらい自然な流れで次々と複数の造園業者とも繋がり、受け入れの条件を厳しめにしないとダムが崩壊しそうな勢い。

街路樹や公園だけでなく個人の庭から出てくる庭木の話もあるのですが、愛媛の山から産出するのを待っていたらいつのことになるのかわからないような樹が、不意に持ち込まれてきたりと、庭木の多彩なバリエーションはとてもありがたい。とはいえ、木であればなんでもかんでもというわけではなく、ある程度の大きさ以上という事にしてもらっています。大きさだけの条件だと、それを軽々と乗り越えてドンドン集まってくるのが『クスノキ』。庭木や街路樹の中でも圧倒的なボリューム!

全国の巨樹ランキングの上位を独占するクスノキですから、その一族も大きく、受け入れのひとつの基準である尺上(約300㎜オーバー)もクスノキに限っては低いハードル。以前は特定の樹種ばかり集まっても仕方がないと考えて制限していましたが、今では新たな出口も出来て、それはそれでどうにか使える目途も立ちました。しかしあまり入口を緩めすぎると『楠専門店』みたいな事になってしまいます。キャパオーバーにならないように入口と出口のバランスを操ることが庭木・街路樹材を扱う者にとっての命題




TOLOTさんでは印刷から製本、検品、梱包まで、配送以外のすべての作業を自社で行うシステムを構築されていて、日々の注文を効率的にこなされています。当初その希望数量をお聞きした時は、失礼な話ですが正直そんなに作って本当に売れるのかしら?と多少疑問視していました。なにしろ弊社にしてみれば今まで受けたことのない万単位の数字で、建築や家具の仕事としてはあり得ないボリュームでしたので。私だけでなくスタッフも皆、半信半疑ですぐに過剰在庫で注文がストップするのではないかと心配と不安の日々。

その思いはしばらくするととんだ取り越し苦労だったという事を思い知らされるのです。この量だと足りないので、生産量を増やして欲しいとのメールが!正直信じられない思いでした。毎日どんだけ売れとんねん!?その凄まじい販売力には圧倒されました。今まで住宅業界が主戦場でしたので、お客さんは新築あるいは改築をする施主さんで、特定少数の人が相手。扱う金額こそ大きいですが、客が急に倍増するなんて事はありませんし、そうなったとしても対応できません。そういう業界人間からすればまさに目から鱗!

不特定多数を相手とする商売の販売力のスケールの大きさには驚かされるばかりです。TOLOTさんでは既にアメリカでも事業を展開されていて、いずれこの卓上カレンダーもアメリカで販売されるかもしれないという事でしたが、名刺半分ぐらいの小さな木製スタンドが海を渡って世界で販売されるとしたらなんと痛快で嬉しいことか!まさにこれぞ『端材から生まれた小さな巨人』です。大きな木は大きく使うというのは木を扱う上での大前提だとは思っているものの、そこに相応の価値が生まれなければ意味はありません

小さきものの中にしたとしても、そうなる事に意味があり、価値が生まれ、それが誰かに求められるものであるのならば、それこそが木にとっても意味のある形。今ではすっかり作業のリズムが身について、数日その作業に携われないと不安に感じてしまうほど。お陰で多くの授産所施設の協力も得て、絶対不可能と思われていた目標数にも迫れるようになり、人間無理だと諦めずにやってみれば何とかなるものだと強く実感しています。雨垂れ石を穿つの心境で、「小さな森の出口」は世界へと向かっていくのです!

オリジナル木製スタンド付 TOLOT卓上カレンダー2019 10月上旬スタートします
    〔送料込・税込 ¥500

※卓上型の2018年版『TOLOT卓上カレンダー』は、2018年8月15日(水)をもちまして終了いたします。多くのご利用を誠にありがとうございました。

2019年版は10月開始を予定しております。
一部のデザインやキャラクターは見直しを行いますので、公開まで今しばらくお待ちください。

毎年大好評のTOLOT卓上カレンダー。ご自宅用はもちろん、プレゼントとしてもご利用いただいております。2019年版も木製スタンドはそのまま。気軽に贈りやすいうえに、価格以上に思いを込められる魅力的な商品ですので、お歳暮やお年賀に添える記念品、企業のノベルティグッズとしてもご検討ください。

TOLOT卓上カレンダー
https://tolot.com/calendar/




しかし人間の皮膚感覚はたいしたもので、日々仕事をこなしているうちに硬い木は硬いなりに、軟らかい木は軟らかいなりに力の加減が調整できるようになり、今では50種近い樹種でスタンドを作らせてもらっています。多樹種を扱っている(量はそれぞれ恥ずかしいぐらいちょっぴりなのですが)とはいっても、日替わりでそれらすべての木を加工したり販売しているわけではありません。【森のかけら】という出口があるお陰でいろいろな種類の木を扱う必要がある、という錦の御旗を掲げられるもののその出口は驚くほど小さいのです。

一度加工すればそれだけで数か月は触ることがないし、そのすべての工程を自社で行っているわけではないので、加工してみたらこの木はこういう感じだったとか、思ったより軟らかくて削りやすかった、交錯木理で大変だった、匂いが刺激的だった等の皮膚感覚に基づく話が出来ないのが悲しいところ。私自身が特別な技術を持ち合わせていないので仕方のないところですが、やはり実体験が伴わないと情報に力も説得力もありません。現場で体験した生きた言葉で木を語る事こそが材木屋の使命

そういう観点からも、小さなものでも大量に特定の樹種に触れる(加工する)機会のあるこのスタンド製作の仕事はありがたいのです。こういう仕事がなければ、タタジュババスラローカス、ダリナなんて業界ですらほとんど知られていない木を何時間も何日も、それも何度も何度も削ったり磨いたりする事もなかったと思います。素材で売ってしまうと、その木の特徴すら実体験する事がないので、ケチ根性の塊の私としたらそれは非常にモッタイナイ話なのです。やはり扱う以上は骨までしゃぶり尽したい

カレンダーをスリットに差し込んだ時に、スタンドが軽すぎて傾いてしまうようではいけないものの、ある程度の重さがあれば樹種は任すという条件にしていただいたので、家具や造作の用途ではなかなか声のかかりにくい木たちの大切な『出口』となったのです。大きな用途では数が揃い切らない材や、サイズ的に使いにくい木たち絶好のチャンスとなったのです。卓上カレンダーをご注文いただくと、これら50種を越える樹種の中からランダムに1個が選ばれてカレンダーに同封されて送られてくるシステム。明日に続く・・・




TOLOT』さんの話の続き・・・弊社での作業工程としては、板材を加工して斜めのスリットを入れて短くカット。それから面を取って、その面を綺麗に仕上げ磨きして、最後に植物性オイルで塗装までさせていただいています。この中でもっとも手数がいるのが、仕上げの磨き作業です。その部分を近くの授産所施設などにお願いしてお手伝いしてもらっています。当初は2,3の施設でやってもらっていたのですが、注文数が増加するにつれてその数も徐々に拡大していき、今では10を越える施設に参加してもらっています。

授産施設さんとのお付き合いは長くて、まだ私が愛媛木材青年協議会に所属していた頃、絵本の『どうぞのいす』を作って幼稚園や小学校などに配ろうという企画があり、その製作をお願いして以来のお付き合いです。その後は、『円い森』や『森のしるし』などの仕上げ作業も手伝ってもらいました。しかしどれもが短期間の限定的な仕事でした。授産所施設側としては、出来れば長期的に継続する仕事(年間通じて)がある方がいいのだと思うのですが、そういう仕事を作り出せれていませんでした。

そういう意味でもこの磨き作業はうってつけの仕事となりました。口コミなども通じて受けていただく施設が増えてくると、今度はこちらから渡す品が足りなくなり、それを間に合わせるためにまたこちらも生産量を上げる方法を作り出しました。やはり必要は発明の母!人間追い込まれないといい知恵は浮かんできません。機械を改良したり、工程を見直したりして、当初は達成することなど不可能と思われていた数字をクリア出来るようになっていったのです。人間本気でやればできない事は無い

ところでその樹種についてですが、当初はナラメープル、ホワイトアッシュといった弊社で発生しやすい端材が中心でした。手作業の工程が多いため、あまり頻繁に樹種が変わると硬さや重さが変わるため、微妙な力加減に狂いが出たりしないかという心配があったからです。弊社では200種を越える樹種を扱っていますので、一日のうちに10種類近い材を加工するなんてことも珍しくありません。それらが混ざり合った『モザイクボード』などでも、多樹種混合加工のノウハウは多少はあるつもりです。明日に続く・・・




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