森のかけら | 大五木材


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以前に、木材置き場の中で鶺鴒(セキレイ)が巣作りをしている話をしましたが、8月に入るとその姿があまり見えなくなりました。鳥の生態には興味もありませんが、今後の対策を講じるためにも一応調べてみると、産卵期は3~7月ということなので、どうやら今年の巣作りは終了したみたいです。木材の隙間に卵を産むので、うかつにリフトで移動させて卵を潰したりしては可愛そうと、リフトで木を動かすときには卵が無いかを確認するのが習慣化していました。まあこれで気兼ねなくリフトを使えると思って木を移動させていると・・・!

なんとそクスノキの板のわずかな隙間にセキレイの巣があるではないですか!しかもその中には4個のたまごが!これは下手に触ってしまうと親鳥が卵を育てなくなるパターンではと思い、巣の下になっているクスノキを動かすのは諦めて元の場所に戻すことにしました。卵は産んだものの途中で放棄したのかもしれませんが、縁あってうちの倉庫に産み落とされたのですから無事に巣立っていってほしいのですがどうなることやら。それでというわけではありませんが、9月の端材コーナーは、たまたま鳥に絡んだ『バーズアイメープル』の特集です。

バーズアイメープル(Birds eye maple)』とは言わずもがな、小鳥の眼玉のような杢が特徴的なレアなメープルの事ですが、背景は勿論名作『』から拝借。自分の中ではこの木の特集にはこれと前々から決めていた定番の組み合わせだったのですが、意外や意外、この映画の事を知らない人が多くてビックリ!今更紹介するのも憚られるような名作なのですが、1963年の製作ですから思えば半世紀以上も前の作品ですから観る機会がないのも仕方ないのかも。なので少しご紹介します。

サスペンスの神様と言われたアルフレッド・ヒッチコック監督が撮った動物パニック映画の原点にして頂点。このヒットを受けて、1970年代にはさまざまな生物のパニック映画が量産されましたが、この作品が原点であり契機となりました。映画が製作されたのは私が生まれる少し前なので、観たのはそれから随分後のテレビ放送ですが、昔はこういう名作もよく放送していました。最近は新作をいかに早くテレビで放送できるかを競い合うばかりで、古い映画は自分で借りて観るような流れなので、古い映画の共有体験が無くなっていて、こうして取り上げてもなかなか分かってもらえないのは寂しい話です。明日に続く・・・

 




最近、端材コーナーに地元の学校関係者の方もよくいらっしゃいます。先日はたまたま地元の別々の高校の先生が同じ時間に鉢合わせされたりして、あの学校もここに木材を買いに来られているんですねと、いい宣伝になったりしました。学校では教材としてはもとより、いろいろな形で木材を使う機会も多いので、うまく繋がればいい「お得意様」になっていただけるのですが、こちら側からなかなか営業がかけにくい。それでもご来店いただく機会が多いというのは、昔から細々と繋いできたご縁の糸のお陰かと思っています。

私が入社した当時は大工さんと建築会社、土木会社のみがお客さんで、一般の方に木を売ることなど皆無。職業の職種を書く時には、「小売り業」なのか「卸売り業」なのかを悩んだりもしたものです。当然学校関係との繋がりもありませんでした。学校との関係が生まれたのは、自分の子供が通うようになってから。愛媛木材青年協議会に在籍していた頃、木製の『どうぞのいす』を作って配った頃から、保護者以外の立場(地域の材木屋の店主)で先生たちと会話をする機会が増えてくるようになったあたりがきっかけでした。

その後、地元の大学の農学部のイベントに参加したり、中学生の職場体験を受け入れたり、中卒の子を雇ったり(結果的に続きませんでしたが)、異業種交流の流れで大学生たちと話をしたり、学校に呼ばれて木の話をするようになりました。そしたらそのうちにうちでそういう関係で知り合った子供たちが成長して大学生になったり、先生同士の連携で話が繋がったりして、少しずつ先生や生徒たちが個人的に木を求めにやって来られるようになりました。その途中でホームページを立ち上げたこともあり、【森のかけら】が教材として購入されるなったという事も追い風でした。

先日も「お得意様」である愛媛大学教育学部福井先生が学生たちを連れて木を探しに来られました。ピチピチの女子大生でしたが、端材コーナー整理しといてよかった~。前のように端材とゴミの境界が定かではないような環境で潮干狩りのような状態で埃にまみれて木を探すような環境では、さすがに先生も連れて来ようとは思われなかったでしょう。もう少し整理も進めて、リタイアしたおやじが趣味の木工の材を探しに来る(だけの)店から、若い女の子でも立ち寄れるような雰囲気に変えていかねば。

建築系の学生でありませんでしたが、教育学部の中の造形的な授業の一環で木工をするということで、それぞれ思い思いの木を選んだようです。本来ならば、特に若い人に対してはただサイズと値段だけで木を買って欲しくなくて、「あなたが今手にしているクスノキというのは、トトロが住んでいる木で、木編に南で楠と書くと思うけど本当は・・・」なんて木の物語も話したい。うざいと思われても、これがうちで木を買うための通過儀礼なんだと。ほったらかしておいても木のファンは育つ、次々と芽を出すと言う人もいるけれど、誰かが水をやらねば木は育たないと思うのです

 




今年のゴールデンウイークの長い連休も休まずに、せっと造り込んだ『端材コーナー』ですが、その後も日々少しずつ改良を重ねています。棚に陳列する商品にはきちんと値札が付いていて、端材を一枚引っ張り抜いたからといって雪崩にならないように整理してあるというような基本的な事すら出来てなくて、『宝物をご自分の手で探せます!』などという体のいい言い回しで逃げていました。まずは最低限私が居なくても値段が分かるようにしておこうということで、棚を増設して陳列した木には値札を付けて、見やすく価格帯で分ける。←今、やっとこのレベル💦

端材も大切にする、というと聞こえはいいものの、それがきちんと整理できなければ換金できずただひたすら「使えない木」が積み上げられるだけ。倉庫のあちこちに「いつかは使えるはず、いつかはこの木を求める人が現れるはず」という「はずの塔」が乱立。本当にもうお恥ずかしい限りなのですが、ようやく塔の解体に着手。とにかく『誰がいつ見に来られても値段が分かる』という最低限のところから取り掛かっています。ただ並べているだけでは面白くないので、毎月テーマを設けてそれに添って材を取りそろえる事に。

ちょうど愛媛県産のクスノキの小さな板モノが溜まっていたので、まずはクスノキから始める事にしました。ということで、6月の端材コーナーの特集は『クスノキがいっぱい』。6月の誕生木はクスノキという事もあるので、さまざまな形のクスノキの端材に混じって、『クスノキのこだま』のB品なんかもしれっと並べています(^^♪もともとクスノキは耐湿性に優れている事から水気の多いところなどで利用される木で、その優位性については安芸の宮島の大鳥居などでも証明されています。また樟脳の原料としても知られている通りその匂いは強烈で、クスノキが並んだ端材コーナーは刺激的な匂いが充満しております。

こうやって書くと、大量のクスノキの板を集めて展示販売しているかのように誤解される方がいらっしゃいますが、これってあくまでも弊社の倉庫の中の小さな『端材コーナー』の中のごく一部の話です。なので、『クスノキがいっぱい』と言ったって、端材レベルの話です。映画のタイトルを転用した遊び心でやっているので、その点はご了承下さい。一応1ヶ月ごとでテーマを変えていくつもりで、材が減ったら追加投入するつもりですが、期間までにすべて売り切れて、早めに特集打ち切りなんてならないかなどと、またまた取らぬ狸の皮算用・・・ここが一番楽しい(笑)

 




まだまだ理想の完成形には程遠いのですが、販売しながら作り込んでいくという体で、とりあえずリニューアルした『端材コーナー』、見切り発車致しました。まだ値札も貼りきれていませんが、とにかく少しでも在庫を減らしていかねば、陳列するスペースすらないという切迫した事情もあります。ゴールデンウイークの休みを利用して更に作り込んで、値札だけでも貼ろうと思っております。背景の木材とかぶって、一体これのどこがどういう風に片付いているの?と思われるかもしれませんが、実際にご来店いただきのけがれなき眼(まなこ)でご覧いただければ、劇的に変わっていることに気づいていただけるはず!

以前から、端材コーナーの奥にある『塗装&磨きスペース』と区切りをつけて、お客さんの動線を確保したかったのですがなかなか出来ずにいました。そのためお客さんは、それが販売用なのか、既に売れてしまっているものなのか、まだ乾燥させていて販売できないものなのか、見分けもつかないという酷い状況でした。そんな状態にも関わらず、ミニジャングルと化した端材の山をかき分けて、埃まみれになりながら「宝物」を掘り出そうと「格闘」する木工ファンの嬉々とした顔を見るにつけ、申し訳ないという気持ちで一杯でした。せめて、服が汚れない端材コーナーに!

まずは恐ろしく低いハードルを設定。というのも今までは、もしかしたらお宝に巡り合えるかもしれないんだから、少々汚れるぐらいの代償は仕方ないですよね的な気持ちがありました。まあ、昔は材木屋の倉庫に木を探しに来られる人って、ほとんどが大工さんか木工マニアのおっさんしかしませんでしたから、埃で汚れるなんて当たり前だと思っていましたから。それが、『木のもの屋・森羅』の販売スペースを作ってから次第に状況が変化。今では女性の木フェチの方や学生さんたちがおもちゃの流れで端材も見に来られるようになってきました。そんな方は埃や塵などものともせず倉庫を探索されますがさすがにこちらが心苦しい・・・

日々忙しいんで長い休みでもないと片付けなんか出来んわ!と公言していましたが、言い訳できないような長い休みが現実のものとなりましたので、遂に山動く!まずは平成時代中にあらかた整理をして、令和時代には仕上げるつもりで動いております。本格的に片付けすると、【森のかけら】用に探していたような木や、昔加工した材が発掘されたりと、思わぬ出会いににんまりしつつ、減らさねば並べる事も出来ない現実に直面し、連休中も5/1と5/2は端材販売を実施することにしました。多分3日も4日も倉庫整理に追われていると思います。本格稼働の7日からの令和新時代は、片付いた端材コーナーでお会いしましょう~!!

5/1(水)、5/2(木)の両日は、10:00~17:00まで倉庫開けてます。端材コーナーまだまだ整理中ですが販売もしております。なお両日、通常の現場配達等は行っておりません。

 




最近よくご来店いただく若いカップル。いずれ大好きな木工の世界で生きていきたいという事で、おふたりで仲良く楽しそうに端材を物色されます。少し硬めで色味の濃い材を探していたようで、それで何を作られるつもりなのかと訊ねたら、ナイフの柄にしたいとの事。それならばとお薦めしたのが、弊社の誇る強烈個性軍団サッチーネパープルハートレースウッド。こんなの見たことない~!と、期待通りの反応を示して喜んで買っていただきました。最近、こんな感じで新規の一般の木工愛好家の方のご来店が増えております。

それから数日して再びそのカップルがご来店。前回買った材でこんなのが出来ましたよと見せていただいたのがこちら。これだけだと刃がついていないので分かりにくいかもしれませんが、ボルトを外して刃を中に仕込みます。かっちょいい~!ナイフやら刃物に疎いので詳しい事は分からないのですが、シルヴェスター・スタローンが『ランボー』で使っていたようなサバイバルナイフであることは分かります。実際に握らせてもらいましたが、これなら私でも『怒りの脱出』が出来そう!いつもの銘木も、こうして見ると別物のように見えます。

日頃から『新しい森の出口を探す!』なんて大仰な事を言っているのですが、悠久の歴史の中で試行錯誤を繰り返し、それぞれの分野の中で最適材を見出してきた先人たちの「見落とし」なんて、なかなかあるものではありません。まったく新しい出口というよりは、小さな出口を少しだけ広げる(流通や価格等の問題であまり試されていなかった材を試すとか)ことに自分がいかに関われるかという事が現実的だと思います。ナイフだっていろいろな木で作られていて、こういう銘木ナイフだって存在していると思います。要はいかにそこに大五木材が関わっていけるか。

今後建築材料としての木材が飛躍的に伸びていくことは考えにくいし、もしそうなったとしてもそこは魑魅魍魎のレッドオーシャン。スーパーニッチの材木屋が進む道はそこではなく、小さな離れ小島のブルーオーシャン。小さいながらもキラリト個性が光る木のものづくり世界こそが、スーパーニッチの生きる道。人も踏み込まないような世界だからこそ、まだ見ぬ恐ろしい獣たちと戦うためにもこんな切れ味鋭いサバイバルナイフが必需品となるのです。スタローン、銘木ナイフでもう一回老骨に鞭打って戦場に赴いてもらえないかしら。

 




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