森のかけら | 大五木材

 昨日のブログでお弁当作家尾原聖名(みな)さんの自宅にホームスティしているタイガールとそうめん流しをしたことを紹介しましたが、そうめん流しの後は部屋に入って聖名さん手作りの料理もご馳走になりました。その料理の数々が置いてあるのは、そうもちろん『モザイクテーブル』です!納品させていただいて結構時間も経っているしいるし、ここで料理教室も開催されていらっしゃるので利用頻度も相当に高いと思われるものの、余程丁寧に使っていただいているようで傷ひとつ無し。

 

20160919-2実際には小傷や染みもあったのかもしれませんがまったく気になりませんでした。愛情もって使ってもらっているなあとありがたく感じた次第。ふたりの娘は、納品させていただいたモザイク家具を見るのは初めてだったので、少しは誇らしく感じたようでした。角に丸みを帯びたこのデザインのモザイクテーブル、人気があるので弊社の事務所にもこれと同じ仕様のテーブルを1台展示してありますが(現状は無塗装)、やはり料理が載せられ実際に使われているモノを見ると感慨ひとしお。

 

20160919-3聖名さんはよく自分の作られた料理を撮ってSNSにアップされるのですが、私は(失礼ながら料理そのものよりも)その時に映り込みモザイクボードそのものに萌えます。10数種類の異樹種で作られたモザイクテーブルそれだけでもかなりインパクトはあるものの、テーブルとして作られた以上、その上に何か載せられたり、使われてこそ意味があります。また施主さんたちが、気に入って買ってくださったモザイクテーブルをそれぞれの思いで彩られて使われている姿も見たいのです。

 

20160919-4私なんかよりも数段センスのあるお方たちが、モザイクテーブルにいろいろなモノを載せたり、華やかに飾られて使われている姿を見ると、こういう場面をイメージしてご購入くださったんだなあと感心もし、喜びも感じます。最終的に壁や床に隠れて見えなくなってしまう構造材や下地材を収めていた時とは違う喜びがあります。どちらがいい悪いとかの問題ではなく、それぞれの役割ですが、作らせていただいた商品を前にして木の話が出来たりする喜びは格別なものがあります。

※ 4枚目の写真は、トラットリア ミシン & ファムリズム Inc.(styling&costume)さん(東京都世田谷区下馬1-37-7 )




昨日、ブラック・ウォールナット(B/W)ナチュラル・グレードのフローリングをご紹介しましたが、本日はそのB/Wで作らせていただいたダイニングテーブルについて。通常、北米産の平板の弊社の在庫としては、厚みが6/4インチ(およそ38㎜)のモノです。これはテーブルなどの家具をはじめ、カウンターや枠などの造作材の用途が、仕上がり厚み30㎜前後を希望される事が多いためです。地域によっては仕上がり25㎜とか、35㎜などバラつきはありますが。

 

20160604 2ただし、中にはもっと肉厚な仕上がりをご希望される場合もあるので、人気の高い一部の材についてはもっと厚い8/4インチ(およそ51㎜)というサイズの板も在庫しています。8/4インチサイズで在庫してあるのは、B/Wやブラックチェリー、ホワイトアッシュ、ハードメープルなどです。その中でもB/Wについては、貴重な耳付き材です。サイズによっては両耳付きのものもありますが、基本は片耳で幅は300㎜前後。そのまま1枚で耳付きのカウンターとして使うことも。

 

20160604 3その8/4インチのB/Wの板を4枚で幅剥ぎにして、耳を断ってストレートカットで仕上げさせていただいたのがこちらのダイニングテーブル。いつもお世話になっているイシマルデザイン岸絹子さんのデザインによる鉄との融合です。最近、足元がシャープな仕上がりを希望されるケースも多くなってきていて、鉄脚を使う機会が随分と増えました。昔は木以外の素材を使うことに少なからず抵抗があったものの、最近すっと受け入れられるのは異業種との交流も増えたせいかしら?

 

20160604 4足元がすっきりしているので、いつもよりは肉厚なB/Wの厚みが生きています。鉄脚を使ったテーブルだと、この正面からの構図がとっても好きです。どっしりした天板の厚みと小口方向からのため非常に華奢に見える脚のバランスが絶妙。木でこういうデザインを望まれる方も多いのですが、木ではいくら堅い木を使おうともこのバランスは困難。この厚みで、強度を保持できて、かつ天板の反り止めにもなって、この線の細さを表現できるのは鉄ならでは。この話、明日も続きます。




20160531 1本日もアフリカの木『エコップ・ベリ(Ekop  Beli』についてのお話。なにせアフリカの木に関する情報が少なくて、いろいろな文献を探ってみても、出典が同じところではないかと思うほどに書かれている内容はほとんど同じ。まあ木の特徴を言葉で言い表すっていうのも難しくて、結果似たり寄ったりの表現になってしまうのかもしれません。芯材部分よりもむしろ辺材の白太部分に現れる細く不規則な筋模様の方がゼブラベリの雰囲気を醸し出しているようにも見受けられます。

 

20160531 2もしかしたらこちらが名前の語源かもしれません。さて、念には念を入れてしっかり人工乾燥させたエコップ・ベリですが、耳部分はダメージが酷いので削り込んで人工的に耳を作り出すことに。表面に厚く塗られた割れ止めを剥がすと淡い茶褐色の生地になりますが、ここに植物性オイルを垂らすとしっとりとしたいい感じの色気のある濡れ色に生まれ変わりました。乾燥しているとはいえ、相手はアフリカの勇者!何に機嫌を損ねて暴れるか分かりませんので、打てる手は打つことに。

 

20160531 3ということで裏面に強力なL型の鉄の反り止めを複数個所入れています。万が一、木が収縮してもビスが切れてしまわないように鉄には特注でルーズ穴が開けられています。私自身は、反ったり割れたりしたってそれも木の運命(さだめ)じゃい!という刹那的というか運命論的感覚の大雑把な人間なのですが、生真面目な職人気質の善家雅智君 (ZEN  FURNITURE)のお陰で大幅にリスクが軽減されいつも助けられています。常に彼は、出来る限りの対策をしてリスクに備えてくれます。

 

20160531 4どんなに慎重に注意深く策を講じていても、一旦木が暴れだすと手に負えなくなることもありますが、極力そういうことを減らして、木との出会いを楽しいものにしていただきたい。しかし自分にはそれを可能にする技術がないため、職人さんの技術が頼みの綱。今までも二人三脚で様々な木を家具にしてきましたが、こういう技術の裏付けがあってこその木の家具。この座卓もそうなのですが、最近若い方が無垢の一枚板の家具を所望される機会が増えてきて、本当に心強いばかりです!




20160530 1本日は、昨日長い前フリをしたアフリカ産のマメ科ジャケツイバラ亜科の木『エコップ・ベリ』についてです。エコップについては、以前にもこのブログで何度か取り上げてきました。私自身実際にエコップを取り扱った経験が決して多いわけではないので、未だに手探りな部分もあるのですが、とにかくこういう事は経験しないと先に進めませんので、失敗を恐れず挑んでいく方針なのです。実際、過去にエコップで痛い目にあった事もありますが、それは私の取り扱いのまずさが原因でした。

 

20160530 2マメ科の木に限らず、アフリカの木ってそう簡単には乾いてくれません。何年寝かしておいても、水分が抜けきらず、国産材の感覚でアフリカの木の脱水状態を判断すると大火傷をしてしまいます。なので自然乾燥で数年置いておいたとしても最後には、保険をかける意味でも人工乾燥させないと危険です。しかしそれも気をつけないと、大切な表面がバキバキに割れてしまうので、注意が必要。数々の火傷を負いながらもようやくこの木の取り扱いが少しずつ分かってきたところです。

 

20160530 3ところでややこしいのがこの『エコップ(Ekop)』という木で、産するカメルーンではマメ科の木全体を「エコップ」と呼んだり、すべての木の頭にこの名を冠したりするので、何が何やら分からない様相に・・・。以前に商業店舗の看板やカウンターなどにお使いいただいたエコップは、同じエコップでも『エコップ・ナガ(Ekop  Naga)』と呼ばれる種類のもので、比較的新しい材だとされていて、弾性に富みしなやかで衝撃にも強く、オークの代用品としても使われている木のようです

 

20160530 4今回ご紹介するのは、『エコップ・ナガ』ではなくて、『エコップ・ベリ(Ekop  Beli』。俗に「コントラストの少ないゼブラウッド」とも称される『ベリ(Beli)』という木があります(こちらもマメ科のジャケツイバラ亜科)が、その名前がついているものの、ゼブラやベリのような個性溢れる濃い縞柄は見当たらず。下地が茶褐色なので分かりにくいですが、杢が黒みがかってくっきりしているので、縞柄族の仲間と言えなくもないような・・・。名前の根拠は分かりかねます。続く・・・




20160529 1果実が莢(さや)を持つことが特徴のマメ科の木は、舌を噛みそうなジャケツイバラ亜科、ネムノキ亜科、ソラマメ亜科に分類されますが、その中のジャケツイバラ亜科はアフリカにおよそ80種もあります。それらが地方によっては区別されることなく一括の名前で呼ばれたりと、その分類も非常にややこしく紛らわしいのです。さすがに現地に行って気軽に話を聞くというわけにもいかず、図鑑などで判断していくしかないのですが、実物の画像があっても判別できないほどに難解。

 

20160529 2そもそも木を見分ける要素は、立木姿、葉、樹皮、材面などいろいろありますが、大学などで専門的き樹木を学んでいない私にとっては、己の経験則や同業の仲間からの生きた情報だけが武器です。板や角材になった材面の杢や色合い、木柄などで判断していくしかありません。なので図鑑のように、部分的に木の一部を切り出された写真だけがあっても、それだけで木を識別する事は難しく、ある程度大きな状態で杢や木柄、耳の雰囲気など、総合的に特徴を見ないとよく分かりません。

 

20160529 3それが見慣れた日本の木であれば、容易に判断がつくものもありますが、立木で実物を拝んだ事もないアフリカの木の場合は特徴も似通っているうえに情報量も圧倒的に少ない。特徴がデリケートな日本の木だと、その匂いも手掛かりの常用なヒントになるのですが、アフリカの木はどう匂っても、よく言えば「アフリカ大陸の大自然の匂い」、悪く言えば「生乾きの土の臭い」とか「野生の獣臭」などの悪臭しかせず(私自身にそれを嗅ぎ分ける臭覚が無い!)、匂いで嗅ぎ分けるなど不可能。

 

20150529 4実際に現地(アフリカ)に行った事もない人間がアフリカの木を売るという事にプロとしては後ろめたさも感じているのですが、それ言いだすとアフリカだけではなくて北米にもヨーロッパにもロシアにも中国にも、全世界を旅して歩かないといけなくなってしまい、木を売る暇がなくなってしまうので、そこは人的ネットワークを使って補うしかありません。でもいつの日か実際にアフリカに行ってその木が天に向かった屹立している姿を見ておかないと、まがりなりにもその命を取り扱わせていただく者としては申し訳ないと思うのです。きっと仕事をリタイアでもしないと叶わない夢ですが、いつの日かアフリカ大陸へ・・・。そんな気持ちを込めて、今回はアフリカ産のマメ科ジャケツイバラ亜科の木、『エコップ・ベリ』についてご紹介。明日に続く・・・。




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