森のかけら | 大五木材

 長野のオーダーキッチンの浦野伸也スタジオママル)の話の続き。伊織・道後店の後は、キッチンの専門家ならばぜひ見ておくべき店として、『えひめのあるくらし』のメンバーであるキッチン用品の専門店、大塚加奈子さんの『BRIDGE』をご紹介。そしたら誤ってお隣にオープンして間もない豆腐専門店『まめ楽』さんに迷い込んでしまうというハプニングがあったものの、恐ろしいほどの偶然でお店の方(どなただったか失念)が長野出身か長野に住まわれていた、とにかく長野にご縁にある方だったようで話が大盛り上がり!


結局、お店で豆腐料理も味わうなどしばらく滞在し、思わぬ形で愛媛の豆腐もしっかり味わったとの事ですがこれも旅のご縁。その後、無事『BRIDGE』にも辿り着かれたのですが、今回『遠隔操作』でリアルタイムで道後を案内しながら感じていたのは、道後にもこうして自分でお薦めできて、お店のオーナーとも「この後、もう少しでOOさんが訪ねられるのでよろしく」なんて気軽にやり取りできるお店が沢山あるってなんて贅沢ななだろうって事。いつもは車で同乗した形で案内するので『遠隔操作での案内』は少し不思議な感覚でした。

ところで、私自身はまだ行ったことがないのですが、『まめ楽』さんはお店の工事中から気になっていて、その場で豆腐を作って豆腐料理を出すという、浮ついていない気合の入りっぷりに一度はお邪魔させていただかねばと思っていましたが、今回思いがけず店を訪れた浦野さんからも、逆にお薦めをいただきましたので味は間違いないはず!日中は木材の配達等で道後界隈に行くことは多いのですが、休日になると腰が重くなってしまいますが、今後の道後の観光案内のためにはぜひ近いうちに行ってみたいお店です。


ところで浦野さんとは、その日の夜とりあえず再会を祝してふたり飲み。職人さんたちは翌日キッチンを積んでトラックで来松されるということなので、改めて明日キッチン関係者で施工の慰労を兼ねて飲むこととして、軽く一杯。「いずれまた機会があれば」なんて社交辞令が多い中、4年も経ってこうして再会出来るというのも『おとなの部活動』の出会いのインパクト?!出会う人が出会うべくして出会うを実感中。続く・・・




折角長い時間の中で刻まれた証なので、無くしてしまうのは忍びないし、この趣や味わいが好きだというオーナー夫婦のご意向で、表面の削り直しなどはせずに、全面の再塗装を施すことにしました。カウンターとテーブルに使っているには目の詰まった『秋田杉』ですが、たまたまその当時に秋田杉に強い材木屋とご縁があって、まとめて仕入れていたというだけで特別に秋田杉の仕入れに強いとかそういうルートがあるというわけではないのですが、長くて幅広の良質な大径木が揃うというのは魅力です。

その後、なかなか秋田杉とのご縁がなくて今は大きな秋田杉の板は入っていません。場所が場所ですから運送費だけでも結構な金額になってしまうので、余程ご縁がないと巡り合いは難しいかも。その当時、ブログでも秋田杉について触れています。自分でも当時の記憶を手繰り寄せながら読み返してみると、秋田杉の転換点は関ケ原であったと・・・。関ケ原に戦いに加わらなかった常陸の佐竹義宣が秋田への国替えを命じられ、それまで手つかずであった秋田杉の開発に着手。江戸城の改築などにも多く使われました。

その後、良質な秋田杉は秋田藩の財政を支えていくのですが、無計画な乱伐の影響で天然林は徐々に姿を消していきます。そんな中で将来を憂いた秋田藩九代目藩主佐竹義和は言います、「いま杉の苗を植えても茂木になるまでには少なくとも四、五十年後。急場の救いにはならぬ。しかし目先のことにのみとらわれていては、当藩百年の大計は成らぬ。余の代に役立たずともいつか”国の宝”となるときがくる。」と。そして本格的な植林に取り組み、日本三大美林(青森ヒバ、木曽ヒノキ)に数えられる礎を築くのです。

そんなドラマチックな背景を持つ秋田杉は、通直で節がなくて杢目が整っているといった特徴を生かして天井板などに活路を見出したものの、バブル崩壊後高級材が売れなくなり、再び秋田杉は大きな岐路に立たされています。そんな事を書いてから9年、秋田杉だけでなく日本の木材を取り巻く環境は大きく変わりました。当時はまだ声の小さかった『非建築分野の開拓』がすべての木に対して至上命題となりつつありますが、凸凹舎さんの新たな顧客の開拓にこの秋田杉たちが一助となれば幸いです。

凸凹舎 〒790-0003 愛媛県松山市三番町5丁目3−8 1F  営業時間 : 11時00分~20時00分 定休日:木曜日 電話: 089-986-6638 https://www.facebook.com/decobocosha/



その河端里香さんがご主人とふたりで、この地で新たにカフェを開くことになったのですが、ご縁はまだまだ続いており、そのご主人が市内の祝谷にあった『CAFE NEW CLASSIC(ニュークラシック)』のオーナー・高橋 良平さんだったのです。メンテナンスをさせていただきにお店に行った時に河端さんに紹介されて気がついてのですが、そういえばカフェでもお会いしたような・・・。そのCAFE NEW CLASSICさんがオープンされる時に、カウンターに弊社の『モンキーポッド』を納めさえていただいていたのです。

堀江町の異業種交流会『オレンジ会』のメンバーでもある前道後タクシーの社長の石丸雄貴君がバンドを組んでいて、よくCAFE NEW CLASSICでも夜に演奏しているという話も聞いていて、人気があるお店だったのですが、借地契約等の関係で確か2,3年前に惜しまれつつ閉店されました。その後どうなったのかしらと気になっていたのですが、河端さんと結婚されていて、お二人で新たにここでお店を構えることになっていたとは・・・世間は本当に狭いものだと思います。そんなお二人の新店の名前は『凸凹舎』。

店名の由来は二人を映したこの写真がすべてを物語っています。まあ、仕事の前にそういうご縁やら背景をたっぷり伺いまして、仕事に取り掛かりました。9年ほど毎日のように活躍した秋田杉ですが、藤山さんはじめ歴代のオーナーの皆さんが愛情もってお手入れしていただいたお陰でそれほど目立ったようなダメージはありませんでした。ありがたいことです。だからこそ新しいオーナーもこのカウンターやテーブルをそのまま使おうと決めてもらったのだと思います。塗装しているといろいろな事が思い起こされます。

私もまだ40歳代で、商業店舗の仕事は数多く経験していたものの、【森のかけら】やHPを立ち上げた直後で、会社の方向をどういう風に変えていくべきか、相当に悩んでいた頃でもありました。そんな中で藤山さんとは、単なる発注主と納品業者という関係を越えて、経営のこと、異業種のこと、松山のこと、などいろいろな事を学ばせていただき、今に至るまで良好な関係を続けさせていただいております。すおいえば、それが私の中での本格的な異業種との経営者たちとの交流の始まりだったように思います。明日に続く・・・




いつ頃のことだったかなと自分のブログを見返してみると、それは2009年7月の事でした。松山市駅の北側の三番町に『the blue marble』がオープンしたのは、もう今から9年ほども前のことになります。思えば、【森のかけら】にデザインの息吹を吹き込んでいただいた、『森のかけらの育ての親・佐野勝久さん(エスデザイン・スタジオ)』に、友人が新たにカフェを出すので、そこのテーブルを見積もってもらえないかと相談があったのがすべての始まりでした。それからもう9年・・・あっという間でした。

このホームページを開設したのが2008年の年末の事でしたので、まだ日々何を綴っていいのか、ネタになる現場はないかとカメラを片手に走り回っていた頃でした。佐野さんに、店のオーナーである藤山健さんをご紹介いただき、いろいろと相談した結果、『秋田杉』の長さ4m幅600㎜、厚み80㎜の大きな節ありの耳付板を、カウンターに1枚とテーブルに2枚使っていただくことになりました。その当時、たまたま秋田杉の大黒柱や耳付き板をまとめて仕入れしており、その中の一部を使っていただいたのです。

尺角を越える4mの秋田杉の大黒柱15、16本と、長さ4mで幅広の耳付きの秋田杉の一枚板が10数枚ありましたが、このthe blue marbleをはじめ数多くの店舗や住宅に使われ今ではすべて売り切れました。それらの中でも、ここの秋田杉がもっとも多くの人の目に触れ、沢山の掌でさすられた幸福な一枚だったと思います。そんなthe blue marbleが、諸般の事情で惜しまれつつ閉店され、その後業態を変えながら別々の方がオーナーとなり営業を続けられるなど紆余曲折を経て、このたび新たなお店として生まれ変わることに。

秋田杉のテーブルやカウンターはそのまま使っていただくことになったのですが、長年の勤続で少し疲れがみえていたので、この機会にリフレッシュさせたいということになり弊社にお声をかけていただいたのですが、声の主は新しいお店のオーナーであり、以前にthe blue marbleでも勤められていた河端里香さん。the blue marbleを辞められて、 オーガニックスウィーツのお店『羽歩』をオープンさせた時にも、お店の看板を求めて弊社にやって来ていただいたのですが、ありがたいことにご縁は巡りつながっております。




松山市堀江町にオープンした『遊食 晴』さんの話。店主の山口日出晴さんは以前は道後のホテルで料理長を務められていただけあって、出てくる料理にも品があって美味!白いモミのカウンターも料理の味を引き立てるのに少しは貢献出来ていたのではないかと思います。『目で味わう』ってありますから、やはりこういう和食でカウンターが黒かったり赤かったりしたらちょっと興醒めでは。まあものにはバラスンというものがありますから、あえてそれを外してバランスを整えるという技もありますが。

オープンしてすぐに駆け付けたかったものの仕事の関係で近いのになかなか行けずに、オープン後1,2週間ぐらいしてから伺いました。場所的には弊社よりも数キロ北部になり、飲食店をするにはご苦労されるのではと内心心配していたものの、行ってみるとそれもすっかり杞憂に終わりました。結構早い時間にお邪魔したつもりでしたが既に店内には数人のお客さんがいらして5人席のカウンターも3席埋まっていました。座敷も他のテーブルもまだ空きはあったものの、やはりここはカウンターに座らねばなるまいっ!

山口さんと親しそうにお話しされていたのでご友人だと思いましたが、割り込む形でお隣に席を取らせていただきました。既に日本酒と美味しそうな刺身を食されていたのですが、次のお酒に『城川郷 尾根越えて』を頼まれたことから、「こちらも同じものを」と横から話に加わらせていただきました。このお酒は、私の故郷・西予市野村町の隣町の城川町で造られているもので、すっきりした味わいのある銘酒です。隣町の人間としてはお隣でこれを飲まれてほおっておくわけにはいきません。

そんな事でお話しするようになって、お酒も入ったので図々しくあれこれ聞いていたら、山口さんが務められていたホテルで一緒に働かれていたお仲間の方たちで、今日はそのお祝いに駆け付けられたということでした。素晴らしき職場愛!そこで専門の方から、私が漠然と感じていた山口さんの料理の品などについての専門的な料理の解説をしていただきました。プロが頼む料理を真似てこちらも同じものをオーダーして解説付きで味わうという僥倖も味合わせていただきました。

そうこうしてる間にも次々とお客さんがやって来られます。中には、地元と思われる方が来週何かの会の打ち上げで使いたいので予約したいのだけれどと団体の申し込みに来られたり、予約の電話も入ったりと商売ご繁盛の様子。それもこうして前職のご友人の方々から聞いた山口さんのお人柄と絶品の料理があれば当然かと。少しでも関わらせていただいた店には繁盛していただきたいものですが、心配ないどころか次はカウンターに座れるのかそれが心配・・・ご商売繁盛を祈念しております!

※ 『遊食 晴』 松山市堀江町甲640-2 定休日:火曜日 営業時間:17:30~23:00 

                        電話:089-909-8667




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