森のかけら | 大五木材


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20160905-%ef%bc%91日野猛仁君(日野相互製材所社長)とは同じ歳でものが言いやすいこともあって、ちょっとある事をお願いしています。乾燥機がなければできないことですが、仕事というよりは私の個人的な趣味のようなもの。しかし【森のかけら】や『モザイクボード』も、そんな視点から生まれた商品なので、これは決して遊びではなくて、未来の商品化につながるかもしれない知的好奇心なのです。普通こういう段階では手の内はさらさないものなんですが、ゴールがかなり遠いところにあるので。

 

20160905 2まず1つ目が、『たまごの燻製化』。たまごといっても本物のたまごではなくて、木で作った『森のこだま』。ちょうどサーモアッシュの需要が急に増えたため、それらをカットした端材が大量に溜まっていたので、どうにか利用できないかと考えていたのですが、板はサーモ化することで外壁にも使えるなど硬度が増したり、腐食にも強くなることが分かったので、たまごだったらどうなるのかというのが原点。イメージ的には燻煙卵。とりあえず、たまごやこだま、りんごを投入~。

 

どれぐらい乾燥させればどうなるのかまったく分からないので実験あるのみ。日野君にお願いして、乾燥機の隅っこにちょこんと並べてもらって、何度も何度も乾燥を繰り返してもらいました。その結果がこちら。炭化してしまう少し手前の状態です。だからどうだというわけではないのですが、いろいろと分かったことはあります。私のものづくりのモットーは、いまあるモノといまある機械や道具を使って、特別変わったものではないものにどれだけ、物語を付加できるかということ

 

そのためにはものづくりの動機やプロセス、その商品化に誰がどのように携わったという事も非常に重要。なぜならそれらひとつひとつが大切な付加価値だからです。なのでこの焦げて表面割れして、傍目には無駄に思えるような結果も、実は既に新商品に欠かせない「物語の始まり」なのです。ここからどういう風に展開させるか、それはまだ言えませんが、じっくりと熟成させてある日突然、「こんなものが出来ました!」と告知できればと。2つ目は、『ナチュラル除草剤』ですが、この話は改めて。




20141020 1掌の中で楽しめる小さな森こと『森のこだま』。本物の卵よりの少し小さなぐらいの大きさ(高さ49mm、楕円形で最大径39~40mm程度、最終工程は手作業による磨き仕上げなので多少の誤差はあります)で、おとなの手だと片手に3,4個は乗せる事が出来るぐらいのサイズです。造り始めた当時は、触感が滑らかで気持ちがいいという程度の判断基準で樹種を選んでいましたが、『誕生木・12の樹の物語』が出来てからは、その12ヶ月の誕生木を中心に製作しています。

 

Exif_JPEG_PICTUREこの『誕生木』と『こだま』という組み合わせが、生まれ出ずる命の象徴のような感覚で受けいれられ、想定以上の反響があり、実は現在製作が全然間に合っていない状況なのです。ある程度までは機械で削りますが、最終工程が手磨きということもあり、1日でそれほど大量に作れるものでもありません。更に弊社に入荷後、植物性オイルを塗って乾燥させて、最終磨きをしますので、100個単位の注文となると一ヶ月ぐらいかかってしまう事もあります。嬉しい悲鳴なのですが・・・。

 

GE DIGITAL CAMERA自分の誕生月のものを買うという事になると、12ヶ月すべてを同等に揃えておかないとならないのですが、ちょうど生まれたばかりのお子さんの記念にとか、もうすぐ生まれる友人の赤ちゃんへのプレゼントに、という動機付けでお買い求めになる方もいらして、当月を含めた2、3ヶ月前後の誕生月のこだまのご注文が多く、今ですと9、10、11、12月あたりのご注文を多くいただいております。ただしそれらは現在在庫がほとんど無い状態でして納期も少しいただいております。

 

Exif_JPEG_PICTURE左の画像はちょうど先日、その中で12月の誕生木である『モミ(樅)』の塗装と仕上げ磨きをしているところです。タオル生地の上にズラッと並んだ「モミのこだま」たちを眺めていると、今まさにここから何かが生まれてくるような感じがして妙に神聖な気分になったりもします。ただしモミは軟らかい木ですので、加工中の小さな生傷が絶えません!軟らかい分、キズの直しも容易ではあるのですが、それも数が多くなってくると結構な時間がかかります。

 

Exif_JPEG_PICTURE手のかかる子どもほど可愛いともいいますが、同様に手のかかる『こだま』ほど可愛いもので、手をかければかけるほど愛おしさも増してくるものです。しかし中にはどうにもならないやんちゃ坊主が時々でてくるもので、そういうものは今のところ分けておりますが、『夢のかけら』のようにいずれ別の形で世に出すつもりです。本来の『森のこだま』についても供給能力が乏しく、長らくお待たせするのは大変心苦しいのですが、世の中「待っていただけるうちが花」とも申しまして・・・




20140719 1それからライフスタイルがガラリと変わって現代になると、今自分の周りを見渡しても木のモノがどれぐらいあるでしょうか?木のモノに囲まれた暮らしをしている人といったら、とても贅沢な人と思われるほど、我々の暮らしの中から木のモノは急速に姿を消しつつあります。その反動でしょうか、最近木のモノを見直そうという動きが急速に高まってきているように感じるのです。だからといって大層な御題目を唱えて、木材文化の復権を!などと叫ぶつもりはありません。

 

20140719 2無理して強いられたものは長続きしないからです。決して強要せず、自然な形で普段から木のモノに接し、それが自分にとっていいものなのかどうなのかも自分で考えてもらいたい。いいと感じれば、少しずつでいいから木の事に興味を持って、読んだり調べたり探して、木を身近に使っていただきたい。そして終の棲家たる我が家についても何がベストなのか、何が大切なのか、自分でしっかりと考えていただきたい。『誕生木のたまご』がそのきっかけがなればいいと思うのです。

 

20140719 3その『誕生木のたまご』が出来るまでのドラマについても、渡辺社長はじめスタッフの皆さんが素敵なビデオにまとめていただいております。そのプロモーションビデオはこちら→ https://www.youtube.com/watch?v=WWDu92O_SJE。私は昔、産婦人科の先生に「病室の内装に無垢材を貼ってはどうですか?」という提案をしたことがあります。生まれた赤ちゃんが初めて出会う木の文化の入口として、またその香りが疲れたお母さんの心を癒してくれるのではと思いから。

 

20140719 4残念ながらそれは未だに実現できていませんが、しかしこうして別の形で赤ちゃんが最初に出会う『ファーストウッド』のお手伝いをさせていただくことが出来て感無量です。木のモノに格段のご理解をいただいたただ 葵鐘会の皆様にもただただ感謝するばかり。お陰様で大量注文への対応も少しずつノウハウが蓄積されております。是非、一人でも多くのお母さん、赤ちゃんの元に我々の思いが詰まった『誕生木のたまご』が届けばそれに勝る喜びはありません。

 

20140719 5ちなみに『誕生木のたまご 12の樹の物語』は、住空間設計Laboさんの公式サイトからのご購入も可能です。販売サイトURL: http://www.tanjoumoku.com 価格 :2,000円/個(税抜) サイズ:横 約4cm×高さ 約5cm (9g)
素材:全12種類 1月 松(マツ)、2月 胡桃(クルミ)、3月 桧(ヒノキ)、4月 山桜(ヤマザクラ)、5月 杉(スギ)、6月 樟(クスノキ)、7月 栃(トチ)、8月 欅(ケヤキ)、9月 朴(ホオ)、10月 栗(クリ)、11月 銀杏(イチョウ)、12月 樅(モミ)

【医療法人 葵鐘会 キャッスルベルクリニック】 愛知県名古屋市西区天塚町2丁目7番地  TEL  052-529-1333 RL http://www.castlebell.jp

【住空間設計Labo(株式会社Labo)】 兵庫県明石市松の内1丁目4番地13 TEL  078-929-1551 URL  http://www.jk-labo.com




20140718 1出産や医療に関わった仕事をしているわけでもない住空間設計Laboさんがなぜ、こういう形で出産のノベルティ商品を扱われるようになったかというと、そこには渡辺 喜夫社長の木や家に対する深い思いがあります。私が渡辺社長と初めて出会ったのは、このブログを通じの事。それについては以前にもご紹介しましたが、私がブログで書いた『ピノキオの鼻は何の木で出来ているか?』という内容に強く反応されて、ご連絡をいただき、わざわざご来店いただいたのがきっかけ。

 

Exif_JPEG_PICTURE私の他愛のない話にえらく共感していただき、お話するうちに『こちら側の人なんだ』と分かってからは、互いに意気投合し、それぞれの家に対する思いや木に対する思いを語り合い、その後社員の皆さんと一緒に何度もご来店いただき、木の玉プールもご購入いただき、各地で木育イベントにも精を出していただき、私も下手な木の話をさせていただきに本社をお邪魔したりと、通常の工務店・設計士と材木屋という関係とはちょっと違った面白い関係が今も続いております。

 

20140718 3ありがたいのは、トップの渡辺社長とばかりでなく社員の皆さんともそれぞれの立場、役割で同様のお付き合いをさせていただいているという事。といってもLaboさんの母体は、勝美住宅大和建設㈱、㈱明石住建といった住宅・不動産会社を傘下に持ち、グループ全体で177名の㈱KHCという大企業で、更にそのうえにはそれらを束ねる・・・という巨大な組織なので社員数も多いにも関わらず、渡辺社長の意思、方向性が浸透しているのは素晴らしいところです。

 

20140718 4家を作る会社や材木屋がなぜ病院に木のたまごを届けるのか?それは、目先の家を建てるお客さんを探すことよりも、いつか木の家に住もうという強い思いのあるファンを作るため。昔は、ほとんどの日本人が木の家に住み、家具から食器に至るまで生活の多くのものが木製品で出来ていて、それがいいとか悪いなんて問題ではなく、それが当たり前の時代でした。日々手にする木のモノから、ひとは教えられることも諭されることもなく知らず知らずのうちの木の良さ学んだのです




20140717 1兵庫県の住空間設計Laboさんと共につくり上げた『誕生木(たんじょうもく)・12の樹の物語』ですが、弊社に住宅や家具の打ち合わせに来られる方から、「私の誕生木の木を使えますか?」なんて涙の出そうなお言葉をかけていただくこともあったりして(まあ、わざわざ弊社にお越しになるような方はそこそこマニアックな方ばかりなのでサイトなどもご覧いただいている方が多いのですが)、少しずつですが「知る人ぞ知る存在」になりつつあるのは嬉しい事です!   

 

20140717 2その誕生木にちなんだ商品『誕生木の出口商品』については、9月のホオ10月のクリ11月のイチョウ12月のモミで足踏み。その後、毎月新作を生み出すという強い負荷に押しつぶされてしまい、すっかり停滞してしまっていて情けないのですが、またそろそろ動き出す予定です。一方、Laboさんの方では着実に誕生木浸透プロジェクトが進行していて、既にその成果も現われています。その取組の一部がネットでもアップされていますが、改めてここでご紹介。

 

20140717 3愛知県、岐阜県を中心に産科医療のサービスを提供し、東海地方ではトップクラスの分娩数を誇る医療法人 葵鐘会(きしょうかい)さんが、今年の7月1日に名古屋市内に産科医療施設『キャッスルベルクリニック』を新設されたのですが、そこで出産後退院されるお母さんと赤ちゃんに贈られるのが、出産祝いのノベルティ誕生木 12の樹の物語』プロジェクトから生まれた「誕生木のたまご」なのです!12種類の木のたまごが、赤ちゃんの誕生月に合わせてプレゼントされます。

 

20140717 4生命の象徴である『たまご』の木の温もりを通して、かけがえのない大切な命が生まれた時の思いをいつまでも心に留めていてだきたい、自然素材に触れる事で豊かな感性や想像力を育んでいただきたい、やがて赤ちゃんが育ち大きくなってお話が出来るようになった頃、このたまごを触りながらその時の溢れんばかりの喜びや感動を語り合っていただきたい、そんな親子の思いをつなげるメッセージツールになればいいという関係者皆さんの思いが凝縮した『誕生木のたまご』なのです!

 

20140717 5身近で本物の木に触れる事の少なくなった都会の子供たちにも、幼き頃より本物の木に触れてもらいたい。それも何の木でもというわけではなく、世界中でもっとも木や森を愛する日本民族が古来より伝承してきたさまざまな木にまつわるエピソードに触れて、知って、楽しく使ってもらいたい。そういう意味でも、誕生月の由来や特徴や用途が背景にある『誕生木のたまご』は最適だと思います。何だかこんな華やかで素敵な舞台に上げていただいて、涙が溢れてきそう・・・




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