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大五木材では、モッタイナイを信条に骨までしゃぶり尽くすモノづくりを行っています。いろいろな商品をそれぞれに多樹種で作っていますので、油断するとすぐに在庫の山となってしまいます。ですので何から作るか優先順位が重要になります。『森の砂』についてはそのマニア度から追随する人もいないだろうと、優先順位を下の方で考えていたら、恐れていた事が!なんと北陸は金沢で同じような商品を開発される材木屋が現われたのです!森の砂をめぐる強力なライバルの出現です。心ある材木屋がこの魅力に惹かれてしまうのも無理もない話。 | ![]() |
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しかもその金沢の材木屋さんは多種多様な木材を潤沢に在庫されているマニア度の高いところなので、きっとそうのちに数10種類ぐらいは品揃えを増やしてくると思われます。こちらとしては、『今日のかけら』などと連動させて樹種ごとの解説も含めて少しずつ販売していくつもりでしたが負けてはいられません。という事でとりあえあず急ぎで新たに3種を追加しました。左より、パプアニューギニア(PNG)産のアムーラ、真ん中が愛媛産のアカメガシワ、右がPNG産のティーツリー。 |
木に関するいろいろなモノを作っていますが、変わったモノほど撒いた種がすぐには芽を出さない。撒いた畑が悪かったのか、種そのものが弱かったのか、養分が足らなかったのか、いろいろ考えますが、基本は種を撒いたら後はほったらかし農法で、陰から頑張れと声をかけるのみなので、相当に打率は低い。ただ、そこで諦めてしまうから失敗に終わってしまうので、気長に芽が出るまで待てばいいのです。終わりがないのだから失敗はないの精神(笑)。そのつもりで撒いたのが、この木の鋸屑を瓶詰にした『森の砂』。 | ![]() |
本当は、【森のかけら】と同じぐらい240種もあると壮観だと思うのです。さすがにそこまで揃うと、匂いや色の多様性という点でも学校教材になったるするのではなかろうかと勝手に思い込んだりしているのですが、世の中そうは甘くない。面白いとか、綺麗~!これが自然の木の色だなんて信じられない~!なんて言ってくださる方は数知れず。ただ、それを対価を払っていただいて初めて芽が出るというもの。雨(PR)が足りずに地面が硬くなって芽吹けないのかと思い、何度もあざといPRも繰り返してきました。 | ![]() |
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そしたら先日、試作的に作った小瓶4種セットがオンラインショップで売れました。それをきっかけにSサイズ瓶入りの『森の砂』が店頭でも続けて売れたりと、ようやく「いいね」が対価の対象になってき始めました。出来ればもっと樹種を増やして、草木染めなどにも使っていただければと思っているのですが、瓶の方が足りなくなってきましたので仕入れにいかないと!少し売れると、いつものように大量注文来たら果たして応えられるだろうかと、捕らぬ狸の皮算用の妄想で心が震えるのです。笑わば笑え、我独りけもの道を往く者なり! |
オンラインショップで販売していた『サッチーネ』が完売していたので、またアップしておこうと思って何気にカットしたら、スライド丸鋸からこぼれる鮮血のような真っ赤な木粉に刺激され、慌てて集塵準備!といっても丸鋸や周辺を入念に掃除して床に段ボールを敷き詰めるだけですが。ひと屑も逃すまいと周辺を囲い込んで切断を再開。そしたら思ったほど木粉が集まらなかったのでもう1本カット。今度は瓶に収まりきらず残ってしまったので、もう1瓶分満たすためにもう1本カット、という吉本新喜劇的な事を繰り替えすこと数度・・・ | ![]() |
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サッチーネの『森の砂』がたっぷりと集まり大満足なのですが、そのお蔭でオンラインショップで販売するサッチーネの端材セットも沢山出来てしまいました。本来であれば本末転倒な話かもしれませんが、今の大五木材としたら木材そのものも木粉もどっちも貴重な「商品」ですので、それぞれに適した「出口」で、それを求める人にしっかりと販売させていただくので問題ありません。もともとはウッドデッキ材として購入したサッチーネですが、デッキとして外部で日光に晒され経年変化で赤味が退色していくのを見るのはあまりに忍びない。 |
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見た目の色合いが強烈すぎてそちらにばかり目がいきますが、気乾比重:1.01なのでかなり重くて持つとズシリとします。また触感も気持がいいぐらいにツルツルで滑らか。ただし超硬いので、切断面に少しでも凸凹とかあると掌に刺さって痛い思いもします。切断時にはローズウッドなどバラ科の木のようなきつい香水のような匂い(個人的な感覚です)がします。とにかく特徴のある木なので、端材の端材だって捨てたりせずに骨まで味わい尽くさせていただきます。ご興味のある方は、オンラインショップへどうぞ~♬ |
『森の出口』を考える際に重要なのは、その木についてどれだけ多くの情報を持っているかという事だと思っています。材質や質感、産地、名前、由来などは勿論ですが、色合いや香りも大切な手掛かりとなります。特に最近注目しているのが木の色。赤い木は削れば当然赤い削り屑が出ますし、黄色い木からは黄色い削り屑が出ます。個性的な削り屑が出たものは、それをふるいにかけて選別して『森の砂』という商品まで作っています。中でも赤い色の削り屑って一般の方はなかなか目にする機会が無いので、珍しがって興味を持っていただきます。 | ![]() |
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イチイの場合は大径木が少ないため、どうしても辺材の白太が混ざってしまうため、なかなか赤身だけの削り屑を集めるのに苦労するのですが、機会があるごとに少しずつ集めいます。そんなイチイの色については先人たちもしっかりと目をつけいられていたようで、赤身部分の紅褐色の抽出液は染料として利用されてきました。紫のくすんだ赤色のことを『蘇芳(すおう)』と言い、昔は位の高い人しか使えなかった高貴な色ですが、繊維を蘇芳色に染める時にはこのイチイの染料も使われていたそうです。 |
結構な量のおが屑をふるいにかけなければならないので、大きめの『ふるい』が必要だったので自分で作ることにしたのですが、そうなると腕が疲れないように枠材には軽い『キリ(桐)』を選択。たっぷり入るように深さにも余裕を持たせて、金網をキリで挟み込みました。単純構造ですがこれで完成。本当はこれで金網の目の粗さが違うタイプのものを幾つか作ればいいのでしょうが、あまり凝った事を始めるといつも『森の砂』を作ることになって、本末転倒な事になるのが予想できるので、まずはこれぐらいの緩さで始めてみることに。 | ![]() |


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