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いろいろなモノづくりをしていると、はからずも生み落としてしまうB品。それをB品と呼ぶのにも抵抗はあるものの、話が面倒になるのでとりあえずB品として話を進めます。中でも【森のかけら】のB品は、『夢のかけら』として(30種セットで税別の¥4,000)、割れせんべい並みに本家を凌ぐような人気を得ているのですが、問題はそれ以外。それらもオンラインショップでは『アウトレット』として細々と販売はさせてもらっているものの、試行錯誤していた初期の頃のB品が大量に在庫として山積みされていて、ちょっとやそっとでは山が低くならない・・・ |
そうです、こういう時こそ詰め合わせセット!『夢のかけら』☓1セット(写真はサンプルです。中身は異なります)、『森のりんご』☓1個・クロガネモチ(樹種限定、座面の番号はありません)、『森のこだま』☓4個・・・山桜、ブラック・ウォールナット、桧、赤松(樹種限定)、『木言葉書』☓2枚・桂、サクラ(旧仕様)※写真は桂2枚ですが実物は桂とビーチ、『円き箱』☓1枚・タモ(樹種限定、旧仕様)、『森のしるし』☓5個・戦国家紋からランダムに5個、『円い森』☓4・・・ビーチ、メープル、ミズナラ、カツラ(樹種限定) |
すべて加工中に少し傷がついたり、磨きムラができたり、旧仕様品などで仕様が変更されたものなど、なにかしらの訳あり品です。A品の上代ならば総額で¥19,000相当の商品ですが、すべて訳ありのB品という事で、『森のかけら』シリーズを知っていただく入口として¥9,500の特別価格で販売します(消費税と送料は別途)。まだうち倉庫の中しか知らぬ彼らに外の世界を見せてやろうと思われる奇特な方いらっしゃいましたら是非お願いします。ご注文の場合はオンラインショップの『アウトレット・OUTLET』からお願いします。 |
昨日に続いて『森のたまご』の話です。『プレミアな端材』(あくまでも私の独断と偏見ですが)の出口として『森のりんご・プレミアム』を作りましたが、あんまりに幾つもあちこちにプレミアムの出口を作りすぎると折角のプレミアム感が薄くなってしまうので、ここではあまりプレミアさにはこだわっていません。スギやヒノキなどの汎用性の高い針葉樹とは差を明確にするため一応、ベーシックとスペシャルとプレミアの分類はしています。 |
今後も『プレミアのたまご』はあまり増やしていく予定はありません。現在プレミアとして在庫があるのは、『ウェンジ』、『ゼブラウッド』のみ。最初は『チューリップウッド』や『キングウッド』、『リグナムバイタ』なども作ったりしましたが、人気・販売の両面でも『森のりんご』とは大きく差がついたので、プレミナな木材の出口は今後は『森のりんご』に集中していく方向です。それ以外の新しい出口が見つかれば方向転換の可能性はありですが・・・。 |
スギやクスノキやオニグルミなどの身近な木でも作っているので、『森のりんご』よりはリーズナブルな価格でいろいろな種類の木の曲面と触り心地を楽しみたいという方は是非どうぞ!自立できるので、集めてただただひたすらに眺めていたいというコレクターにはうってつけの商品かもしれません。たまごの裏面には3ケタの数字がレーザーで彫ってありますが、『森のかけら240リスト』の番号です。なおプレミアの木は『プレミア36』のリストに準じています。 |
商品が揃っていないからというわけでなくて、ただただ私の怠慢でオンラインショップにアップできていなかった『森のたまご』ですが、ようやくオンラインショップでもお買い求めいただけるようになりました。今頃?って感じで大変恐縮なのですが・・・ここで改めて商品の説明もさせていただきます。端材の出口の基本である【森のかけら】ですが、当初から50や60㎜もあるものを小さく削る事に抵抗がありまして、わずか数㎜の差(かけらは仕上がり35㎜)なのですが、その数㎜が焼却炉の塵となるのはどうしても許せない・・・という『モッタイナイ』から生まれたのが『森のたまご』。 |
日野猛仁君(日野相互製材所社長)とは同じ歳でものが言いやすいこともあって、ちょっとある事をお願いしています。乾燥機がなければできないことですが、仕事というよりは私の個人的な趣味のようなもの。しかし【森のかけら】や『モザイクボード』も、そんな視点から生まれた商品なので、これは決して遊びではなくて、未来の商品化につながるかもしれない知的好奇心なのです。普通こういう段階では手の内はさらさないものなんですが、ゴールがかなり遠いところにあるので。
まず1つ目が、『たまごの燻製化』。たまごといっても本物のたまごではなくて、木で作った『森のこだま』。ちょうどサーモアッシュの需要が急に増えたため、それらをカットした端材が大量に溜まっていたので、どうにか利用できないかと考えていたのですが、板はサーモ化することで外壁にも使えるなど硬度が増したり、腐食にも強くなることが分かったので、たまごだったらどうなるのかというのが原点。イメージ的には燻煙卵。とりあえず、たまごやこだま、りんごを投入~。
どれぐらい乾燥させればどうなるのかまったく分からないので実験あるのみ。日野君にお願いして、乾燥機の隅っこにちょこんと並べてもらって、何度も何度も乾燥を繰り返してもらいました。その結果がこちら。炭化してしまう少し手前の状態です。だからどうだというわけではないのですが、いろいろと分かったことはあります。私のものづくりのモットーは、いまあるモノといまある機械や道具を使って、特別変わったものではないものにどれだけ、物語を付加できるかということ。
そのためにはものづくりの動機やプロセス、その商品化に誰がどのように携わったという事も非常に重要。なぜならそれらひとつひとつが大切な付加価値だからです。なのでこの焦げて表面割れして、傍目には無駄に思えるような結果も、実は既に新商品に欠かせない「物語の始まり」なのです。ここからどういう風に展開させるか、それはまだ言えませんが、じっくりと熟成させてある日突然、「こんなものが出来ました!」と告知できればと。2つ目は、『ナチュラル除草剤』ですが、この話は改めて。
掌の中で楽しめる小さな森こと『森のこだま』。本物の卵よりの少し小さなぐらいの大きさ(高さ49mm、楕円形で最大径39~40mm程度、最終工程は手作業による磨き仕上げなので多少の誤差はあります)で、おとなの手だと片手に3,4個は乗せる事が出来るぐらいのサイズです。造り始めた当時は、触感が滑らかで気持ちがいいという程度の判断基準で樹種を選んでいましたが、『誕生木・12の樹の物語』が出来てからは、その12ヶ月の誕生木を中心に製作しています。
この『誕生木』と『こだま』という組み合わせが、生まれ出ずる命の象徴のような感覚で受けいれられ、想定以上の反響があり、実は現在製作が全然間に合っていない状況なのです。ある程度までは機械で削りますが、最終工程が手磨きということもあり、1日でそれほど大量に作れるものでもありません。更に弊社に入荷後、植物性オイルを塗って乾燥させて、最終磨きをしますので、100個単位の注文となると一ヶ月ぐらいかかってしまう事もあります。嬉しい悲鳴なのですが・・・。
自分の誕生月のものを買うという事になると、12ヶ月すべてを同等に揃えておかないとならないのですが、ちょうど生まれたばかりのお子さんの記念にとか、もうすぐ生まれる友人の赤ちゃんへのプレゼントに、という動機付けでお買い求めになる方もいらして、当月を含めた2、3ヶ月前後の誕生月のこだまのご注文が多く、今ですと9、10、11、12月あたりのご注文を多くいただいております。ただしそれらは現在在庫がほとんど無い状態でして納期も少しいただいております。
左の画像はちょうど先日、その中で12月の誕生木である『モミ(樅)』の塗装と仕上げ磨きをしているところです。タオル生地の上にズラッと並んだ「モミのこだま」たちを眺めていると、今まさにここから何かが生まれてくるような感じがして妙に神聖な気分になったりもします。ただしモミは軟らかい木ですので、加工中の小さな生傷が絶えません!軟らかい分、キズの直しも容易ではあるのですが、それも数が多くなってくると結構な時間がかかります。
手のかかる子どもほど可愛いともいいますが、同様に手のかかる『こだま』ほど可愛いもので、手をかければかけるほど愛おしさも増してくるものです。しかし中にはどうにもならないやんちゃ坊主が時々でてくるもので、そういうものは今のところ分けておりますが、『夢のかけら』のようにいずれ別の形で世に出すつもりです。本来の『森のこだま』についても供給能力が乏しく、長らくお待たせするのは大変心苦しいのですが、世の中「待っていただけるうちが花」とも申しまして・・・
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