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丸福材木店さんで望月社長のありがたいお話を聴いた後は、一路清水市から静岡市内に戻りました。すると静岡駅には、徳川家康公の銅像が立っていました。カメラに収めようとじっと観察していると、私の耳元でささやく誰かの声が・・・もしや?!知らず知らず私の足は、家康の魂に導かれるままに駿府城跡(駿府公園)へと向かっていったのでした。無意識だったからでしょうか、もの凄く分かりやすい道を間違えてしまい(!)、汗だくになりながら駿府城の石垣まで辿り着いた時に私の意識は戻ったのです。
不思議な事があるものです。駿府城跡は市民の憩いの公園となっていて、徳川の世の名残をとどめるものは何もありませんでしたが、かつて家康もここから天下を睥睨(へいげい)したのでしょう。中途半端に時間が空いた時は、その地のお城を観るに限ります。駿府城の堀端沿いにはたくさんの街路樹が植えてあり、新緑の季節に花を添えてくれているのですが、たくさんの木にこういう立派なネームプレートが掲げてありました。樹種名がしっかり明記してあるものはありがたいですね~!
こちらに来た目的はふたつあって、「家康公お手植えのミカンの木」を観る事と、「公園内に植えられたたくさんの木々を画像に収める事」。更についでと言っては失礼ですが、家康公の銅像を拝ませていただき、城跡内のマロニエ園を観る!と決めていました。A型なので、事前にガチガチに予定を立てておかないと不安で不安で・・・。まずは、家康公に謁見(えっけん)でござる。おお~っ、さすがに天下人の威厳と風格が漂ってござる。駅前の、「観光客の皆さん、よくおいでになりましたな~」的な感じでちょっと控えめな銅像に比べると、かなり恰幅(かっぷく)もよく、胸を張って堂々たるお姿。徳川家康のトレードマークと言えば、誰もが「葵の御紋」を思い浮かべる事でしょうが、通称「葵の御紋」と呼ばれるこの「丸に三つ葉葵」の家紋も。歴代将軍において微妙なデザイン変更が行われています。時の将軍ともなると、側近にさぞ優秀なグラフィック・デザイナーをお抱えになっていた事でしょう。
我が街・松山城の天守にも、徳川家ゆかりの「葵の御紋」が刻まれています。なぜ遠く離れた松山に葵の御紋があるのかというと・・・松山城の創設者である加藤嘉明公は、関ヶ原の合戦において徳川軍に従軍してその功績が認められこの地に松山城を築くことになります。嘉明公は完成を待たずに会津に転封されるのですが、その後松平定行公が藩主としてこの地を治め、明治維新まで235年にわたって、松山は四国の親藩(徳川家康の直系の子孫にあたる家柄の大名が統治している藩)として役割を担いました。
その間に、現在の松山城の天守は改修再建されたため、親藩であった松平家の家紋である「葵の御紋(丸に三つ葉葵)」が付されたのだそうです。松平家はその後、明治政府より旧姓の久松家を名乗るように命ぜられ、大正元年に松山城を松山市に寄贈されたそうです。こちらは、駿府城跡の後で訪れた浅間神社の賽銭箱に刻まれた葵紋のアレンジである「丸に二重葵」。ここ浅間神社は地元では「おせんげんさん」とも呼ばれていて、今川家や徳川家にも愛され1000年以上の歴史を持つ格式高い神社なのです。
やっぱり家紋は面白いですね!以前から、『円(まる)い森』にレーザーで家紋を彫ろうかと思っていて、最後の踏ん切りがつかなかったのですが、家康公に背中を押されました(そんな気持ちになりました)!ただ、家紋も全部が全部葵の御紋のように緻密なデザインばかりではなくシンプルなものも多いので、直径85㎜の『円い森』はではバランスが取りにくいので、直径40㎜の木製マグネットにレーザーで彫ってみようと思います。既に家紋の図鑑やデザインのソフトも購入済みで、後は実行するばかり。家康公の魂が消失しないうちに実行せねば・・・!


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