森のかけら | 大五木材

★今日のかけら・#077 【栃/トチ トチノキ科トチノキ属・広葉樹・四国産

20110612 白星招くトチノキ10000本①本日はマロニエではなく日本の『トチノキ・栃』について材の特徴ではなく、栃の漢字にまつわる物語について、一風変わった位置から光を当ててみたいと思います。この栃を県木に掲げる栃木県の件名の由来は、諸説あるそうで正式には未詳とされていますが、その地にたくさんの栃の木があったという事が有力なのではないでしょうか。県庁所在地の町名であった「橡木(とちぎ)町」にちなんだとされていますが、県成立時に「橡」から「栃」の文字に変更され今に至ってるとされています。 ちなみに右は栃木県の県章

 

20110612 白星招くトチノキ10000本②そもそも、昔はトチノキの事を「十千(トチ)」と表わしていたそうです。それは、栃が左の画像のような大きな葉や実をたくさん付けることから、十(とう)も百も千(せん)も葉や実が付く縁起の良い木として「十千(トチ)」と呼ばれ、十X千(10×1000)=万(10000)という事で、木偏に万を付けて「栃」になったとされています。冗談のような話ですが、古来より日本人が暮らしの中で自然や植物との縁(えにし)を大切にして、木を愛(め)でながら上手に活用し「木の文化」を育んできたこの説が私は大好きです。

 

20110612 白星招くトチノキ10000本③こういう由来のエピソードの真意は正確ではないでしょうが、時を経て世代を越え、語り継がれて行くうちにもっともらしい話に脚色され、誰もが納得するのかもしれませんが、むしろだからこそ皆に親しまれ定着して残っていくのだと思います。こういう物語に、昔の日本人の粋と懐の深さ、そして日本語の素晴らしさをつくづく感じるのです。ちなみにここ静岡県はモクセイ、故郷・愛媛はマツ。この栃の木は、街路樹として植えられているので街中でよく見かける事が多いでしょうが、よく耳にするといえば・・・。

 

20110612 白星招くトチノキ10000本④栃木県という件名以外では圧倒的に多いのは、大相撲の四股名(しこな)ではないでしょうか。 もともと栃木県出身だった栃木山が興した春日野部屋では、現在まで伝統的に「」を使った四股名が付けられ、栃錦、栃東、栃乃和歌、栃ノ海、栃光、栃赤城、栃ノ心 など多くの人気関取を輩出していますが、そもそも栃の木が、葉や実をたくさんつける縁起の良い事から、たくさん白星に恵まれますようにと縁起も担いで使われ続けられているのだと思います。この話、更に明日に続きます!

 

 

白星招くトチノキ10000本・千秋楽

1. 今日のかけら

20110612 白星招くトチノキ10000本⑤大相撲の四股名はそもそも、海や山など自然の優雅さや力強さ、美しさを表わしたものが使われていたのですが、最近は外国力士の台頭で、英語名を無理矢理日本語に当て字読みさせたセンスと品の無いものばかりで寂しいです。そこには伝統的な日本語の情緒や機微も取り入れたような四股名を付けていただきたいものです。横綱・四股名を戴く者としては切に感じるのです。ご興味のある方は、大相撲にちなんだこちらの『大相撲の5かけら』など如何でしょうか!¥2,625(本体2,500+消費税)

 

20110612 白星招くトチノキ10000本⑥商品紹介森の5かけらコーナーで解説しておりますが、この中でも「栃」の四股名にまつわる木として「栃」の木をセレクトしております。ご年配の方だと、この栃から第44代・横綱の栃錦を連想される方が多いようです。若貴の伯父にあたる初代若乃花との激しいライバル関係は「栃・若時代」と呼ばれ一時代を築きました。何事にも好敵手の存在は大切です!ちなみに「柏」は、呼び出しの際の拍子木に由来していましたが、横綱・柏戸を連想される方も多いのですが、勿論それでもOKです!鵬柏時代も遠くになりにけり。

 

20110612 白星招くトチノキ10000本⑦ちなみに、栃の四股名を持つ関取の中では、私は東」関がご贔屓でした。首が短くてプロレスラーのようなゴツゴツした筋肉質の体躯で、おっつけ主体の取り組みも好きでしたが、2007年に将来の横綱を嘱望されながらも、怪我と脳梗塞(過去に起こした脳梗塞の再発の危険があるという事)が原因で早々と引退してしまったのは実に残念でした。大関の地位から一度陥落しながらも再び返り咲いたのも栃東ただ一人なら、平成18年の1月場所で栃東が賜杯を手にして依頼日本人の幕内優勝も出ていません。若い頃から稽古の鬼として知られていましたが、もともと体が硬く怪我が多く、常に満身創痍の姿で土俵に上がる姿は痛々しくもありました。引退後は、父親(13代栃東は福島県相馬市出身)から玉ノ井部屋から継承し、14代玉ノ井親方として後進の指導にあたられています。若貴しかり、ガチンコの矜持と引き換えの短命な相撲人生でした。

 

20110612 白星招くトチノキ10000本⑧ところで前述の『照国という四股名は、1953年の横綱引退以来使用されていません。最近では、安馬が大関昇進の際に「照国」の四股名復活かと騒がれた事もありましたが、結局「日馬富士(はるまふじ」になりました。四股名の復活を少し期待したいただけにちょっと残念でしたが、「持ち主」の一人としては、あんこ型の横綱のイメージを抱いておりますので、ちょっと雰囲気も違ったのかなと・・・それにしても日馬富士で「はるまふじ」は読みづらいでしょう・・・。残念ながら初代・照国の四股名を受け継ぐべき勢ケ浜部屋は消滅してしまいましたので、鹿児島県照国町出身の力士とかの登場を待つしかないのでしょうか。照国が昔の横綱の名前でなく、「あの力士の名前と一緒ですね」として認知される日がいつ来るのでしょうか。ちなみに横綱照国は秋田県湯沢市出身。ごたごたする大相撲界ですが、是非強い「照国」に復活していただき大相撲を光ある方向に導いてほしいものです。

 

20110612 白星招くトチノキ10000本⑨静岡に行ったのは先週の事。久し振りの出張でネタはたっぷり仕入れてきたのですが、あまりにくどくなるのもどうかと思い、ブログではサラリと1週間ぐらいでで静岡紀行を終わらせようと思っていました。それが、未だに駿府公園から出れず・・・。実際にはこの後、ようやく大会会場に辿り着く事になるのですが、まだ園内には『家康公お手植えのみかん』や取り上げたい公園木も数有り、大会本番、懇親会、更に翌日の大阪と・・・ブログにおいては後1週間ぐらいは松山に戻って来れそうにありません。トチノキもマロニエまだ名残惜しく・・・




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