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先日の『都市林業』でうちにやって来てくれたのは、戦前生まれのカキ(柿)の木。松山市内の個人にお宅の庭にあったのですが、事情があって伐採したものの一部です。持ち主の方は90歳を越える高齢の方なのですが、その方が生まれた時にさる方からお祝いにいただいた苗木を大切に育てられたもの。庭木なので几帳面に剪定を繰り返して大きくなり過ぎないように管理してきたので、直径は300㎜にも満たないものの小口を見れば恐ろしいほどの密度!90年の月日が凝縮されています! |
しかしカキはねじれやすい傾向があるのと、そもそもそれほど大きく通直な材が得れるわけではないので、乾燥中にねじれや反りが出てしまいます。折角タンニンが浸出してていい感じに黒くなっている部分が割れたり、フルーツウッドの宿命である虫による食害も少なくありません。最終的に乾燥して使える部分は僅かになる事が多いのですが、この戦前生まれのカキに木の素性もよくて食害は見られません。このままうまく乾燥すれば、念願だった『(90年ものの)カキのりんご』が作れるかも! |
長々と『クロガキ(黒柿)』について書いてきましたが、【森のかけら】においては、プレミアム36の中の「日本代表」として送り込んでしまったので、このブログでも滅多に登場することがありません。材としてもかなりレアなのと、高級銘木にはあまり縁のない弊社としては、わずかしか在庫していないため、よっぽど倉庫の奥にまで侵入しようとするチャレンジャーでなければ、クロガキの板を目にすることもありません。端材までキッチリ使い切るので、『ちょこっと端材』コーナーに並ぶことすらもありません。 |
さすがに虫もタンニンは美味しくないのか、黒味が喰われている事は少ないのですが、折角カキの丸太をいただいても、伐り時が悪いとあっという間に虫の餌食。今回は寒伐りしていたのと、保管状況が良かったようで、かなりの数のカキが揃いました。この中から一部は『クロガキ』としてプレミアムチームに選抜。ちなみに隣に写っているのは『スモモ(李)』です。どちらともこの周辺の農家の方の庭に生えていたものを分けていただきました。狙ったわけではないものの、柿と李のフルーツウッド並びでした!(※ビーバー雑木隊解釈ではカキもフルーツウッドです) |
以前にこのブログで書きましたが、弊社のある場所が「宮内伊予柑発祥の地」ということで、会社の周辺では柑橘の栽培が盛んです。そのお陰で、ミカンをはじめ剪定したいろいろな果樹の樹を分けていただいています。時には果実のなりが悪くなって根元から伐採した大物が手に入ることもあって、これぞまさに地の利!先日も近所の農家の方から声がかかり、スモモ(李)の大きめの幹を分けていただきました。直径およそ300㎜オーバー、二股に分かれていたり、伐採の理由となった腐りはあるものの、使いどころはたっぷりあります! |
スモモの中でも『大石早生』という種類で、以前にも別の農家の方から『大石早生』と『サンタローザ』を分けていただきました。その時のスモモがつい最近やっと【森のかけら】として世にデビューしたばかり。建築用材と違ってこれらの木は人工乾燥機に入れるわけにはいきませんので(木が小さくて曲がりくねっているので、急激に乾燥させると暴れたり割れたりして使い物にならなくなる)、時間をかけてジワジワと天乾させるしかないので、モノになるのは相当の時間が必要になります。なのでこのスモモも世に出るのは数年後。 |
先日、塗装後乾燥中のズラリと並んだ【森のかけら】の姿をお見せしましたが、その中でも異彩を放つのがカキとスモモの並びではないでしょうか。私の大のお気に入りでもあります。向かって左の、白いかけらに墨汁が飛び散ったように見えるのがカキ。左側の赤白の年輪がハッキリしているのがスモモ。いわゆる『フルーツウッド』ですが、いずれもこの近くの山から産されたもの。カキは、黒い染みが見えるものの、銘木の誉れ高い『クロガキ』というわけではありません。大小の黒染みはよくあります。 |
昨日はナシはナシでも山梨県の話でしたが、そもそも梨という言葉の語源については諸説あるものの、その果実を切ると果肉が白いことから「中が白い」→「中白(なかしろ)」が転化してナシになったというのが有力とされています。他にも中身が白くて「色がない」→ナシ説や、風があると実のつきが悪いことから「風無し」→ナシ説、また江戸時代の学者・新井白石によると中心部ほど酸味が強いことから「中酸(なす)」からナシになったという説もあるようですが、いずれもナシの見た目や味に根拠があるようです。 |
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